人混みを避けてゆるりと散策。嵐山の穴場おすすめ観光スポット10選／京都

京都に行ったら外せない観光エリア「嵐山」。嵐山の四季を感じることができる「渡月橋」の美しい景色から始まり、背筋が伸びる神社仏閣をまったりと参拝したら、嵐山でしか食べられない食べ歩きグルメでひと休み。京都らしい景観を感じられる「竹林の小径」をゆっくりと散策など、ぜったい行きたいところが数え切れないほどある京都でも人気のスポットなんです。

出典：北陸のはるさんさんの投稿

ただ嵐山は人気の観光地だけあってどこに行っても人が多く、せっかくの気分も下がっちゃいますよね。そんなときは観光客が少ない穴場巡りがおすすめ！人がいない分時間をかけてのんびり観光できたり、静寂の中リフレッシュできたりといいことづくめなんです。今回はあえて、王道を外して穴場を満喫する旅行プランにしてみませんか？

出典：ginkosanさんの投稿

嵐山のさらに奥の奥嵯峨野。そこに位置している「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」。京都バスの「愛宕寺前」で降りるとすぐという好アクセスなのに、観光客が少ないのがうれしいお寺です。境内には「ふれ愛観音堂」があり、実際に触れてご挨拶できる金色の観音様がいらっしゃるんです。自分の手で直接触ればより近くに感じられる気がしますよね。

出典：ginkosanさんの投稿

愛宕念仏寺では1,200体以上の阿羅漢様というお地蔵様がずらーっと並んで境内を囲んでいます。一体一体表情も雰囲気も違うので、見ているだけであっという間に時間が経ってしまうかも。なかには大笑いしていたり、猫を抱えていたりと思わずくすっと笑みがこぼれるものもあり、癒されること間違いなしです。自分のお気に入りの阿羅漢様をさがすのも楽しみのひとつですね。

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「嵯峨の虚空蔵(こくうぞう)さん」の愛称で地元の人には昔から親しまれている「法輪寺(ほうりんじ)」。嵐山の西側の高台に位置していて弘法大師空海や、空也上人にも縁ある歴史がある場所なんです。参道の途中には電気や電波の祖神「電電宮」が祀られていて、IT企業やテレビ関係に勤める人たちから信仰されているんだそう。今と昔が混ざり合ったとってもユニークなお寺ですよ。

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高台にある法輪寺からは嵐山を一望できる展望スポットが！眼下には桂川とそれにかかる渡月橋、その奥には天龍寺、天気がいいと高雄の山々までも大パノラマで見ることができるんです。観光客が少ない中、ゆっくりと広大な景色を見られる場所はとっても貴重！どの時期でも楽しめる京都の四季を感じながら、京都らしい街並みを一望しましょう♪

出典：チキチータさんの投稿

嵯峨野エリアの中でもさらに奥へと進んだ奥嵯峨野に佇む「直指庵(じきしあん)」。人里離れた最奥にあるため、聞こえるのは自然が生み出した音だけです。雑念が取り払われるような静寂と、そこにただよう雰囲気は神聖なもので満ちていて背筋が伸びるよう。自分自身に向き合うにはぴったりのスポットなので、はるばる足を延ばす価値はたっぷりあります。

出典：ginkosanさんの投稿

茅葺屋根の本堂の前にある「愛逢い地蔵」は、お互いに寄り添っている仲睦まじいお地蔵様。恋愛や縁結びにご利益があるそうですので、ぜひともお参りしておきたいスポットです。自然の色合いに囲まれた境内は雰囲気満点。季節の移ろいを感じながら、自分の心と向き合ってお願いごとを伝えてみましょう。

出典：ginkosanさんの投稿

紅葉の名所が多い嵐山の中でも、観光客の少ない穴場スポット「護法堂弁財天(ごほうどうべんざいてん)」。「京都五山送り火」が灯される山のひとつ「曼荼羅山(まんだらやま)」に位置している隠れた名所なんです。こぢんまりとした境内では、タイミングが合えば参拝客はわたしたちだけ！なんて独り占め感を味わえるかも。美しい紅葉を静寂といっしょに楽しめるのは、護法堂弁財天ならではの過ごし方です。

出典：ginkosanさんの投稿

境内のところどころでは、青々とした苔と、紅葉の葉っぱが繰り出す見事な自然のアートも見ることができますよ。いつもは通り過ぎてしまうような小さなポイントも、じっくりと見てみると新しい発見があるかも。写真を撮りたくなるようなフォトジェニックな光景は、見逃さないようにしたいですよね。心と時間にゆとりをもって、宝さがし感覚で満喫しましょ♪

出典：horetattyさんの投稿

通常時は非公開、紅葉の期間のみ一般公開される尼寺「厭離庵(えんりあん)」。路地裏にあり静けさに包まれたこの寺院は、平安時代の歌人である藤原定家が小倉百人一首を生んだ地に建てられています。歴史ある場所で感じる空気は凛としていて雰囲気抜群ですよ。

出典：鈴電さんの投稿

紅葉のシーズンのみの特別公開というだけあり、見事な紅葉が楽しめるんです。色鮮やかな葉っぱはどこを写真に撮っても絵になりますよ。そして、散ったあとには紅葉の絨毯がお目見え。観光客も少なめなので、ゆっくりと秋を感じるには最高のロケーションです。普段はなかなかできないおだやかな紅葉狩りを堪能してみてください。

出典：efabさんの投稿

嵯峨嵐山駅から歩いて15分ほどと、おさんぽにぴったりな「宝筐院(ほうきょういん)」。平安時代に白河天皇によって創設された寺院で、一歩足を踏み入れると目を見張るほどの素晴らしい紅葉が楽しめる紅葉スポットなんです。石畳の両サイドにもモミジやドウダンツツジが植えられていて、鮮やかな紅葉のトンネルを歩きながら境内を散策できますよ。

出典：buttonさんの投稿

本堂に上がって見る庭園もまた一興です。襖で切り取られた光景はまるで、日本絵画のような純和風の美しさ。一面が赤や黄色など色とりどりに染まったこの景色は、秋にしか見られない絶景です。日本人に生まれてよかったと改めて感じるような美しい景色と、心落ち着くひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

京都の自然の中を走る10.7kmの観光有料道路、「嵐山-高雄パークウエイ」。素晴らしい景色が続く中、特に景観地としておすすめなのが「保津峡展望台」です。開けた展望台のため、人があふれることも少なくゆっくりと絶景を眺めることができますよ。京都の美しい景色の中をドライブするのも素敵なプランですよね。

展望台からは眼下に保津川下りの船や、渓谷が大パノラマで見渡せる絶好のロケーション。開けた渓谷は季節によって木々の色が変わりますが、いつ訪れてもそのシーズン毎の素晴らしい景色を堪能することができるんです。遠くからは「嵯峨野トロッコ列車」の音も聞こえてきて、また違った角度から京都の魅力を再認識できますよ。

「平家物語」のゆかりのお寺として知られている「滝口寺(たきぐちでら)」。京都バスの「嵯峨釈迦堂前」で降り、そこから徒歩15分ほどの場所にある知る人ぞ知る古刹です。観光客も少ないため、耳をすませば聞こえてくるのは風になびく木々の葉音と鳥のさえずりだけ。緑一面の苔のじゅうたんがさらに雰囲気を出しています。はるか昔から受け継がれている悠久の時を肌で感じ取ってください。

本堂では腰を下ろしてゆっくりとお庭を見ることができますよ。そこから見る庭は絵画のように美しく、京都の四季を人がいない場所で味わえるんです。ほかの人の話し声を気にする必要がない沈黙の空間は、都会ではなかなか体験できないですよね。日々の生活の中で疲弊してしまった感覚をすっきりリセットしてみませんか？

出典：KSPGALLERYさんの投稿

日本中でここだけという髪の神様を祀る神車「御髪神社(みかみじんじゃ)」。嵐山の景観地、竹林を抜けた先の池のそばにひっそりと佇んでいる神社なんです。髪に由来がある神社ということで美容業界の人はもちろん、女性参拝客の姿も多いんですよ。髪は女性の命！とも言いますもんね。ぜひ参拝して、キレイな髪の毛を手に入れましょう！

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お守りも個性的で可愛く、クシやハサミなど髪の毛にまつわるものなんです。また御髪神社でできるのが「献髪」という自分の髪を奉納するもの。専用のハサミが境内にあり、少し髪を切って献髪袋に治めるというスタイルです。髪の毛にまつわる神社ならではの個性的な体験も、せっかくならぜひ一度はやってみてはいかがでしょう。いつまでも健康的でキレイな髪は女性の憧れですよね。

出典：雷鳴写洛さんの投稿

嵐山が誇る世界遺産、天龍寺の塔頭のひとつ「宝厳院(ほうごんいん)」。10ヵ所ある塔頭の中でも最も広い敷地を有していて、新緑と紅葉が美しい場所として知られています。そして宝厳院はいつでも拝観できるわけではなく、春と秋の年2回しか一般公開されないお寺なんです！タイミングが難しい分、拝観できたときの感動はひとしおですよ。

出典：鈴電さんの投稿

境内の大部分を占めるのは「獅子吼の庭」という回遊式のお庭。春には眩しいほどの新緑が、秋には息を飲むような紅葉が圧倒的な美しさで待ちかねています。耳をすませば小川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえ、四季の香りを感じられますよ。静かな境内で五感を研ぎ澄まして、今しか拝観できない貴重な時間を存分に楽しみましょう♪

出典：kamezoo710さんの投稿

人がいないと人気がないんじゃ……なんて考えは、実際に行ってみれば吹き飛ぶほど、嵐山の穴場スポットには魅力がたっぷり。今まで知らなかったのがもったいないぐらいの楽しみが、そこには待っているんです。人がいない分誰にも邪魔されずに景色をじっくり楽しめたり、写真をたくさん撮れたりと自分のペースで楽しめるのもいいところ。みんなが行っているところもいいけれど、今回は穴場で新しい京都旅を堪能するのはいかがでしょうか？