【エリア別】京都旅で巡りたい♪幸せ広がるおすすめパン屋9選

京都といえば、世界遺産「清水寺」や千本鳥居で有名な「伏見稲荷神社」などのパワースポットや、風情あふれる街並み、和スイーツに湯豆腐などの京グルメが人気。そんな“和”のイメージが強い京都には、意外にも“西洋”の食文化が根付いているのを知っていますか？

和食や和菓子といったイメージが強い京都ですが、実はパンの消費量が日本一になるほどパン好きが集まる街。ハード系からお総菜系まで幅広いジャンルのパンが並び、通りを歩けばいい匂いに誘われてつい寄り道したくなります。日頃の疲れも、パンの香りと美味しさで癒される事間違いなし！今回は、エリアごとにおすすめのパン屋をご紹介します。旅の目的にしたくなる、魅力的なパンが目白押しですよ♪

阪急京都線「河原町駅」から徒歩約8分の場所にある人気店「Walder（ワルダー）」。隠れ屋のような小さくて可愛い店内には、毎日70種類以上の焼きたてパンが所狭しと並びます。どれにしようかな…と悩む時間まで楽しめますね。

小さな店内にぎゅぎゅっと並ぶ、美味しそうなパンの数々。この光景を見ているだけで幸せがこみ上げてきます。種類豊富なパンの中でも絶大な人気を誇るのが、香ばしいクロワッサン。生地はサクサクで、噛むほどにバターの香りがふわっと広がります。香りはとっても豊かですが軽い食べ応えなので、欲張ってもう一つ食べたくなってしまいますよ。

京都らしい和の食材を使ったパンもおすすめ。四角くコロンとした見た目が可愛いこちらの「小さなキューブのあんぱん」は、程よい甘さのあんこや抹茶あんなどの他、桜あんや栗あん、かぼちゃあんなどの季節ごとの味が楽しめます。京都の散策で四季を感じた後は、「ワルダー」のパンでも季節を味わってくださいね。

京都市営地下鉄「京都市役所前」駅より徒歩約1分のオフィス街にあるのが「グランディール 御池店」。30年以上もの間、地元の人々を魅了し続ける人気店です。辺りに漂う香ばしい匂いに誘われて中に入れば、朝食やランチ、おやつに食べたいパンなど、心躍るさまざまな商品が出迎えてくれます。

白と黒を基調としたスタイリッシュな店内に並ぶパンは、なんと約100種類。思わずうっとりしてしまう程の幅広いラインナップです。デニッシュやサンドイッチなどの他、独自配合の国産小麦を使用した「京食パン」も絶品。隠し味に塩麹とマスカルポーネチーズが入っており、深いコクと豊かな風味が広がります。

多種多様なパンの中でも人気なのは、ベーグルとパニーニ。「グランディール」のベーグルはもっちり食感で、何個でも味わいたくなる食べやすさが特徴です。雑穀、クリームチーズ、もちもちの「京生ベーグル」と10種類以上もの味があり、何種類も買って帰る人が続出。気になるものはぜひ購入して、お気に入りを見つけましょう♪

京都では御池店のみでいただける、焼きたてあつあつのパニーニ。「エビ&アボカド」「厚切りベーコン」「生ハム&モッツァレラ」などのメニューに、バジルやオニオン&マヨなどのソースを選び、自分好みの一品をいただけます。表面はさっくり、中からトロリと溢れる具がたまりません。1つでも満足感があるので、アクティブに観光したい時のエナジーチャージにもぴったり。京都探索のお共にいかがですか？

京都市営地下鉄「四条駅」5番出口から徒歩約4分の「ブランジェリーまっしゅ京都」。パリで修行を積んだ京都育ちの店主が営むお店です。京都の街に溶け込む店構えは「和菓子屋さんかな？」とも思うような風情。上品な和モダンの佇まいに、パンへの期待感も高まります。

和の雰囲気が素敵な店内には、常時40～50種類のパンが。抹茶や西京味噌など京都の食材を活かした商品や、じっくり低温熟成発酵させたパリパリのフランスパンなどが並びます。どれを買おうか悩んだら、ユニークなパンの名前で選ぶのもおすすめ。九条葱が贅沢に乗った「九条葱とベーコンの焼いたん」や、関西でゆで卵の事を指す「にぬきのピタサンド」など、ネーミングからも京都らしさを感じられます。

その美しさがひと際目を引く「紫芋あんぱん花のいろは、、、。」。日本酒を使用した酒種で作られた白いパンの中には紫芋あんがたっぷり。スミレの花が、まるで髪飾りのようにパンを彩ります。ふんわりと上品な甘さが広がり、煎茶など日本茶との相性もぴったり。ホテルや自宅に持ち帰り、リラックスタイムのお共に食べたい一品です。

河原町エリアでパンを購入したら、京都市内で最も古い公園「円山公園」で癒されましょう。公園のシンボルでもある「祇園しだれ桜」があり、桜の名所としても知られています。園内に広がる四季折々の自然は、長い間京都の人々を癒してきました。歴史深いこの公園は、あなたの疲れやストレスも大らかに受け止め癒してくれるはず。パンを片手に大きく深呼吸をしてひと休みを。

平安神宮近くでもう一つ立ち寄りたいのは、京都市営地下鉄「東山駅」から徒歩約8分の「CheerUp!（チアアップ）」。京都の人気パン屋「Flip Up!（フリップアップ）」の姉妹店で、美味しさや素材、色や形など細部にまでこだわっています。白と木製を基調としたお店は、美術館や劇場などが集まる文化的なエリアに似合う、落ち着いた雰囲気です。

店内に入ると、総菜パンや菓子パンを中心とする豊富なパンがお出迎え。とげとげパンに渋皮栗あんたっぷりの「いがぐりん」や、くし団子のような3色パン「岡崎だんご」など、見た目でも個性が光るパンが並びます。美味しそうなパン達が、店名のように「CheerUp！（元気を出して！）」と、旅気分を盛り上げてくれますよ。

ついつい買いたくなるクロワッサンも豊富。プレーンやチョコ入りの他、ほっこり甘いクリームたっぷりの「リンゴとスイートポテトのクリーム入りクロワッサン」、ブルーチーズを使用した大人な味わいの「青カビチーズのクロワッサン」、優しい甘さが広がる「クロワッサンバナナ仕立て」と、珍しいラインナップ。豊かなバターの香りとともに、お気に入りの味を楽しんで。

「今すぐこれが食べたい！」というパンを見つけたら、店内のイートインコーナーでいただくのもおすすめ。南イタリア「ミシェラドーロ」のコーヒーとともに、ゆったり味わいましょう。日頃の疲れや街の喧騒を離れてほっとひと息。パンとコーヒーの香りに包まれる、癒しの時間が流れます。

京都市営地下鉄「蹴上駅」から徒歩約20分、「平安神宮」にもほど近い「ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルグ」に到着。ドイツパン職人の最高資格「マイスター」の称号を持つ夫婦が営むドイツパン専門店です。天然酵母から100%手作りするドイツパンをはじめとする、ドイツならではの美味しさに出合えます。

お店入ってすぐのカウンターには、普段あまり見かけないドイツパンが多数。ユニークな形や大きさのパン達が好奇心を掻き立てます。ドイツパンは固いというイメージとは違い、柔らかさや味、食感にこだわり、日本人にも食べやすく工夫されているのが嬉しいポイント。公式HPには商品それぞれの食感や酸味レベルが記載されているので、お目当てのパンを見つけてから行くのも◎。

ドイツパンが初めてという方は、日本でも馴染みのある人気商品「ラウゲン ブレッツェル」がおすすめ。ブレッツェルは”腕を組む”という意味のラテン語で、ドイツではパン屋さんのシンボルとして掲げられている事もあります。手に取りやすいサイズ感で、食べ歩きにもぴったり。岩塩のしっかりとした塩味が美味しく、京都探索で疲れた体に塩分が染み渡ります。

店内には、散策の途中に嬉しいイートインスペースも。パンはもちろん、サンドイッチやケーキ、ビールやソーセージも充実しています。約300年の歴史を誇るドイツブランド「ダルマイヤー」のコーヒーや紅茶とともに次の京都巡りの計画を立てたり、パンやソーセージをつまみにドイツビールをゴクッと楽しんだり…。ドイツの味をゆったり堪能しましょう。

京阪電車「清水五条駅」から徒歩約10分の静かな住宅街にある「ニッタベーカリー」。テレビでも紹介される人気店です。元々ここでパン屋を経営していたお父様が亡くなられた後、現在営んでいる三姉妹それぞれが修業を積み、5年後に集まり元の場所で再開されたそう。こぢんまりとした可愛らしいお店にはお父様が集めておられたLPレコードが飾られ、BGMには心地よいジャズが流れています。

店頭に並ぶのは、昔からの人気商品や三姉妹オリジナルのものなど約40種類のパン。1日に何度も焼き上げるため、どの時間帯でも焼きたてパンを選べる喜びがあります。毎日食べても飽きない味と、毎日買えるような価格設定にこだわっているのもポイント。心置きなく好きなパンを買えますね♪

常連さんに長年愛されているのが「玄米入り食パン」をはじめとする食パン。でも旅行中に一斤買うのはちょっと難しい…そんな方には、歯切れがよいサクッと食感の「角型食パン」を使ったサンドイッチがおすすめ。特にフルーツサンドは、程良い甘さののクリームにジューシーな新鮮フルーツがマッチしており、散策途中のおやつにも最適です。サンドイッチ作りの担当はお母様。このお店のパンはどれも、家族のあたたかな思いがたっぷり詰まっています。

祇園付近にある全長約600mの「八坂通り」は、「八坂の塔」で有名な「法観寺」へ向かう参詣道。石畳の坂道と風情ある町屋が趣深く、どこを切り取っても素敵な写真が撮れます。日中は多くの観光客で賑わいますが、早朝の八坂通りは人通りも少なく、建物や風景を美しく写真に収めたい方におすすめです。京都の街が起きる前に、自分だけの京都時間を楽しんでくださいね。

京阪本線「藤森駅」から徒歩約2分、シンプルでおしゃれなガラスの扉が見えたらそこが「eight（エイト）」です。撮影禁止の店内も素敵な空間で、カウンターの奥に工房が見えるオープンキッチンスタイル。パンが焼ける臨場感や香りに心が躍ります。店頭に並ぶ約50種類のパンは、約半分がハード系。惣菜系や菓子パンの他、料理やワインに合うパンも見つかります。

こちらの「あんパーニュ」は、売り切れ必至の人気商品。ライ麦入りのカンパーニュというハード系パンに、つやつや輝く甘さ控えめのあんこと厚切りバターが挟まれています。ライ麦パンの香ばしさとあんこの甘さ、そしてバターのまろやかさが三位一体となり、ペロリと完食してしまう美味しさ。ダイエットのことは忘れて、がぶりと思いきり頬張りましょう♪

ブリオッシュ生地のパンにチョコソースと粒々チョコが入った「ヴィエノワショコラ」もおすすめ。チョコがぎっしり詰まったビジュアルに、ザクザク食感も楽しめる一品です。食欲そそるパンの焼き色や具材の鮮やかさ、整ったフォルム…「eight」のパンを見ていると、京都伝統の和食や和菓子などに通ずる美しさが感じられるほど。見た目にも味にも夢中になれる、こだわりの品々が待っています。

京阪本線「藤森駅」から徒歩約5分、ドイツ語で「焼いたもの」を表す名前の「ゲベッケン 深草本店」。住宅街の中に現れるレンガの壁が目印です。店内には、上質な京都の水を使ったパンがずらり。ハード系やお菓子系など子どもから大人まで楽しめる豊富なラインナップが揃うのは、街のパン屋さんならではですね。

木目調のほっこり落ち着く店内に並ぶ、約70種類ものパン。クロワッサンとデニッシュだけを作るチームを編成していたり、毎月1～2種類の新商品を出していたりなど、パン作りへのこだわりや日々の進化が魅力です。種類豊富なパンはもちろん、大きなシャキシャキのふじりんごがぎっしり詰まったアップルパイなどの洋菓子も見逃せません。

こちらでぜひ味わいたいのが、特製のお出汁で毎朝丁寧に作るだし巻玉子をパンで包んだ「京・だし巻食堂」。紅ショウガやマヨネーズも入っていて、とても親しみある味です。たこ焼きの舟に乗っている姿も可愛らしく目を引きますね。和と洋が見事に融合した、お出汁の香る京都らしい一品です。

朝7時からオープンしているので、朝早くから京都観光を楽しみたい方の朝食にもぴったり。店内奥のイートインコーナーは、吹き抜けがあり開放感たっぷりです。こんがり焼きたてパンが美味しいモーニングセットや、パスタが充実のランチセットなどメニューも豊富。アンティーク調の心落ち着く空間で、ゆったり優雅な時間を過ごしましょう。

京阪本線「伏見桃山駅」から徒歩約5分、「納屋町（なやまち）商店街」に佇むパン屋さん「ササキパン本店」。創業はなんと大正10年、約100年も続く老舗店です。作り込まれていない在るがままのレトロな店構えや、店頭に積み上げられたパンの数々に、宝探しをするようなわくわく感があります。

店頭には、約60種類のパンが今も昔も変わらず並んでいます。こちらでぜひ食べたいのは「メロンパン」。馴染みのあるメロンパンとは違い、ラグビーボール型のパンに白あんが入っています。かつて京都や関西地方では、このタイプがメロンパンと呼ばれていたそう。普段目にするメロンパンは、こちらもかつての呼び名「サンライズ」という名前で売られています。昭和30年代頃から変わらないパッケージもレトロで可愛らしいですね。

お菓子系やサンドイッチの他、揚げたこ焼き入りの調理パンや具材たっぷりの「ラタトュイユ」など、総菜系も豊富。番重に並べられた様子が、昔ながらのぬくもりをより一層感じさせます。レトロな店構えやパンを通して昔の京都へとタイムスリップすれば、そこには懐かしくて新しい発見があるかも知れません。

美味しいパンで満たされたら、朱塗りの美しい千本鳥居で有名な「伏見稲荷大社」へ。全国に約3万社あるという稲荷神社の総本宮です。パワースポットとしても有名で、商売繁盛・家内安全を祈って、国内外問わず多くの人が参拝に訪れます。こちらの絵馬は可愛いキツネ型。願い事と合わせて、キツネの表情を描くこともできます。旅の安全を祈って、自分だけのキツネ絵馬を奉納しましょう。

京都には個性豊かなパン屋さんがたくさん。甘く香ばしい匂いを頼りに進むと、京都の新たな一面を発見できるはず。観光スポット巡りとセットで気になるお店を巡れば、旅の新たな定番コースが生まれるかも知れませんよ。お腹も心も満たされる、素敵な旅を楽しんでくださいね♪