抽出に1時間以上!究極のコーヒー専門店、大阪「ミュンヒ」

抽出に1時間以上!究極のコーヒー専門店、大阪「ミュンヒ」

早いもので20分、通常1時間以上もの時間をかけて、1杯ずつ丁寧に抽出したコーヒーが飲める「ザ・ミュンヒ」。日本一とも言われる待ち時間の長さ!その間にはマスターとの会話だけでなく、詩の朗読や占いまで?!1杯10万円とも言われるコーヒーも度々話題になるお店、ザ・ミュンヒをご紹介します。

2016年06月23日

「ザ・ミュンヒ」外観 638514

出典:にしなぎんさんの投稿

大阪の八尾市の住宅街に存在する、そのお店の名は「ザ・ミュンヒ」。コーヒーを愛してやまない人であれば、ご存じかもしれません。過去、40回近くメディアでも紹介されたこのお店。
「ザ・ミュンヒ」外観 631121 目立つ黄色の壁。

出典:yyjpさんの投稿

近鉄大阪線「高安駅」、もしくは「恩知駅」から徒歩15分~20分という、日が暮れると、人通りも少なくなる住宅街。お世辞にも立地条件が良いとは言えない場所にたたずむ、なんとも年季の入った建物。しかし、一度訪れると魂の深淵まで魅了されてしまう「本物」がここにあります。

人生の結晶。それがコーヒー

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 638629

出典:日本酒屋 MKusagiさんの投稿

一般向きとマニア向きにわかれるという、このお店のコーヒー。20分から60分をかけてじっくり抽出されるコーヒーは、まずここでしか味わえないもの。味、香りとも誰かに伝えることを、こんなにも悩ましいと感じることがあるでしょうか。

それが何か・・・強いて口にするなら、一人の男の人生が濃縮された「結晶」というべきでしょうか。

コーヒーの概念を覆す「創作抽出(想定外)コーヒー」

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 638636

出典:日本酒屋 MKusagiさんの投稿

改めて語るのはどうかと思いますが、コーヒーは10g~13gに95度前後のお湯で2~3分かけて淹れるというものが一般的には知られています。2~3分以上かけて淹れると、雑味が生じるともいいます。「創作抽出(想定外)コーヒー」と称するこちらのコーヒーでは、その常識は通用しません。

通常の3倍から10倍の量が使われる豆。これだけの量の豆を使うだけあって、お湯を注ぎ蒸らす工程にも5分以上の時間を費やされます。注いだお湯が豆を通過し、たった数滴のコーヒーが落ちるだけでも時間がかかるのです。

例えるならば「ワイン」

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 632759

出典:なを子さんの投稿

また、それだけの時間をかけて抽出されるのだから、温度も「ぬるめ」。このお店のコーヒーには、この温度こそ適温。むしろ、この温度でなければこのコーヒーの真のうまさを味わうことができません。それは一般的な「コーヒー」とはよべない、もっと別の飲み物。そう、例えるならば「ワイン」のようなものです。
「ザ・ミュンヒ」ドリンク 632757

出典:摩天楼は永遠に~さんの投稿

一般向けのコーヒーとして、他の喫茶店で提供されるホットコーヒーくらいの温度のものもメニューには存在します。一般向けといいながらも、他のお店でコーヒーを飲むことができなくなるくらいのものなのですが・・・、このお店に来たのなら、その常識を逸脱したコーヒーを味わわずしていかがしましょう?

一杯数千円。感動の対価

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 631097 2016年1月

出典:foyer_jabさんの投稿

この工程を経て淹れられたコーヒーは種類により20cc~60ccと、一般的なコーヒーショップから考えると少量。しかしお値段は1,100円~4,000円以上と破格。メニューだけを見ていると、何も知らない人ならば目を疑うかもしれません。

しかし、淹れられたコーヒーは飲み物の常識を軽く打ち破ります。まさに、豆から抽出されたエキス。豆のあらゆる旨味がぎゅっと濃縮され、「ウマイ」という言葉だけでは表現できません。それが先に言った、「一人の男の人生が濃縮された『結晶』」という形容につながります。

舌のしびれがない苦みに陶酔

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 632766 超濃縮コーヒーエキス、スパルタン

出典:7sさんの投稿

超濃厚なこのコーヒーは、飲み始めに豆の甘みが広がり、後から苦みが追いかけてくる。コーヒーに対して苦手意識がある人でも、その感覚が180度好転するかもしれません。

「ザ・ミュンヒ」料理 631136 想定外の一杯

出典:Yumottiさんの投稿

コーヒーは豆からできている、豆の味はこんな味なのだ・・・と、日常では気がつくことのない感動に見舞われます。このコーヒーのスタイルができあがるまで、店主はどれほど試行錯誤を繰り返したことでしょうか。

マニアで形容しがたい店主

「ザ・ミュンヒ」その他 631115

出典:日本酒屋 MKusagiさんの投稿

コーヒー好き、コーヒー仙人、変人、詩人・・・などなど、この店の店主についての形容はさまざま。ただのコーヒー好き、コーヒーマニアでは表現できないこの店主、田中完枝さん。10代で詩人・中原中也の影響を受け、自らも詩作の人生を歩み始めます。

「詩は言葉のポエム、コーヒーは飲むポエム」店主はそうささやきます。

名車「ミュンヒ」と「バンビーン」

「ザ・ミュンヒ」その他 631112

出典:ゴンZOさんの投稿

また、店名の由来となった日本に1台、世界に5台しか存在しないといわれる旧東ドイツ製のバイク「ミュンヒ」、世界初の2ローターリーバイク「バンビーン」を所有するほどのバイク好き。

これも、バイク好きという言葉では物足りない気がします。このバイクはお店に交代で展示され、もう一つの店の看板ともいえます。

とことんこだわる?

「ザ・ミュンヒ」内観 638595 真空管アンプ。味わい深い音を奏でます。

出典:風琴さんの投稿

「真空管アンプ」のオーディオから流れてくるお店のBGM。それだけでも贅沢なひととき。

「ザ・ミュンヒ」その他 631137 詩を朗読してくれました。

出典:yyjpさんの投稿

時には自作の詩の朗読も。

「ザ・ミュンヒ」料理 631111 女性に人気の一杯。1200円。四柱推命を調べて下さったり。

出典:yopisanさんの投稿

なんと、占いの「四柱推命」まで。とことん追求するこだわりぶりは、この本の使い込み方でも伝わってきます。

やはり、コーヒー仙人

「ザ・ミュンヒ」その他 632792

出典:日本酒屋 MKusagiさんの投稿

こだわり出すと、極めるまでひたすらに没頭する人物像が浮かびますが、その裏付けとなるものがこのお店の営業時間。おおよそ18時間以上を営業の時間に費やしているといいます。食事は1日に1度、日にコーヒーを幾杯も飲む。その健康と若さの秘訣はやはりコーヒー。まさにコーヒー仙人。

「ザ・ミュンヒ」その他 638580 ブロマイド

出典:pinkluneさんの投稿

話し好きで、お客たちの口数よりも、店主の口数の方が多いだろうというパワフルぶり。コーヒーが出てくるまでの待ち時間も、この仙人の垣根無いトークであっという間に過ぎてしまうのです。

女性客には、若き日のイケメン店主のブロマイドが配布されることも。

ザ・ミュンヒの想定外コーヒー

ここで、長時間かけて抽出される豆のエキスそのものともいえる「創作抽出(想定外)コーヒー」、その一部をご紹介します。

「デミタスコーヒーNo.4 苦みの甘味」

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 631099 No.6 苦味の苦味の甘味 超デミタス 150g(3800円)

出典:タンカ PIZZAさんの投稿

100gの豆で抽出されるデミタスと、150gの超デミタス。40分~60分かけて抽出されます。スッキリとした甘みが広がり、後味にスッとした爽やかさが残ります。

「シルクロード」

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 638634

出典:ゆうら17さんの投稿

濃厚なデミタスコーヒーに、クリームを重ねた女性に人気の「シルクロード」。同じデミタスコーヒーとは思えない味わいを放ちます。このお店のコーヒー特有の甘みとクリームの甘みが相まって、驚きのまろやかさ。

「スパルタン」

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 632781 スパルタンです。カップはリチャード・ジノリ

出典:ブンロクさんの投稿

1キロの豆に100ccの水で抽出する「スパルタン」。苦みの中に甘みとうまみが凝縮されている、まさにエキス。

40ccで10万円!?幻のコーヒー

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 631135 熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物

出典:ふみやん.comさんの投稿

このお店で最も有名なコーヒーといえば、40ccで10万円のコーヒー。ヴィンテージワインさながらです。お試しとしてスプーン1杯2000円でも提供されるので、こちらの方がよく知られているかもしれません。

熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物・・・奇跡の味わい

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 631091

出典:通りすがり666さんの投稿

スプーン1杯では何もわからない・・・と思われるかもしれませんが、それは口にすれば早速にして覆されます。

「ザ・ミュンヒ」ドリンク 631088 熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物…40cc¥100,000!!  10万円!今回はほんの1舐め1000円分です

出典:B級ちんとんさんの投稿

マイナス3度の樽の中で熟成されたそれは、コーヒーとは別の存在。「ドロっ」とした感触。舌先にふれた瞬間、世界がひろがる。そのフルーティーな甘さには、アルコールではないのにワインを口にしている錯覚を覚えます。

たったこれだけの量で、全身に伝わる快感。まるで麻薬。確かに一度味わうと、忘れることができません。

マイセン、バカラ・・・国宝級の器とグラス

「ザ・ミュンヒ」内観 638607 2013年1月厨房

出典:foyer_jabさんの投稿

店内にはバイクのほかにも目を引くものがあります。マイセン、バカラの高級食器にグラス。これらは、店主が「コーヒーと人生がわかる」と認めた人へ、コーヒーを提供するときに使用するのだといいます。

「ザ・ミュンヒ」その他 631108 500万の金のマイセンカップ

出典:7sさんの投稿

このマイセンの器の中には、500万円はする国宝級のものも含まれています。価値あるものを価値あるもので味わう、その意味を深く感じることができます。

人生が変わるかもしれない・・・

「ザ・ミュンヒ」料理 631143

出典:なを子さんの投稿

いかがでしたか?マニアという言葉だけでは語りきれない、奥深い「ザ・ミュンヒ」。一口触れれば、コーヒーへの概念だけではなく、人生観も変わるかもしれません。

お店は年中無休とのことですが、時々コーヒー研修でお休みのことも。遠方の方は、電話で確認してからお店に伺うとよいですね。

ザ・ミュンヒの詳細情報

ザ・ミュンヒ

高安、恩智 / コーヒー専門店、カフェ、ケーキ

住所
大阪府八尾市刑部2-386
営業時間
午前6:00~午前3:00 (LO午前1:00)
定休日
年中無休(コーヒー研修指導に付 不定期で月一回火曜日のみ16:00から営業)
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999

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