贅沢な夏遊び♪岐阜の鮎ヤナ・鮎料理が楽しめる4店をご紹介します！

「ヤナ」とは、鮎やマスなど川魚を獲る漁法のひとつ。川の流れを堰き止めて、木杭や竹で組んだヤナに流れ込む魚を獲るという方法で、平安時代よりも前から存在したという歴史ある漁法です。網や釣りと違って大型の漁場を作るため、期間も地域や河川ごとによって決められています。長良川・木曽川・揖斐川など大きな河川の多い岐阜県では昔からヤナ漁が盛ん。安全に魚獲りが楽しめるレジャーとして古くから人気を集めています。

川の流れに任せて魚が落ちてくるところを捕まえる漁法だけに、自然に左右されることが多いのもヤナの特徴。それが魚という資源を自然に守ることにも繋がっています。また、各ヤナでは「つかみ獲りは小学生以下」など、それぞれのルールを設定しているので、何処でも獲り放題、という訳ではありません。新鮮な鮎にこだわる業者さんは、鮎が取れない日は休業することも珍しくないんです。

ヤナは川遊びの場としても安全度が高い絶好のスポット。特にお子さんがいるご家庭にはおすすめです。暑い夏は、ヤナで涼しく遊んでから鮎料理に舌鼓。とっても贅沢な夏の遊びですね！

長良川に流れ込む板取川沿いにある「洞戸観光ヤナ」。水質が良いことで知られる板取川の鮎は、味・香りとも極上。全国の鮎釣り師や漁師の間でも評判が高い一級の鮎を戴ける観光ヤナです。毎年5月初旬から10月末までの営業期間中、板取川の美味しい鮎を求めて全国からお客さんが来訪する岐阜県でも人気のスポット。ヤナの設置は毎年7月から行われ、8月1日に解禁されます。敷地内には釣り堀やお土産コーナーもあるので、夏のレジャーにピッタリです！

鮎を骨ごと薄切りにした「背切り」。皮も骨も柔らかい若鮎は、骨ごと薄切りにするのが漁師の味わい方。刺身とは全然違い、鮎の風味を余すことなく戴けます。

「美濃和紙」の産地として知られる美濃市。市街地のスグ傍を流れる長良川本流沿いにあるのが「美濃観光ヤナ」です。「長良川鵜飼い」などで皇室にも献上される長良川の鮎料理が心行くまで満喫できる観光ヤナとして、こちらもシーズン中は県内外からお客さんが押し寄せる人気スポット。施設内はスロープ設置などバリアフリー化され、キッズルームも備えるなどファミリー層に嬉しいお店。

東海北陸自動車道「ぎふ大和」ICを降りてすぐという立地の「杉ケ瀬ヤナ」。こちらのヤナは長良川でも上流部に位置するため、営業を始めるのは8月下旬からと遅め。他の観光ヤナとの大きな違いは、天然ものの鮎しか提供しないこと。そのため、営業期間中でも漁獲量が少ない場合は臨時休業することがあり、電話確認が必要となります。短い営業期間から分かるように、鮎が産卵に向かう「落ち鮎」の時期に獲られた鮎は、サイズも大きく、雌はたっぷりの卵を抱えて味・食感とも最高！短い季節ながら、天然鮎を求めて全国からお客さんが詰めかけるので、予約必須のお店です。

岐阜県西部、揖斐川で鮎料理が楽しめる「川口ヤナ」。岐阜県の鮎というと長良川が有名ですが、実は揖斐川の鮎も長良川に負けず劣らずで、味・香りとも上質の鮎料理が楽しめます。「川口ヤナ」の鮎料理は、コース・単品ともに豊富なメニューが特徴。特・A・B・Cの各コースに、単品料理には「酢の物」や「うるか」なども。塩焼きや魚田、フライはお持ち帰り用も大人気です。

美しい川の流れを眺めながら、夏が旬の鮎料理を楽しめる岐阜県内のヤナをご紹介しました。観光やドライブのコースにもピッタリのヤナは、岐阜の夏の名物として大人気です。暑さ真っ盛りの時期から彼岸花が咲く時期まで楽しめる岐阜の鮎料理。ファミリーや仲間たちと、ぜひ一度出かけてみてください♪