「而今」も「作」も！有名日本酒が揃う三重の酒蔵を巡ろう

三重県には日本酒のイメージがあまりないですが、実は有名なお酒がいっぱいあるんです。伊勢志摩サミットでは「而今(じこん)」や「作(ざく)」を始め、およそ40種類の地酒が振る舞われました。特に伊賀地方の地酒は有名で、幻のお酒と言われる入手困難なものも。ひょっとしたら、三重の酒蔵に行けば手に入るかもしれませんよ。

三重県の西部、紀伊半島の中央に位置する伊賀地方は、紀伊山脈と伊勢平野に挟まれた盆地にあたり、三重の米どころとして有名な地域です。寒暖の差がはげしく、また昔から紀伊山麓からの伏流水に恵まれていました。そんな気候や地域の特性が日本酒造りに合い、数多くの名酒を生み出しました。

■「而今(じこん)」で有名な『木屋正酒造』

日本酒好きにはたまらない「而今」を造る「木屋正酒造」は、三重県名張市にあります。残念ながら、販売や酒蔵見学は行っていませんので、全国の酒屋などで手に入れましょう。

■サミットで入手困難になった「半蔵」の『大田酒造』

伊勢志摩サミットの乾杯に使われ一躍有名になった「半蔵」。半蔵を作る「大田酒造」は三重県伊賀市にあります。もともと地元以外ではあまり出回らなかったお酒ですが、サミットで知名度を増し今ではさらに入手困難に。1日で1年分が売れたそうです。

サミット以降、入手困難な状態が続いているようですが、運がよければどこかで出会えるかもしれませんよ。

■ツウが好む「瀧自慢」の『瀧自慢酒造』

やや辛口であっさりとした味の「瀧自慢」。全国の日本酒ツウが好む名酒です。こちらの純米大吟醸も伊勢志摩サミットの乾杯酒として使われました。サミット乾杯酒は入手困難ですが、開催記念の限定品など、他のお酒もありますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

名古屋にほど近い北部、また県庁所在地の津市がある中部。三重の中では比較的栄えている地域で、鈴鹿サーキットやホンダで有名な鈴鹿市、工業都市の四日市市などが存在します。そんな北中部にも三重の名酒がたくさんありますよ。

■「作」で有名な『清水清三郎商店』

日本酒好きがこよなく愛する「作」。最近全国的に知名度が上がった人気のお酒です。「作」を造る「清水清三郎商店」は三重県鈴鹿市にあります。各社ツアーの酒蔵見学コースなどで見学することができるようですので、興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。

■東海地方の誰もが知る名酒「宮の雪」の『宮崎本店』

「金賞受賞の宮の雪」のCMで、東海地方の人なら知らない人はいない「宮の雪」。CMの通りモンドセレクション最高金賞を受賞した、世界が認める名酒です。宮の雪を造る「宮崎酒造」は三重県四日市市にあります。酒蔵見学や、日本酒の歴史やきき酒の勉強をする「日本酒大学」も開催しています。

伊勢神宮参拝道にある伊勢の有名酒蔵「伊勢萬」。伊勢萬の清酒「おかげさま」や「老緑」は製造数が少ないため、伊勢志摩地方の酒屋やここの店頭でしか買うことができません。お伊勢参りに行ったならぜひ寄っていきたいお店ですね。

熊野古道が世界遺産になって注目される地域となった奥伊勢・東紀州地方。「元坂酒造」はそんな奥伊勢・東紀州の玄関口にあたる三重県多気郡大台町にあります。地域に溶け込むようにひっそりとたたずむ元坂酒造ですが、こちらの「酒屋八兵衛」は知る人ぞ知る銘酒です。

三重には日本酒好きにはたまらない銘酒がたくさん。ここでは紹介しきれないおいしいお酒はまだまだありますよ。三重に行くならぜひ地酒を飲んで、お土産に買ってみてくださいね。