2016年07月20日
平泉に来たらやっぱり食べたい世界遺産の味!平泉グルメのご紹介♪
かつて奥州藤原氏の都として栄えた平泉は、2011年(平成23年)「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の名で、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。今や東北随一の観光地となった平泉。中尊寺、毛越寺を中心とした浄土の世界に触れるスポットを静かにめぐりながらも、やはり平泉のグルメも気になるのが旅行の醍醐味、人情というもの。今回は、中尊寺、毛越寺をおさらいしながら、平泉ならではのグルメを味わえるお店をピックアップしてご紹介していきます。
平泉の世界文化遺産は、「中尊寺」「毛越寺」「観自在王院跡(かんじざいおういんあと)」「無量光院跡(むりょうこういんあと)」「金鶏山(きんけいざん)」の5件の遺産で構成されています。このうち「毛越寺」と「観自在王院跡」は隣接していますので、観光地としては一か所と考えていいでしょう。また「金鶏山」は標高98.6mのちょっとした丘で、観光としては特に見どころのない風景ですので、やっぱり「中尊寺」&「毛越寺」を巡るコースがおすすめになります。
平泉を訪れた俳聖・松尾芭蕉は、次の句を読みました。「夏草や 兵どもが 夢の跡」「五月雨の 降り残してや 光堂」…光堂とは金色堂のこと。あらゆるものを朽ちさせ、洗い流してく五月雨も、この美しい光堂は残してくれたのだ、と読まれてからさらに時を経て、今日なお美しさを保っています。
関山 中尊寺
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平安時代に創建された毛越寺は大火焼失後、奥州藤原氏によって再建されたそうです。中世の歴史書『吾妻鏡』によれば「堂塔四十余宇、禅房五百余宇」があり、当時は中尊寺をしのぐ規模で、その荘厳さは『吾妻鏡』に「吾朝無双」(我が国に二つとない)と評されています。奥州藤原氏によって栄えた平泉は、京都に匹敵する「もう一つの都」であったとも言われています。今では自然豊かな庭園が広がる空間ですが、この光景もまた「兵どもが夢の跡」を象徴しています。
特別史跡・特別名勝 毛越寺
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中尊寺と毛越寺を巡って心清らかになった後は、胃袋を満たす番ですよね!ということで、さっそく平泉グルメへ出発しましょう!
中尊寺は参道入口前に各種お土産屋、食事処などが集まっていますが、「そば処義家」さんは中尊寺境内・参道の途中にあります。お店の外観も昭和を通り越して江戸チック、海外の観光客が喜びそうな和風です。のれんに「わんこそば」とある通り、ここでは岩手名物「わんこそば」を食べることができます。とはいっても、大会みたいに次々そばを盛られるスタイルではなく、あらかじめ小分けにされたそばが運ばれてきて、自分のペースでゆっくり楽しむことができます。容赦なく盛られる大会スタイルもいいのですが、気軽に「わんこそば」体験をしてみたい方におすすめです。
そば処義家の詳細情報
そば処義家
平泉 / そば、うどん
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関43
- 営業時間
- [月] 10:30 - 15:30 [火] 10:30 - 15:30 [水] 10:30 - 15:30 [木] 10:30 - 15:30 [金] 10:30 - 15:30 [土] 10:30 - 15:30 [日] 10:30 - 15:30 ■ 営業時間 ※おそばはなくなり次第終了 ■ 定休日 無休(悪天候など、やむを得ない場合のみ休業)
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
こちらも中尊寺境内ですが、「かんざん亭」さんは店内にジャズが流れるカフェ&レストランです。そしてなにより絶好のロケーション!店から見る外の景色は、高所から平泉を眺めるパノラマビューが楽しめます。外の空気を感じられるテラス席で、平泉を眺めながら平泉グルメを味わう。こんな素敵な中尊寺体験もありますよ。おすすめは平泉でとれた自然薯を使ったそばやピザ。中尊寺であえてピザという選択肢も旅の思い出になるかもしれません。
かんざん亭の詳細情報
かんざん亭
平泉 / そば、喫茶店、甘味処
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
- 営業時間
- [月] 10:00 - 15:00 [火] 10:00 - 15:00 [水] 10:00 - 15:00 [木] 10:00 - 15:00 [金] 10:00 - 15:00 [土] 10:00 - 15:00 [日] 10:00 - 15:00 不定休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
中尊寺境内にある「そば処義家」でもあった、あらかじめお椀に盛って出すスタイルのわんこそば。実は「盛り出し式」といって平泉わんこそばのスタイルになっているとか。その「盛り出し式平泉わんこそば」元祖の店が、こちら「駅前芭蕉館」さんです。平泉駅のすぐそばですから、鉄道で訪れた観光客の方が行き帰りに気軽に立ち寄れますね。
駅前芭蕉館の詳細情報
駅前芭蕉館
平泉 / そば、天ぷら、日本料理
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉泉屋82
- 営業時間
- [月] 10:00 - 15:00 [火] 10:00 - 15:00 [水] 10:00 - 15:00 [木] 10:00 - 15:00 [金] 10:00 - 15:00 [土] 10:00 - 15:00 [日] 10:00 - 15:00 ■ 定休日 不定休
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
奥州平泉の主役といえば、三代にわたって平泉文化を築いた藤原氏…と言いたいところですが、やはり源義経と武蔵坊弁慶の人気の強さは平泉観光でも各所で感じます。そんな弁慶の名を冠した「弁慶餅」を食べられるお店が「松栄堂 弁慶園」さんです。
松栄堂 弁慶園の詳細情報
松栄堂 弁慶園
平泉 / 和菓子、甘味処
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関48
- 営業時間
- [月] 09:00 - 16:00 [火] 09:00 - 16:00 [水] 09:00 - 16:00 [木] 09:00 - 16:00 [金] 09:00 - 16:00 [土] 09:00 - 16:00 [日] 09:00 - 16:00 ■ 定休日 [冬季] 全休 [冬季以外] 無休
- 平均予算
- ~¥999
中尊寺・毛越寺や平泉駅などのお土産処にある様々な岩手・平泉名物。色々あって迷ってしまう方は「千葉恵製菓」さんのかりんとうまんじゅうなどいかがでしょうか?「かりんとうまんじゅう」「くるみかりんとうまんじゅう」「胡麻かりんとうまんじゅう」と3種類あります。
特製こがし蜜と厳選した小麦粉、つなぎに山芋を使用した生地でこしあんを 包み蒸し上げました。まんじゅうとして食しても美味しいまんじゅうに弊社オリジナル の魔法(製法)で仕上げたかりんとうまんじゅうです。
…ということで「オリジナルの魔法(製法)」が気になるところですが、このサイトにある「作り方」を見ると、蒸した後に「フライヤーで揚げて 表面をサクっと仕上げます」とあります。この「サクッと仕上げ」が魔法なのでしょうか?見た目は小粒で地味ですが、いい仕事をしている平泉産和スイーツです。
(有)千葉恵製菓の詳細情報
(有)千葉恵製菓
平泉 / 和菓子
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉字佐野原59-3
- 営業時間
- [月] 08:00 - 17:00 [火] 08:00 - 17:00 [水] 08:00 - 17:00 [木] 08:00 - 17:00 [金] 08:00 - 17:00 [土] 08:00 - 17:00 [日] 08:00 - 17:00 ■ 営業時間 要事前連絡 ■定休日 無休
- 平均予算
- ~¥999
世界文化遺産登録で国際的な観光地になった平泉。千年の流れの中で平泉が見た荘厳な文化はやがて動乱の時を迎え、今は静かに自然と調和しています。金色堂を除けば、そのたたずまいは驚くほど質朴な空間。そんな平泉のグルメも控え目な印象ですが、その中には凜とした心意気がありました。心静かに癒やされる、ヒーリングスポットと平泉グルメの旅、次のお休みにいかがでしょうか?