瀬戸内海に浮かぶレトロな町 ♡広島・御手洗保存地区を歩こう

出典：黒いサンタさんの投稿

御手洗(みたらい)という地名は、神功皇后が三韓侵攻の時、この地で手を洗われたという言い伝えから来たというものと901年、菅原道真公が大宰府に左遷された際に九州に向う途中で、この地に立ち寄り、天神山の麓で口をすすぎ手を洗われ、お祈りをしたからという二つの伝承があります。

出典：fantomさんの投稿

江戸時代より風待ち、潮待ちの天然の良港とされていた御手洗は、人と情報が集まる港として18世紀に入ってから急激に発展していきました。四軒のお茶屋が置かれ、花街として栄華を極めました。

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いまも、時間がとまったように江戸時代そのままの風景が残っています。

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江戸時代に広島藩から免許をもらって営業していた茶屋の跡。最盛期には100人の遊女たちがいたと伝えられています。屋久杉など上質な建材で作られており、当時の華やかな光景が目に浮かびます。拝観無料で内部を観覧することができます。

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おちょろ舟というのは遊女たちが売春をしていた水上売春船のこと。ひとつの船には4人の遊女たちが乗っていたそうです。

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こちらは金子邸と呼ばれる建物で、薩長連合軍と広島藩が討幕に合意（御手洗条約）した場所として有名です。若胡子屋のすぐ向かいにあります。

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こちらは、畳敷きの大広間と2階部分には桟敷席が設けられている劇場「乙女座」。舞台の部分には花道や奈落も設置され、古き良き昭和の時代の大衆演劇を彷彿とさせます。

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乙女座は、劇場としても利用され戦後は映画館としても利用されていました。洋風モダンな造りの中に昭和レトロなポスターがいっそう際立ちます。

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江戸時代に石で造られた高燈籠。今も御手洗の港に立ち続け、御手洗の歴史を見守っています。

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1858年頃から時計の扱いを始めたという新光時計店。日本で最も古い時計店と言われています。当時は、日本製の時計はまだ作られておらず、世界の時計を扱う店として始められました。もちろん、今でも時計の修理や販売を行っています。

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菅原道真公が太宰府へ左遷されたときに立ち寄り、こちらの井戸で手を洗ったと伝わる御手洗の由来。その伝承が主流となり、「本川の井戸」の側に天満宮が建立されたそうです。

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呉市役所御手洗支所のすぐ近くにある「七卿落遺跡」。江戸時代末期に、三条実美ら5人の公家は幕府派の追っ手から逃れるため、長州へと向かいました。その時、御手洗で風待ちをして、こちらの庄屋竹原屋に泊まっています。現在の建物は改築されているようです。

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和モダンな建築物が多い中で、西洋風のポップなカラーがひときわ目立つ「越智医院」。オランジーナのCMでは交番として撮影されていました。

出典：Zeissさんの投稿

CMでも特に印象的な建物の平野理容院。味わい深いのに、爽やかさもあり、一度は見に行きたくなってしまいますね。

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駐在所も江戸建築風。

出典：gufuさんの投稿

路地裏好きはたまりません。板塀と真っ白に輝く白壁のコントラストが画になります。

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こちらは観光協会がある「潮待ち館」の中から見た常盤町通りです。御手洗の散策マップをもらうことができるので、ここから御手洗散策をスタートする人も多いそうです。

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お城にあるような立派な石垣で造られた「満舟寺」。豊臣秀吉が四国遠征の際に加藤清正に造らせた石垣だそうです。こちらもアニメや映画のロケ地でも使われた有名なスポット。石垣のすぐそばのSchoolと書かれた看板は、足の長い学生がユニークで思わず写真におさめたくなります。

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階段の上からみた様子。その先に海が見え素敵な光景がひろがります。

出典：クオリティさんの投稿

港町らしい船宿を使ったカフェがこちら。2階からは海が見える絶好のロケーションが自慢です。江戸時代は、宇和島藩・大洲藩指定の船宿として営業していたそう。今ではリノベーションして素敵なカフェに生まれ変わりました。

出典：又 三 郎さんの投稿

「幻の夏レモンそうめん」は、瀬戸内産のレモンを使用しそうめんでさっぱりといただきます。皮ごといただきます。幻というだけあって皮は全然酸っぱくなく苦くもありません。冷やしレモンぜんざいもおすすめです。

出典：艶女ミホさんの投稿

12席ほどの島の小さなうどん屋さんです。御手洗では「うろ」と呼ばれる行商船が停泊中の船に鍋焼きうどんを提供していたそうです。御手洗のファストフードとして人気が高い一品。

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2012年4月に公開された「ももへの手紙」の島のモデルとしても有名になった御手洗。ドラマやCMでも取り上げられることが多い、哀愁を感じる街並みは一見の価値ありです。ぜひ、広島・呉市まできたら足をのばしてみませんか。