激安店揃い！名古屋の穴場「長者町繊維問屋街」＆「伏見地下街」

長者町繊維街は、単なる問屋街ではありません。小売りをする問屋も多いですしインテリアショップなどもあって、個人客も楽しくお買い物ができる場所です。しかも伏見や久屋大通周辺のビジネスマンがランチにやってくるので飲食店もどんどん増えています。さらに最近は愛知トリエンナーレというアートイベントを支援しているので、通りの壁やシャッターでアート作品を見ることができ、ハワイのカカアコ地区やマレーシアのジョージタウンを彷彿とさせます。

栄からも久屋大通からも伏見からも徒歩10分程度でいけると聞けば、一度は行ってみたいですね！いろいろな楽しみ方ができる長者町を、今回は問屋でショッピングから、おいしいランチをいただくコースでご紹介します。

長者町は、「清州越し」の際に町の地名ごと現在地に移ってきたのが始まりです。関ヶ原の戦いのあとに、名古屋城築城のため都市機能が清洲から名古屋に移動したときのことですから、歴史が古い場所です。江戸時代の長者町は問屋街ではなく、芸者さんが闊歩する花街でした。それが大空襲で名古屋が焼け野原になったのち、繊維問屋が本格的に集まって今の繊維問屋街になりました。かつては日本三大繊維問屋街（残りは東京の横山町と大阪の丼池筋）のひとつだったほど栄えた商店街です。

アパレルや繊維といった糸ヘン業界が停滞気味なのを受けて、長者町も一時はシャッターを閉めた店舗が多かったのですが、愛知トリエンナーレの会場になったり、地元イラストレーターに店舗のシャッターペイントを依頼したりと地道な努力を続けて、最近ではじわじわと活気を取り戻しています。

レース、リボンをお探しならKS-KRANZ（クランツ）へ！こちらでは日本製の高級レースMOKUBAの商品を多数扱っており、公式サイトには「世界一小さなモクバのリボンショールーム」とあります。外から見ると間口が狭くて入りにくい感じがしますが、ショールームですから誰でもOK。じっくりとレースを眺めましょう。レースは1メートル単位で購入できます。ほかにもダリンのリボンや刺繍、パッチワーク用品などがそろっています。定休日は日曜、祭日、第1・2・3土曜です。

気軽な着物、和小物を探しているなら、和道楽 着物屋へ！着物グッズが所狭しと並んでおり、しかもコスパが非常に良い！とくに帯の品ぞろえは見事なほどで、ちょっと変わったおしゃれ帯がたくさんあります。着物を着ない人でも和風ヘアピンやかんざしなど小物が充実しているので、見ているだけでも楽しいです。定休日は毎週水曜日です。

グラフィック柄の帯はどれもとってもキュート。自分では着物を着られないけど、とりあえず帯だけ買っておくかという気持ちになります。

紙バッグやラッピングペーパーがほしいなら、シモジマへ！大正9年から包装材料の卸問屋をしている老舗で、手提げ紙袋や不織布バッグ、かわいい包装紙やラッピングキットがビルいっぱいに並んでいます。不定休なので行く前に公式サイトでチェックしましょう。

長者町は、久屋大通り界隈のビジネスマンが行列を作るランチ激戦区です。気軽に入れるお店が多いので、買い物のあいまにサッとおいしいものをいただきましょう。これでまた、元気をチャージです！

マイルドな味付けのタイフード店です。定番のグリーンカレー、トムヤムラーメン、ガパオライス、ソフトシェルのカレー炒めなどが人気メニュー。おすすめはタイフードをそろえたバンコクランチ。生春巻きに鶏の唐揚げ（ハーブ風味）、エビだんごフライにバジルチリ炒め、トムヤムスープ、デザートにタピオカ入りココナッツミルクまでついてきます。かなりボリュームがあります！

ハンバーグと肉料理のお店です。デミバーグや焦がしバーグがおすすめで、ハンバーグはつなぎが少ない肉感たっぷりタイプ。自社ファーム直送の野菜を添えて、栄養バランスにも気を配っています。鶏もも肉のオーブン焼きやトンテキもごはんによく合う味付けです。

今回で16回目になる長者町ゑびす祭り。繊維街に巨大なフリマが登場します。激安衣料品や長者町のおいしお店の屋台も出て、みんなで楽しもうという2日間です。例年8万人ものがやってくるイベントで、子供が楽しめるワークショップやチンドン屋の練り歩きもあります。開催日は2016年10月22日（土）・23日（日）。くわしくは公式サイトをチェックしましょう。

長者町地下街とも呼ばれる、伏見地下街は、名古屋市内で最も古い地下街です。1957年に名駅地下のサンロードとともに開業し、もとは地下繊維問屋街として栄えていました。兄弟分のサンロードが次第に洗練されていったのに比べて、長者町商店街には今でも昭和な雰囲気が濃く残っています。

地下街は、伏見駅から錦通りと長者町通りの交差点地下までつながっています。アクセスは地下鉄の伏見駅東改札口（東山線藤が丘行きホーム側にある改札）から行くか、地上5か所の入り口から地下階段を使って入ります。地上の入り口はとてもわかりにくいので、伏見駅から行くのが便利です。

地下街の全長は約240メートルで、ところどころにシャッターが下りているものの新オープンのお店も増えてきました。毎月第二日曜日には「長者町レトロストリート骨董街」も開催。これは地下街が休みの日・祝日を利用するために始められ、店舗シャッター前にお店が出る骨董市です。売られているものもレトロ感たっぷりで、一度はのぞいてみたいイベントです。

テイクアウトとカウンターだけのバーガースタンドです。キッチンがガラス越しに見え、スタッフがモータウンサウンズにあわせて、ノリノリでハンバーガーを焼いているところが見えます。ピリ辛ソースとチーズの相性が抜群で、楽しくておいしいお店です。

こちらは朝7：30からオープンしている喫茶店です。おすすめはモーニングセットで、ドリンク、サンドイッチ2つ、小さなおにぎり、味噌汁、サラダ、ゆで卵、デザートのセットです。女性店主さんの手作り度120％のおいしい朝ごはんにホッとします。

外から見ても何の店かよくわからないミステリアスな古書店です。「アンダーグラウンド(物理)のマイノリティ系セレクトショップ＆サロン」ということで、古書に限らずおもしろいものを詰め込んだおもちゃ箱のような品ぞろえ。店主さんのセンスがビカビカに光っています。

本も雑貨も品ぞろえが非常に独特です。いったんスキになるとどっぷりハマってしまいそうです。

長者町繊維街も伏見地下街も、ディープすぎるほどディープなエリアです。名古屋に住んでいても、この2か所に足しげく通っているという人は珍しいでしょう。どちらも懐かしい感じが新鮮に感じるほどです。ハイセンスなショップや飲食店が増えていますから、一度は足を運んでみてください。新しい角度から名古屋を見られるかもしれません。