感度の高い大人の街！代々木上原の通いつめたくなるグルメ17選

代々木上原には和洋中その他と、さまざまなジャンルの料理店が集まっていて、どこもレベルの高いお店ばかり。なので、わかりやすくジャンル別にご紹介していきたいと思います。
まずはフレンチのお店から。

代々木上原は、駅を出るといきなり住宅街になっているのが特徴的ですよね。
そんな住宅街の一角、駅南口から徒歩2分のところにあるフレンチの名店が、「ラ・ファソン古賀」です。

このお店のオーナーシェフは、フレンチの重鎮・井上旭氏の片腕として修行をしたのち、フランスのトロワグロやコートドールで勤務した経験を持つ、古賀義英氏。

そんな古賀氏が、ひとりひとりの客とていねいに向き合いながら料理を提供できる「自己流」のお店としてオープンしたのが、ラ・ファソン古賀（「古賀流」の意）なんです。

店内はオープンキッチンを採用し、シェフの仕事がライブで間近に見られます。

料理のほうは、ショウガやわさびなど和の要素も盛り込みつつも、手間ひまをかけて味を研ぎ澄ませたソースを重視する、伝統的なフレンチの技法が取り入れられています。

そんな古賀シェフのソース作りの技術を、申し訳なくなってしまうほどカジュアルに楽しめるのが、お店のスペシャリテ「ソースキュリー」。

一見したところさらりとしたカレーですが、そのソースには、和牛すね肉と何種類もの野菜から抽出したうまみが凝縮されていて、「カレーは飲み物」を極限まで追い込むと、こうなるんだなということが分かりますよ。

代々木上原駅から上原仲通り商店街をおよそ6分ほど歩くと、上原小学校のほど近くにあるのが「ル・ボークープ」。こちらも気取らない、カジュアルフレンチのお店です。

店内は白を基調に、モスグリーンとワインレッドがバランスよく配色されていて、堅苦しすぎず、くだけすぎずというなんとも「代々木上原らしい」雰囲気をかもし出しています。

そんな雰囲気からか、カウンター席でさっそうと料理とワインを楽しんでいくお一人様も多いのだとか。使い勝手のいいお店です。

オーナーシェフの佐藤武久氏は、この店でたくさんの客と出会い、たくさんの楽しい時間を共に過ごしたいという思いを込めて、店名をフランス語で「たくさん」を意味する「Beaucoup」と名付けたのだそうですよ。

料理のほうは、野菜は青森や栃木産、魚介は淡路産、肉類は北海道産と、どれもシェフみずからが足を使って厳選した食材を使用。それらを、素材本来のおいしさを損なうことのないようにテーブルまで届けてくれます。

このお店の名物は「ブーダン・ノワール」。豚の血液を固めたソーセージです。
佐藤シェフが、修業時代に銀座「ル・マノワール・ダスティン」でフレンチの鬼才・五十嵐安雄氏から受け継いだ一品をじっくりと堪能してみてください！

こちらは代々木上原にしてはめずらしく駅から歩きます。東海大のキャンパスに向かって徒歩8分ほど。それでも歩くだけの価値がある、それがいま最も予約をとるのが困難なレストランのひとつ、「セララバアド」です。

セララバアドは「モダンガストロノミーを気軽に！」がコンセプトのレストラン。
モダンガストロノミーというと、分子ガストロノミーの旗手であるフェラン・アドリアの「エル・ブリ」や、レネ・レゼピの世界ナンバーワンレストラン「ノーマ」が思い浮かびますが、セララバアドの橋本宏一シェフは、なんとそのどちらの店でも学んだ経験があるんです！その経験から、富裕層ばかりが訪れるモダンガストロノミーを、ふつうのカップルや家族が来られる店にしたいと、セララバアドを開店したのだそうです。

料理は、10品から12品の小さめな皿で提供されますが、そのどれもが独創的。なかでも根セロリでつくった折り鶴は、日本人の繊細な感性が表出されていて、このお店のアイコン的な存在となっています。

不思議だけど、なぜか懐かしい「セララバアド」という響き。それもそのはず、セララバアドは宮沢賢治の童話『学者アラムハラドの見た着物』に登場する、聡明な子供の名前から採られているんです。

人間が真理を求める姿を具現化したようなセララバアドの姿に、この店のシェフ・橋本氏は自らが追い求めるべき料理道を見たのかもしれませんね。

代々木上原駅の東口から坂をのぼってすぐの右手。モダンフレンチを基本に、さまざまな地域の料理を取り入れたフュージョン料理をカジュアルに楽しめるのが「Gris（グリ）」です。

のちほどご紹介する「メゾン サンカントサンク」の系列店である「Gris」は、フランス語でグレーという意味。その名のとおり、灰色をメインカラーにしたモダンな店内です。

Grisのコンセプトは「つながり（ペアリング）」。
食材を提供している日本各地の生産者とのつながりを大切にし、その素材本来のおいしさを客に提供するため、フレンチ、イタリアン、北欧料理をベースに、日本料理や中華料理、南米料理などの技法も取り入れて、最高の食べ方で私たちを楽しませてくれます。

また、料理を盛り付ける器が美しいのもGrisの特徴。視覚や触覚で料理をさらに引き立てる斬新な器の数々は、陶器作家との「つながり」を大事にしている証でもあります。

また、料理とドリンクの「ペアリング」も大切にしていて、シェフとソムリエがいっしょになって作り上げたドリンクペアリングのコースも定評があります。
お酒が飲めないかたでも、ノンアルコールペアリングがあるので充分に楽しめますよ♪

代々木上原には、イタリア料理も素晴らしいお店がそろっています。その中から2軒をご紹介。

駅東口からGrisの前を通り過ぎて、さらに坂をのぼります。マルエツのある角を左に曲がってすぐ看板が見えてくるのが、「イル・プレージョ」。

店内は白を基調とし、木製の調度品を多くあしらった落ち着いた雰囲気です。

イル・プレージョの岩坪滋シェフは、「アクアパッツァ」の日高良実氏に師事した後、本場イタリアで3年間の武者修行をしました。
修行中はイタリア北部料理から南部料理、シチリア料理、サルデーニャ料理まで貪欲に学び、中目黒の「リストランテ カシーナ カナミッラ」料理長を経て、ここ代々木上原で独立をはたしたのが、2012年。

そんな岩坪シェフの作る料理は、イタリアの郷土料理がベースになっています。そこに、日本の昆布締めや、中華の油通しなどの技法も取り入れ、素朴でありながらもエレガントな料理を作り出しているんです。

夜20時以降であれば、前菜・パスタ・メインディッシュの中から3品を選べるショートコースがあるのもうれしいです。近くのワインバルでちょっと飲んでから……なんて気軽な使い方も許してくれるお店ですよ。

閑静な住宅街でもある代々木上原には、隠れ家的なレストランが多いですが、ピッツェリア「エンボカ東京」もそのひとつ。駅から徒歩5分ほどですが、地図アプリがある時代でよかったとしみじみ思っちゃうロケーションです。

エンボカ東京は、もともとは建築家でもあるオーナーの今井正氏が、2001年に軽井沢で趣味で始めたピザのお店。口コミで一躍人気店となり、2005年にここ代々木上原に東京店をオープン。現在は青山と京都にもお店があるんです。

建築家だけあって、お店の内装はもちろん、存在感のある薪のピザ窯も今井氏の設計。

そして見てください、そんな今井氏の手がけるピザも、まるで建築作品のように機能美（この場合の機能は「食べられる」ですが……）が凝縮されているんです！

エンボカ東京のピザは、軽井沢の自社ファームで獲れた野菜やフルーツがふんだんに使用されていて、おいしくて健康的なのが特徴。

2種類のピザを選んでハーフ&ハーフにすることもできるので、みんなでシェアして食べるときにはお得です。

私邸が近くにある安倍首相夫妻もこのお店のファンで、何度も訪れているらしいですよ！

ワインと一緒に簡単な料理を楽しめるワインバルや、本格的な料理も食べられるワインビストロが多いのも、代々木上原の特徴。ここでは個性的なお店を3軒ご紹介します。

代々木上原駅の北口を出てすぐ。白いドアが目印の「メゾン サンカントサンク」は、ヴァン・ナチュール（自然派ワイン）が好きな人たちが夜な夜な集まるお店。

「フレンチをおつまみに」をコンセプトに2010年にオープンしたサンカントサンクは、3フロア構成。
1階は以前はデリだったのですが、現在は5、6人も入れば満員になってしまうスタンディングのワインバルに改装されています。

そして2階はカウンター席で、3階は屋根裏部屋のようなプライベート感のあるテーブル席になっています。

みんなが目当てにしているヴァンナチュールは、原料となるブドウの農法にこだわったものや、からだに優しいサンスフル（酸化防止剤無添加）のものが、ロワール地方の銘柄を中心に取りそろえられていますよ。

そんなこだわりのワインとぜひ一緒に食べていただきたいのが、この「前菜の盛り合わせ」。

白レバーのペーストや季節のキッシュなど、ひと皿で10種類ほどの前菜が食べられるので、思わずワインが進んで楽しく酔いどれてしまうこと間違いなしです！

サンカントサンクのほど近く。東口からもすぐのところにある「アトリエ フジタ」も、ワインと料理のペアリングが楽しめるお店。

コンクリート打ちっ放しのモダンな店内。シンプルなデザインのテーブルと椅子が並ぶなかに、ルイスポールセンのペンダントライトがいい味を出しています。

このお店のオーナーシェフ兼ソムリエは、藤田善平氏。コペンハーゲンのオーガニックレストラン「レレ」のように、最高の素材をカジュアルな価格で楽しんでもらいたいという思いから、その作り出す料理には低温調理法を採用しているんです。

そんな肉料理に、シェフの地元・岡山産の魚介類や、露地栽培のオーガニック野菜を組み合わせた5品3980円のコースは、プラス3500円（ワインの仕入れによって変動あり）で、料理に合わせたワインや日本酒が提供される「ドリンクペアリング」にすることも可能ですよ。

駅西口から代々木大山公園のほうに向かって徒歩3分ほど。パークハイアット東京の最上階「ニューヨーク グリル」出身のシェフが、2016年2月にオープンしたお店が「ＷINE & DINING Tiaras（ティアラス）」です。

Tiarasは、フレンチベースのフュージョン料理をワインとともに肩の力を抜いて楽しむことができるお店。訪れるひとにとって自分の家のダイニングの続きのような、セカンドダイニングとしての憩いの場を目指しているのだそうです。

そんなTiarasのシェフ、西野入氏のスペシャリテは「ラムの300gハンバーグ」。オーストラリア産ラムを、ポークビーンズなどに使われるエルブドプロバンスや、クミンなどのスパイスで味付けした特製ハンバーグは、ナイフを入れたとたんに肉汁がじゅくじゅくとあふれ出ます。

そしてランチタイムには、そんなスペシャリテをさらに手軽に「ティアラス特製ラムのバーガー」としていただくこともできちゃいます。チーズ、ナス、トマト、ルッコラとの相性が抜群です。

本物を知る大人が集まる代々木上原は、和食の店も秀逸なお店がそろっています。そのなかから、銀座の高級寿司店にも見劣りしない寿司店2店と、絶品丼が楽しめるお店をご紹介！

代々木上原駅の北口を出て徒歩2分ほど。住宅街のなかにひっそりとたたずむのが「すし 久遠」。

すし久遠の大将は、15歳の時から会員制の寿司店で修行を積んできたという野口智雄氏。いつか自分の店を開いたら、満足のいく料理と質の高いサービスが提供できる「目の届く」店をやりたいと願い続け、ここ代々木上原にカウンター席が9席だけの店を開きました。

すし久遠のおまかせコースは、にぎり寿司が10品におつまみが10品。それらが交互に出てくるスタイルの全20品になっています。この構成が実に見事で、食材同士の相性やお酒との相性にまで心配りがなされています。

寿司は本格江戸前寿司を基本としつつも、ネタによっては山わさびやゴマを使ったり、焼き目が入れられたりと趣向が凝らされています。

箸置きやグラスに使われている江戸切子は、大将のお父様の作品。寿司だけでなく器までも目で楽しむことができる、とても風雅なお店です。

駅の北側に「すし 久遠」があるのなら、南側には「艪（かい）」があります。東口を出て上原銀座通りの坂をのぼり、薬局のある角を左に曲がったところで、駅からは約2分ほどになります。

レンガ風のマンションの1階にありながら、立派な店構え。店内は落ち着いたスポットライトの下に、存在感のある一枚板のカウンター。そこに黒いチェアが並んでいて、とってもモダンな雰囲気です。

店主は、なんと梅が丘の「美登利寿司」で修業を積まれたそうで、寿司や和食以外にも、料理に対する幅広い知識がおありの方です。

その一端が見受けられるのが、この蟹味噌を使った旬の野菜のバーニャカウダ。普通のアンチョビを使ったバーニャカウダソースに比べ、濃厚で奥深い味に仕上がっているんです。

寿司のネタは、毎日山本氏が築地へ通って目利きしてきたものばかりなのですが、氏の出身地が福井県ということで、やはりのどぐろの寿司はぜひとも食べてほしい一品です。

また、しっとりと焼き上げた出汁巻き玉子は、まるで洋菓子のような一品ですよ。こちらもぜひともご賞味くださいね。

駅東口から初台方面に歩いて5分ほど。紺色ののれんに大きく店名が書かれているのが、和風創作料理のお店「青」です。

青は、旬の食材を使い、酒の肴から温物、腕物、焼物と、およそ日本酒に合いそうな料理がなんでもそろっているのが特徴です。メニューは毎月変化するので、ここで食事をするだけで、自然と季節の移ろいを感じられます。

そんな青のオススメメニューは、この「うに・いくら丼」。北海道産のうにがご飯の上に敷き詰められ、さらにそこにいくらが散らされたさまは、まさに宝石のようです。うにの下にはさっぱりとしたキュウリが隠れていて、食感のアクセントにもなっています。

午前2時とかなり遅い時間まで営業しているので、地元の人たちがワインバルをはしごしたあと〆にご飯を食べていく、なんてことも多いのだそうですよ。

フレンチ・イタリアン・日本料理のほかに、中華やエスニック料理のおいしい店もそろっているのが代々木上原。最後に、そのうちの厳選した5店をご紹介しますね。

駅の東口を出て左に進み、最初の十字路を右に曲がってすぐ。青いオーニングが見えてきたら、それが「jeeten（ジーテン）」です。

jeetenというのは、このお店のオーナーシェフ吉田勝彦氏の「吉田」を北京語読みしたもの。そう、カフェのような外観のここは、なんと中華料理のお店なんです！

店内には、中華料理店にはめずらしいカウンター席もあって、さらにびっくり。

jeetenのコンセプトは「食養生」。食事で命を養う、という意味です。「私たちは食べたものでできている」とはよく言われますが、まさにその通りで、健康を保つためには良いものを食べよう、というのが吉田シェフの考え方なんです。

そんな考え方から、このお店では中華料理で定番の「うまみ調味料」を一切使わず、豚肉やエビ、野菜などから自然のうまみを引き出して、料理に活かしています。

うまみ調味料フリーということで、最近多い無化調ラーメンと同じように、どの料理も食べた後に舌に嫌な雑味が残ったりしません。jeetenの料理を食べれば、中華料理に対するイメージが一新されること間違いないですよ！

jeetenに向かう十字路を曲がらずにまっすぐ進んでいくと、すぐ左手に見えてくるのが按田餃子（あんだぎょうざ）。メディアに多く登場する有名店なので、ご存じのひとも多いですよね。

店構えは、カンフー映画に登場する昔の中国の食堂のような雰囲気です。

料理研究家の按田優子氏が始めた按田餃子のコンセプトは、「助けたい包みたい」。要するに、こちらも食の力によって健康なからだ作りをサポートしたいということなんです。

名物の餃子は、水餃子のみで全4種類。自家製の皮には、殻ごと細かく砕いた有機ハトムギが混ざっているので、すこし茶色味がかっています。いわゆる肉汁たっぷりタイプの餃子ではなく、噛めば噛むほどに滋味があふれてくるような、ほっこりする餃子なんです。

水餃子とともに人気なのが、きくらげ好きにはたまらない「ラゲーライス」。ショウガと八角を効かせた煮豚とともに、カルシウムやビタミンDが豊富なきくらげがたっぷりとご飯の上に盛られています。

塩と醤油のみのシンプルな味付けは、このお店がからだのことを第一に考えてくれていることを実感させてくれますよ。

代々木上原の中華料理店3軒目は、2016年3月にオープンしたばかりの「Matsushima」。駅の南口を出てすぐのところにあるのですが、ここも他とは違った際だった特徴のあるお店です。

店内は、やはり中華料理店らしからぬ白を基調としたオシャレな感じ。こじんまりとしていますが、そのぶんお店のひととの距離感が近いんです。

このお店のオーナーシェフは、六本木の中国郷土料理のお店「黒猫夜」で料理長をしていた松島由隆氏。そんな松島氏が独立してオープンしたMatsushimaは、さらにマニアックな中国辺境料理で訪れる我々を楽しませてくれます。

広東料理、四川料理に加え、中国南部の少数民族の料理にも造詣が深い松島氏は、現地を食べ歩いてこれだ！と思っためずらしい料理の数々を、独自のアレンジを交えつつ提供してくれます。

紹興酒や老酒などの黄酒の種類も多く、辺境料理との相性も抜群。お店のひとにオススメを尋ねて、ぜひペアリングを楽しんでくださいね。

さて、ここからは駅から少し離れますよ。上原銀座商店街の坂をのぼって、井の頭通りに出る直前の右手にあるのが、「Gatemo Tabum（ガテモタブン）」。

テレビドラマ「孤独のグルメ」でも登場したこのお店は、おそらく日本で唯一のブータン料理専門店。

ブータン料理というとみなさん馴染みがないと思いますが、その特徴は「世界一トウガラシをよく使う料理」。高山地帯のブータンは土地がやせているので、そんな場所でもよく育つトウガラシが多く栽培され、野菜代わりに食べられるようになったんです。

そんなガテモタブンでぜひ食べてほしいのが、この「エマダツィ」。日本の味噌汁のような欠かせない家庭料理で、トウガラシとチーズを煮込んだけのシンプルなスープになっています。

ネパール料理店でよく見かける「モモ」もオススメ。豚ひき肉と玉ねぎを詰めた蒸し餃子ですが、ブータンのモモは、粉末トウガラシを油で炒めた「エヅェ」というペーストをつけていただきます。

こうしてみると、きっとブータンのひとたちの微笑みの源って、トウガラシにあるんでしょうね！

ガテモタブンのさらに先、井の頭通りを横断して左に進んでいくと、見えてくるのが「ミ・チョリパン」。

店名にもなっている「チョリパン」というのは、アルゼンチンのソウルフード。あちこちの屋台で売られている料理で、極太のチョリソーにさまざまなトッピングを載せ、パンではさんだホットドックのような食べ物です。

ミ・チョリパンの店主は、ブエノスアイレスで一番おいしかったという屋台で、飛び込みで修行してきたという中尾真也氏。ビザの関係で3か月しかいられないなか、必死で本場の味を学んできたのだそうです。

チョリパンにはさむチョリソーは、メキシコのチョリソーとは違ってあまり辛くありません。牛肉をよく食べるアルゼンチンの料理らしく、スパイスをきかせた牛肉メインの食べ応えのあるソーセージで、すべて自家製なんです。

そんなチョリソーを焼いて半分に切り、パンに載せます。そこに「チミチュリ」と呼ばれるソースをかけ、レタスやトマトなどの野菜をトッピングしていただきます。

肉も野菜も楽しめる、こんな贅沢なサンドイッチはなかなか他では味わえませんよ。

いかがでしたか？ 代々木上原の飲食店は、どこも流行にとらわれない個性的なお店ばかり。それでいて本格的でおいしいお店ばかりなのですから、感度の高いひとたちが足繁く通うというのも納得ですよね。これからも増えて行くであろう新店にも期待したいと思います！