洋菓子の街・神戸の地元民は知っている！本当に美味しいケーキ屋7選

広島県出身の栗原シェフは、『ビゴの店芦屋本店』で修行を積み、『パティスリーKuRi』をオープンしました。名前の通りシェフが作るケーキには、栗を使ったものがいくつもあります。兵庫県内で複数店舗を展開する、地元民に人気のお店なんですよ！

シェフの栗原さんは、洋菓子の宝石のような綺麗さや繊細さに憧れて洋菓子の世界に入りました。神戸はそんな洋菓子の多く集まる場所で、ケーキ屋さんがたくさんあります。西洋からやってきて、日本に馴染み溶け込んでいった洋菓子は、今や日本菓子となりました。『パティスリーKuRi』が作るのは、そんな日本に馴染んだケーキです。ショーケースには選びきれないほどのケーキがずらり！大きいから一つ食べれば大満足です。店内でイートインも可能です。

ショーケースに並ぶケーキたちが美味しいのはもちろんですが、明石の地元の素材を使って作ったうずしおプリンはクリーミーで口当たりもとってもなめらかです。白く仕上げられているのが特徴で、淡路島の藻塩と淡路島産の牛乳を使いミルクの旨みを引き出しています。

兵庫県神戸市須磨区の奥の方、奥須磨と呼ばれている場所にこちらのパティスリーがあります。といっても、ケーキ屋さんとして構えているのではなくカフェとして構えている『パティシエニシカワケンジ（ptissier Nishikawa Kenji）』です。

シェフの西川健司さんは辻調グループ校「辻製菓技術研究所」を卒業後、神戸須磨『レストラン フォレ・ド・リキゥ』シェフパティシエを務め、2012年に『パティシエニシカワケンジ』を設立しました。その後、ショコラダムールが神戸らしいお洒落で質の高い商品を選定する「神戸セレクション6」に認定され、京都大丸をはじめとした様々な百貨店にて販売されています。

西川さんといえば、やっぱりショコラダムール！　常温で持ち運びが可能なので手土産や贈り物にも最適です。ショコラダムールの楽しみ方は色々。常温でねっとりとした食感を楽しんだり、冷やして生チョコのように食べたり、電子レンジで少し温めてとろとろの食感を楽しんだり…。生チョコでも焼き菓子でもない、不思議な食感を味わってみてください。

神戸市北区の西鈴蘭台にある『菓樹工房ユーカリプティース』は、まるでおとぎ話に出てきそうな外観が特徴的なお店です。お店の奥さんがくま好きということで、店内にはいたるところにくまが隠れています！シールや看板になっている7匹のくまは、シェフのご家族をモチーフにされているそうですよ。

ふわふわスポンジ、さらりととろけるクリームが魅力のケーキから、カスタードのコクが感じられるプリン、ふわふわのロールケーキ、チーズスフレやチーズスティック、そしてオリジナル商品のくまどら！この「くまどら」は大きな洋風どら焼きのようなもので、ふわふわのスフレにクリームがサンドされています。手土産にも人気です。焼き菓子やクッキー、バームクーヘンなどかなりの種類のお菓子が常に販売され、バレンタインの時期には期間限定でチョコレートも販売されていますので、要チェックですよ！

ケーキが美味しいのはもちろんなのですが、こちらのお店はケーキにのっているフルーツがめちゃくちゃ美味しいのが特徴です。というのも、シェフの中村さんは農家出身。ケーキにのせる果物に並々ならぬこだわりを持っているからだそう。そのまま食べても「美味しい！」と思えるものでないと、決して使わないそうです。優しい甘さのケーキは、生クリームが苦手だったりケーキが嫌いだった人でさえも虜にしてしまうのだとか。いろんなケーキがあるため、一度ではとても食べきれません！近所にあると通いたくなるお店です。生ケーキ以外はネット通販も可能なようなので、ぜひサイトをチェックしてみてください。

兵庫県外でも有名な『パティシエエスコヤマ（PATISSIER eS KOYAMA）』です。シェフの小山進さんが作り出すお菓子の世界は、見るものを驚かせ、知らなかった世界へと導きます。兵庫県三田市という、兵庫県外の人からすると「どこ？」と思うような場所なのですが、広い敷地を生かし生ケーキのお店、パンのお店、チョコのお店、和風菓子のお店などなど、種類ごとにお店が分かれているので地図を片手に歩くことになります。

有名なコヤマロールは、ふわふわのスポンジに生クリームとカスタードクリーム、アクセントに栗が入ったロールケーキです。コヤマロールは事前予約が可能ですが、受け取りは店頭のみになります。ネットから予約可能な日を調べて、予約をするようにしましょう。

テリーヌショコラは濃厚で、生チョコのような味わいがありながら、とろり、ねっとりと、生チョコとは違う食感が魅力。シェフの小山さんは、そのビジネスの生み出し方も注目されています。SNSで情報発信もされていますので、ぜひみてみてくださいね。

こちらのパティシエの井口さんは、神戸の有名ケーキ店『レーブドシェフ』で修行をして、『菓子の樹』をオープンしました。2014年のジャパンケーキショー大会では会長賞を受賞されたそうです！

そんなシェフの作るケーキには、細部まで工夫がなされています。一見意外ともみれる組み合わせに新たな美味しさを見出していて、小さな驚きにあふれています。

ミルフィーユとは、パイ生地とクリームが何層にも重ねられたケーキのことです。このお店のミルフィーユは、パイ生地にシュークリームの生地と同じものが使われています。上には白鳥に見立てた小さなシュークリーム！いちごの酸味が程よいアクセントになっています。クリームがたっぷりで、サクサク食感ととろけるクリームがよく合います。

『洋菓子工房エトワール』のシェフ濱田さんは、素材のひとつひとつを吟味し、全てのお客様に安心して美味しくケーキを食べてもらえるように一つ一つのケーキを手作りしています。ケーキはもちろん、焼き菓子にもこだわっていて、従来のヨーロッパの基本的な配合である小麦粉を減らし、その分をアーモンドプードルに置き換えることでコクとやわらかさを増しています。

ちょっと変わった、長方形の形をしたタルトです。底にはフィユタージュ、中はクレームダマンド、薄く塗ったジャムの上にブルーベリーが飾られています。クレームダマンドは少し甘めに、でもそれをブルーベリーの酸味がうまくまとめています。ブルーベリーのプチプチとした食感と、クレームダマンドのずっしりとした食感が美味しいコラボレーションになっています。

丁寧に作られたお菓子の数々はどれも優しい美味しさ。卵アレルギーの方のための、ムース仕様のお誕生日ケーキもあるそうです。それにしても、ケーキがだいたい300円台とどれもお値段がリーズナブル…！！尼崎市なので、ちょっと大阪寄りでもあります。大阪に用事がある方もぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

親子二代でも珍しいですが、こちらのお店はなんと親子三代続くケーキ屋さんです。東須磨で50周年を迎えました。最近のケーキは甘さ控えめのものが多いですが、こちらでは甘みは旨み、甘いものを食べるから元気になれるのだということで主な配合は創業当時から変わっていないそうです。三代目も、この基本に加えてフランスの味を取り入れながら100年続くケーキ屋さんになるよう、日々努力されているそうです。いいものをリーズナブルな価格で販売することでお客様に喜んでもらいたいと、広告宣伝にお金を使うくらいならより良い材料を使うなど、徹底されているそうです。

基本を忠実に守り続けているケーキには、根強いファンがついています。百貨店などでもしばしば販売を行っているそうです。色とりどりのケーキは見ているだけでも楽しくなりますね。御影ロールは『ボックサン』の代名詞として、そのシンプルさが大人気です。

神戸の老舗洋菓子店として成長を続けている『ボックサン』。フランスでも、ドイツでもない、神戸流の洋菓子を作り続けています。50年も地元で愛されるお菓子は、ぜひ本店に足を運んで、歴史を感じながら召し上がってみてほしいです。

港町として発展し、西洋からの洋菓子がたくさんやってきた街、神戸。西洋からやってきた洋菓子は、神戸で独自の進化をとげ、地元の人に愛されるようになりました。兵庫県に遊びに来られた時には、ぜひ車で色々なお店を回ってみてくださいね。