心ととのう神戸ひとり旅。ゆるりと巡るおすすめスポット12選

仕事や子育てに追われて自分のことを後回しにしたり、周りに合わせて自分の気持ちを抑えたり。いつも誰かのために動いていて、最近自分を大事にできていない…。ふとそんな風に感じたことはありませんか？たまには、素敵な場所を気の赴くままに巡ったり、美味しいものをお腹いっぱい食べる、“自分のためだけの時間”が必要かも。

そんなあなたには、神戸へのひとり旅がおすすめ。異国情緒あふれる「北野異人館街」や海に面した「神戸煉瓦倉庫」など、ひとりでのんびり巡りたいスポットがたくさん。新神戸駅までは、首都圏からは新幹線で約3時間、新大阪駅からは在来線で40分ほど。関西在住なら日帰りでも楽しめますよ。今回は、ひとり旅にぴったりのスポットをご紹介。あなただけの特別な時間を過ごして、日常に疲れた心をととのえましょ◎

景観のよい高台にある「北野異人館街」は、明治時代後期から大正時代に来日した外国人が住んだ邸宅が点在する街。神戸の中心地である三宮から徒歩約15分、新神戸駅からは徒歩約10分ほどで到着です。外国人たちが広大な海を眺めて遠い故郷に思いを馳せたというこの町は、異国情緒たっぷり。個性的な建物や海外雑貨のお店がたくさんあり、非日常感に気分が高まります♪

明治後期に建てられた「山手八番館」は、英国風の建築スタイル「チューダー様式」を取り入れた外観が特徴です。室内には、パワースポットとして人気の『サターンの椅子』が。恋愛成就から無病息災まで、この椅子に座って祈るだけで願いが叶うんだとか！右側の赤いカーテンが女性用、左側の黒いカーテンが男性用なので、間違えないように注意しながら願い事を。

「うろこの家」は、国の登録有形文化財に指定されている建物。外壁を飾る天然石はおよそ3,000枚で、模様が魚のうろこに似ていることからこの名が付けられました。標高150ｍの位置にあり、異人館街の中でも特に眺めがよい建物です。庭園中央にある「ボルチェリーノのイノシシ像」は、鼻をなでると幸せが訪れるパワースポットとして人気なので、ぜひ試してみては？

異人館街を散策していると見えてくる、白と緑の爽やかな建物、実はあの有名な「スターバックスコーヒー」。明治40年に建てられた住宅を改装し、おしゃれな店舗に生まれ変わりました。建設時の雰囲気に合わせた調度品の数々は、まるで海外のカフェテリアにいるかのようなレトロさです。

商品を受け取ったら、6つの部屋の中から自分の好きな場所をセレクト。当時の面影を感じるインテリアをはじめ、椅子やテーブルの質感にもこだわっています。壁面に写真やアートがずらりと並んだ部屋や、レトロな窓がおしゃれな部屋など、店内を眺めるだけでもワクワクしますよ。別世界に迷い込んだような空間にいると、慣れ親しんだ一杯が格別に美味しく感じられるはず。

「神戸煉瓦倉庫」は、ハーバーランド駅から徒歩約8分の複合型商業施設。港町にあるこの建物は、1890年代に建造され1987年まで貨物倉庫として使用されていたもの。ガス灯の形をした明かりや重厚なドアなど、レトロ感あふれる建物はフォトスポットとしても人気♪穴場の観光スポットとして知られています。

建物内にはおしゃれなお店が並びます。神戸の老舗文房具店「NAGASAWA（ナガサワ）」では、ユニークな文房具を販売。おすすめは「Kobe INK（コウベ インク）物語」。神戸の景色から着想を得た色が70種類近く揃う看板商品です。また、メイドインジャパンにこだわるインテリア店「FELICE.KOBE（フェリーチェコウベ）」では、国内老舗家具メーカーの家具を復刻販売しています。シンプルながら目新しさがあり、あなたの家に彩りを加える逸品が見つかるかも。

日が暮れると、スポットライトが点灯して昼とは違ったロマンチックな雰囲気に。波の音や爽やかな海風、ノスタルジックな風景が、疲れた心を優しく解きほぐしてくれます。カフェでテイクアウトしたコーヒーを片手に、きらめく港を眺めながら、静かで落ち着いた夜を過ごしましょう。

「旧居留地」は、三宮駅から徒歩10分ほどの場所にある街並み。レトロで重厚なビルが立ち並ぶこのエリアは、神戸港が開港したときに外国人居留地として整備されました。その当時の名残から、道幅がとても広く歩きやすいので散策にぴったり。有名ブランドから個性的な古着ショップまであらゆるお店が勢揃いなので、気の赴くままに寄り道しながら歩いてみて◎

このエリアの建物には、細部に至るまでこだわりの装飾が施されています。ゆっくり散策しながら、装飾の違いを観察するのも楽しいですよ。ビル内には「HERMES（エルメス）」や「GUCCI（グッチ）」などのブランド店が多く並びます。意匠を凝らしたレトロ建築と高級ブランドの組み合わせがさらにお店の魅力を引き立たせ、ウィンドウショッピングだけでも胸が高鳴ります。

少し歩き疲れたら、通り沿いのカフェでひと休み。テラス席を利用すれば、気分はまるでヨーロッパの映画のよう◎旧居留地の成り立ちに興味を持ったら、「神戸市立博物館」を訪れて歴史を知るのもおすすめ。レトロ建築とおしゃれな街並みの散策を自分のペースでゆったり散策すれば、自然と心が満たされていきます。

みなと元町駅から徒歩約5分の「メリケンパーク」。「神戸ポートタワー」などの神戸のランドマークが集まる、海に囲まれたエリアです。海を眺めながらゆるりと歩いたり、カフェでリラックスしたり、時間を忘れてのんびり過ごせます。さまざまなお店が集まる商業施設「神戸ハーバーランド umie（ウミエ）」で、神戸のお土産を買うのもいいですね。

「メリケンパーク」は、芝生エリアなどの緑も豊か。近くのカフェでテイクアウトすれば、ちょっとしたピクニック気分が味わえます。また、パークの端には、神戸開港150年を記念して設置された「BE KOBE」のモニュメントが。フォトスポットとして大人気なこの場所で、ひとり旅の思い出に一枚いかがですか？

神戸港にそびえ立つ真っ赤なシンボル「神戸ポートタワー」は、最上階に展望台があります。神戸の港の様子や広がる大海原はもちろん、晴れた日には六甲山が望めます。海と山を同時に楽しめる絶景に、悩みもふわっと吹飛んでいきそう。夕暮れ時から夜にかけては、日が沈んで建物に明かりがポツポツと灯っていく幻想的な風景が楽しめます。

新神戸駅から徒歩約5分のハーブ園山麓駅からロープーウェイに乗り約10分、「神戸布引ハーブ園」に到着です。およそ200種類の花やハーブが咲き誇る日本最大級のハーブ園で、四季によって異なる色彩と香りが楽しめます。ドイツの古城をイメージした異国感あふれる入り口やテーマが異なる12のガーデンは、思わずスキップしたくなるほど素敵な空間です。

ここでは、ちょっぴり贅沢なランチタイムを楽しむのもおすすめ。園内にある「ザ・ハーブダイニング」では、ハーブをふんだんに使ったパスタやお肉料理などがいただけます。色鮮やかに盛りつけられた料理は、五感をくすぐる至福の一品。食後はハーブ園特製のハーブティーを飲んで、心ゆくまでリラックスしましょう。

園内のショップには、オリジナルのハーブ商品が勢揃い。ハーブティーやルームスプレーをはじめ、バスタイムに使えるソープやバスミルクなどを販売しています。パッケージデザインにもこだわった商品の数々は、見ているだけでも心が躍ります。おうち時間にもハーブを取り入れれば、気軽にリフレッシュできますね♪

神戸に来たなら一度は食べたい神戸牛。高価でなかなか手が出せない…という方でも安心してリーズナブルにいただけるのが、三宮駅から徒歩約5分の場所にある「ステーキランド神戸館」。ここでは各テーブルごとにある鉄板を使い、シェフが目の前で神戸牛を焼いてくれるんです♪クラシカルな内装とジャズのBGMに、上質な神戸牛への期待も膨らみます。

こちらでは、品評会で高評価を得た神戸牛を厳選して使用。確かな目で選ばれた最高級ビーフは、赤身と脂のバランスが絶妙です。「神戸牛ステーキランチ」は、神戸牛150gにサラダや焼き野菜、ご飯などがついたボリューム満点のセット。香ばしく焼いたニンニクと、旨味がじゅわっと広がるステーキを一緒に頬張れば、得も言われぬ幸せが訪れます…♡

このお店の最大の魅力は、目の前で調理するライブ感。食べるスピードに合わせて絶妙なタイミングで調理してくれます。焼き加減も調整してくれるので、シェフに好みを伝えてみて。華麗な手さばきで焼かれる、香りや音など五感で楽しむ神戸牛。まさに自分へのご褒美にぴったりです。神戸内には他に「神戸店」「山崎店」と計3店舗あるので、そちらもぜひチェックしてみて。

神戸で人気のベーカリーカフェ「フロインドリーブ本店」。JR三ノ宮駅から徒歩約13分の場所に佇む、クラシカルな教会をリノベーションしたカフェです。ドイツ人のパン職人がドイツパンを日本に広めようと作ったカフェで、レンガ窯で焼き上げるドイツパンは、行列ができるほどの人気です。

この教会は神戸港開港時に「神戸ユニオン教会」という名前で建てられ、日本を訪れたキリスト教徒の信仰の場として使用されていたそう。カフェスペースは礼拝堂を改装しており、白を基調とした上品かつレトロな雰囲気です。ステンドガラス調の窓からは太陽の光が降りそそぎ、心が浄化される癒やしの時間を過ごせます。

カフェメニューは、こだわりのドイツパンを使ったサンドイッチ。野菜たっぷりのヘルシーなものから、ハムや卵をふんだんに使ったボリューミーなものまで種類豊富です。一番人気はこちらのオリジナルローストビーフサンドイッチ。香り高いドイツパンと自家製の柔らかなローストビーフ、濃厚なデミグラスソースがマッチする至極の一品です。

JR元町駅から徒歩約5分の「ユーハイム神戸元町本店」は、日本で初めてバウムクーヘンを作った「ユーハイム」が運営するカフェ。長年培ったお菓子作りのノウハウを生かした、見た目や味にこだわるスイーツが人気です。店内は、黒で統一された椅子や真っ赤な絨毯、壁にはノスタルジックな写真が飾られた大人の雰囲気。心落ち着く空間でスイーツをゆっくりを味わうひとときは、ひとり旅ならではの醍醐味ですね。

可愛らしいこちらのスイーツは、本店限定の「バウムガルテン」。特製バウムクーヘンをカットすると、中には生クリームやいちご、スポンジケーキがぎっしり！バウムクーヘンは程よい甘さでふわふわ、ひと口食べればいちごの甘酸っぱさやクリームの甘味がふわっと広がります。

6段重ねのショートケーキも本店限定の人気メニュー。美しく重なったスポンジと生クリームの間には、各層にいちごがたっぷり入っています。ほかにもバウムクーヘンを使ったスイーツやパフェに軽食など、メニューはとっても豊富。今回食べられなかったものは、次の神戸旅の楽しみにとっておきましょう♡

JR元町駅から徒歩約4分、懐かしい雰囲気が漂う「モトマチ喫茶」。約40年前に建てられた店舗を、レトロ好きな店主が当時の調度品をそのまま利用しながら改装した純喫茶です。当時の雰囲気を残しつつ看板やメニュー表には新しさも垣間見え、老若男女問わず愛されています。

心地よいジャズが流れる店内には、カウンター席が6席とテーブル席が3つほど。店内を見回すと、至るところに散りばめられたレトロなグッズと、棚に飾られたカラフルなコーヒーカップが目を引きます。読書をしたりジャズに耳を傾けたり、自分だけの時間をゆったり過ごせる空間です。

「モトマチ喫茶」でぜひいただきたいのは、昔ながらのシンプルな味わいが魅力の「自家製カスタードプリン」。少し固めで弾力のあるプリンは、口に入れるとなめらかにとろけ、ほろ苦いカラメルが良いアクセントになっています。散策の合間に、心落ち着く空間とほっこり美味しいスイーツで、ほっとひと息つきましょう。

三ノ宮駅から徒歩約15分、クラシカルな装いが目を引く「神戸北野ホテル」。このホテルは、おもてなしと美食にこだわりのある“泊まれるレストラン”のオーべルジュです。非日常な空間で美味しい料理をいただける、ちょっと贅沢なひとり旅にぴったりなホテルです。

客室には英国風の調度品が揃い、ロマンチックな雰囲気に心が躍ります。広いベッドをひとり占めして思う存分羽を伸ばしましょう。アメニティは女性に嬉しいミキモトコスメティックスが用意されており、心もお肌もみずみずしく生まれ変わります♪

翌朝心地よく目覚めたら、フランスの名店の味を受け継いだ、世界一と称される朝食の時間です。フランス産バターをたっぷり使った焼きたての自家製パンや、果物そのものの味を楽しむ手作りジャム、絶妙な塩味の生ハムなど、日常生活では味わえない極上のメニューが並びます。フレンチ界の重鎮ベルナール・ロワゾー氏が考案した“世界一の朝食”で、最高な一日の始まりを楽しみましょう。

みなと元町駅から徒歩約8分の「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」は、白波のような美しいフォルムのリゾートホテル。全室バルコニー付きで、まるで海の上に浮かんでいるかのような感覚の中、海の様子や行き交う船を眺める自分だけのリラックスタイムを楽しめます。先ほどご紹介した「神戸メリケンパーク」からすぐなので、観光後すぐにホテルへ帰れるのも嬉しいですね。

客室はナチュラルさと上質感を感じる空間で、全室オーシャンビュー。夜にはライトアップされたポートタワーや美しい夜景が、朝には太陽の光を浴びてきらめく海が望めます。上質な眠りにいざなうエアウィーヴのベッドが、旅の疲れを癒やしてくれますよ。

広大な海を見ながらいただく、テラスレストラン「サンタモニカの風」での朝食。洋風オムレツやフレンチトーストなど、ホテルシェフが腕をふるったこだわりの品々を味わえます。ひとり旅に嬉しいルームサービスも可能なので、お部屋のバルコニーで食べるのもおすすめ。誰にも邪魔されないプライベート空間で、優雅な朝を堪能しましょう。

三ノ宮駅から徒歩5分程のところにある「Minato Hütte（ミナト　ヒュッテ）」は、カフェ＆バーとゲストハウスがセットになっている施設です。「Hütte（ヒュッテ）」とは山小屋を意味するドイツ語で、山好きのオーナーの思いが込められています。地元の方々と旅行者を繋ぐ場所として、多くの人が訪れる素敵な施設です。

木のぬくもりを感じられる1階部分は、昼はカフェ、夜はバーとして営業しています。オーナーが厳選した日本各地の地ビールや日本酒が揃っており、宿泊ゲストなら20％オフでいただけます。また、宿泊ゲストには神戸の地酒が1杯プレゼントされるそう。美味しいお酒を楽しみながら気さくなオーナーや地元民との交流を楽しんでいるうちに、地元ならではの耳寄り情報が聞けるかも。

女性専用ドミトリーを選べば、女性のひとり旅でも安心。枕元にコンセントあったり、各ベッドに貴重品ボックスがあったりと快適なステイができます。ベッドも程よいクッション性がありふかふかで、ぐっすり眠ることができますよ。この施設にはシャワールームが完備されていますが、お風呂にゆっくり浸かりたい方は徒歩約5分の位置にある銭湯もおすすめです♪

日常のしがらみから開放されて、自由気ままに過ごせるひとり旅。神戸なら非日常感あふれる観光スポットが多く、「何も考えずにぼーっとしたい」「ショッピングを満喫したい」など、あらゆる希望を叶えてくれますよ。港町ならではの異国情緒と地元で育まれた美味しいグルメで、癒やしのひとときを満喫してはいかがですか？