2017年03月24日
愛知の瀬戸でちんすこう!?異色だけど一度食べたらハマル「四季乃舎」
沖縄みやげといえば「ちんすこう」。口に入れたらほろほろととけるような食感と控えめな甘さがおいしいお菓子です。本場のちんすこうは沖縄以外では買えないと思いきや、なんと愛知県の瀬戸市にちんすこうを製造・販売しているお店があります。なぜ瀬戸市でちんすこう!?と疑問がわいてきますが、その回答も含めておしゃれなパッケージに包まれたおいしいちんすこうをご紹介しましょう!
沖縄みやげの定番、ちんすこう。今では気軽なおやつですが、実は沖縄の琉球王朝で食べられていた貴重なお菓子です。当時の琉球が日本と中国の両方に属していたため、中国の菓子職人が琉球宮廷に伝えた米粉の蒸し菓子がベースになって生まれたお菓子だといわれています。これが明治時代に焼き菓子に代わり、今のちんすこうになったようです。
いずれにせよ、琉球朝廷の王侯貴族しか食べられない貴重なお菓子。ちんすこうの名前の由来は、珍しいお菓子=珍すこう(“すこう”はお菓子の琉球語)もしくは、高価なお菓子=金(ちん)すこうというのが定説です。ちんすこうは、沖縄の由緒ただしいお菓子なのです。
今回ご紹介する「名代ちんすこう四季乃舎」は、瀬戸市の住宅街の中にある小さなお店です。住宅を改造した店舗はこじんまりとしていてもとってもハイセンス。店内には、一口大のちんすこうがずらりと並びます。なぜ瀬戸で沖縄銘菓!?という疑問が沸き上がりますが、店主さんに尋ねると、沖縄出身の奥様のご実家が琉球王朝にお菓子を献上していた家柄なんだそうです。店主さんは沖縄で伝統菓子の修行をした後、瀬戸に帰ってきたというわけです。
四季乃舎のちんすこうは、一口大の楕円型のフォルムとたくさんあるフレーバーが特徴です。見れば見るほどキュートな形で、ぱくりと食べると口の中でほホロっとほどけていきます。おすすめのフレーバーやセット商品をご紹介しましょう。
プレーンは基本のちんすこうです。ちんすこうの材料は、小麦粉と砂糖、ラード。これだけで、絶妙な舌ざわりとほのかな甘味を作り出します。四季乃舎のちんすこうは、食べても口の中でボソボソせずに、さっととけるのが特徴です。
四季乃舎のちんすこうは丸形、一般的なちんすこうはフィンガー型です。琉球王朝伝統のちんすこうは丸形で、フィンガー型は米軍が沖縄に駐留していた時代にアメリカ製のお菓子の抜き型を使ったためだという説もあります。
瀬戸物にゆかりのあるフレーバーを1箱に収めたセットです。瀬戸焼にちなんで、瀬戸黒(黒ゴマ)・馬の目(ぐるぐる巻きの模様・八丁みそ味)・紅芋&アーモンド(紅志野)のちんすこうに、円錐形をしたミニちんすこうが4種類入っています。ミニちんすこうは和三盆(灰釉)・黒糖(鉄釉)・ココア(古瀬戸)・うぐいす(御深井)です。まさに瀬戸と沖縄のコラボレーションです!
ゴマが香ばしいゴマちんすこうに、沖縄っぽい紫芋ちんすこう、鮮やかな緑色が目を引く抹茶ちんすこうです。紫芋ちんすこうの甘味は子供にもウケる味で、抹茶ちんすこうは想像以上にしっかりと濃いめの抹茶味です。
ちんすこうは、フレーバーごとにバラ売りもしています。アルミのパッケージに入っているのは、ほうじ茶などのお茶シリーズ。香りが逃げてしまわないように、この3種類はアルミパッケージで販売しています。口に入れた瞬間、茶葉の香りが広がります。
こちらは、ちんすこうで外枠を作ったチーズケーキです。8センチ四方の四角いちんすこうを枠にして、その中にチーズケーキ生地を流し込んだものです。北海道産のクリームチーズがとても濃厚で、ほんのり甘いちんすこう生地とマッチしています。
こちらのお店のパッケージは手作り感があって、和風でかわいらしいんです。黒字に金で「名代ちんすこう 四季乃舎」とあり、シックな雰囲気が手みやげにもぴったりです。
こちらへは車で行くのがおすすめです。瀬戸市の住宅街の中にあり、駐車場は店の北側と正面に1台ずつあります。車の場合は、ナビに住所を入れればすぐにわかります。公共交通機関で行くなら、最寄駅は愛知環状鉄道の中水野駅です。駅から歩いて約30分、車で約10分かかります。
四季乃舎のちんすこうは、どれもこれも色鮮やか。それなのに無添加・無着色です。素材の色をこれほど引き出すには、かなりの技術が必要でしょう。形よく、色よく、食べるとサクッと口どけがいい、これまでのちんすこうのイメージがくつがえされる新しい味です。これはもう、食べて確かめてみましょう♪
名代ちんすこう 四季乃舎の詳細情報
名代ちんすこう 四季乃舎
中水野、水野、瀬戸市 / スイーツ、ケーキ、和菓子
- 住所
- 愛知県瀬戸市はぎの台4-46
- 営業時間
- [月] 09:00 - 17:00 [火] 定休日 [水] 定休日 [木] 09:00 - 17:00 [金] 09:00 - 17:00 [土] 09:00 - 17:00 [日] 09:00 - 17:00
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999