2016年12月14日

うなこちゃんが観光大使!浦和名物のうなぎが美味しいお店10選
うなぎといえば静岡県が全国的に有名ですが、実は内陸県である埼玉の浦和(さいたま市内)が蒲焼き発祥の地!いくつかの説があるものの「さいたま市伝統産業」にも認定されていますし、現在も市内には多くのうなぎ店が存在しており、うなぎ人気の高さが伺えます。今回は、その中でも選りすぐりの10店をラインアップ!
江戸時代の頃の浦和は川や沼に囲まれており、天然のうなぎが泳いでいました。また、中山道の宿場町としても知られており、旅人の疲れを癒やしおなかを満たしていたのが「うなぎの蒲焼き」。実際に江戸時代創業のお店もあり、数多くのうなぎ屋が点在しています。今ではうなぎが捕れるような水辺はありませんが、各地からうなぎを取り寄せて職人たちが焼き上げているのです。
蒲焼きとは一体どういう食べ方?
うなぎは白焼きやうなぎ丼など様々な食べ方がありますが、その中でも人気なのが「蒲焼き」。まずうなぎの身を切り開き、中骨を取って串を打ちます。素焼きをしてから、各店の秘伝のタレ(醤油・みりんなど)を塗って、さらに焼き上げていきます。
浦和はうなぎの蒲焼き発祥の地! pic.twitter.com/8VzAPnZ7S5
— ナンキチ (@nankichi_kani) 2016年3月8日
さいたま市の観光大使・浦和うなこちゃん
JR浦和駅前には、あのアンパンマンの原作者・やなせたかし氏がデザインした「浦和うなこちゃん」の石像が建立されています。前掛けにはうなぎの絵が描かれており、にこやかな表情は誰もが親しみを覚えます。何と、さいたま市の観光大使に任命されるほど、人気と知名度が上がっているキャラクターなのです。その勢いで「浦和=うなぎ」のイメージがさらに定着していくことでしょう。
今回は江戸・明治時代に創業した老舗や、魅力あふれるお店などをご紹介します。また、うなぎ屋はJR浦和駅周辺に集中しているものの、浦和と名の付く鉄道駅は「南浦和」など東・西・南・北・中・武蔵・美園と8つもありますので、これらを最寄り駅とするお店もいくつかピックアップ!
浦和の歴史が感じられる老舗うなぎ屋
1.山崎屋
創業は江戸時代!浦和のうなぎ文化はここから始まった
【山崎屋】は江戸時代創業の、老舗中の老舗。中山道を行き交う旅人だけでなく、大名が参勤交代で浦和宿を通過する際も、うなぎの蒲焼きを提供していたと言います。明治時代に起きた浦和一帯の大火災の際も、うなぎのタレだけでは持ちだしたそうで、歴史と文化が詰まったタレをまとったうなぎは絶品。建物自体は平成11年に改装されていますが、うなぎのような形をした彫り物など老舗感たっぷりのお店です。
2.萬店(まんだな)
明治19年創業!農家が旅客向けに開いたうなぎ店
現在では、うなぎは高級料理に分類されていますが、浦和でうなぎが捕れていた明治時代は旅客が気軽に食べられる料理でした。萬蔵という農家の人物が、農業の傍らうなぎなどの川魚料理を提供していたそうです。現在はテーブル席のほか、100名まで利用できる部屋も設けられており、ふっくらと肉厚なうなぎがいただけます。店内には「浦和うなこちゃん」のミニサイズが飾られていました。
3.満寿家
明治時代創業ながら、リニューアルして豪華な佇まいのうなぎ屋
JR浦和駅から、うさぎが狛犬の変わりとして鎮座する調神社方面へ歩いて行くと、巨大なうなぎの看板が見えてきます。ここがリニューアルされたばかりの【満寿家】であり、看板が金文字であるなど豪華な佇まいとなっています。こちらのうなぎは紀州備長炭で焼いており、秘伝のタレが炭にポタリと落ちることで、うなぎを燻して独特な風味に仕上がります。

"浦和"と名の付く駅周辺で見つけたうなぎ屋
4.【南浦和】小島屋
浦和のうなぎを育てる会・会員ナンバー1のお店
JR京浜東北線/武蔵野線・南浦和駅から徒歩15分ほどの場所にある【小島屋】は、浦和のうなぎを育てる会・会員ナンバー1のお店です。残念ながら地場産のうなぎは捕れなくなってしまったものの、今後も安定してうなぎを提供できるように、完全養殖うなぎの量産技術開発に貢献しているのです。こちらのうなぎの特徴は大ぶりであること。「うなぎ蒲焼の大」は肉厚うなぎが3匹串に打たれています。
5.【北浦和】和香
リーズナブルにうな重や蒲焼き、白焼きが味わえるお店
JR京浜東北線沿いにお店がある【和香】は、コストパフォーマンス抜群でリーズナブルにうなぎが食べられると評判のお店。ランチタイムには数量限定で「うな丼」が提供されています。うな重、蒲焼き白焼きともに竹・松・特上と3ランクありますが、他店と比べても低価格設定です。
6.【西浦和】うなぎ処 古賀
ランチや宴会など様々なニーズを満たしてくれるお店
JR武蔵野線・西浦和駅のロータリー内にあるうなぎ屋さん。そのため、ランチタイムにフラリと立ち寄りやすいですし、宴会を開く際も駅前なので皆が集まりやすいお店です。サイドメニューも充実しており、浦和うなこちゃんがプリントされた湯のみも魅力的。うなぎは毎日産地から取り寄せていて、和蒸籠でじっくりと仕上げています。
うなぎ処 古賀
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
7.【中浦和】しみず
ふんわりとした関東風の蒸しうなぎが絶品!
JR埼京線・中浦和駅から約300メートルほどの場所にある【しみず】。とても柔らかく蒸してあり、タレはサッパリとしつつ甘辛なので、固めのご飯との相性が良いです。また、うな丼にとろろをかけていただく「うなとろ丼」のうなぎは、とろろとマッチするように表面がカリカリに焼かれていて、仕上がりが異なっているのも面白いところ。
それにしても此度のウナギは脂が載っていて美味かったなあ~ 他所よりも同レベルのうな重を1000円以上安く食べられた感覚があるので、佳いウナギ屋を見つけたって気分。出典:『食べ応えがある。真ん中のランクででもウナギ一匹半を使う』by chienasiko : しみず - 中浦和/うなぎ [食べログ]
訪れるなら魅力たっぷりのうなぎ屋へ
8.鰻 むさし乃
職人の手により小骨が一本一本抜かれています
うなぎを食べたいけれど、小骨が気になるという人もいることでしょう。【鰻 むさし乃】では、職人の手で小骨も一本一本抜いてから焼いてくれるので安心。さらに「新仔鰻」という、生まれて1年経っていないうなぎも提供されています。身がとても柔らかいのに、脂がすごく乗っているのだとか。
鰻 むさし乃の詳細情報
5000鰻 むさし乃
浦和 / うなぎ
- 住所
- 埼玉県さいたま市浦和区東高砂町8-3 1F
- 営業時間
- 11:00~13:30 17:00~19:00 昼の部、夜の部、共に鰻が売り切れ次第終了。 尚、昼の部で当日の鰻が全て完売の場合、夜の部は営業致しません。 緊急事態宣言、蔓延防止等重点措置が発令されている期間の夜の部の営業は自粛させて頂いております。
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合翌日)、第2火曜日
- 平均予算
- ¥5,000~¥5,999
- ¥6,000~¥7,999
9.幸楽園
閑静な旧領ヶ谷城址にある川魚専門店
旧領ヶ谷城址という閑静な場所に立つ【幸楽園】。ここは、うなぎをはじめとする川魚専門店であり、名物のうなぎだけでなく鯉こくやナマズの天ぷら、そしてどじょう料理なども味わうことが可能です。お部屋からは穏やかな雰囲気の庭園が望め、天気が良ければ富士山が見えることもあります。
ここの重箱、浦和の他のウナギ屋で目にする重箱とはスタイルが違い、大きさは全体的に大きな上に細長く流麗であり、またこれ見よがしに上げ底になっていて底が浅いのに嫌気が差さないむしろ語感的には”文箱”に傾く垢抜けしている重箱だった。出典:『店が自慢の『大鰻重』を食べてみた・・・美味い』by chienasiko : 幸楽園 - 南浦和/うなぎ [食べログ]
10.彦星
うなぎ屋は老舗ばかりではない!ニューフェイスも人気急上昇
うなぎ屋は老舗ばかりと思われがちですが、2015年10月にオープンしたニューフェイスなお店も人気を集めています。扉がガラス張りなので、緊張することなく安心して入店できるのも嬉しいところ。昼の分は朝さばいて、夜の分は夕方さばくという新鮮さも魅力。浦和のうなぎ文化が、さらに広まっていくことを期待させてくれます。
彦星
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
うなぎというと高価なイメージが強く、度々訪れるのは難しいと思われがちですが、飲食店が多く立ち並ぶ浦和周辺ではランチタイムにおいて比較的リーズナブルであったりもします。もちろん高級なうなぎの蒲焼きを、自分へのご褒美とするのもアリ。大切なパートナーや友人そして同僚たちをうなぎ屋へ招待すれば、きっと喜んでもらえることでしょう。