下呂のおいしい食材が集結！下呂温泉名物「トマト丼」が想像以上に旨い

岐阜県の山あいにある下呂市。ここの特産品がトマトだということは、意外と知られていないかもしれません。実は、下呂市は市内の標高がなんと600メートルもあり、昼夜の寒暖差が大きいため、甘味の強いトマトがとれます。これまでにもトマトジュースやジャムなどの加工品の開発と販売をしてきましたが、このところ新グルメとしてイチオシしているのが、トマト丼なんです！

トマト丼にたどり着くまでに、下呂ではさまざまなトマト料理が考案されました。トマト卵とじ丼やトマト親子丼などなど…。そのなかで、試食した女性が太鼓判を押したのがトマト丼です。つまりトマト丼は、下呂の女性が育てた地元B級グルメなのです。

下呂温泉では複数のお店でトマト丼が食べられます。細かい点は各店舗の裁量にまかされているので、お肉は飛騨牛を使ったり、地元の豚肉を使ったりとバリエーション豊富。調理法や味付けも違います。地元産のお肉とトマトを使った丼で、他の食材も地元産にこだわっていれば、下呂のトマト丼と認定されます。

それでは、下呂温泉のトマト丼のおいしいお店を5軒ご紹介します。トマトと肉とご飯のマッチングがイメージできない人は、ぜひとも現地で実食してみましょう。意外なおいしさが広がります♪

宴蔵 （えんぞう）は、飛騨牛や飛騨けんとんなど、地元の食材を使ったお料理が人気のお店。トマト丼は飛騨牛を使ったものと、飛騨なっとく豚を使ったものと2種類あります。どちらも味噌汁や小鉢、漬物、デザートがつく定食で、ランチにぴったりです。

こちらは豚肉バージョンのトマト丼。玉ねぎ、トマト、マイタケ、飛騨なっとく豚の豚肉がたっぷり入っています。飛騨なっとく豚とは、飼料に納豆粉末とお米を食べさせて育てた豚で、肉質は柔らかく、味は濃厚。トマトの酸味ととっても合います！

人数が多ければ、トマト丼＋ケイチャンを注文するのもおすすめ！こちらのケイチャンは醤油ベースのあっさり塩味で、トマト丼とともに野菜多めのヘルシーグルメです。

お店は、下呂温泉街の中心部・下呂市役所の向かいにあります。コンビニの2階で外階段から上がれます。駐車場も完備していますから、車でも便利です。

飛騨亭のトマト丼は、飛騨牛と湯むきしたトマトが絶妙。特にトマトは、甘みの強いものを厳選し、オーダーを受けてから湯むきします。トマトが青臭くなく爽やかなので、お肉の脂身がしつこく感じません。

こちらのお店では、飛騨のおいしいものがいろいろいただけます。トマト丼・ケイチャン・飛騨牛の朴葉みそ焼き、そして支那そばです。飛騨亭は支那そばのおいしいお店としても、下呂近辺でとっても有名なのです。

満腹になりたいひとにおすすめなのが、トマト丼と支那そばセット。支那そばのスープは牛骨スープで、麺は特注の細ちぢれ麺。さっぱりした味わいですが、深みがあってツルツル入ります。トマト丼の肉がいいアクセントになります！

お店の場所は、JR下呂駅より徒歩約10分。ランチタイムは地元のサラリーマンでこみ合いますから、時間に余裕があれば12時前に入るか、13時以降が狙い目です。

菅田庵のトマト丼は、飛騨牛と地元の野菜を甘辛く炊いた上に、生トマトをざくざく切ったものが豪快に盛り付けてあります。玉ねぎやキノコがすき焼き風の味わい。トマトの酸味と多めの野菜で、見た目以上にヘルシーな丼に仕上がっています。

菅田庵のもうひとつの看板メニューは飛騨牛の鉄火丼です。さっとあぶった飛騨牛を、マグロのトロ丼のようにいただくもので、トマト丼と食べ比べると飛騨牛のおいしさが倍増します。どちらもボリュームがあるので、2人以上でシェアするといいでしょう。

お店は、下呂温泉合掌村のすぐ手前にあります。築400年の庄屋造り建築が目を引く和食屋さんで、150人入れる広いお座敷が人気です。

いろり側の席やテーブル席、お座敷といろいろ選べます。ほっこりした雰囲気でメニューも多く、下呂のおいしいものが食べたい観光客にぴったりです。

温泉宿　廣司 （ひろし）のトマト丼は、スライスした飛騨牛の上に甘酸っぱいトマトがたっぷりのっている一品。飛騨牛の脂をさっぱりいただくには、フレッシュトマトとの組み合わせがベストかも！と実感できます。

もうひとつの看板メニュー、飛騨牛の朴葉みそ焼定食。飛騨そばと一緒にいただく飛騨牛は、自家製みそがよくからんでおいしい。トマト丼とどちらが好きか、食べくらべてみるしかありません！

こちらでは、飛騨の地酒とお料理を一緒に楽しめます。天領は、岐阜県飛騨地方の蔵元・天領酒造のお酒です。米の旨味が強く、冷酒よりも燗にするとコクが倍増♪トマト丼の前に、軽くどうぞ。

お店の場所は、下呂駅から徒歩約10分。温泉街の中心、湯之島通り沿いにあります。食事だけの利用ももちろんOKですが、宿泊もできます。外湯めぐり・足湯めぐりの拠点としても便利です。

舞台峠観光センターは、下呂温泉から車で約20分のところにある大きなドライブインです。こちらのトマト丼は肉厚の飛騨牛の上に、角切りトマトをのせたもの。肉・玉ねぎ・ピーマンの甘辛い味を、トマトがさっぱりとまとめています。一度食べたらもう一度食べたくなる、甘・辛・酸味のバランスが抜群な一品です。

喫茶店の隣には、下呂近辺の物産を取りそろえたお土産スペースがあります。ひときわ目を惹くのが、岐阜県群上市明宝の特産品・明宝ハム。豚肉の味がしっかりした、ぷりっぷりのハムです。そのままでもおいしいのですが、わさびをつけたり、明太子、おろしポン酢と合わせてもいけます。

こちらのお店は、中津川と下呂を結ぶ国道257号の舞台峠にあります。ドライブインですから駐車場も巨大。トマト丼のほかケイチャンなど岐阜らしいメニューが豊富です。下呂温泉への途中に利用すると、食事もおみやげ購入もまとめて完了します。

いかがでしたか？トマトを使った丼というとサラダ的な軽い感じをイメージしますが、トマト丼は肉と野菜のバランスがいいボリューミーな一品。肉好きな人にもおすすめです。トマトと肉の相乗パワーに、ハマっちゃいましょう♪