東海エリアの無料潮干狩りスポット。上手に持ち帰る方法も伝授！

ベストシーズンは4月後半～5月の始めにかけて、まさにゴールでウィークです。この時期は昼間の引き潮が大きいので、広いエリアで潮干狩りができます。アサリが一番おいしいのも５月ごろ。旬は4～8月ですが、5月ごろは産卵時期をひかえて身が一番太っているのです。

潮干狩りの「三種の神器」は、熊手、かご、軍手です。熊手は編み目付きの潮干狩り用のものを、釣具店やホームセンターなどで入手しましょう。かごは、アサリを入れておくためのもの。穴があいているので、適度に海水が抜けてアサリだけをキープできます。軍手か厚めのゴム手袋は、手を保護するためです。海には岩や貝殻のとがった部分などがたくさんありますから、素手はやめましょう。小さな子どもがいるなら小さなバケツがあると便利です。捕まえたカニやエビを入れておくことができますよ。

本気で潮干狩りをやるなら、長靴・タオル・帽子のスタイルで行きましょう。浜にはとがったものが多いので、大人も子供も長靴で歩きましょう。タオルは首に巻き、紫外線防止と汗とりに使います。もちろん日焼けと熱射病予防のために帽子も必須。潮干狩りは夢中になると時間の感覚をなくしますが、クラっとしないために水分も補給しましょう。

獲った貝は、帰路で砂抜きをしてしまいましょう。クーラーボックスに浅く海水を張り、網やザルの上に乗せた貝を入れます。そのままクーラーボックスをしめて運びます。保冷剤を入れて低温にすると鮮度が保ちやすいです。車で移動する場合は高速道路がおすすめ。振動が大きいとアサリは砂をはかずに弱ってしまうことがあります。なるべく揺れないように運びましょう。

知多市の新舞子は、名古屋から一番近い人口海浜です。きれいに整備され、危険なところはありません。駐車場も610台あり、6月中旬の浜開き以前は無料でとめられます。名鉄の常滑線新舞子駅からは歩いて5分ですから、車の渋滞を避けたい人には移動時間が正確な電車をおすすめします。

半田市の亀崎港近くにある海浜緑地です。こちらも人口海岸で、ふだんは堤防で釣りをしている人がいる程度。潮干狩りは無料ですが、「亀崎潮干祭り」の開催日(5/3、4)だけは山車が海岸まで来るため、潮干狩り禁止です。駐車場は50台（無料）、JR東海の武豊線亀崎駅から徒歩約15分なので歩けない距離ではありません。

こちらも河口での潮干狩りです。アサリ、シジミ、バカガイがとれ、地元住民から人気があります。砂浜が広く獲りやすいのですが、アクセスが悪くトイレもないため長時間の潮干狩りは大変です。駐車場は矢作川大橋付近にあり、河口までは歩いていけます。名鉄の三河線碧南駅からは徒歩約30分かかるので、車がいいでしょう。

高松海岸は干潟が残る自然海岸です。シジミ、ハマグリ、アケミガイなどがとれ、遠浅なので子供も小さなカニなどを捕まえて遊べます。トイレはありませんから、短時間で切り上げるのがいいでしょう。駐車場はなく、付近のコインパーキングにとめます。近鉄の名古屋線川越富洲原駅から徒歩約40分です。あまり人が来ない穴場的なところですね。

御殿場海岸は遠浅で、白砂青松が約1,100メートルも続く海岸です。三重県内で最も人気の潮干狩りスポット。アサリやマテガイ、バカガイがとれます。遠浅で波が静かなので小さな子供が一緒でも楽しめます。駐車場は500台が無料で1,500台が有料。JR津駅・近鉄津駅から三重交通バス「岩日橋経由米津・香良洲行き」などに乗り「御殿場口」または「米津」で下車後、徒歩5分です。

東紀州地方でも有名な潮干狩りスポットです。尾鷲湾に面して、弁財島を目の前にして潮干狩りを楽しめます。浜ではバーベキューOKなので、1日たっぷり遊べます。駐車場は20台（普通車500円）あり、JR紀勢本線の尾鷲駅から三重交通バス「紀伊松本行き バス」に乗り、「向井」で下車後、徒歩5分です。

2015年から引き続き、アサリは生育不足が続いています。そのため、すでに愛知県の一部の潮干狩りスポットでは営業中止を決めたところもあります。今回ご紹介した潮干狩りスポットも貝の生育状況によっては中止になる可能性があるので、お出かけ前に必ず電話で確認しましょう。海辺で過ごす、良い一日を！