本物の京料理を部屋食でじっくり味わう。大人女子ひとり旅におすすめの宿5選

情緒ある街並みだけでなく、昔ながらの知恵と技術、そして洗練された美意識が詰まった「京料理」も、京都が世界に誇るすばらしい文化です。今度のひとり旅では、贅沢に京都の伝統的な美食を味わってみませんか？

とはいえ、老舗料亭にひとりで入るのはちょっと敷居が高いですよね。そこでおすすめなのが『夕食お部屋出しの旅館』。宿泊利用ならば気兼ねなくくつろげるし、レストランやカウンター席のお店と違って人目を気にすることなく、ゆっくり料理を楽しめます。

というわけで今回は、京都市内にある『夕食お部屋出し』の宿をご紹介します。食事の他にも、女性に嬉しいサービス、客室の清潔さ＆おしゃれさ、周辺観光のしやすさなど、大人女子のひとり旅を充実させてくれるポイントに注目しました。ぜひ、宿選びの参考にしてみてくださいね。

※掲載内容は2018年7月時点の情報です。ご予約の際は公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

花見小路まで徒歩1分。祇園エリアの観光に便利な立地にある純和風の宿です。「料理旅館」という名前に表れているとおり、味も見た目も繊細な京懐石が自慢。料理の口コミ人気も高く、京都の旬が詰め込まれた美食をたっぷり堪能できます。館内の雰囲気やおもてなしも上品で、京都らしさを楽しみたい方におすすめですよ。

食事は朝夕ともにお部屋出しで、人目を気にせずゆっくり料理を味わうことができます。春は筍（たけのこ）、夏は鱧（はも）など京都らしい旬の食材を使った京懐石は見た目も美しく、食べる前から心を楽しませてくれますよ。

夕食メニューは月替わりで、カジュアル・スタンダード・プレミアムの3ランク。公式サイトにその月の詳しい献立が掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

料理をいただく客室は純和風で落ち着いた雰囲気。昔ながらの和室ですが、新しく使い勝手の良い設備はきっちり揃っています。無料Wi-Fi、バス・トイレ別、広めのバスタブ、全室禁煙・加湿空気清浄機付き……などなど。その日に撮った写真をブログやSNSにアップしたり、朝はゆっくりシャワーを浴びたり。自宅のようにのんびりくつろいで過ごせますよ。

館内には清潔な大浴場もあります。湯船はやや小さめですが、宿の客室数が多くないためあまり混雑することはないそう。入浴時間が15時～翌朝8時までと長く、深夜や早朝など好きなタイミングで入れるのも嬉しいポイントですね。

こちらの宿は立地も魅力の1つ。祇園の中心部である花見小路や建仁寺まで徒歩約1分、八坂神社まで約3分、清水寺まで約15分……と、徒歩圏内に有名な観光地がたくさんあります。夜の花街をふらっと散策してみるのもよし、朝早めに出て、混雑する前の寺社をゆっくり観光するのもよし。旅行プランの幅が広がりますね。

上質な京懐石をいただける旅館はどうしても宿泊料金が高くなりがちですが、その中でも比較的リーズナブルに泊まれるのが「祇をん新門荘」です。宿から徒歩10分圏内に3つの駅と3つのバス停があり、観光の拠点として便利なのも魅力。周辺の祇園観光はもちろん、次の日別エリアに移動するのも楽ですよ。

部屋出しの夕食は、料理旅館として創業した当時のこだわりを受け継ぐ宿自慢の懐石。写真は夏メニューの例です。若鮎（わかあゆ）や賀茂茄子（かもなす）などが使われていて、旬と京都らしさをたっぷり感じられる内容ですね。懐石の他に、鍋などの追加料理もあります。

ひとり旅プランで宿泊できる客室は6畳のコンパクトな和室。広すぎずちょうど良いサイズ感です。ピンク色の琉球畳やちょっとした装飾がかわいらしく、ホッと心和む雰囲気ですね。

客室にお風呂は付いていませんが、最大20人まで入れるゆったりサイズの浴場があります。入浴時間は16時〜25時と朝6時〜9時の2部制。朝風呂OKなのが嬉しいですね！

旅館では珍しく、部屋でエステを受けることもできます。お風呂でゆっくり温まった後は、スクワランオイルを使用したボディエステで旅の疲れを癒してはいかがでしょうか？

こちらはボリュームたっぷりの会席料理を味わえる宿です。京都中心部から少し離れた洛北エリアにあり、自然に囲まれてゆったりリラックスできますよ。周辺には光悦寺や源光庵といった落ち着いた雰囲気の名所も。宿を拠点にしてふらっと散策するのもおすすめです。

夕食の内容は、京都の地物をできるだけ使用した季節の「会席」。こちらの料理はボリューム満点と評判です。おいしい料理を心ゆくまで楽しめますよ。

ちなみに、「会席」と「懐石」はルーツが異なります。「会席」の元はお酒の席でのご馳走。先にご紹介した「懐石」はお茶を楽しむ前のおもてなし料理が元です。どちらも客人をもてなす豪華な料理ですが、基本的に「会席」は「懐石」より量多め、ご飯ものは最後に提供されるという特徴があります。2つの違いを知れば、もっと深く京料理を楽しめそうですね。

ひとりで宿泊できるのは一般客室だけという場合が多いのですが、こちらでは13～17畳、露天風呂付きの豪華なお部屋に泊まれちゃうんです！ 広々としたお部屋と窓からのぞく美しい庭園は、料理をもっとおいしくしてくれそうですね。

露天風呂はモダンでおしゃれなデザイン。中庭に面していて、季節の風や草花の香りを感じながらバスタイムを楽しめますよ。

宿から徒歩3分～10分圏内には、光悦寺・源光庵・常照寺・岩戸妙見宮圓成寺といった名所がいくつもあります。こちらは紅葉美しい光悦寺。朝はちょっぴり早起きして、のんびり散策を楽しんでみてはいかがでしょうか？

伝統を大切にした繊細な京会席をたっぷり堪能できる、創業100年以上の老舗料理旅館です。京都市内では珍しく、天然温泉があるのも魅力的。渡月橋の南側にあり、嵐山や嵯峨野観光にも便利です。山・川・橋の織り成す美しい風景に囲まれて、ゆったり癒しのひと時を過ごすことができますよ。

お部屋出しの夕食は、職人技が光る京都伝統の会席料理。器や盛り付けにもおもてなしの心が感じられ、目も舌も楽しませてくれます。朝食は会場にていただきます。メニューは、嵐山で長く愛されている名店「森嘉（もりか）」の豆腐を使った品数豊富な和食。しっかり食べて、1日の元気をチャージしましょう！

期間限定のひとり旅プランでは、上品で落ち着いた雰囲気のお部屋に宿泊することができます。広縁・トイレ・バスルーム付き、6～8畳の和室で、コンパクトながらもゆったりくつろげますよ。

「渡月亭」には、嵐山の天然温泉を楽しめる浴場があります。京都観光では歩くことが多いので、温泉で疲れた体をしっかりほぐしてあげましょう。ちなみにこちらのお湯は刺激が少なく、湯上りの肌をなめらかにしてくれることから“美肌の湯”と呼ばれています。女性に嬉しい効能ですね。

宿は嵐山観光に便利な立地。竹林や渡月橋をはじめ、世界遺産の天龍寺に、京都最古の神社である松尾大社。周りは名所だらけでどこに行こうか迷ってしまいます。その中でもおすすめは早朝の竹林。日中よりも空いていて、比較的ゆっくり観光できますよ。のんびり渡月橋を渡って、おしゃれなカフェでモーニング……なんて過ごし方も良いですね。宿の立地を活かして、ぜひ充実した嵐山観光を楽しんでくださいね。

カジュアルな雰囲気で気兼ねなくくつろげる「なごみ宿 都和」。シェフ自慢の京懐石フルコースを、お部屋でじっくり堪能できる宿です。各線京都駅から徒歩8分という立地も魅力。

夕食は、伏見の老舗料亭で経験を積んだオーナーシェフによる京懐石のフルコース。仲居さんが出来たてを1品ずつお部屋に運んでくれます。旬のものを使った美しい料理はどれも繊細で、どこかホッと落ち着く優しい味わい。朝食も京都らしい内容で、京野菜の小鉢や汲み上げ豆腐、ふわふわの出し巻き卵などが並びます。朝は基本的に会場食ですが、追加料金でお部屋食に変更することもできますよ。

懐石だけでなく、懐石＋黒毛和牛など様々な食事プランが用意されています。好みに合わせて選べるのが嬉しいですね。宿は京都駅周辺の市街地にあるので、夕食のみのプランにして、朝は街中のカフェでモーニングをいただくのも良いかも！

お部屋はコンパクトな和室。明るく清潔で、女性のひとり旅でも安心です。水周りの設備やアメニティが充実していて快適に過ごすことができますよ。

人気のドクターシーラボ基礎化粧品セットをはじめ、アメニティはバスタオル・フェイスタオル・浴衣・歯ブラシ・ヘアーブラシ・綿棒・シャンプー・リンス・ボディーソープ・ヘアバンド・コットンと充実の内容。これだけあれば荷物を少し減らせそうですね。

全室バス・トイレ・洗面台付き。お風呂は洗い場付きで、ユニットバスが苦手な方もゆっくりくつろげます。洗面台の周りには物を置くスペースがあり、朝の身支度の時に便利！ アメニティもサニタリーも、細かい気遣いが嬉しいですね。

宿は京都駅から徒歩約8分のところにあります。便利なのは、チェックイン前・チェックイン後の荷物預かりサービス。京都駅に到着した直後や、帰るギリギリ前まで荷物を預けることができます。これを利用すれば、観光プランの幅がグッと広がりますね！

お部屋でゆっくり京料理を味わえる宿をご紹介しました。ひとりだとちょっと敷居が高い京料理ですが、宿でのお部屋食なら人目を気にせずじっくり堪能できますよ。観光と合わせて、京都の「食」もぜひ楽しんでくださいね。