【岐阜】癒しのひとり旅。マイペースに世界遺産・白川郷を巡れる宿6選

都会で暮らしていると、常に人に囲まれて緊張感が抜けない時ないですか？そんな状況に置かれていると、いつも気を張ってしまいがち。休みの日にのんびり過ごしても、なぜか疲れが取り切れていないという負のスパイラルに…。脱却するには、都会を離れて真逆の環境に身を置いてみましょう。それならば観光も兼ねて日本の原風景、世界遺産にも登録されている「白川郷」はいかがですか？

雪深い地方の伝統的な家屋、合掌造りの家が残る白川郷。1995年、富山県五箇山の合掌造り集落と共に世界遺産に登録されました。山々に囲まれ、美しい田園と小川、そして茅葺き屋根の合掌造り家屋が並ぶ風景は、時が止まったかのようなノスタルジックな世界です。賑やかに観光するというより、いつもここで暮らしているかのように散歩するのがポイント。マイペースに歩く癒しのひとり旅にぴったりの場所です。

森林セラピーや花セラピーなどがあるように、自然は心に癒し効果を与えてくれる存在です。緊張感のある都会とは真逆の自然にすっぽりと包まれる白川郷では、タイムスリップしたかのような不思議な癒しの光景が広がっています。そして、夜は静寂に包まれる白川郷。その静寂を心行くまで体験するなら、白川郷の中にある合掌造りの宿に泊まるのがおすすめです。今回は白川郷の荻町エリアからひとり旅で泊まりたい宿をご紹介します。

「合掌造り民宿志みづ」は、築200年以上の農村家屋を使った宿です。白川郷バスターミナルからは徒歩で約15分。のどかな田園風景を眺めながらのんびり歩きます。こぢんまりとした宿で、おばあちゃんの家に遊びに来たかのような安心感があります。

宿は賑やかなメインの通りから少し離れたところにあり、観光客は宿泊客以外ほとんど来ません。白川郷は大人気の世界遺産ですが、「志みづ」なら白川郷らしい静寂を体感できます。また、離れたところにあるおかげで結果的に白川郷全体を観光できるのもひとり旅に最適なポイントです。

食事は、囲炉裏をぐるりと囲んだテーブルで、ほかの宿泊客と一緒にいただきます。宿の主人やほかの観光客と語らう温かな交流の時間。外国人宿泊客も多いので、自然といろんな国の人と触れ合えそう。もしかしたら、国を超えた友達ができるかもしれませんね♪

「白川郷 合掌造りの宿 一茶」は、茅葺き屋根の合掌造り家屋が並ぶ通りにあります。白川郷バスターミナルからは徒歩で約9分と比較的近く、観光の起点にも便利な宿です。出会い橋すぐそばでロケーションも良好ですよ。

昔の落ち着いた雰囲気を残しながら、水廻りを中心にきれいにリフォームされています。快適なお風呂やトイレは、女子旅の重要ポイントですよね。庭で優雅に泳ぐ鯉を縁側から眺めるだけでも心安らぐ時間になりますよ。

白川郷のメイン通りに宿泊するメリットは、観光しやすいことだけではありません。茅葺き屋根が並ぶメイン通りは、日中はいつも人でいっぱい。でも早起きして通りに出ると、人もまばらな、本当の原風景が見られるんです。朝昼晩と表情を変える白川郷を満喫してください。

「合掌乃宿 孫右ェ門」は、白川郷荻町エリアの中でも大きな合掌造り宿の一つです。白川郷バスターミナルから徒歩で約8分。お部屋がきれいで布団がふかふかなのが嬉しい！原風景を眺めて心身をリフレッシュし、いい夢を見ながら眠れそうです♡

白川郷の宿は地産地消の食事がメインで、飛騨牛や川魚が新鮮に美味しくいただけます。「孫右ェ門」もその一つですが、地元でもご飯が特別に美味しい宿として有名です。美味しい食事は自然と笑顔になりますよね。

宿の裏には「庄川」が流れています。白川郷の夜は早く、街の明かりもないので皆静かに宿で過ごします。窓を開ければかすかに聞こえる庄川のせせらぎの音。これまでの疲れを洗い流し、新たなエネルギーをくれるような情景です。

白川郷の荻町エリアの中で、少し高台にあるのが「合掌民宿 かんじや」です。重厚な色合いの内装で、古き良き和風旅館のような雰囲気をもっています。白川郷バスターミナルからは徒歩で約10分です。

雄麗な山々に囲まれた白川郷をのんびりと眺めるのが、「かんじや」の最高の楽しみ方。向かいには白川郷の主要観光スポットの明善寺があります。明善寺は、本堂だけでなく鐘楼も合掌造りというとても貴重な建造物です。フォトジェニックな場所で、心に残る一枚を撮影してみてくださいね。

「かんじや」は、檜のぬくもりが温かいバスルームや、リフォームした洗面台などがあり快適です。それらをつなぐ動線にもぬくもりがあります。食堂や部屋だけなく廊下が畳敷きになっているんです。白川郷の冬は冷えが厳しいですが、板廊下でなく畳なら素足でも優しい暖かみが感じられますね。

「合掌民宿 十右エ門」は、300年余りの歴史をもつ趣深い合掌造りの宿です。荻町エリアの中心部から南の端、先にご紹介した「志みづ」と同じ辺りに建っています。長い年月を経ている建物ですが、中は改修されて美しく、白川郷では珍しいエアコンもあります。

「十右エ門」は宿のあちこちに、昔の生活用品や農耕の道具が展示されています。レトロな空間で、歴史資料館の中に宿泊しているような楽しさ。黒電話や、それより古い壁掛けの電話機もあります。廊下には白川郷の歩みがパネル展示されていて、知識欲を満たしてくれます。

夕食は地産地消の美味しい料理に加えて、女将さんが三味線の生演奏をしてくれます。白川郷のほとんどの宿が部屋にテレビを置いておらず、こちらの宿もその一つ。家族や地域の人が集い、食卓を囲んで語ったり歌ったりした、昭和初期のようなとても楽しい余興の時間を過ごせます。

「合掌民宿 のだにや」は、荻町エリアの中心部からやや南、白川郷バスターミナルから徒歩で約13分の場所にあります。気さくな女将さんが宿泊客に元気をくれる明るい宿です。

「のだにや」は玄関の目の前に小さな水車があります。縁側に腰かけ、石畳に足をおろし、ゆっくり廻る水車を眺めていれば、心が清々しくなりそうな気持ちのよい景色です。鯉も悠々と泳いでいますよ。

宿の魅力は、女子が大好きなスイーツを販売していること。ここでしか味わえない「アイスもなか」の販売所があり、観光客がスイーツを頬張りながらゆっくり休憩できるスポットなんです。宿泊すると、夕食のデザートに「どぶろくアイスもなか」が出てきます。観光の合間に抹茶や小倉、チョコレートなどの違った味を試すのもいいですね♪

自然豊かな日本の原風景を見ると、心の緊張も強張った身体もほぐれ、大きく深呼吸したくなります。それは、風景の中に連綿と続く命があるからかもしれません。北陸新幹線ができたことで、東京からのアクセスがしやすくなった白川郷。合掌造りの宿に泊まって、日々の張りつめた心と身体を癒しませんか？