〈瀬戸内しまなみ海道〉3つの島をサイクリング♩おすすめ観光スポット10選／広島・尾道

最近は職場に自転車で通勤したり、仕事の前にランニングしたりと、健康に対する意識が高まってきていますよね◎だけど、仕事が忙しくてなかなか運動できなかったり、デスクワークで1日中座りっぱなし…なんて人も多いのではないでしょうか？運動したいけど毎日はむずかしいし、走るのは苦手だし…。けどたまには身体を動かしてみようかな、なんて考えている人には「サイクリング」がおすすめです。

出典：Berumoさんの投稿

サイクリングは自転車1台あれば始められ、ランニングよりも負荷をかけずに運動できるし、長距離の移動ができるのもうれしいポイント♩街乗りはもちろん、自然の中を駆け抜けたり、旅先で観光地を巡ったりと、楽しみ方はたくさんあります。最近はレンタサイクルのお店も増えてきているので、自転車を買うのはちょっと…という人でも気軽に始められますよ。

出典：まろすけさんの投稿

そんなサイクリングを旅先で楽しめたらいいなってときにおすすめなのが「瀬戸内」。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長60kmほどの「瀬戸内しまなみ海道」は、いくつもの島を橋を渡って巡ることができる道です。「海の上を自転車で走れる」のはしまなみ海道ならでは。

サイクリストの聖地と言われるほど、最初から最後まで自転車専用レーンがあったり、道路の舗装が施されていたりと、自電車乗りにやさしい場所。気軽に休憩できる「しまなみサイクルオアシス」などがあるので、トイレや空気入れなどの心配も必要ありません♪

そんな瀬戸内しまなみ海道にはいくつものコースがあります。今回は、ちょっと頑張ってみようかなという人におすすめの、中級者向け「尾道～向島～因島～生口島」の約30kmコースをご紹介します。サイクリングしながら立ち寄りたいスポットもあわせてチェックしてくださいね。美しい景色と気持ちのいい風を感じながら、思いっきりリフレッシュしましょ♩

出典：まめきちさんの投稿

スタート地点である広島県の「尾道」は、海と山に囲まれ、レトロな街並みが残る広島の人気観光エリアです。東京からは新幹線でトータル4時間ほど。風情がある老舗のお店とおしゃれな雰囲気の新しいお店が、小さな町の中で共存しています。映画の舞台にもなるほどロマンチックで風情ある町なんです。

出典：fujii.donさんの投稿

坂道が多い町としても有名で、のんびりお散歩する人も多いんだそうです。ルートを決めずに自分の直感を信じてのんびり歩いてみてください。少し登ったところで後ろを振り返ると、きっと思いがけない景色に出合えるはず。知らない町なのに、どこか懐かしくて心があったまる。旅人をあたたかく迎えてくれる町です。

出典：238FFdesignさんの投稿

さぁ、まずは自転車をレンタルしましょ。尾道では公営のレンタサイクルでも自転車のレンタルができますが、ちょっと自転車にこだわりたいって人には「Onomichi U2(オノミチ ユーツー)」にあるレンタルショップ「ジャイアントストア尾道」がおすすめです。海運倉庫を改装したU2は広くて開放的なつくりになっており、町の中にある小さな町のよう。その正面入口を入ってすぐのところにジャイアントストアはあります。

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サイクリストは朝早くからのスタートが多いので、オープンから多くの人が訪れます。クロスバイクから本格的なロードバイクまで上質で高性能な自転車が揃っており、ヘルメットや予備チューブまで借りられるので身軽に行けるのもうれしいポイント。スタッフさんがサドルのサイズを合わせてくれたり、乗り方のレクチャーをしてくれたりするので初めてでも心配ありません。繁忙期は事前の予約がおすすめですよ。

自転車をレンタルしたらいよいよ旅のはじまりです！尾道から向島まではフェリーでたったの5分ほど。運賃は自転車込みでとってもリーズナブルで、船内でスタッフさんが回収してくれます。島暮らしの人たちに寄り添った価格にほっこり。日本一短い船旅を楽しみましょ。

「向島(むかいしま)」は、みかんやいちじくなどフルーツの栽培が盛んで、歴史のあるお店や全国でも有名なお店まで、小さな中に魅力がぎゅっと詰まっている島です。サイクルコースはしばらく市街地や住宅街が続きますが、そこを抜けると大きな瀬戸内海が広がります。寄り道しながらのんびり進んでいきましょ♩

出典：とっ。さんの投稿

フェリー乗り場から自転車であっという間に着くのが「後藤鉱泉所」。昭和5（1930）年創業の老舗の飲料水メーカーで、レトロな瓶入りサイダーやジュースを販売しているお店です。店内は瓶が入った箱が積まれて、代々続く歴史の長さを感じる空間。フィルムカメラで写真を撮ると、より味のある1枚になりそう♩

出典：食べ歩きが生きがいさんの投稿

一番人気はマルゴサイダー。昭和5年の創業が名前の由来となった、長年愛され続けている商品です。炭酸水は自家製で、向島の新鮮な水と砂糖だけを使って作られているのだそう。その素朴な味わいとさわやかさが、渇いた喉を潤します。瓶は今は生産されていないので、持ち帰りはできません。回収されてまた店頭に並ぶ…。訪れた人のやさしさと、お店に対するリスペクトでそのサイクルが守られているのって素敵ですよね◎

出典：aniterさんの投稿

「USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)」は向島の立花海岸を望む山の中、向島港からゆっくり漕いで45分ほどの場所にあります。山道を登っていくので少し気合がいりますが、頑張った人だけ楽しめる美味しいチョコレートが待っていますよ♡チョコレート工場にショップが併設されていて、世界のカカオ農園から直接カカオ豆を買い付けて作られたショコラは絶品です。

出典：辣油は飲み物さんの投稿

楽しみはチョコレートの味だけでなくパッケージのかわいさも！地元の作家さんに依頼して作成しているというパッケージはそのまま飾っていたくなるほどおしゃれ。自分用はもちろんお土産としても喜ばれそうです。「ホットチョコレート」や「カカオソーダ」など、ここでしか味わえないドリンクもあるのでぜひ立ち寄ってみてくださいね♩

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向島から因島大橋を渡ると旅の中間地点「因島(いんのしま)」に到着します。因島は島全体にゆったりとした時間が流れており、ローカルな雰囲気を楽しむことができますよ。ゆたかな自然と、おだやかな気候、海のきらめきといった、島サイクリングの醍醐味を満喫しましょ♩

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向島と因島をむすぶ「因島大橋」は車道の下に自転車と徒歩専用レーンがあります。島民が歩いて橋を渡っているのもローカルを感じるポイントです。地元に根づいた橋であり、きちんと整備されたレーンに、サイクリングを楽しんでほしいという想いも伝わってきてあたたかい気持ちになれます。

出典：いちやさんの投稿

「はっさく屋」は因島大橋のふもとにあり、因島の名物・はっさく大福を販売するお店。一般道の本線からは外れた道に入るので、隠れ家感があります。はっさく大福の販売期間は10月から翌年8月頃なのだそう。はっさく大福がないときでも、ぶどうやイチゴなどを使った大福があるのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。

出典：P-tuneさんの投稿

はっさく発祥の地で作られる「はっさく大福」は、さわやかな酸味と白あんの甘みが絶妙にマッチして、食べると美味しさが口いっぱいに広がります。はっさくの実が贅沢に入っているのに、あっという間にぺろっと完食できちゃいます。大福でエネルギーチャージして後半戦も楽しみましょ。

出典：238FFdesignさんの投稿

海を望む高台に鎮座する「大山神社(おおやまじんじゃ)」。コースから少し外れますがサイクリングを楽しむ人にはぜひ立ち寄ってほしいスポットなんです。なぜかと言うとこちらには「自転車の神様」がいらっしゃるんです。国内外から多くのサイクリストが訪れるそうで、安全祈願をすれば無事にゴールまでたどり着けること間違いなし。

コースも終盤に近づいてきて、そろそろ身体に心地いい疲れを感じる頃。このままゴールまで突っ走りたい！と早まる心を抑えて、最後の島「生口島(いくちじま)」を楽しみましょ♩生口島は別名「レモン島」と言われるように日本一のレモン出荷量を誇ります。温暖な気候の中すくすく育つフルーツ、島を彩るアートなど、立ち寄りたいスポットがたくさん。サイクリング旅のラストものんびり過ごしませんか？

出典：テンゴクさんの投稿

生口島には白い大理石の庭園「未来心の丘(みらいしんのおか)」をはじめとする、映えスポットがたくさんあります。島内にはいたるところにアート作品があり、気分は美術館の中をサイクリングしているよう♩一面真っ白な世界に、海と調和した作品など、ほかにはない芸術性に思わず息を飲んでしまいます。サイクリングしながら感性を磨くこともできるなんてワクワクしますね◎

出典：たかなしさんの投稿

生口橋を渡ってしばらく海沿いに進むと、ジェラート専門店「ドルチェ　瀬戸田本店」があります。サイクリストにも大人気のスポットで、海沿いに座ってジェラートを頬張る人がたくさん。店内からも海が見えるので、椅子に座ってゆっくりも過ごせますよ。疲れたときには糖分補給が大事◎！

出典：きくじーさんの投稿

レモンやみかんなど35種類以上のフレーバーから選ぶのは究極の選択だけど、どれも美味しそうでワクワクが止まりません♩おすすめはもちろん「レモン」。さわやかな酸味が口いっぱいに広がって、爽快感で疲れが飛んでいきそう！ちなみに人気ナンバー1は「伯方の塩」なんだそうです。欲張ってダブル、いや、トリプルにしてみましょ。

生口島は島全体を美術館に見立てていて、いたるところに野外彫刻が展示されています。その名も「島ごと美術館」。瀬戸内海の自然と調和した現代アートの作品を無料で見ることができるんですよ。全部で17ある作品はさまざまなアーティストたちが、島の風景からインスピレーションを受けて製作したものなんだそうです。

出典：kierunさんの投稿

そのときの季節、時間、気候によって見え方が変わってくる作品は一体あなたに何を訴えかけてくれるでしょうか？ゴールの瀬戸田港に行く前に島を回って全部をコンプリートするのも楽しいですよ。走行距離がのびて疲れが出ているときだからこそ、アートがより鮮明に美しく見えるかも…♩

出典：ｼｪﾙﾛｲさんの投稿

自転車を借りられるU2には、サイクルショップのほかにもカフェやパン屋さん、雑貨店などがあります。自転車を返却したあとは、気持ちのいい疲労感をじんわり感じてくるはず。そんなときは「Yard Cafe(ヤードカフェ)」で、コーヒーでも飲みながら身体をクールダウンさせましょ。テラス席に座れば海の香りと美しい夕日が疲れを癒してくれますよ。

せっかくのサイクリング旅ならホテルでもサイクリスト気分を味わいたい♡そんな人におすすめなのが、U2内にある「HOTEL CYCLE(ホテルサイクル)」です。自転車をお部屋に置けたり、同じ敷地内にレンタルショップがあったりと、サイクリング旅にぴったりですよね。そして何と言っても、瀬戸内海沿いにあるので海の香りや、海と共に生きる尾道を感じることができます◎

朝食もディナーもお土産選びも、U2内ですべてコンプリートできます。サイクリングで少し疲れたから町に出てお店をさがすのはしんどいかも…ってときに、おしゃれな空間がホテルと同じ空間にあるって安心です♡できたてのパンと美味しいコーヒーで目覚め、夜はピザや季節のグリル料理とワインに酔いしれる。そんな贅沢を味わえるホテルってここだけかも。

「LOG(ログ)」は、山の上にある人気観光スポット「千光寺」に続く坂の途中に佇むホテル。昭和38（1963）年築のアパートがリノベーションされていて、往時のぬくもりが今もそこに残ります。宿泊者専用のライブラリーは、家具、壁紙、小物まですべてが洗練された趣のある空間です。椅子に座ってのんびり読書でもして、自分に還りたくなります。

客室は床、壁、天井に和紙が張られ、シンプルで無駄のない空間。繭にやさしく包み込まれるようなイメージで、できるだけ人の感覚にソフトに伝わるよう設計されているんだそうです。窓から届く光、尾道のおだやかな町並み、空気が何にも邪魔されることなく届いてくる…。そんな、静かでやさしい時間を過ごしましょ。

出典：紺青さんの投稿

体力に自信がないって人でも気軽に挑戦できるサイクリング。そして、サイクリングを楽しみたいという人をやさしく迎え入れてくれる場所「瀬戸内しまなみ海道」。美しい海と空に癒され、美味しいごはんとスイーツに元気をもらえる…。島を渡りながら身体を思いっきり動かして、心の底からリフレッシュしませんか？心地のいい疲れがなんだか生きてるって感じ！さぁ、サイクリングの旅に出かけましょ。