2016年11月25日
尾道市から今治市を繋ぐ「しまなみ海道」のおすすめ観光スポット
広島県尾道市から愛媛県今治市へと伸びる「しまなみ海道」。瀬戸内の海の島々が橋でつながれ、ずっと伸びていくそのルートは、地域の人たちの利便性が向上しただけではなく、観光スポットとしても人気を集めています。今回はそんなしまなみ海道の魅力をエリア別にご紹介したいと思います。観光する際に利用したい、レンタサイクルやバスの情報もチェック!
多島海である瀬戸内海。そのたくさんの島々にいくつもの橋が連なって形成されるしまなみ海道。橋それぞれの美しさと、いろんな島を巡ることができる楽しさから、観光の要所として人気があるスポットです。島それぞれに魅力があり、おすすめのスポットもたくさんあります。今回は尾道から今治方向へ、エリア別におすすめスポットをご紹介します。
しまなみ海道の正式名称は、「西瀬戸自動車道」といい、広島県の尾道IC(インターチェンジ)から愛媛県の今治ICを結ぶ全長59.4kmの自動車道です。島と島をつなぐ橋が全部で7箇所10本(新尾道大橋に並走する尾道大橋を入れると11本)かかっていて、新尾道大橋以外の橋は自動車道ながら歩行者や自転車も通行可能。経由する島は主なもので6島。それぞれの橋に特徴があり、世界最大級に数えられる橋もあります。
しまなみ海道は自動車専用道路ですが、一部を除き橋梁部は歩行者や自転車の通行も可能です。海の上を走り抜けることができる貴重な場所であることから、サイクリングを楽しむ人が急増。今ではサイクリストの聖地と呼ばれるようになりました。橋梁部以外のしまなみ海道を自転車で走ることはできないため、県道などの一般道と接続した、自転車版の「しまなみ海道」が別途ルート設定されています。こちらは自動車道よりも長い80kmほどあり、強者は1日で駆け抜けるとか。遠方から訪れるサイクリストも後を絶ちません。
レンタサイクルの料金は、電気アシストだと6時間以内1500円、タンデム自転車だと1日1200円、その他クロスバイクやシティバイクは1日1000円(子供300円)となっています。それとは別に、保証料として1000円(小学生以下500円)かかります。ちなみに、電気アシストとタンデム自転車のみ乗り捨てが出来ません。
レンタサイクルターミナルは、尾道港や土生港、瀬戸田町観光案内所など10ヶ所以上あります。営業時間は場所によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
ターミナル情報 | しまなみレンタサイクル
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しまなみ海道を自転車だけで回るのはちょっと辛いかも…と思っている方にはバスがおすすめ。尾道~今治を直通で走るルートや、因島大橋を経由するルートなどがあります。また、自転車を持ち込めるバスもあるので、片道ずつ自転車とバスを楽しむのもおすすめですよ♪
▼尾道⇔今治(しまなみサイクルエクスプレス)…尾道~今治間を直通。1日3往復で片道2250円。所要時間は約1時間20分。前日までに予約が必要です。前輪をはずせば自転車の持ち込み可能。
▼尾道⇔因島大橋⇔今治(しまなみライナー)…因島大橋を乗りついで尾道~今治を移動するルート。片道2250円。本数はルートによって異なりますが多めです。
▼福山⇔今治(しまなみライナー)…所要時間は約1時間34分。運賃は乗降する場所によって変わります。
▼広島⇔今治(しまなみライナー)…平日3往復、土・日・祝は6往復する予約制の高速バス。運賃は乗降する場所によって異なります。
本日はしまなみ海道に来てるよ\(^o^)/天気雨から晴れに変わったぁ(^ω^)私は自転車乗らなかったけどバスでも充分(^ω^) pic.twitter.com/Ql6E1efY4L
— 魔王の使い潤龍 (@lostangel_black) 2016年11月11日
しまなみ海道をのんびり可能な限り歩きたい
— 咲谷UCOL!N由伊 (@yuisakitani) 2016年10月7日
バスと徒歩でのみ行くのもいいかも
路線バス | しまなみエリア内のアクセス | 交通アクセス | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
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いよいよ「しまなみ海道」へ!沿道の見どころスポットを尾道側から順番に、少しずつですがご紹介したいと思います。
起点である尾道ICから最初の島である向島を結ぶのは新尾道大橋。並走して旧道である尾道大橋が走り、親子橋とかふたご橋などとも呼ばれています。新尾道大橋は自動車専用道路で、尾道大橋には歩道があります。が、歩道部分が狭いため、自動車以外の場合はもっぱら渡し舟を使うことが多いようです。サイクリストのみなさんも、尾道水道は渡船で渡るのが一般的。橋を下から見上げるのもまた素敵ですよね。
尾道のシンボルと言われる「千光寺」境内に隣接した展望公園です。瀬戸内海が一望でき、尾道のふたご橋も間近に見ることができる絶景ポイント。千光寺にもお参りして、公園を楽しんだら「文学のこみち」などのスポットも一緒に回るのがおすすめです。
千光寺公園の詳細情報
向島にある標高300m足らずの山頂にある展望公園です。「高見山」という名前はその昔村上水軍の見張り場所があったことから付いた名前だとか。頂上からの展望は絶景の一言。因島方面を見ればはるか向こうに四国連山が見え、本州側を見ると尾道の風景が楽しめます。夕日や夜景の人気スポットで夕方以降は混み合うことも多いそうです。また、桜や紅葉の時期も人気です。
国立公園高見山の詳細情報
向島から因島大橋を渡って因島へ入ります。この橋も吊り橋で、歩行者と自転車が通れる専用道をつけた2層構造になっています。1983年の開通当時は日本最長の吊り橋だったそうです。島が重なる景観にマッチした美しさがありますね。
向島からは生口大橋を渡って生口島に入ります。生口大橋は複合斜張橋と呼ばれるタイプの橋で、シャープな姿が印象的です。生口島までが住所では尾道市に入ります。
古来瀬戸内海の覇権を握っていた「村上水軍」の資料館です。本当に村上水軍が城を構えていたわけではなく、資料館を作るにあたり水軍の城というコンセプトがあってできたものなので、「築城」は昭和58年ですが、中の資料は見応えのあるものばかりです。瀬戸内の複雑な潮目を制して海外との貿易を盛んに行なっていた資料なども見ることができます。
因島水軍城の詳細情報
日本画の巨匠、平山郁夫の作品を展示した美術館。ここ生口島は平山郁夫の故郷なんだそうです。絵画が好きな方には是非おすすめしたいスポットです。作品はもちろん、使用した道具や下書きなどの資料も見ることができますよ。また、庭園も見事なので必見です。
平山郁夫美術館の詳細情報
しまなみ海道は通っていないのですが、因島、生口島、伯方島に囲まれたエリアに大小20近い島からなる上島(かみじま)エリア。しまなみ海道を巡るならぜひ立ち寄りたいエリアでもあります。因島からフェリーで各島へ渡ることができます。
上島町の中心的な島で、スポーツ施設などが充実しています。因島から渡し舟でたったの3分で着いてしまう近さで、島内には展望台や遺跡、城址などいろんな見所があり、おすすめです。
生名島の詳細情報
生名島のお隣にある岩城島(いわぎじま)は最近では「青いレモンの島」と呼ばれていて、レモンが特産品。生口島や伯方島経由のフェリーで渡ることができます。古代の巨石信仰と思われる遺跡があったり、造船所があったりして見所も多いです。そして何より瀬戸内海位置と言っても良い桜の名所でもあり、桜のシーズンには是非訪れたいのがこの島の中心の積善山(せきぜんさん)。
積善山 観光 クチコミガイド(2ページ)【フォートラベル】
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しまなみ海道に戻って、生口島から大三島(おおみしま)へは多々羅大橋を渡ります。こちらも斜張橋で、できた当初は世界最長でした。いまでも世界トップクラスの巨大な斜張橋は海にそびえ立つ美しさが際立ちます。また「鳴き龍」現象が起こることでも知られているので、ここを自転車や徒歩で通る時は是非立ち止まって手拍子を打ってみてください。素晴らしい反響音が聞こえますよ。
大三島から伯方島へ渡るのは大三島橋です。こちらは丸いフォルムが可愛らしいアーチ橋ですが、やはりできた当初は日本最長という巨大さでした。周辺の景観にマッチした橋梁ですね。
しまなみ海道エリアで唯一の天然温泉施設です。サイクリストにも大人気の癒し施設は規模は小さく、露天風呂などもありませんが、銭湯並みのリーズナブルな料金で手軽に堪能できます。道中最大の癒しポイントとなること間違いなしでしょう。
多々羅温泉の詳細情報
瓢箪の形をした無人島。ひょうたん島を見るには、上島町の魚島からがいいようなのですが、大三島エリアからでも望むことができます。無人島なので渡る航路はないのですが、遠くから眺めるだけでも人気スポットとして口コミが集まっています。是非立ち寄って写真に収めておきたいですね。
ひょうたん島の詳細情報
伯方島と大島の間は伯方・大島大橋がかかります。この橋は伯方橋と大島大橋の2橋からなり、伯方橋は桁橋、大島大橋は吊り橋とタイプの異なる橋が連結しています。
いよいよしまなみ海道ラストの橋。大島から四国今治を結ぶのは来栖大島大橋。3本の吊り橋が連続して成る世界初の3連の吊り橋です。間の無人島を橋脚代わりにひたすらと伸びていく姿は写真などで見たことがある人も多いのではないでしょうか?是非実際に渡ってみたいですね。
このエリアで楽しめるのが渦潮。鳴門の渦潮ほどの大規模なものではありませんが、大潮の時期には直径10m越えクラスのものが来栖大島大橋の上からでも見られます。その渦潮を間近で見られるのがこの急流観測船です。船に弱い方にはお勧めできませんが、自分は平気!という方には是非体験していただきたいです。潮目の複雑な瀬戸内ですから揺れは覚悟してくださいね。
急流観潮船 クチコミガイド【フォートラベル】
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四国霊場第57番札所である栄福寺(えいふくじ)高野山真言宗の寺院で、小さな山寺といったイメージ。お堂へ至る登攀(とうはん)は急でちょっと疲れますが、このお寺は、来栖大島大橋から一番近い札所です。せっかく四国まで来たのですから、1箇所でも札所へ行ってみるのもいいのではないでしょうか。
栄福寺の詳細情報
しまなみ海道を旅するなら、瀬戸内海の美味しい海の幸で舌鼓を打ちたいですね。そこで、ルート上で人気のある海鮮料理のお店をいくつかご紹介したいと思います。
コスパ最強の美味しい海鮮丼!
驚きの安さで鮮度抜群の海鮮丼がいただける人気店。海鮮丼以外にも煮付けや握り寿しなどのメニューがあり、物によってはワンコイン以下という驚きのお値段!「たもり」という地ものの小魚の煮付けや焼き魚、天ぷらなどサイドメニューも豊富。カウンターから好きなものを取って後でまとめてお会計するというセルフサービスのものもあります。ご飯ものは最初のオーダーで全て頼まないと、後からの追加はできませんのでご注意を!
お食事処 大漁の詳細情報
お食事処 大漁
今治市その他 / 海鮮丼、海鮮、食堂
- 住所
- 愛媛県今治市大三島町宮浦5507-1
- 営業時間
- [月] 11:30 - 15:00 [火] 11:30 - 15:00 [水] 11:30 - 15:00 [木] 11:30 - 15:00 [金] 11:30 - 15:00 [土] 定休日 [日] 定休日 ■ 営業時間 11:30~14:30(15:00閉店) ネタ等の都合で売り切れや早く閉店する場合もあります。
- 定休日
- 土曜日、日曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ~¥999
海沿いに行ったらやってみたい浜焼きができる!
とれたての海の幸を浜焼きでいただける道の駅です。海鮮物の販売コーナーで食べたいものを選んで購入し、そのまま七輪へGo!というわかりやすいシステム。お肉類も合わせたBBQセットメニューもあり、空腹度合いに合わせて選べます。また、浜焼きだけではなく、建物内のレストランも人気で、鯛飯や鯛茶漬けなども美味しくいただけますよ。
道の駅 よしうみいきいき館の詳細情報
道の駅 よしうみいきいき館
今治 / 道の駅
- 住所
- 愛媛県今治市吉海町名4520-2
- 営業時間
- ■ 営業時間 9:00~17:00 レストランの営業時間 11:00~16:00(ラストオーダー 15:00) 海鮮BBQの営業時間 3月1日から11月末 平日 10:00~16:00(ラストオーダー 15:00) 土日祝 10:00~16:30(ラストオーダー 15:30) 12月1日から3月15日 10:00~16:00(ラストオーダー 15:00) ■ 定休日 元日
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来栖海峡の絶景を眺めながらの海鮮料理!
来栖大島大橋を望む海沿いに立つ海鮮料理ならぬ「海峡料理」のお店。窓からはしまなみ海道が一望できる絶好のロケーションで地物の魚介類を美味しくいただけます。ご当地ならではの鯛飯がいただける定食が人気ですが、タイづくしのメニューも魅力的。それ以外のメニューでも追加料金でご飯を鯛釜飯やウニ釜飯に変更できるそうなので、お好みのメニューとの組み合わせるのもいいですね。
伊豫水軍の詳細情報
伊豫水軍
波止浜 / 海鮮、海鮮丼、日本料理
- 住所
- 愛媛県今治市湊町2-6-37
- 営業時間
- [月] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [火] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [水] 定休日 [木] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [金] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [土] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [日] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) ■ 定休日 水曜(祝日の場合は営業、春・夏・冬休み期間は無休)
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
- ¥1,000~¥1,999
いかがでしたか?雄大な景観と、海の上を駆け抜ける爽快さ、そして美味しい海の幸と大満足できること間違いなしのしまなみ海道の旅。是非出かけてみてくださいね!