城崎温泉のおすすめ高級ホテル＆旅館7選＋番外編｜名湯と美食、自然美に癒される／兵庫

出典： Leophotoさんの投稿

兵庫県北部、日本海に面した「城崎温泉」は、2020年に開湯1300年を迎えた由緒ある温泉街。中心を流れる大谿川(おおたにがわ)沿いに歴史を感じさせる木造建築が並び、沿道はいつも浴衣姿の観光客で賑わっています。川にかかる石造りの太鼓橋やしだれ柳、川面にうつる灯篭の灯りは、ノスタルジックで風情たっぷり。文豪・志賀直哉をはじめ、司馬遼太郎や与謝野寛・晶子夫妻、島崎藤村など、多くの文化人たちが作品づくりのためにこの地を訪れたと言われています。

出典：ONe*23さんの投稿

城崎温泉といえば、有名なのは7つの外湯めぐり。温泉街の中には、徒歩20分ほどで回れる範囲に個性の異なる7つの外湯（＝共同浴場）があり、地元の人にも日常的に利用されています。情緒あふれる温泉街を人々が浴衣と下駄に身を包みそぞろ歩く光景はあまりによく知られていて、「日本一浴衣姿が似合う温泉地」とも言われるほど。お湯に浸かりながら地元の人と交流するもよし、湯めぐりの合間に食べ歩きグルメを堪能するもよし。ほかの温泉地とは一味違う楽しみ方ができるのも、城崎温泉の魅力です。

城崎温泉に泊まるなら、とっておきの高級ホテルや高級旅館で、大切な人と特別な時間を過ごしてみませんか？客室露天風呂や貸切風呂に2人でゆっくり浸かったり、松葉かにや但馬牛などの名産に舌鼓を打ったり、客室から望む豊かな自然に癒されたり…。高級宿ならではの贅沢なひとときが、心も身体もゆるりとほぐしてくれるはずですよ。今回は、城崎温泉の高級ホテルや旅館、そしてグランピングが楽しめる近隣施設もご紹介します。

創業160年の老舗旅館「西村屋本館」の別館として建てられた「西村屋ホテル招月庭(しょうげつてい)」は、5万坪もの森林庭園に抱かれるように佇むホテル。四季ごとに表情を変える自然が、年間を通して宿泊客を楽しませてくれます。

客室は全98室。森林庭園を望む「庭の棟」は、旅情を盛り上げてくれる数寄屋造りのお部屋です。窓から見える緑の世界はまさに圧巻！2人でいてもあえて言葉を交わさず、思い思いに景色を眺めて過ごしたいですね。

2017年にリニューアルオープンした「月の棟」の客室は、畳と板の間のある伝統的な和室に、スタイリッシュなインテリアを配したモダンな空間。天井一面に貼られたやさしい質感の和紙が、お部屋全体をやわらかい光で包み込んでくれます。2人でラウンジチェアにゆったり腰かけて、くつろぎの時間を過ごしましょ。

大浴場もいいけれど、ぜったいに外せないのが雰囲気抜群の貸切プライベートスパ。バリニーズ「FU-RO(ふろ)」、ジャパニーズ「吟月(ぎんげつ)」、チャイニーズ「林泉(りんせん)」の3室があり、それぞれ違った趣を放っています。露天風呂だけでなく岩盤風呂やリビングルームまで備えられているので、彼といっしょにゆったりまったり過ごすことができますよ。お好みのお部屋が決まったら、ぜひ事前に予約して。

お食事は、伝統の会席料理のほか、庭園の中にあるレストラン「Ricca(リッカ)」でイタリアンやフレンチをいただくこともできます。「但馬牛のポワレ」や「但馬野菜のサラダ」など、地元食材にとことんこだわったお料理は、どれも素材の味が引き立っていて美味♡庭園の緑を眺めながら、ワイン片手に優雅なディナータイムをお過ごしください。

大正5（1916）年創業の「川口屋城崎リバーサイドホテル」は、大谿川の河畔に建つ全37室のホテルです。スタンダードな和室からスタイリッシュなコンセプトルームまで、多様な客室タイプを揃えています。なかでも、12畳＋6畳と二間続きの露天風呂付客室「特別室」は、彼との特別な旅行にぴったり。お部屋内のプライベート露天風呂は、予約しておけばフラワーバス（有料）にすることも可能です。

このホテルで見逃せないのが、最上階の貸切展望露天風呂。「城崎温泉で一番、星空に近い貸切露天風呂」のコンセプトどおり、月や星空を近くに感じながら温泉を楽しむことができます。タイミングによっては、夏の花火や冬の雪景色を眺めることもできるのだとか。湯涼みできる休憩スペースも設けられているので、彼といっしょにお風呂と景色をゆったり堪能できそう。

館内の「ゆかたダイニング 鶴亀」でいただくお食事はボリューム満点◎松葉ガニ、のどぐろ、但馬牛など、季節の地元食材をメインにした会席料理がいただけます。目でも楽しめるお料理ばかりで、一品運ばれてくるたびに写真を撮りたくなります♪

150種類以上もある豊富な色浴衣から好みのものを選ぶのも楽しい時間♡浴衣や帯だけでなく、バッグ、髪飾り、下駄などの種類も充実しているので、自分だけのコーディネートを楽しむことができますよ。もちろん、浴衣に着替えて外湯めぐりに出かけてもOK。着付けが不安な人も、スタッフの方が手伝ってくれるので安心です。

賑やかな温泉街の中で、別世界のように閑静で重厚な雰囲気をまとっているのは、創業300年を超える老舗旅館「三木屋」。文豪・志賀直哉の短編「城の崎にて」が生まれた旅館としても有名です。昭和2（1927）年建築の木造3階建ての本館は登録有形文化財にも指定されていて、今でも建設当時の趣がそのまま残されています。

客室は、書院造の和室にウッドフロアがついた「和洋室」がおすすめ。古き良き和室の中にモダンなインテリアが見事に溶け込んでいて、独特の風情を感じることができます。縁側から見える約300坪の日本庭園は、志賀直哉の「暗夜行路」に描かれたもの。日没後は幻想的にライトアップされるので、夕食後に夜のおさんぽを楽しむのもいいですね。

広々とした大浴場「ひいらぎの湯」は、元々客室があった場所を2013年のリニュアル時に改修したもの。鴨居や土壁など、ところどころに以前の客室の痕跡が残され、新たな味わいを生み出しています。坪庭を眺めながらのんびりお湯に浸かって、身体も心もじっくりあたためましょ。

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夕食は、地元食材をふんだんに使った会席料理。冬場はやっぱり、名産「津居山がに」など地元産のかにを使ったお料理が人気です。刺身、焼き、ゆで、しゃぶしゃぶ、甲羅焼き…どれも絶品で2人で食べすぎてしまいそう！お食事の器に使われているのは、気鋭の若手作家がつくるこだわりの丹波焼。館内の売店で購入することもできるので、器好きならチェックしてみてくださいね。

夕食後やチェックアウト前のスキマ時間には、ロビー横の「ライブラリーラウンジ」に立ち寄ってみませんか。ブックディレクターがセレクトした約250冊の本は、かつての逗留者が執筆した名作から作家の旅本、本のある空間の写真集までさまざまです。気になる本を手に取って、居心地のいいソファで読書にふけるのも贅沢な時間。「文学のまち」城崎を存分に堪能できる空間です。

温泉街の中心部、外湯「一の湯」の目の前という便利なロケーションに位置しているのは、元禄元（1688）年創業の老舗旅館「ゆとうや旅館」。風格ただようどっしりとした門は、登録有形文化財にも指定されています。門を抜けると約2,000坪の広大な日本庭園が広がり、江戸時代のお屋敷にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれますよ。

静かで落ち着いた佇まいの客室は、窓から日本庭園が望める気持ちのいい造り。柱や梁の一つひとつに歴史を感じさせる奥深い味わいがあります。畳に寝転がってぼーっとしたり、読書にふけったり…それぞれで思いのままに過ごすのがおすすめ。どこか懐かしい空間が、2人をあたたかく包み込んでくれているような心地がします。

ガラス張りでとっても開放的な大浴場は、可愛い円形の壁と湯舟が特徴的。陽の光をたっぷり受けながら、じっくりと浸かりたいお湯です。庭園の中に設置された貸切露天風呂もあるので、彼といっしょにバスタイムを楽しむのも◎心地よい風を感じながらゆっくり過ごしていると、時間を忘れてついつい長風呂になってしまいそうです。

「手づくり」と「地産地消」にこだわったお食事は、季節の食材をたっぷりと使った豪華な会席料理。代々伝わるゆとうや名物の「かにすき鍋」は、地元の津居山かにを自家製白みそ仕立てのお出汁でいただきます。旬の野菜もたっぷり食べられて、心も身体も満たされること間違いなしです♩

江戸安政期創業の「西村屋本館」は、山陰随一とも評される純日本旅館。外回りの板塀や本館2階の大広間、数寄屋建築の巨匠・平田雅哉氏が手がけた「平田館」は、国の登録有形文化財です。引き込まれるように門をくぐると、そこには和の情感あふれる大人の空間が広がっています。

全34室の客室は、どれも絵画を見ているかのような美しさ。日本庭園を囲むように客室が配置されているので、お部屋ごとに違った景色が楽しめるようになっています。お部屋全体が小さな美術館のようで、そこに居るだけで感性が刺激されそう…。ゆっくりとした時の流れを感じながら、心の赴くままに過ごしたいですね。

大浴場は、別棟を含めて3ヶ所。それぞれ趣が異なるので、滞在中に回って楽しむのがおすすめです。「吉の湯」は、湯舟だけでなく天井や壁にも檜をあしらった贅沢な造りの大浴場。屋外には、竹林の庭を眺めながらお湯に浸かれる東屋風の露天風呂も併設されています。まろやかな肌触りのお湯だそうなので、じっくり浸かっていると美肌になれそうな予感♩

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ディナーは、旅館すぐ横の系列日本料理店「さんぽう西村屋 本店」でいただきましょ。中央に囲炉裏のあるカウンター席で、肩肘張らずにコース料理をいただくことができます。地元出身の料理長が地元食材にこだわって作るお料理は、どれも絶品！調理の様子が見られるライブ感も楽しくて、彼との会話も弾みそうです♪

「オーベルジュ豊岡1925」は、城崎温泉から約10km離れた豊岡市内に位置するブティックホテル。大正14（1925）年の北但大震災のあと、復興のシンボルとして建てられた銀行をリノベーションしたホテルで、ルネサンス様式の建物は登録有形文化財にも指定されています。温泉街までは予約制の無料送迎で20分ほどなので、気軽に外湯めぐりに出かけることができますよ。

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レトロクラシックな建物に入ると、かつての銀行窓口や応接室がそのまま残されたダイニングホールが広がっています。中央にある時計は北但大震災の発生時刻11時11分を指しており、ここだけ時が止まっているかのよう。同じ市内の「中嶋神社」にお菓子の神様が祀られていることにちなみ、円形ショーケースには地元のお菓子が並べられています。色とりどりのスイーツは、見ているだけで心が弾みますね♪

全6室のみの客室は、シンプルながら味わいのある空間。地元豊岡の天然木製ハンガーや、自然由来成分を90％以上配合したオーガニックのアメニティなど、随所にこだわりを感じられます。各種アルコールを含む20種以上のドリンクが無料でいただける宿泊者専用のクラブラウンジは、滞在中いつでも利用可能。ふらっと訪れて、彼とお気に入りの一杯を楽しむのもいいですね。

お食事は、メインホールにあるレストラン「ルアン」で。オーベルジュならではの本格フレンチには、シェフみずから畑や市場に足を運んで調達した地元食材がふんだんに使われています。見た目が華やかなだけでなく、素材の力がしっかりと感じられるお料理はどれも至福の味♡せっかくなら銀行の応接室を改装した個室を予約して、2人でゆっくりとお食事を堪能しましょ。

城崎温泉の中心部から車で5～10分ほど、雄大に流れる円山川の河畔に城崎温泉の奥座敷「城崎 円山川温泉 銀花(ぎんか)」があります。2,000坪の広大な敷地の中に、客室はわずか18室という贅沢。喧騒から離れ、静かな時間を過ごすのにぴったりのお宿です。

それぞれに趣向が凝らされた客室の中でも、おすすめは空・山・川を一度に望める「二階 和洋室」。一段下がった広縁からは、ゆったりと流れる円山川を見渡すことができます。同じ景色をお湯に浸かりながら眺められる檜風呂も完備されているので、極上のバスタイムを楽しめますよ。2人で並んで川の流れを眺めていると、心がすーっと透き通っていくようです。

ベッドルームも広々としていて、のんびりとくつろぐのにぴったり。全室に手挽きの珈琲ミルセットが置かれているのも、コーヒー好きにはうれしいサービスです。大きな窓から差し込むやわらかい光を感じながら、地元老舗珈琲店「ヒグラシコーヒー」の豆をその場で挽いて、香り高いコーヒーを味わってみては？

身体をのびのびと伸ばすことのできる大浴場「みなもの湯」は、内湯も露天風呂もゆったりサイズ。川とのつながりを意識したという露天風呂に浸かると、まるで川面に浮いているような不思議な感覚になります。滞在中無料で利用できる貸切風呂も2ヶ所あるので、彼といっしょにのんびりお湯に浸かるのもいいですね。

お食事は、季節ごとに変わる本格創作会席。なかでも、希少価値の高い津居山かにをたっぷり味わえる冬場のコースは大人気です。このほか、「オーダーメイド会席」は、その日の厳選食材の調理方法を宿泊客が選ぶというめずらしいコース。彼とあれやこれやと相談するのも盛り上がりそうですね♩また完全個室のお食事処があるのもうれしいところです。

豊岡市内にある「温楽ノ森(おんがくのもり)」は、2019年に惜しまれつつ閉館した温泉「乙女の湯」をリノベーションして生まれた、アウトドアと天然温泉を一度に楽しめるグランピング施設です。大自然の中で思いっきり走り回ったり、バーベキューをわいわい楽しんだり、温泉に浸かってのんびりしたり…思いのままに滞在を楽しむことができる注目スポットです。

施設にはあらゆる備品が揃っているので、通常のキャンプのように細々した準備をする必要はなし！身体ひとつで気軽に訪れることができます。設置場所や設備の異なるテント客室は全部で3タイプ。どのテントも内装が可愛くて、テンションが上がります♪

グランピングのお楽しみは、何と言ってもバーベキュー！夕食は、牛ステーキやスペアリブ、鶏モモ肉のマリネなどを炭火で焼きながらいただくことができます。〆の焼きおにぎりもバーベキューならではでうれしい♪キャンプ経験がなくても、スタッフの方が火おこしの方法など丁寧に教えてくれるので安心ですよ。

大浴場には広々とした内湯と、木々のざわめきが心地よい露天風呂が完備。前身の「乙女の湯」で使われていたレトロなロッカーや脱衣かごなど、一部には昔ながらのレトロな設備もそのまま残されています。ほっと落ち着く雰囲気の中で、遊び疲れた身体を思いきり癒してあげましょ。フィンランド発祥のテントサウナを体験することもできるので、気になる人はぜひ試してみて。

城崎温泉には、温泉・自然・グルメと、ここにしかない魅力がたっぷり詰まっています。特別な日には城崎温泉の高級宿に泊まって、大切な人とゆっくり過ごしてみませんか？きっと、心も身体も満たされるはずですよ♡