2024年06月24日

夏の「直島」でたっぷりアートトリップ♩おすすめ観光スポット8選【香川県】

夏の「直島」でたっぷりアートトリップ♩おすすめ観光スポット8選【香川県】

島特有ののどかな景色、のんびりとした空気、豊かな自然、美味しい食事…島旅の魅力は無数です。いつ訪れても楽しい島旅だけど、やっぱり夏に半袖で過ごすのが断然おすすめ。瀬戸内海には大小いくつもの島が浮かび、いくつもの島を巡る島旅にぴったりです。特にアートの島として絶大な人気を誇る香川県の「直島」は、ぜひ訪れておきたい島。そこでこの記事では夏の直島観光におすすめのスポットをご紹介します。島のトレードマークの「赤かぼちゃ」、いくつもの安藤建築など見どころいっぱいですよ♩

夏は断然「島旅」がいい。

島を旅する女性

この夏はどこにお出かけ予定ですか?今年はのんびりした旅行をしたいけど、観光スポットは人も多いし…と行き先を決め切れないあなた。のんびり夏旅には断然「島旅」がおすすめです!のどかな景色、ゆるやかな島時間、美しい自然、新鮮な食材を使ったごはんなど、離島は日常を脱するのにぴったりの場所。いつ訪れても楽しめるけど、鮮やかな色彩とさわやかな空気感は夏が圧倒的です。したたる汗を拭いながら、「暑いけど気持ちいい〜」って夏を感じたくはありませんか?

一度は行きたい♩「直島」でたっぷりアートトリップ

建築的にも美術的にも素晴らしかった

島旅におすすめなのが、瀬戸内海に浮かぶ香川県の「直島」。アートの島としても有名で、「瀬戸内国際芸術祭」の時期には国内外問わず多くの人が訪れます。島のトレードマークである「赤かぼちゃ」、自然と調和した美術館、安藤建築など見どころがたくさんあるので、2日間かけてじっくり島巡りをするのがおすすめ◎今回は友達や恋人とでも、ひとり旅でも楽しめるスポットをご紹介します。

直島ビーチ

島中にあるアート作品だけでなく、なんてことのない道で、思いがけない景色に遭遇します。目に映るすべてが美しく、忘れられない光景として心にじんわり残るはず…。それでは、直島を巡る旅に出かけましょう。

直島へのアクセス

直島の宮浦港に着港したなおしまフェリー

直島へのアクセスは香川県の「高松港」、もしくは岡山県の「宇野港」からフェリーで♩高松港からは60分ほど、宇野港からは20分ほどで到着します。ルートや船の種類はいくつかあるので、旅のスケジュールに合わせて選んでくださいね。赤い水玉で彩られたフェリーは、直島のトレードマークである「赤かぼちゃ」みたい。可愛いフェリーでさっそく向かいましょ。

1.上陸後すぐ出合える♩直島のトレードマーク

赤かぼちゃ

赤かぼちゃ3743307

出典:chutatuさんの投稿

宮浦港に到着すると迎えてくれるのが「赤かぼちゃ」。デザインは日本の現代アートを代表するアーティスト・草間彌生(くさまやよい)さんです。青い空に映える姿は、まさに直島のトレードマーク!旅人をかぼちゃが迎えてくれるという遊び心に、わくわくしたアート旅のスタートを切れますね。

赤かぼちゃ3743308

出典:yoko_kenchanさんの投稿

かぼちゃの中は空洞になっているので、中から顔を出したら可愛らしい一枚が撮影できます。いろんな撮り方を楽しんでみて。

四国の直島にある赤いかぼちゃのオブジェの中から撮影

かぼちゃの中から外を撮影すると、こんなフォトジェニックな一枚に。ひとつの作品でも違う角度から見ることで、まったく違った景色が広がります。アートって奥深いですね♩

赤かぼちゃの詳細情報

赤かぼちゃ

住所
香川県香川郡直島町直島町 宮ノ浦港フェリーターミナル
アクセス
赤かぼちゃ 宮ノ浦港より徒歩すぐ 黄かぼちゃ 宮浦港からバスで約10分
営業時間
24時間
定休日
なし
直島でリゾート気分♪グランピング施設「SANA MANE」で非日常を味わおう!

あわせて読む

直島でリゾート気分♪グランピング施設「SANA MANE」で非日常を味わおう!

2.名建築でアート鑑賞を

ベネッセハウス ミュージアム

ベネッセハウス ミュージアム3743339

出典:touさんの投稿

「ベネッセハウス ミュージアム」は、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設です。世界的建築家・安藤忠雄(あんどうただお)さんの設計によるもので、コンクリートの建物が瀬戸内の自然と共存している姿が美しく、都会にはない光景に感動します。

ベネッセハウス ミュージアム3743345

経年変化とともに瀬戸内の環境と調和するようにデザインされているんだそうです。ホテルは美術館の中に泊まれる「ミュージアム」、瀬戸内の絶景に包まれる「オーバル」、開放感とアートに囲まれる「パーク」、瀬戸内の海とともに過ごす「ビーチ」と、それぞれに趣の違った全4棟で構成されています。

美術館は、絵画・彫刻・写真・インスタレーションなどの収蔵作品に加え、アーティストたちがその場所のために制作した作品もあり、空間と作品の調和も魅力のひとつ。アーティストたちは自ら場所を選び、作品を制作したんだそう。

瀬戸内の自然、安藤建築、アーティストがそこで何を感じ、どう表現したのか、それを目と心で感じてみてください。作品は館内のいたるところに設置されており、「こんなところに!」と発見の連続。さがしながら歩くのもわくわく感が止まりません。

出典:Instagram (@monstera_sea)

出典:www.instagram.com(@monstera_sea)

作品だけでなく、長いスロープや階段、切り取られたオーバル型から注ぎ込む光など、そこにあるすべてがあなたの五感を刺激します。自分が何を見て美しいと思うのか、心を揺さぶられるのか。そういった自分との対話を楽しむのも、ここでできることのひとつです。

ベネッセハウス ミュージアム3743340

出典:雲くじらさんの投稿

ホテルをどこにしようか悩んでいる人は、ぜひベネッセハウスを選んでください。現代アートを身近に感じながら眠りに就けるなんて贅沢な非日常体験は、きっとあなたに素敵な気づきと思い出を与えてくれますよ。しかも宿泊者にだけ許される、夜のミュージアム鑑賞という特典付き♩名建築とアートに囲まれながら、自分と向き合い、新しい感性と出合う時間を過ごしましょ。

詳細情報

ベネッセハウス(直島)

香川県 / 直島 / リゾートホテル

住所
香川県香川郡直島町琴弾地
アクセス
宮浦港から車で約10分
宿泊時間
15:00(IN)〜 11:00(OUT)など

3.お湯とアートに全身どっぷり

I♥湯

I♥湯3743316

出典:shunsyunさんの投稿

旅先で銭湯に行くのってわくわくしませんか?直島には観光客が訪れる公衆浴場「I♥湯(アイラブ湯)」があります。ここは島民からも愛される憩いの場。現代美術家である大竹伸朗(おおたけしんろう)さんが手がけた銭湯は、直島ならではのアートがあふれる空間の中で全身を休めることができます。お湯だけでなくアートにもどっぷり浸かっていると、感性が磨かれそうです。

I♥湯3743322

出典:

銭湯とは思えない、異国情緒あふれるポップな外観が目を引きます。銭湯内もアート作品となっており、タイル壁画やジュエリーモザイクによる蓮の花など遊び心いっぱいの空間に。アメニティは販売されているので手ぶらでも安心です◎アートを堪能しながら、汗をすっきり洗い流しませんか?

直島銭湯の詳細情報

直島銭湯

住所
香川県香川郡直島町2252-2
アクセス
直島宮ノ浦港より徒歩2分
営業時間
13:00〜21:00
定休日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、その他メンテナンス期間
料金
大人 660円,15歳以下 310円
直島でリゾート気分♪グランピング施設「SANA MANE」で非日常を味わおう!

あわせて読む

直島でリゾート気分♪グランピング施設「SANA MANE」で非日常を味わおう!

4.モネの傑作「睡蓮」も。自然とアートを堪能

地中美術館

出典:Instagram (@meg___u)

出典:www.instagram.com(@meg___u)

「地中美術館」はその名の通り、建物のほとんどが地中に埋められている美術館です。その目的は「瀬戸内の景観を損なわないようにすること」。建物はベネッセハウスと同じく安藤忠雄さんによるもので、地下でありながら自然光が降り注ぎ、展示作品を照らしています。季節、時間を通して作品や空間の表情が刻々と変わるので、何度でも訪れたい場所です。

出典:Instagram (@pakodiary)

出典:www.instagram.com(@pakodiary)

土の下にあるコンクリート。不自然なようで、美しく、自然との共存を感じさせるデザインは圧巻です。自然が主役でありつつも、その中で美しく佇むアートも主役。ここにしかない幻想的な空気を感じてみてください。

地中美術館3743324

出典:Kanchさんの投稿

地中美術館では印象派を代表する画家であるクロード・モネが、自宅の庭を描いた「睡蓮」の大装飾画を鑑賞できます。それを模した実物の庭が「地中の庭」。モネの造園した「ジヴェルニーの庭」と同じ植物をベースに、約200種類の草木で造られています。あの庭を自分の目で見られるなんて、それだけでここに訪れたくなりませんか?

出典:Instagram (@kamiya_mao)

出典:www.instagram.com(@kamiya_mao)

館内にはモネの「睡蓮」シリーズ5点が所蔵されており、大装飾画を見られるのは世界的に見てもフランスの「Musée de l'Orangerie(オランジュリー美術館)」とここだけ。無機質なコンクリートの中に浮かぶ美しい睡蓮の絵に心を奪われます。じっと見ていると絵の中に吸い込まれそう…。

「地中カフェ」でひと休み

「地中カフェ」 内観 134885840

出典:ぺーぱーかんぱにーさんの投稿

美術館には瀬戸内海の絶景を眺めながら、食事を楽しめるカフェが併設されています。メニューは、サンドイッチやスイーツ、ご当地ドリンク「ソライロ コーラ」など。瀬戸内の美しさに包まれながら、ひと休みしてはいかがですか?

地中カフェの詳細情報

地中カフェ

直島町その他 / カフェ、サンドイッチ

住所
香川県香川郡直島町3449-1 地中美術館内
営業時間
[月]  定休日 [火]  10:00 - 18:00 [水]  10:00 - 18:00 [木]  10:00 - 18:00 [金]  10:00 - 18:00 [土]  10:00 - 18:00 [日]  10:00 - 18:00 ■ 営業時間 [3月~9月] 10:00~18:00 [10月~2月] 10:00~17:00 ■ 定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
定休日
月曜日
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

地中美術館の詳細情報

地中美術館

住所
香川県香川郡直島町3449-1
アクセス
宮浦港 バス 15分 つつじ荘バス停下車 無料シャトルバスに乗り換えて約10分
料金
【料金】 大人: 2100円 ※15歳以下無料

5.アートとして蘇った空き家を巡ろう

家プロジェクト

家プロジェクト3743321

出典:雲くじらさんの投稿

直島の素敵な取り組みのひとつに、空き家や神社を改修し、アートとして再生させる「家プロジェクト」があります。人が住んでいた頃の風情を残しながら、空間そのものがアーティストの手によって作品化。現在7軒が公開されており、こちらは歯科医院兼住居であった建物を作品化した「はいしゃ」。作者は「I♥湯」と同じく大竹伸朗さんです。中には自由の女神がいるという違和感と衝撃は、現代アートの真髄のよう。

家プロジェクト3743334

出典:雲くじらさんの投稿

こちらはアーティスト・杉本博司(すぎもとひろし)さんによって改築された「護王神社(ごおうじんじゃ)」。島民に愛される神社ですが、特に変わったところはない神社のように見えませんか?でも近づいてみると…

家プロジェクト3743326

出典:VEZEL2016さんの投稿

なんと石室と本殿を結ぶ階段がガラスでできているんです!神聖な神社を改装するという発想と、古代の神社建築の様式に杉本さんの美意識が加えられて完成した空間は圧巻です。古きと新しきの融合に心が揺さぶれるでしょう。家プロジェクトが展開される「本村エリア」は、古き良き町並みも見どころのひとつです。

家プロジェクトの詳細情報

家プロジェクト

住所
香川県香川郡直島町本村地区 ベネッセアートサイト直島内
アクセス
宮浦港から町営バスつつじ荘方面行きで8分、農協前下車すぐ
営業時間
10:00〜16:30
定休日
月曜日
料金
共通チケット 1,050円, ワンサイトチケット (「きんざ」を除く1軒のみを鑑賞 )420円 15歳以下は無料

6.世界的建築家による、丸ごとアートの美術館

ANDO MUSEUM

ANDO MUSEUM3743335

出典:TAKUROさんの投稿

家プロジェクトと同じエリアには、ベネッセハウスや地中美術館などを手掛ける安藤忠雄さんの美術館「ANDO MUSEUM(アンドウミュージアム)」があります。安藤建築といえばコンクリートですが、その面影を感じさせない古民家のような外観。それでも一歩足を踏み入れると、安藤イズムを感じる建物・空気・光など丸ごとアートの空間が広がっています。

出典:Instagram (@iam_minamin)

出典:www.instagram.com(@iam_minamin)

この打ちっぱなしのコンクリートを、古民家の外観から想像できたでしょうか。館内に照明はなく、自然光のみで照らされています。安藤忠雄さんの今までの活動、直島の歴史を伝える写真や模型などが展示されています。無機質だけれど、どこかやわらかさを感じる不思議な空間。世界的建築家の想いを感じてみてください。

ANDO MUSEUMの詳細情報

ANDO MUSEUM

住所
香川県香川郡直島町
アクセス
宮浦港 バス 8分 農協前 徒歩 5分
料金
【料金】 大人: 520円 15歳以下無料

7.アートと自然の中で自分の心と向き合う

李禹煥美術館

李禹煥美術館3743327

出典:maavoさんの投稿

地中美術館の隣にある「李禹煥(リ ウファン)美術館」。韓国で生まれ、ヨーロッパを中心に活動しているアーティスト・李禹煥さんと、安藤忠雄さんのコラボレーションによる美術館です。景観を尊重した半地下構造の建物の中には、李さんの絵画や彫刻が展示されています。

李禹煥美術館3743319

出典:ユーキャンさんの投稿

館内は作品を活かすため、シンプルで飾り気のないコンクリート造り。アート作品は最小限の要素で構成されているからこそ、一つひとつが記憶に残ります。さて、あなたの心を一番揺さぶる作品はなんでしょうか。

李禹煥美術館3743320

出典:雲くじらさんの投稿

美術館は海と山に囲まれた谷間にあり、そこから見える手つかずの自然が織りなす景色に心が洗われるよう。モノや情報があふれる日常生活の中で忘れていた、自然とともに生きること、自分を大切にすることを思索する時間を与えてくれます。緑・青・白…自然の色はこんなにも鮮やかで美しいんだと、目と心で感じてみてください。

李禹煥美術館の詳細情報

李禹煥美術館

住所
香川県香川郡直島町字倉浦1390
アクセス
宮浦港 バス 15分 つつじ荘バス停下車 無料シャトルバス乗り換え約10分
料金
【料金】 大人: 1030円

8.夜のライトアップも素敵。体験できる作品

直島パヴィリオン

直島パヴィリオン

出典:

こちらは赤かぼちゃの近くにある「直島パヴィリオン」。建築家・藤本壮介(ふじもとそうすけ)さんによる、「浮島現象」をかたどった浮遊感のある作品です。三角形のステンレス製メッシュ約250枚で構成されていて、内側に入ることもできるんです。赤かぼちゃに並ぶ島のシンボルです。

直島パヴィリオン3743348

出典:

中で写真を撮ると、こんなに幻想的な一枚に♩直島諸島には27の島があり、28番目の島を表現したという構造は、まさに瀬戸内海に浮かぶ島のよう。見る角度によって形を変えるのも面白いポイント。

出典:Instagram (@es.koyama0623)

出典:www.instagram.com(@es.koyama0623)

昼間はさわやかな青空に浮かんでいるようですが、夜になると表情を変えるのもこの作品の特徴。ライトアップされた「島」が暗闇の中にぼんやりと浮かび上がります。その幻想的な光景にうっとり…。海辺に座ってぼーっと眺めていたら時間の流れを忘れそうです。

直島パヴィリオンの詳細情報

おすすめホテルや観光スポットをチェック!

夏の直島でアートに触れよう♩

夕暮れ時の優しい空、赤かぼちゃとフェリーが可愛い!

毎日頑張っているからこそ、夏は日常を脱する旅に出ましょう♩直島にあるのは、輝く海・鮮やかな緑・自然と調和する建築・島全体にあるアート・疲れをほぐす銭湯・美味しい食事・温かい空気と人…。考えているだけでわくわくしてくるし、今のあなたが求めているものがきっとたくさん揃っているはずです。そうと気づいたら、今年の夏は直島で決まり♩

関連記事

関連キーワード