【京都】カップルで「天橋立」を満喫 ♡ おすすめのスポット14選

京都府宮津市にある「天橋立（あまのはしだて）」は、幅約20〜170m、全長約3.6kmの砂州に、約5,000本の松が生い茂る、世界でも珍しい地形。陸奥の「松島」、安芸の「宮島」とともに、日本三景のひとつに数えられています。何千年もの歳月をかけて、自然がつくりあげた造形美は感動もの。古の時代より日本人を虜にしてきたこの場所を、彼と一緒に旅してみませんか。

「天橋立」というと展望台からの眺めや「股のぞき」が有名ですよね。でも、「天橋立」の楽しみ方はそれだけではありません。松林の中を自転車で駆け抜けたり、海沿いを散歩したり。船に乗って海から観光するのもあり。カップルで過ごすにはおすすめの場所なんです。そこで今回は、彼と一緒に「天橋立」を楽しむ方法や、足を伸ばして訪ねたいエリアなどをご紹介します。

出典：kunicocoさんの投稿

まずは「天橋立」への入口になる赤い橋へ。「天橋立」と「文殊堂」のある陸地をつなぐ「回旋橋」です。その名の通り、船が通るときには90度ぐるっと旋回。大正12年に手動で回る橋ができ、昭和35年からは電動式になりました。多いときは1日に50回も旋回するので、彼とカメラを片手にスタンバイ！

出典：ゴリさんの投稿

全長約3.6kmの「天橋立」は、自動車の通行はできません。ゆっくりと景色を楽しみながらお散歩するのも楽しいですし、レンタサイクルも利用できますよ。シティサイクルはもちろん、スポーツ仕様の電動アシスト自転車「E-BIKE（イーバイク）」が借りられるお店もあります。松林の中、風を切って自転車をこぐのは最高の気分♪

「天橋立」のもうひとつの楽しみ方は、海の上から眺めること。「丹後海陸交通」の観光船は「天橋立」の松並木に沿って運行しており、天橋立桟橋と一宮桟橋間を片道約12分で結びます。観光船からカモメの餌やりもできますよ。行きはゆっくり歩いて、帰りは観光船など、ふたりでアレンジして楽しんでくださいね。

出典：ろこちゃん♪さんの投稿

「天橋立」の北側、海抜約130mの高台にある「天橋立傘松公園」。古くから「天橋立」を望むスポットとして人気の地で、展望台まではケーブルカーなら約4分、リフトなら約6分で到着。景観を楽しみながら移動ができます。ケーブルカーとリフトの切符は共通券なので、上りはケーブルカー、下りはリフトでもOK。リフトは1人乗りなので彼と離れてしまいますが、お互いに写真を撮りあいっこできますよ。

展望台に到着したカップルが真っ先に訪れるのは、こちらの「願いの鐘」。願いをこめてふたりで鐘を鳴らすと、願いごとが叶うかも知れません。ハートの中におさまるように「天橋立」が見える絶好の撮影スポットなので、ツーショット写真もお忘れなく。

鐘とハートに彩られた椅子の周りや展望台の柵にかけられているのは、ハート型の「願いの鍵」。展望レストラン「Ama Terrace（アマテラス）」で販売されていて、ピンクとブルーの2種類があります。願いを書いて、好きな場所に飾ってくださいね。

出典：@HIROさんの投稿

「天橋立傘松公園」には、ガラス張りの床の上に立って空中散歩気分が味わえる「スカイデッキ」のほか、ウッドデッキ「コロッセオ」や、股の間から「天橋立」を見ることができる「股のぞき台」などもあります。レストランやカフェで食事もできるので、ふたりでゆっくり過ごせますよ。

「天橋立ビューランド」は文殊山の山上にあり、「天橋立」を南側から一望できる展望スポット。こちらで人気なのが、空中をうねるように続く「飛龍観回廊」です。長さは約250m、高さは最大で約8.5m。龍をイメージした回廊から、360°のパノラマ風景が楽しめます。

「天橋立」の代名詞にもなっている「股のぞき」。股のぞき台の上で「天橋立」方向に背を向けて立ち、股の間からのぞくのですが、立って見ている時と景色が逆転して海が空に見えてくるんですよ。「天橋立ビューランド」で股のぞきをすると、天に舞い上がる龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。

「天橋立ビューランド」の遊園地では、観覧車やゴーカート、アーチェリーなど、様々な乗り物や体験が楽しめます。カップルなら、こちらのサイクルカーもおすすめ。彼と並んで、公園内をぐるりと空中散歩。スリルを味わいながら、宮津方面、阿蘇海、松並木などの景色が楽しめます。

「天橋立神社（橋立明神）」は、天橋立の中にひっそりと佇む小さな神社です。「天橋立」にはいくつかの龍伝説が残っていますが、こちらの御神体は「八大龍王」。恋愛成就のパワースポットとしても人気なので、ふたりの絆がさらに深まるかも♡

神社のすぐ隣には、日本の名水100選のひとつにも選ばれている「磯清水」があります。海に囲まれた地にありながら、湧き出ているのは塩分を含まない真水。そのため、不思議な名水とされています。飲むことはできませんが手水として利用されているので、こちらで手を清めてお参りを。

文殊信仰の聖地「日本三文殊第一霊場」として広く知られている「智恩寺」。「天橋立」の南側に位置するお寺で、受験生や資格試験の合格を目指す人が多く訪れます。智恵お守りや合格お守りなどのお守り、合格鉛筆、合格必勝鉢巻なども販売されています。

出典：Evilllll1981さんの投稿

「智恩寺」のおみくじは、扇子のかたちをした「すえひろ扇子おみくじ」。扇子を広げると吉凶が書かれているというユニークなおみくじで、境内のあちこちに結び付けられています。まるで松の木に咲いた花のようで、とてもおめでたい雰囲気。彼と一緒に運試しにいかが？

「天橋立」の北側に位置する「元伊勢籠神社（もといせこのじんじゃ）」。伊勢神宮に奉られる天照大神（あまてらすおおかみ）、豊受大神（とようけのおおかみ）がこの地から伊勢に移されたという故事から、「元伊勢」と呼ばれるようになりました。神話の舞台にもなっており、パワースポットや良縁成就の地としても広く知られています。境内には地下を流れる水の音が聞ける「水琴窟」があるので、ぜひその音色に耳を傾けてみてください。

出典：www.instagram.com(@daisy_kyoto)

「元伊勢籠神社」ではたくさんのお守りが販売されていて、その数は80種類以上。良縁成就や仕事運上昇、心身健康、商売繁盛など、お願いごとに合わせて選べます。一般的なお守りはもちろん、ストラップタイプ、絵馬などかたちも様々。農業・諸産業・衣食住の神様のご加護があると言われるこちらの勾玉も素敵ですね。ふたりでお揃いのお守りを購入したり、お互いにプレゼントしたいものを選んだりしてみては？

「智恩寺」や観光船のりばのすぐそばにある「智恵の輪灯籠」。江戸時代には輪の中に明かりが灯され、文殊水道（天橋立水路）を進む船の標になっていたとのこと。3回くぐると頭がよくなるという言い伝えがありますが、実際には無理ですよね。輪の中に頭を3回出し入れするか、灯籠の周りを3回まわるという人が多いそうなので彼と一緒に試してみては？

出典：@HIROさんの投稿

「智恩寺」近くにある「智恵の輪灯籠」にちなんで、天橋立周辺にはたくさんの「智恵の輪灯籠」をデザインしたモニュメントが建てられています。こちらもそのひとつ。「天橋立ビューランド」にあり、この輪から見える「天橋立」がフォトジェニック！

「天橋立ビューランド」では、小さな素焼きのお皿を投げ、輪の中を通れば願いが叶うと言われている「かわらけ投げ」ができるのですが、その輪のデザインも「智恵の輪灯籠」を模したもの。料金は1回300円で3枚のかわらけを投げることができます。さあ、どんな願いごとをたくしますか？

京都丹後鉄道「宮津駅」からバスで約8分のところにある「獅子崎稲荷神社」。みつばつつじの群生地で、朱色の鳥居を囲むようにピンクの花が咲き揃います。見頃は4月中旬から下旬。新緑の季節や雪が積もる季節も、鳥居とのコントラストが美しい、SNS映えスポットですよ。

彼と手をつないで長い階段を上りきったら、海を一望できるお稲荷さんがあります。お参りを終えたら、さらに階段を登って山上の展望台へ。展望台からの眺望は雪舟が描いた国宝「天橋立図」の構図とよく似ているため、「雪舟観」とも呼ばれています。観光客の多いエリアから少し離れているので、ふたりきりで静かに過ごしたいというカップルにはおすすめ。

伊根湾を囲むように建てられた建物は、1階が船のガレージで、2階が居室になっている「舟屋」。海辺ぎりぎりのところに並んでいるので、海側からは海に浮かんでいるように見えます。この一帯は「伝統的建造物群保存地区」に指定されていて、伊根の暮らしと文化にふれることができる貴重なエリア。京都丹後鉄道「天橋立駅」から丹後海陸交通の路線バスで約60分です。

出典：Free・Rさんの投稿

どこから見ても絵になる舟屋。伊根湾めぐりの遊覧船もあるので、海から眺めることもできますよ。ただし、舟屋を含む建屋のほとんどは個人の私有地。許可なく侵入しないことはもちろん、写真撮影においてもプライバシーには充分配慮してくださいね。

出典：10年後のリーダーさんの投稿

複合施設「舟屋日和」の敷地内にあるカフェ「INE CAFE（イネカフェ）」には、インスタ映え間違いなしのフォトスポット（写真）があるので、彼と一緒に素敵な1枚を！ カフェでは伊根湾を眺めながら、地元産の素材を使ったスイーツが味わえます。

京都丹後鉄道「天橋立駅」から「夕日ヶ浦木津温泉駅」まで約50分。駅からバスで約10分のところにある「夕日ヶ浦」。京丹後市網野町にあり、丹後を代表する夕日の名所です。ビーチには「YUHIGAURA（ゆうひがうら）」のモニュメントがあり、高さ約1.2m、幅約9mのビッグサイズ。まずはこの前でツーショット写真をどうぞ。

「夕日ヶ浦」の一番人気はこちら、ビーチぶらんこ「ゆらり」。彼とふたり、並んで座れるサイズです。海を眺めながら、ゆらりゆらりとのんびり。日頃の疲れも、小さな悩みも忘れてしまいますね。写真を撮ってもらうなら海に向かって座り、背中側からがおしゃれな仕上がり。ぶらんこの設置は4月から10月末頃までの限定なのでご注意を。

出典：かっちゃまんさんの投稿

せっかく「夕日ヶ浦」に来たなら、水平線に沈む夕日を見たいですよね。運がよければ、空と海が燃えるようなマジックアワーに出会えるかも知れません。寄せる波の音を聴きながら、ふたりで夕日を眺めるロマンチックなひととき。近くには温泉もあるので、この辺りで1泊するのもおすすめです。

京都丹後鉄道・宮舞線の「丹後由良駅」と「丹後神崎駅」の間にある「由良川橋梁」。2つの駅のちょうど真ん中あたりなので、どちらかの駅で下車して徒歩での移動になります。由良川の河口近くに架かる赤い橋で、長さが約550m、水面からは約3mの単線。列車が水面ぎりぎりを走っているようにも見えるインスタ映えスポットです。

この橋が完成したのは約100年前の大正時代。歴史を感じさせる赤サビ色の橋と、青い空、青い海のコントラストが美しい！ のんびり走る1〜2両編成の列車も絵になります。彼と一緒に眺めていると、ほっこり幸せな気分になれそうですね。

出典：

この角度だと橋桁が見えないので、まさに海の上に浮いているよう。何かを思い出しませんか？ そう、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」で、千尋とカオナシが銭婆に会いに行く列車の場面。あのシーンを思い出しながら、ふたりで列車に乗ってみてもいいですね。

出典：beans4848さんの投稿

「天橋立」の南側から松並木を歩いていくと見えてくる、赤い傘が目印の「はしだて茶屋」。外のテーブルでもお店の中でも好きな場所で食事をすることができます。夏はシャワーが設置されて海水浴客で賑わい、秋冬は店頭で甘酒やぜんざいも販売されるんですよ。

出典：柏_食尽力さんの投稿

こちらの名物は「あさり丼」。地元産のあさりをたっぷり使った丼で、お米も地元の農家さんから仕入れた丹後コシヒカリを使用しています。様々なメディアでも取材されているという看板メニュー。彼とふたりでじっくり味わってみてくださいね。また、日本海のいわしをたっぷり使った、自家製「黒ちくわ」なら食べ歩きもOK♪

出典：マッハのオススメごはんさんの投稿

「天橋立」の北側、「傘松公園」行きのリフト・ケーブルカーのりばの目の前にあるのが「よし乃や」です。まだケーブルカーがなかった昭和9年創業の老舗で、1階が土産物店、2階が食事処。ボイルされたゲソと刺身の両方が味わえる名物「地イカの贅沢丼（要予約）」は、季節によってイカの種類が変わります。

出典：ayachan♡さんの投稿

そしてもうひとつの名物が「ぶりしゃぶ」。ぶりの本場「伊根ぶり」を使用したお鍋で、「ぶりしゃぶ御膳（要予約）」にはお刺身も付いています。ぶりしゃぶは冬季限定なので、冬場に訪れるなら外せないメニュー。彼と一緒に丹後の冬の味を満喫してくださいね。

出典：seiya55さんの投稿

京都丹後鉄道「天橋立駅」からバスで約20分のところにある「天橋立ワイナリー」。ガラス越しにドイツ製の醸造タンクや瓶詰室を見学できるほか、農園や地下セラーも見ることができます。ブッフェスタイルの「ぶどう畑のレストラン」やパン屋、直売所も併設しているので、見学と食事とお買い物がまとめて楽しめますよ。

出典：

レストランはカフェでの利用もできますが、ランチタイムは食事のお客様が優先。レストランからは「天橋立」を一望できます。シェフが自ら漁港などに足を運んで手に入れた食材を使用しているので、新鮮そのもの。もちろん、ワインを使ったお料理やデザートも味わえます。

出典：

食事を堪能したら、お土産にワインをどうぞ。「天橋立」を望む畑で、自然栽培に限りなく近いかたちで栽培と醸造を行っている「純国産生蒲萄100％」のワインです。フレッシュ＆フルーティーなワインづくりのために、全ての商品を加熱殺菌処理をせずにビン詰め。ビン詰め後も熟成が進み、まろやかになるそうです。ふたりの旅の記念に、とっておきの1本がみつかりますように。

「天橋立」を中心に、ふたりで気軽に出かけられるスポットをご紹介しました。メインの観光地でゆっくりするもよし、ちょっと足を伸ばしてアクティブに楽しむもよし。春は桜、夏は花火や海水浴、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとの楽しみもありますよ。ぜひふたりで相談して、素敵な旅をプランニングしてみてくださいね。