温泉天国「別府」旅行ならここはマスト！おすすめ観光スポット8選【大分県】

「別府温泉」と「由布院温泉」を有する大分県は、5,000以上の源泉のある温泉大国。なかでも別府温泉の湧出量は、アメリカの「イエローストーン国立公園」に次いで世界2位。人が入浴できる温泉の湧出量では世界一を誇ります。そんな別府温泉には温泉はもちろん、「別府地獄めぐり」や「湯けむり展望台」、「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」などさまざまな観光スポットがたくさん。

旅で欠かせないグルメやお土産も、別府温泉にはたくさんあります。なかでも温泉の蒸気を利用した「地獄蒸し料理」や「地獄蒸しプリン」、「とり天」はこの地を訪れたらぜったい味わいたい逸品。別府は世界でも有数の温泉に浸かれ、豊かな自然を満喫でき、美味しいお料理までいただける、心にも体にも贅沢な時間が過ごせる温泉地ですよ。

別府温泉には、源泉が自然に湧き出している「地獄」がいくつかあります。そのなかでも間近で見学できるのが、「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7箇所。この7つの地獄を回るのが「別府地獄めぐり」です。

7つの地獄では、いずれも1000年以上前から100℃前後の熱湯や熱泥が吹き出していて、その様子は地獄そのもの。地球の原始的な息吹を感じさせるスポットです。しかも、源泉に溶け込む成分により地獄の色も異なるので、それぞれの色の違いも楽しめます。

7つの地獄の中で最も大規模な地獄が、コバルトブルーの美しい「海地獄」。地獄という言葉が似合わない涼しげな色ですが、なんと温度は98℃も。決して触れてはいけない地獄ですね。国指定名勝でもあり、四季折々の花や緑の木々、紅葉などが海地獄とのコントラストを楽しませてくれます。

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園内では源泉の地熱を利用して、アマゾン地方原産の蓮・オオオニバスや熱帯性睡蓮が栽培され、海地獄の名物になっています。オオオニバスは、20kgの子どもが乗っても沈まないほど大きな蓮なんですよ。日本では珍しい植物なので、一見の価値がありますね。そのほか、園内では足湯も楽しめますよ。

古くから氏神である「八幡竈門神社」との繋がりから、その名が付けられた「かまど地獄」。1丁目から6丁目まであり、それぞれ茶褐色やコバルトブルー、灰色など異なる6つの地獄が1箇所で楽しめます。なかでも5丁目は年に数回、突然色が変わり、6丁目は以前は灰色だったのに赤褐色へと様変わり。もしかしたら数年後にはまた色が変わるかもしれません。一期一会のお楽しみですね。

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かまど地獄では、タバコの煙を使って温泉の噴気が見える状態にするという実験が披露されています。その内容は、スタッフさんがタバコの煙を吹きかけると、弱い湯気がモクモクとした噴気になるというもの。これは、煙の粒子を核として、周りに水蒸気がくっついた結果、見えるようになる原理なんだそう。スタッフさんの説明に思わず拍手したくなりますね。かまど地獄ではこのほか、飲泉や足湯、砂むし足湯、のど湯も楽しめて、テーマパークのように満喫できますよ。

まるで血のように真っ赤な「血の池地獄」は、日本でもっとも古い1300年以上存在する天然地獄です。この色の正体は、地層から噴き出す酸化鉄や酸化マグネシウムなどを含んだ「赤い熱泥」。その希少性から、国指定の名勝にもなっています。

血の池地獄にも気軽に利用できる無料の足湯があり、散策の疲れを癒してくれます。そのほか園内には、100坪の売店があり、血の池プリンなどのオリジナル商品、大分・別府の名産品などたくさんの土産物がずらり。血の池地獄から湧き出る粘土で作られた、戦前から受け継がれる「血の池軟膏」も人気ですよ。

出典：digoonさんの投稿

温泉地を囲む山々の稜線、立ち昇る湯気、レトロな街並みを見渡せる「湯けむり展望台」。美しく、どこか懐かしい風景に目を奪われます。気温が低いほうが湯煙が多くなると言われているため、モクモクとした湯煙を見るなら冬がおすすめ。紅葉の時期も素敵ですよ。

小高い丘にある展望台から見た別府温泉の夜景は、光と湯気が幻想的な雰囲気を醸し出します。特におすすめの方角は、湯煙の量が最も多い鉄輪温泉。夜景も湯煙の多くなる冬がおすすめです。静かな丘の上からロマンティックな夜景を楽しみましょ。

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「別府海浜砂湯」は上人ヶ浜公園の一角、海岸沿いに幅6ｍ、長さ20ｍの規模を誇る市営の砂湯です。浴衣を着て、砂に寝転んだらあとは砂をかけてもらうだけ。約42℃に保たれた砂が体を包み込み、じんわりと温めてくれます。目の前に広がる美しい海を眺めながら約10分間。砂から出て潮風を浴びるときの爽快感は、言葉にできないほど気持ちいいですよ。心身ともにリフレッシュしましょ。

目の前に別府湾、後ろにはニホンザルの生息地として有名な高崎山という位置にある「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」。目の前に広がる豊後水道の海の生物、イルカやセイウチなどと出会える水族館です。イルカショーは圧巻で、セイウチのショーはつい笑ってしまう面白さ。どちらも距離が近く、セイウチとはパフォーマンス後に触れ合うこともできるんですよ。この機会に体験してみましょ。

出典：hiro55jpさんの投稿

動物たちとの距離が近く、臨場感たっぷりなのがうみたまごの魅力。さまざまな動物たちの個性豊かな表情を発見することができます。また、うみまたごはエサやり体験などのイベントが多いのも特徴のひとつ。特におすすめは、コツメカワウソへのエサやり体験です。筒の中から手を出して、キューキュー鳴きながらおねだりする姿が心を射抜かれる最強の可愛さなんですよ。

「別府タワー」は、昭和32（1957）年に建てられた長い歴史をもつタワーです。手掛けたのは、東京タワーや二代目通天閣と同じ建築家。高さ90mで、55mの部分には別府の海や山を一望できる展望台があり、360度の大パノラマが楽しめます。建設から50年後の2007年10月には、国指定登録有形文化財となりました。

出典：wakalog⭐️さんの投稿

「地獄蒸し工房 鉄輪」は、100%地熱エネルギーの温泉噴気で食材を蒸す「地獄蒸し料理」が体験できる施設です。隣接するポケットパークでは温泉の蒸気を利用した足蒸しや、足湯が楽しめます。さらに、敷地内には飲泉場も。別府温泉の大半を占める源泉・鉄輪(かんなわ)温泉パワーが感じられるスポットですよ。

出典：ゆめゆめさんの投稿

地獄蒸し料理は江戸時代から用いられてきた伝統の調理法で、98℃の温泉噴気で食材を蒸し上げるというもの。食材を選んで受け取ったあとは、耐熱用のゴム手袋をして専用の蒸しカゴに入れた食材を釜へ投入。立ち込める湯気の中に食材を入れるのは少々勇気が必要ですが、スタッフさんのサポートがあるので安心ですよ。

出典：ogiiiiinさんの投稿

地獄蒸し料理に使用される食材は、「海鮮セット」や「肉セット」といったようにセットになった食材や、単品メニューなど豊富なラインナップから選べます。なかには、「豊後牛しゃぶしゃぶ」や「別府温泉ぶたまん」など大分ならではの食材も。温泉の蒸気で食材の旨味が凝縮されたお料理を堪能して、温泉パワーを体の内側からもチャージしましょ。

大分自動車道にある「別府湾サービスエリア」は別府湾を一望できる、九州でも有数の絶景が楽しめるサービスエリアです。とり天やからあげなど大分名物が味わえるフードコートやレストラン、売店、展望所などさまざまな施設が併設されているので、色々な楽しみ方ができますよ。加えて、バスも停まるので、車なしで行けるのもうれしいポイント。海から昇る朝日、山に沈む夕陽、夜景は夜景100選に選ばれるほどの美しさです。一日を通してさまざまな景色が楽しめるスポットですよ。

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丘の上にある「鳥になれる見晴らし台」は「恋人の聖地」にも認定されており、美しい景色とハートのモニュメントを背景に素敵な写真が撮れます。またレストランにはテラス席もあるので、食事をしながら夕陽や夜景を眺めるロマンティックな時間を過ごすことも◎。

別府市の鶴見岳南東山腹、海抜600ｍの高原にある「志高湖(しだかこ)」。ここは、「阿蘇くじゅう国立公園」内の風光明媚なスポットです。季節ごとに彩りや姿を変える豊かな植物に囲まれた湖には、白鳥など可愛らしい野鳥の姿も。貸しボートや管理釣り場、キャンプ場などの施設も充実しているので、アウトドアアクティビティも満喫できますよ。

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湖畔には、鯉と白鳥のエサが売られていて、気軽にエサやり体験ができます。鯉は、湖にエサを投入するとすぐに激しい争奪戦が繰り広げられ、大きな口を開けた鯉の迫力ある姿が目撃できます。一方、白鳥はエサを持っているとスーッと近寄ってきておねだり。争奪戦も展開せず、やわらかい動きで食べてくれます。エサがなくても近づいてくる白鳥もいて、優雅な動きと人懐っこさに癒されますよ。

青、赤、白、灰色…不思議な色をもつ別府温泉は、大地からのとても強いパワーが1000年以上噴出し続けている証拠。そのため、湯煙立ち込める温泉街ではその恵みをたくさん享受することができます。そして同じくらい多いのが、心身ともに癒される豊かな植物と動物たちとの触れ合い。地球のパワーと自然の癒しがもらえる別府温泉を旅してみませんか。