リーズナブルに非日常気分でリフレッシュ♩上野で楽しむ1泊2日の小旅行プラン／東京都

旅のいいところは、知らない土地・人・モノとの出会いを通して、新たな価値観を切り開くことができるところ。心と体に疲れが溜まったときは、魅力的な出来事である旅に出かけたくなることもありますよね。けれど、さまざまな事情で遠方への旅行ができない場合もあるはず。

そんなときにおすすめしたいのが、都内の人気観光地「上野」への小旅行。上野なら都内や横浜からも気軽に出かけられるし、移動にかかる時間もお金も少ないし、荷物も最小限でOKです。1泊2日でのんびり過ごせてリーズナブルなのに、満足感いっぱいの時間が過ごせる上野は、小旅行にベストな場所。日帰りだと気になる帰りの時間もスルーして、ゆったりとした休日が過ごせますよ。

上野には休日を過ごすのにぴったりのスポットがいくつもあります。生き生きとした表情の動物に出会える動物園や心豊かに芸術を楽しめる美術館、探求心を呼び覚まされる博物館。日帰りで一度に回るのは難しいけど、小旅行ならゆっくりと楽しめるはず。今回は上野でのアカデミックなプチ旅行プランをご案内します。

「上野動物園」は明治15（1882）年に開園した、約300種3,000点の動物たちを飼育している日本最古の動物園。広大な敷地に凛々しい顔の猛獣や可愛い動物、クスッと笑わせてくれる動物など多様性に満ちた世界が広がっています。しかも、ジャイアントパンダ・コビトカバ・オカピの世界三大珍獣すべてが揃っているのは、日本では上野動物園だけ。リーズナブルな料金で一日中楽しめる動物園ですよ。

上野動物園と言えばジャイアントパンダ。多くの熊の仲間は大人になると引き締まった顔になるのに対し、パンダは大人になっても丸顔のベビーフェイスで体もずんぐりむっくりな赤ちゃん体型のまま。だからパンダはいつまでも可愛い大スターなんです。しかも、動きもどことなくお茶目でホッコリさせてくれますよね。そんなパンダに会えるのは、日本では3施設だけ。せっかく上野動物園を訪れたのなら、思いきり癒してもらいましょ。

動かないことで有名な「ハシビロコウ」。眼光鋭く、大きなくちばしをもつ大型の鳥で一見怖そうなのに、眺めているとなぜか癒される不思議な鳥です。野生では、狙った魚が水面に上がってくるまで作り物のように動かないハシビロコウですが、上野動物園では意外と動く姿を見ることができるんです。ほっそりとした長い脚で優雅に歩く姿、羽を伸ばす「スサー」ポーズに「ファサー」ポーズ、ごはんを食べているところも見られますよ。

出典：たぬきぽんぽんさんの投稿

下半身はシマウマっぽいけど上半身は馬？でも顔が馬じゃない。そんな不思議なオカピは、キリンの仲間なんです。そう言われてみれば、どことなく顔がキリンっぽいかもしれませんね。そんなオカピは、ジャイアントパンダとコビトカバと並ぶ世界三大珍獣。20世紀に初めて発見され、生態については未だ研究中の希少な動物です。「森の貴婦人」とも呼ばれる姿は美しく、つぶらな瞳はキュート。絶滅危惧種でもあるので、やさしく見守りたいですね。

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上野駅から徒歩約5分、上野動物園からは約10～12分の場所にある「ノーガホテル 上野 東京」。シンプルでスタイリッシュな館内には、美術館の多い上野らしくあちこちに作品が飾られています。また、ヴィンテージ家具が配置されたラウンジや、ソファが配置された2階のテラスなど、客室以外にもくつろげる空間があるのもうれしいポイントです。接客も丁寧で、上野での滞在を満足させてくれますよ。

客室は、家具や照明、ファブリックにいたるまでこだわりを感じさせる空間に。そこに、地域の作家による手工芸品をプラスして、上野らしさが感じられる空間に仕上げられています。細かなことろにまで配慮されたくつろぎの空間に満足度アップ間違いなしです。

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夕食は、明治時代に創業して以来、その味を上野で守り続けている「黒船亭」でいただきます。ビーフシチューやハヤシライス、オムライス…古き良き時代から続くメニューの前で迷いつつ、ちょっと贅沢にコースをオーダー。フランス料理をベースに日本人の味覚に合わせた洋食は、舌も心も満足させてくれます。

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黒船亭で食事をするなら、1週間かけて素材をじっくり煮込んだというデミグラスソースが使われたお料理はぜひ味わいたいもののひとつですよね。けれど、ほかにも美味しそうなメニューはいっぱい…。迷ったときに助かるのが、ハーフサイズのお料理です。ハヤシライスやオムライスもハーフサイズOKなので、好きなものを少しずつ食べたいときにおすすめですよ。

使った人が一目惚れする、文字通り雨のように降り注ぐレインシャワー。真上からのたっぷりのお湯が体を包み込み、心身ともにリフレッシュできます。そんなバスルームに置かれているのが、美しく健やかな肌を保つために開発された人気トータルビューティブランド「OSAJI(オサジ)」のバスアメニティ。フローラルなやさしい香りが肌だけでなく心まで豊かにしてくれて、さらにクルエルティフリーなのもうれしい点です。今日出会った動物たちのような可愛らしい子たちが、幸せに暮らしてほしいですよね。

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ベッドにもこだわりが。高反発マットレスにより寝返りが楽にできるエアウィーヴと、頭をやさしく包み込んでくれる枕の組み合わせで、歩き疲れた体を癒してくれます。快眠に一役買ってくれるのが、肌触りのよい上質なルームウェア。シャワーのあとはこのルームウェアに着替え、マッサージなどで体を解きほぐし、明日に備えておやすみなさい…。

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朝食は、開放感いっぱいの「Bistro NOHGA(ビストロ・ノーガ)」で。いただけるのは、その日の気分で和食か洋食のどちらかを選べるプリフィックスメニュー。洋食でおすすめが、ブリオッシュのフレンチトーストと太田ベーコンのセットです。ほどよくしみ込んだ卵液とベーコンの塩味が絶妙なバランスで、朝から幸せな気分になれますよ。一方、和食は米に味噌、出汁、佃煮など地域の食材がたっぷり用いられたやさしい味わい。どちらも起き抜けの体をすっきり目覚めさせてくれます。

「国立西洋美術館」は、西洋美術全般を対象とする美術館としては日本で唯一の国立美術館。絵画や彫刻、素描など多岐にわたる約6,000点の作品が所蔵されています。常設展のほか企画展もよく開催され、館内のカフェでは、企画展に合わせたコラボメニューが提供されることも。展覧会の余韻に浸りながら食事ができるなんて素敵ですね。ちなみにこの美術館を設計したル・コルビュジエや、モネの「睡蓮」にちなんだメニューはいつでも食べられますよ。

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国立西洋美術館では、数多くの西洋美術を常設展で鑑賞することができます。しかも、ゴッホの「ばら」やモネの「睡蓮」、セザンヌの「葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々」など巨匠の名作をはじめ、さまざまな時代の作品が揃っているんです。さらにうれしいことに、常設展は、企画展より混み合うことが少なく比較的ゆっくりと鑑賞できるので、有名画家の作品をじっくりと楽しめますよ。

本館の設計は、モダニズム建築の巨匠と言われるル・コルビュジエ。そして、弟子の前川國男や坂倉準三、吉阪隆正たちが工事を行う際に必要な細かい設計に協力して完成しました。この美術館の特徴のひとつが、箱型の建物を柱で支えるピロティ。これは、ル・コルビュジエが世界で初めて提唱した構造です。建物の下の空間により2階以上が浮いたように見える構造は、機能性だけでなく重厚感を軽減。この自由さがル・コルビュジエらしいですね。

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「19世紀ホール」を中心に、螺旋状に展示室を増やせる造りもまた特徴的。開館以降、その構想は実現していませんが、ル・コルビュジエが実現したかった美の世界を辿ってみるのも、この美術館の楽しみ方のひとつですね。

「国立科学博物館」は自然と科学技術を体感できる、日本で唯一の国立総合科学博物館です。「日本館」と「地球館」があり、日本館は日本独自の環境で暮らしてきた生き物たちの歩み、地球館は宇宙も含めた地球の生命史がテーマになっています。大人だからこそ深く理解できる部分もあり、子どもの頃とは違うインスピレーションが得られますよ。

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日本館は昭和6（1931）年に完成した、ネオ・ルネサンス様式を基調とした建物です。吹き抜けになった中央ホールでは、まず天井を見上げてみましょう。ドーム型の天井に美しいレリーフが施された白壁、やわらかい光を通すステンドグラスの組み合わせはうっとりするほど。この美しさは見逃せませんね。

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優雅な雰囲気を醸し出すネオ・ルネサンス様式の日本館に展示されているのは、日本列島の自然やそこに暮らす人も含めた生き物たちとその歴史。なかでも、3階北翼の天井から釣られた「フタバスズキリュウ」は必見です。一方、「日本人と自然」をテーマにした2階北翼には、日本列島に暮らすさまざまな生き物の中に、忠犬ハチ公と南極から生還したカラフト犬のジロのはく製も。今ここに自分が生きていることが奇跡だと感じさせられる空間です。

出典：オリジンさんの投稿

地球館のテーマは「地球生命史と人類」。138億年の地球の生命史を資料や映像で辿れる「地球史ナビゲーター」は、地球館の各展示室とリンクした内容になっています。そのほか、体験型展示を通して光や磁気などを直感的に体感できるコーナーや、さまざまな哺乳類と鳥類の剥製が展示されたエリアなど知的好奇心が刺激されるものばかりです。

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この博物館で一番人気の展示は、やはり恐竜です。近年、恐竜の研究が大きく進化したこともあり、展示されている恐竜もアップデートされています。数年前に話題になった、トリケラトプスの前肢の向きが従来の説とは違っていたと判明したのも、国立科学博物館の恐竜博がきっかけでした。そのためこの博物館では、世界初の「脚の向きが正しいトリケラトプス」の化石をいつでも見られるんですよ。

出典：7.hachi.9さんの投稿

国立科学博物館では、恐竜の中でも最も人気のある種のひとつ・ティラノサウルスの周囲を囲むように階段が設けられています。そのため、さまざまな角度からの観察が可能なんです。このほかにも大小さまざまな恐竜たちがズラリ。今にも動き出しそうな恐竜に囲まれた迫力満点の空間ですよ。

1泊2日の上野小旅行プランでは、もしかしたら今までは気づかなかった上野の魅力を知ることができるかもしれません。動物園には世界三大珍獣以外にも可愛い動物たちがいっぱいいるし、美術館や博物館にはほかにも秘密が隠されているかも。そんなわくわくと非日常を満喫できる上野を旅してみませんか？