罰ゲームなぐらい臭い！東京で台湾の「臭豆腐」を体験してみよう

台湾の夜市や、市場を歩いていると、どこからともなく漂ってくる臭い…。公衆トイレのような、詰まっているドブ川のような、生ゴミのような感じ…。そう、それが臭豆腐の臭いです。台湾を歩いていて、なんか臭い！？と思ったら、近くに臭豆腐のお店があるとみて、まず間違いなし。日本では駅のゴミ箱に捨てられていた臭豆腐が異臭騒ぎの原因となり、電車をとめたことがあるぐらい強烈です。

臭豆腐は、一種の発酵食品。豆腐を植物性の発酵汁（タケノコや冬瓜、台湾にしかない野菜類を発酵させたもの）、灰汁に漬け込んだものです。豆腐の表面の植物性タンパク質が、漬け汁によってアミノ酸に変化し、独特の風味と強烈な匂いを発するようになります。アミノ酸は旨みのもとですから、表面がアミノ酸に変化した臭豆腐が美味しいのは当然です。日本人は、納豆やクサヤなどの発酵食品を食べる国民なので、慣れればそんなに違和感はないはず…。

台湾人の中にも「臭豆腐が苦手」という人がいます。でも、たいていの台湾人は臭豆腐が大好き。なぜなら、あまり臭くない食べ方があるからです。納豆が食べれない人に、「カレーに入れると美味しいよ」とか「チャーハンにすると臭いが気にならない」なんて言いますよね。それと同じで臭豆腐が苦手な人は、生の臭豆腐より、揚げてある臭豆腐がいい。初めて臭豆腐を食べる人には、高温の油でカリッと揚げ、白菜漬けのようなものを添えたものをおすすめします。

どうですか？臭豆腐に興味が湧いてきませんか？そんなあなたのために、東京で臭豆腐を出しているお店を紹介しましょう！一度食べたらこの臭いの虜になるかも！？

新宿コマ劇場のすぐ隣にある「青葉」は、47年も続く老舗・台湾料理店です。オーナーシェフ、李 克順さんは、TVにも出る有名シェフ。医食同源を基本としたヘルシーな台湾料理が楽しむことができ、メニューは200種類もあります。

日本で本場の臭豆腐の味を経験したいなら「古都台南担々麺」と言われるお店。日本人向けにアレンジされていないので、臭豆腐を頼むお客さんの多くは台湾人なんだとか。

まるで香港映画に出てきそうな、新宿歌舞伎町の怪しい路地の奥にあるのが「上海小吃」。知る人ぞ知る、中国・現地の人が食べる本物の中華料理が食べられます。中国の臭豆腐は台湾の臭豆腐よりも、若干臭いが強いとも言われています。

紹興酒や白酒をはじめとする中国のお酒が豊富で、ちょっとマニアックな中華料理が食べられます。可能なかぎり現地で使われている食材を用いて、その地に根付く発酵調味料をベースに味付けした料理は普通の中華料理には飽きてしまった食通たちをもうならせます。〝中華料理のテーマパーク〞というコンセプトの楽しいお店です。デートや女子会にもどうぞ。

油で揚げた臭豆腐はサクサクして、口に含むと発酵臭が鼻に抜けていきます。最初は味まで分かりませんが、かみしめると、だんだんコクや甘味を感じられます。台湾居住者の筆者は、屋台の臭豆腐は苦手ですが、友人の作ってくれる「臭豆腐を使った入り豆腐」は大好物です。臭豆腐を使った料理にはいろいろあるので、ぜひ一度、挑戦してほしいですね♪