2016年06月16日
夏の京都観光におすすめ。蓮と睡蓮の花を愛でてみませんか?人気の名所11選
どの季節に旅行で訪れても、四季折々の素晴らしい風景が楽しめるのが魅力の京都。今回は早ければ5月上旬から咲き始め、場所によっては9月中旬まで楽しめる「蓮」と「睡蓮」をピックアップしました。朝早い時間に咲く“ハス”、そして花が開く朝から正午までが見頃という“スイレン”、どちらも午前中に訪れることをおすすめします。
古来から日本人は、風景に溶け込む自然を非常に愛していました。平安初期には梅の方が好まれていましたが、時代の流れとともに美しい花を咲かせて散りゆく桜に心をひかれていったのです。そんな日本人に縁の深い仏教の世界で、“蓮”や“睡蓮”は現生と浄土を思わせる不思議な花。初夏の京都で、これらの花に心癒されてみませんか。
光仁天皇の直願により、三室戸寺の岩淵から出現た千手観音菩薩を本尊とし創建されました。宇治では古い歴史を持っているお寺で「花の寺」としても知られています。蓮だけでなく、ツツジやアジサイも有名で四季折々に美しい花が楽しめます。
色とりどりの蓮の花が250鉢並んでいて、その数は約100種類。まさに極楽浄土を現す美しさです。毎年7月10日前後の金曜には「蓮酒」を楽しむ会が開催されています。同時にアジサイの季節でもあり、6月下旬には両方の花が楽しめます。ぜひ夏の花に囲まれてゆったりとした観光をどうぞ。
三室戸寺境内、蓮ももうすぐですね pic.twitter.com/8KleA9ukdj
— suizou (@suizou) 2016年6月5日
三室戸寺
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平安貴族「清原夏野」の山荘でしたが、待賢門院(たいけんもんいん)により伽藍が建立され現在のような姿になりました。京都では“蓮の名所”としても有名で、気品ある蓮を楽しみに観光に訪れる人が後を立ちません。蓮は早朝がもっとも美しいと言われることから、早朝拝観が可能です。昼間には花が咲いていない場合もあります。ぜひ美しい夏の花を楽しむため早朝に足を運んでください。
境内の東にある「苑池」は、待賢門院が極楽浄土の様子を庭園に映したとされています。夏には水面いっぱいに蓮の花が広がり「蓮の寺」に相応しい素晴らしい景観が楽しめます。
法金剛院の詳細情報
JR嵯峨野線花園駅から徒歩5分
拝観料:有料
仏教では不殺生の教えを説いていますが、放生池(ほうじょうち)は捕らえた生き物を放つ池という由来があるそうです。嵐山観光のメインスポットのため、夏でもたくさんの人が訪れてきます。勅使門近くに「放生池」があり、石橋を挟んで蓮の花が咲いている姿は圧巻!
重要文化財指定になっている勅使門を彩る大輪の蓮の花が咲きます。拝観は早朝の7時からで無料で拝観が出来ますので、夏を感じさせる蓮に会いに出掛けましょう。夏の京都は暑さも厳しいのですが、早朝は比較的涼しくゆっくりと蓮を楽しむことができます。
天龍寺の蓮の花です。まだ満開の状態は見た事が無いので、一度は満開の状態を見てみたいです。
— MY POWER (@you_kkyou) 2016年5月9日
朝早くでないと見れないと聞いているので早起きして散歩がてら見に行こうかなと思います。#嵐山#天龍寺#蓮 pic.twitter.com/BRXRnrNegM
世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺 公式ホームページ
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嵯峨天皇は、文化や芸術にも非常に秀でており「大覚寺」は縁の深いお寺です。日本で最古の門跡寺院で、狩野永徳の障壁絵があることでも有名です。大覚寺の東側に「大沢池」があり、離宮嵯峨院造営にあたり中国の洞庭湖を模して作られました。
夏の花である蓮は、心経宝塔側にもっとも多く花を咲かせ、池を埋め尽くすように色とりどります。いけばな嵯峨御流の総司所でもあり、「観月の夕べ」が有名。大沢池では、水面をはうような蓮が咲き乱れ夏の風物詩となっています。夏の終わりには「大覚寺の送り火」も素晴らしく、紅葉が美しい季節に入ると「嵯峨菊展」が開催され、春夏秋冬で花が楽しめます。
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
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宇治の「平等院」は、源氏物語「宇治十帖」の舞台にもなった場所です。貴族の別荘でもあったこちらは、お話しの中でも幾たび登場しています。藤原道長の死後、宇治殿(うじどの)から寺院として改められました。2014年に改修が終わり、蘇った平等院に観光に訪れるなら、蓮の時期に訪れてみませんか。
平等院の蓮は純白で、本尊の阿弥陀如来造の後壁と同じ蓮であると言われています。“平等院蓮”とよばれ、美しい鳳凰堂を彩るかのように純白の花が開く姿を平安人も愛しいと思ったのではないでしょうか。
1999年に発掘調査が行われた時に、地層から種が発掘されました。その後は、平等院の夏を彩る花として観光に訪れる人を楽しませてくれます。ぜひ、10円玉でおなじみの平等院鳳凰堂へ足を運んでみてください。
世界遺産平等院 京都宇治
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京都八本山のひとつ日蓮宗のお寺です。戦国武将「島左近」の墓所がある事でも有名ですが、観光寺ではないので非常に静かで趣があります。春になると山門前庭の桜の木が満開になり、美しく彩られる姿は圧倒的です。
本堂前には蓮鉢があり約80の蓮の花が夏を彩っています。町中にあるお寺なので、子供たちの笑い声が響き、近所の人々が散歩途中に立ち寄るなど穏やかな中で蓮を楽しむのもまた旅の楽しみですね。
西龍華 本山 立本寺
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「東寺(とうじ)」と言えば、国宝の五重塔が有名ですが、蓮池に広がる蓮の花も夏の風物詩のひとつです。五重塔の北、瓢箪池に鮮やかに咲く蓮を楽しみに出掛けましょう。早朝に花を咲かす蓮は、昼過ぎには花を閉じてしまいます。泥の中から、美しい花を咲かす蓮を悟りに見立て、お寺には欠かせない花です。
開門が早朝5時なので、蓮を楽しみたい人には散策がてらに立ち寄るにはもってこい。無料で入れるエリアになるので、夜行で早朝に京都に着いたら、東寺の蓮を楽しんでから拝観時間までのんびりするのもおすすめです。
蓮の花を楽しみながら、顔を上げるとそこには五重塔が見えます。松や柳も美しい、東側のエリアに広がる蓮と国宝のコラボは夏の観光の楽しみのひとつ。蓮だけでなく柳や松、サルスベリなど夏の草花が楽しめます。
東寺 - 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
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京都宇治にありながら、中国の高僧が開祖の珍しい歴史をもっています。明朝の建築が不思議な雰囲気をかもし出し、庭園も全てが中国様式とエキゾチック。
木魚の原形となった「開パン」が斉堂前にあり、ここからも中国を感じさせる「萬福寺」。
境内の各所に、蓮の花があり色とりどりに夏を感じさせます。種類は60、150鉢で参道から放生池、中和園の池で楽しめます。天王殿前にある池では、可憐な睡蓮も見られますので合わせてご覧ください。
黄檗宗大本山萬福寺 - トップ -
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醍醐天皇の母である、藤原胤子(ふじわらたねこ)の菩提を弔うために祖父の邸宅を寺院としたのが「観修寺」です。
夏が近づくと、池の岸辺にはカキツバタの紫の花が開きます。満開になった頃には、水面から睡蓮の花が徐々に顔を覗かせてくれます。その後に蓮の花が開き、5月から7月まで花を楽しめる寺として穴場のスポットです。
カキツバタと蓮が見頃でした! 鴨の親子可愛かったよー #観修寺 #京都 #山科 pic.twitter.com/FLcR9tX8yA
— shiro (@yokorilakkumaaa) 2016年5月19日
勧修寺の詳細情報
地下鉄東西線小野駅から徒歩6分
拝観料:有料
明治時代を代表する日本庭園を持つ「平安神宮」には4つの庭があり、どれもが四季折々の美しい自然を楽しむことが出来ます。
神苑を見ずして平安神宮は語れません。蒼龍池、白虎池どちらにも睡蓮を見ることが出来ますが、水面の間に浮かぶように咲いているのが特徴的です。
例年5月中旬から咲き始め9月上旬まで楽しめるので、夏の花を晩夏まで鑑賞できますよ。
[公式]Heian Jingu Shrine - 平安神宮 | 京都・桜の観光名所、神前結婚式・七五三、慶びの神社
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比叡山の頂にある庭園で、陶板名画が鑑賞できる非常に珍しい観光スポット。京都観光としては、和よりも洋風なイメージが強いかも知れません。
ゲート前には、プロヴァンス風の庭園が広がり花の香りが鼻腔を擽ります。睡蓮の庭は、“モネの睡蓮”をイメージしたもので、どの角度から見ても睡蓮の美しい風景を楽しめます。
ガーデンミュージアム比叡 のホームページへようこそ
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エジプトでは“ナイルの花嫁”と呼ばれる睡蓮は、早朝に花開き昼からゆっくりと花を閉じていきます。睡蓮と蓮は、時期をずらして咲く事からどちらも楽しめるスポットも多いのは古都京都の楽しみでもあります。今年は、夏の花を楽しみに京都旅行の出かけてみましょう。いつもとは違う、京の都に触れられるはずです。