お土産にはこの1本を。米どころ秋田が誇る、至高の日本酒10選

秋田といえば日本酒！そのイメージは多くの人が持っていると思います。30以上ある県内の酒蔵では、日々切磋琢磨し、今ある以上の美味しい酒を造ろうと努力しています。最近では、秋田県の蔵元の有志会「NEXT5」が創設され、技術交流・情報交換を開始しました。その酒蔵は「新政」「白瀑」「春露」「一白水成」「ゆきの美人」。5蔵元が協力して造り上げるNEXT5シリーズにも注目です！

今回は秋田県北から順に、美味しいお酒を紹介します。

「亀の尾」とは稲の背丈が150センチもある古代米のこと。酒造りには扱いにくく、雑味も出やすいという欠点がありますが、山本はそれを綺麗にまとめています。香りは爽やかで、ジューシー感とコクを持ち、酸がとても心地よく山本シリーズならではの旨さに仕上がっています。世界遺産・白神山地の天然湧水で育まれたお酒をどうぞ。

通称「いっぱく白ラベル」。一白水成とは「白い米と水から成る一番旨い酒を」という思いに由来しています。若き蔵元と若手ナンバー1と評判の杜氏を中心に、こだわりの旨い酒を醸しています。米の旨みとスゥーっと広がる果実香が漂い、程よいふくらみを感じます。透明感のある綺麗な後味で余韻が素晴らしい。スタンダードにしては贅沢過ぎます。

天巧とは「自然天然に咲きしめられた天巧の妙味」という意味で命名されました。モンドセレクション金賞受賞は常連、美酒王国秋田の中でも最高峰とされる大平山。りんごのような芳香と抜群のキレが持ち味で、女性にも飲みやすいと好評です。

新政といえば「No.6」シリーズですが、今回紹介したいのはこちら、通称「ヴィリジアンラベル」。洋酒のようなラベルはもはや新政の顔。ヴィリジアンは木桶仕込みによって醸した作品です。口に入れると軽やかでさっぱりした甘い味わいと優しい香り。それでいて一本芯が通っている力強さもあります。戦前に採取された六号酵母のみを使った酒本来の酒質は、日本酒好きを唸らせること間違いなし。

秋田酒こまちを丁寧に磨き上げ、秋田流寒仕込みで醸しあげました。華やかな香りと、上品で綺麗な米の旨み。晩酌にもオススメなコスパの良い純米大吟醸。高い純米大吟醸に失敗する前に、一度味わってみてほしい、本当に美味しい一品です。

刈穂の酒名は、飛鳥時代の天智天皇が詠んだ「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」に由来。秋田では珍しい中硬水を仕込み水に使っています。6つの酒槽で絞った繊細な味わいの辛口日本酒。瑞々しい果実を思わせる香り豊かな純米吟醸です。

古代米「亀の尾」の飯米の味を酒で表現しようと造られた天の戸。フルーティーで柔らかな吟醸香は時間が経っても変化しません。上品な甘みとなって現れる旨み。原酒のような濃さ。日本酒にとって重要である甘辛酸苦渋といった五味をバランスよく感じられる銘酒です。

仕込み水が中硬水であることから、酒は熟成してより旨みを増すため、加水は一切しない無濾過原酒が基本。口に含んだ瞬間のピリッと引き締められた味わいから、青りんごのような香りに続き、甘さに変化した途端スッと消えます。日本酒好きにはたまらない美味しさです。

酒名は創業年「長享元年」から付けられたもの。山廃本来の荒々しい酸、旨みを存分に引き出して醸した限定品です。芳醇でコク深い甘い香り。飲めば飲むほど味の解釈が変わるのに、いつ飲んでも美味しいと感じる、秋田の山廃を代表する1本です。

IWC 2012 in London SAKE部門最高賞「チャンピオン・サケ」に選ばれた一品。高級感のある吟醸香、すっきりとした白ワインのような酸味が特徴です。口に含んだ瞬間に匂い立つフルーツ香は、苦味から辛味へと続いて、最後にふわっと消える女性的なお酒です。

紹介したお酒以外にも、秋田にはまだまだ美味しいお酒がたくさんあります。酒の好みは十人十色。あなた好みのお酒を、ここ秋田の地酒からも見つけてみてくださいね。