2016年08月17日
ココとココが姉妹都市?!全国の意外な姉妹都市をご紹介!
姉妹都市とは、文化交流や親善を目的とした、特別な関係を持つ自治体のことを指します。日本の姉妹提携件数は現在1,695件にものぼるのだそうですが、どの都市がどこと提携を結んでいるのかは、あまり知られていないのではないでしょうか。そこで今回は、気になる姉妹都市をいくつかピックアップ。都市同士の意外な共通点や、姉妹都市として提携を結んだ理由などを、詳しく調査してみました!
まずご紹介する姉妹都市は、神奈川・鎌倉市とフランス・ニース市です。どちらも観光地として、非常に人気のある場所ですよね。1966年に提携を結び、2016年で50周年を迎えました。これを記念して2016年の10月には、鎌倉市民の方限定で、ニース市へのツアーも開催されるのだそうです。
鎌倉とニースの共通点は、どちらも美しい海辺の街だということ。ニースは世界的に有名な海岸、コート・ダジュールに面する都市であり、夏になると多くの人々がバカンスに訪れます。一方の鎌倉にも、国内有数の人気ビーチ、由比ヶ浜があります。どちらも夏にとっても盛り上がる、人気観光都市です。
鎌倉とニースのもうひとつの共通点が、歴史を感じる風情ある街並みです。鎌倉には神社やお寺、古民家が数多くあり、ノスタルジックな雰囲気を感じられますよね。一方フランスのニースにも、中世の街並みが残る旧市街があります。入り組んだ細い路地も、鎌倉の街並みと少し似ていますね。どちらも散策にぴったりの、美しい街並みです。
次にご紹介する姉妹都市は、北海道・倶知安町とスイス・サンモリッツ市です。気候、風土、景観が似通っていることから、1964年に姉妹都市として提携したのだそう。倶知安町のマンホールデザインにサンモリッツのトレードマークが使用されたり、サンモリッツのスキーインストラクターが倶知安町に指導に訪れたりなど、密な交流が行われています。
ちなみに私のマンホール投票は
— ♡マポ♡ (@nupu_) 2015年9月9日
1位 倶知安町(グッときた)
2位 更別村(どんちゃんだから)
3位 奥尻島(うにまるだから)
にしました。他にも可愛いのいっぱいあったよ! pic.twitter.com/XoqyrSKQjf
倶知安町とサンモリッツ市は、どちらもウィンタースポーツの中心地です。どちらも雪質が良く、冬になると多くのプレーヤーが集まります。倶知安町では「ニセコグラン・ヒラフスキー場」や、「旭ヶ丘スキー場」などが有名です。またサンモリッツは、1928年と1948年の2回、冬季オリンピックの開催地となった場所。ウィンタースポーツの聖地とも呼ばれる、絶好のスキースポットなのです。
倶知安町とサンモリッツ市の魅力は、ウィンタースポーツだけではありません。どちらも、雄大な山々と豊かな緑が魅力的な場所でもあります。そのため、冬だけでなく、夏のリゾート地としても非常に人気があるのです。サンモリッツならアルプス山脈やサンモリッツ湖、倶知安町なら蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山や、芝ざくらなどが見どころです。
続いてご紹介する姉妹都市は、京都・宇治市とスリランカ・ヌワラエリヤ市です。宇治市は平等院鳳凰堂や緑茶などで有名ですが、ヌワラエリヤ市は聞いたことがない方も多いはず。そんなヌワラエリヤ市は、紅茶の産地として知られるスリランカの中でも、特に有名な都市です。日本に輸入される紅茶も、ヌワラエリヤ産が最も多いといわれています。
宇治市とヌワラエリヤ市は、緑茶と紅茶で種類は異なるけれども、どちらも名高いお茶の生産地であるという理由から、1985年に姉妹都市として提携しました。ヌワラエリヤの紅茶は華やかな香りが特徴で、「セイロン紅茶のシャンパン」とも呼ばれるのだそう。一方、宇治の緑茶は静岡茶、狭山茶と並ぶ「日本三大茶」のひとつで、なんと鎌倉時代から生産されている高級茶です。
味も見た目も全く違う緑茶と紅茶ですが、実は原料は同じなんです。どちらもつばき科の植物「茶の樹」の葉を使用し、発酵させないものを緑茶、完全発酵させたものを紅茶と呼びます。そのため、宇治でもヌワラエリヤでも、同じような茶畑の風景が広がります。スリランカを初めて訪れた際、不思議と懐かしい気持ちになる方も多いのだそうです。
最後にご紹介する姉妹都市は、鳥取・倉吉市とインターネット上の架空都市、倉野川市です。倉野川市とは、コナミデジタルエンタテインメントが運営する、Web音楽配信事業『ひなビタ♪』の舞台となっている架空都市。実在の都市と架空都市の姉妹都市提携は、全国初の珍しい試みです!
倉吉市と架空の倉野川市が姉妹都市提携をした理由は、倉野川市のモデルが、鳥取県・倉吉市であったためです。倉吉市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている白壁土蔵群を中心とした、風情ある街並みが魅力。『ひなビタ♪』の倉野川市は、そんな倉吉市を彷彿とさせる舞台設定になっています。
近年、アニメの舞台やモデルとなった土地が「聖地」と呼ばれ、多数のファンが訪れるようになることが多いですよね。倉吉市も同じように、『ひなビタ♪』の聖地巡礼の場として、非常に盛り上がっているそうです。倉野川市の喫茶店で提供している架空メニューを、実際に倉吉市で販売したり、『ひなビタ♪』のキャラクターグッズを販売したりなど、さまざまコラボプロジェクトが行われています。
日本全国のさまざまな姉妹都市をご紹介してきましたが、いかがでしたか?世界各国、さらには架空都市まで、本当に幅広いつながりがあり、驚いた方も多いのではないでしょうか。姉妹都市をきっかけに、身近な都市の新たな魅力に気付くことも多いはず。海外旅行は難しいけれど実は国内にも、あこがれのあの地と似た風景が広がっているかもしれません。さまざまな姉妹都市を巡って、それぞれの共通点を探してみるのも楽しいですよ!