福井の苔寺・平泉寺白山神社が神秘的すぎる！周辺グルメもどうぞ♡

平泉寺白山神社は、福井県勝山市平泉寺町に位置する、由緒ある神社です。717年に、泰澄(たいちょう)によって開かれたといわれています。「白山平泉寺旧境内」として国の史跡にも指定されている、福井を代表するスポットです。

平泉寺白山神社は、福井の中心部からやや離れた場所に位置しています。JR福井駅からえちぜん鉄道に50分ほど乗車し、勝山駅で下車。その後バスまたはタクシーで10分ほど移動すると、平泉寺白山神社に到着します。街の中心部とは空気が違う、まさに「聖域」といった雰囲気です。

平泉寺白山神社は、石川県、福井県、岐阜県にまたがる霊峰白山を信仰対象とした、「白山信仰」の聖地です。最盛期である室町時代の後半には、48社、36堂、6千坊、僧兵8千人要する、白山信仰の巨大拠点として栄えました。戦国時代には一向一揆により全山が焼失してしまいますが、その後見事復興。そして明治時代になると、神仏分離令により神社として分離独立し、現在に至ります。

一向一揆により敷地内の多くの建築物を失ってしまった平泉寺白山神社。最近の発掘調査によると、かつての平泉寺白山神社は、現在の約10倍もの広さを持っていたのだそうです。そのため、白山神社周辺では現在でも発掘調査が盛んに続けられており、貴重な遺跡物が随時発見されているのだとか。まだまだ分からないことも多い、神秘的な神社です。

平泉寺白山神社では、梅雨から夏にかけて、敷地内一面が美しい苔で埋めつくされます。その景観は、京都の苔寺・西芳寺（さいほうじ）と並ぶほど評判です。ふかふかの苔で覆いつくされた深い緑の空間は、まるでファンタジーの世界のよう。その神秘的な光景に、誰もが見とれてしまいます。

平泉寺白山神社の魅力は、苔だけではありません。実はこちらの参道も非常に有名で、「日本の道100選」にも選出されています。境内へと続くこの石畳は、約1,000年前に修行僧が九頭竜川（くずりゅうがわ）の河原石を運んで作られたものだといわれています。両端には樹齢1,000年を越える木々が立ち並び、荘厳な雰囲気です。

こちらの御手洗池は、しんと静まり返った神秘的な空間。平泉寺白山神社の開祖である泰澄（泰澄）が、白山への道中で発見した池だといわれています。この泉が、「平泉寺」という名前の由来にもなったのだとか。また池の東側では、幹が3つに分かれた御神木の杉を見ることができます。

深い緑に囲まれた参道を、奥へ奥へと歩いていくと、平泉寺白山神社の本社にたどり着きます。一度は消失してしまったものの、1795年に福井藩主の松平重富によって再建されました。実はこの本社の扉は、33年に一度しか開かないのだそう。次にこの扉が開かれるのは、2025年(平成37年)です。

せっかく平泉寺白山神社まで行ったのなら、一緒に周辺グルメも楽しみましょう！神社の周辺には、散策の休憩に立ち寄りたいスイーツ店や、福井名物の越前そばを味わえるお店などがありますよ。

まずご紹介するのは、その名の通り平泉寺白山神社のすぐ隣にある、ソフトクリーム屋さんです。勝山の牛乳を使用したソフトクリームは、ミルク感たっぷりのやさしい味わい。そして特に人気のある商品が、こちらの「プリンちゃん」です。同じく勝山の牛乳で作った濃厚なプリンの下に、ソフトクリームも入っている贅沢なスイーツ。プリンとソフトクリームのコラボが、絶品なのだそうです！

次にご紹介するのは、「そば処 まつや」です。こちらも平泉寺白山神社のすぐそばにありますので、帰りにすぐ立ち寄れますよ。福井名物の越前そばを味わうことができます。越前そばは、そばの上に大根おろしを乗せ、出汁をかけて味わうのが一般的なのだそう。大根おろしには辛味大根を使用しており、ピリリとした辛さが特徴です。福井ならではのご当地グルメ、ぜひ味わってみてくださいね。

最後にご紹介するのは、えちぜん鉄道勝山駅の構内にある、「えち鉄カフェ勝山駅」です。大正レトロな雰囲気の店内で、おいしいコーヒーやスイーツを味わうことができますよ。登録有形文化財に指定されている勝山駅の駅舎を、有効活用したお店です。かわいらしいかき氷や、レアチーズケーキ、モンブランなど、幅広いスイーツが取り揃えられています。

福井県にある平泉寺白山神社についてご紹介してきましたが、いかがでしたか？鬱蒼と茂る木々に、苔に覆われた地面、そして歴史を感じる石畳の参道など、本当に神秘的な風景ばかりでしたね。まだあまり観光客が多くない秘境スポットですので、のんびりと散策をすることができるはず。福井県を訪れた際は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。