2024年04月28日
【関東編】知る人ぞ知る「日本秘湯を守る会」のおすすめ温泉宿8選
”静かな温泉宿でゆっくり過ごしたい”と思ったら、「日本秘湯を守る会」の宿へ行ってみませんか?秘湯というだけあり、そのほとんどが人里離れた場所に佇む小ぢんまりとした温泉宿。温かみを感じる雰囲気はどこか懐かしく、疲れた心と体をやさしくほぐしてくれます。この記事では関東地方にある「日本秘湯を守る会」の宿の中から、女性が安心して過ごせる雰囲気のお宿をご紹介します。
静かな温泉宿に行きたい、ただただじっくりと温泉を楽しみたい……。そう思ったら、知る人ぞ知る「日本秘湯を守る会」の宿へ行ってみませんか? そこは人里離れた場所に佇む、ひっそりとした歴史ある温泉宿。豪華絢爛ではないかもしれませんが、その独特の雰囲気はどこか懐かしく、疲れた心と体をやさしくほぐしてくれます。
「日本秘湯を守る会」は、昭和50年に創立された温泉宿の会員組織です。高度経済成長で旅行業界が大きく変わっていた時代に、「日本の温泉のよさを保ち、自然環境の保全に努める」ことを大きな目的として発足されました。最初の会員となった33軒は、時代の流れから取り残されつつあった山奥の旅館だったそうです。
2023年現在では、140軒以上の宿が会員となっています。組織が大きくなってもその理念は変わらず、「日本秘湯を守る会」は貴重な温泉と環境を守り、旅人に”日本の温泉のよさ”や”旅の情緒”を伝えてくれています。
そんな「日本秘湯を守る会」の宿なら、心の底からリラックスして穏やかな時間を過ごせるはず!この記事では関東地方にある加盟宿の中から、”初めての秘湯旅”におすすめの8軒をご紹介します。比較的アクセスしやすいことと、女性が安心して過ごせる雰囲気に注目しました。秘湯に行ってみたい!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
これからご紹介するホテル・宿まとめ
※表示価格はすべて税およびサービス料込み
群馬県・新潟県の県境、三国峠の山あいに佇む一軒宿が「法師温泉 長寿館」です。明治時代から続く歴史ある宿で、いくつかの建物は国の有形文化財にも登録されています。風景に溶け込んだ昔ながらの建物は、どこか懐かしい気持ちにさせてくれますよ。時の流れが醸し出す風情を感じながら、ゆっくりと寛ぐことができます。
宿には3つの湯処があります。1つは、弘法大師が発見したという逸話が由来の「法師の湯」。アーチ窓がおしゃれな鹿鳴館風の浴場で、なんと1世紀以上も使われているのだとか。温泉を堪能しながら、タイムスリップ気分を味わえる空間。足元からポコポコと湧き上がる温泉が、じんわりと体を温めてくれます。
本館の客室棟は「国登録有形文化財」に指定されていています。多くの文人墨客が泊まったという客室は風情たっぷりで、明治時代の面影を今も残しています。名作文学を読みたくなるような、ノスタルジックな雰囲気が心も豊かにしてくれます。
詳細情報
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美郷館の詳細情報
自然をたっぷり楽しめる山間にある「水芭蕉乃湯 梅田屋旅館」は、全12室の小ぢんまりした宿です。チェックインが14時からできるのも嬉しいところ。早めに宿に入り、温泉を存分に楽しめますよ。
玄関を抜けると、温かみのあるロビーがお出迎えしてくれます。館内には大広間や談話室もあり、落ち着いた雰囲気に心もほっこり。お部屋も民芸調に造られたどこか懐かしさを感じる空間になっています。
こちらはもう1つの大浴場「水芭蕉乃湯」。アルカリ性の温泉は美肌効果が期待できるそうで、女性にとっても嬉しいお風呂です。気の向くままに温泉を味わいましょう♪
心地よい自然を感じながら浸かれる露天風呂もあります。女性の露天風呂「万里姫の湯」と男性の露天風呂「三郎の湯」があり、野趣あふれる岩風呂が素敵。また、内湯の貸切風呂「はなえみの湯」は、空いている時は自由に貸切OKで、24時間開放されています。気兼ねなく温泉を満喫してくださいね。
客室の窓辺から中庭を眺め、ゆったりとリラックス。趣の違う館内の秘湯を楽しんで、お部屋で満たされる時間を過ごせるのも旅館ならではの過ごし方です。
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茨城県にある「湯の澤鉱泉」は、6,000坪もの広大な敷地に佇む平屋造りの一軒宿。客室はわずか7室で、他の宿泊者を気にせずのびのびと過ごすことができます。180年もの歴史を持つ鉱泉と心地よい山里の風情が、心身の疲れをほぐしてくれますよ。
お部屋は昔ながらの趣を大切にしつつ、所々にモダンでおしゃれなデザインが取り入れられています。清潔感があって、女性も安心してくつろげる雰囲気ですよ。窓の外には四季折々の風景が広がり、心を癒してくれます。冬はコタツに入って、温泉後の脱力のひと時を過ごしましょう。
宿自慢の温泉は岩風呂と檜風呂の2ヶ所あり、時間毎の男女入れ替え制です。温泉は”医者いらずの湯”といわれている重炭酸ソーダ泉。滑らかな肌ざわりで、入浴後のお肌を触るのが楽しくなるほどだそうです。客室数が少ないので、ゆっくりと湯汲みを楽しめますよ。
檜のお風呂は岩風呂とは異なる風情で、木の香りに癒されます。1つの旅館にいながら2つの異なるお風呂に入ることができてお得な気分。窓の外にはのんびりした里山の風景が広がり、しばし現実離れしたデトックスする時間が過ごせます。
夕食は、奥久慈の山の幸を中心とした会席料理。地内でとれた山菜や野菜を使った天ぷらや、名物のこんにゃく、常陸そばなど、茨城の味をたっぷり堪能できます。ヘルシーなゆば御膳もありますよ。地のものを使った滋味あふれる料理は、秘湯の宿を訪れたからこそ味わえるごちそうです。
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かやの家の詳細情報
マイカー規制区域の日光国立公園内にある「八丁の湯」は、直接自家用車などでのアクセスができない特別な場所にあります。宿へは女夫渕(めおとぶち)無料駐車場まで向かい、そこから無料の送迎バスに乗り換えて30分程で到着。鬼怒川温泉から山深く入った、まさに秘湯と秘境を兼ね備えた宿です。
電気が通っていなかった昭和63年までは「ランプの宿」と呼ばれていたため、今でも館内の所々にランプが灯っています。自然に囲まれた静寂の中に灯るあかりはとっても幻想的。日常では味わえない特別な空間にノスタルジックな気持ちになれます。
「石楠花(しゃくなげ)の湯」は混浴の温泉ですが、お風呂の真横に滝が流れるダイナミックな景観を楽しめます。見晴らしの良い高台で、ここでしか味わえない唯一無二の野天風呂を満喫しましょう。
※2023年10月現在、改装中。
こちらは正面に滝が流れ落ちる「滝見の湯」。落ちてくる水音がBGMになり、無心になれる温泉です。他にも「雪見の湯」がありますが、実はどちらも混浴の温泉。混浴はちょっと…、と抵抗がある場合でもご安心を。女性専用の滝見露天風呂と内湯もあるので、問題ありません。男性用の内湯もありますよ。
入浴後はラウンジで寛ぎませんか。冬には火鉢やストーブが心地よく室内を暖め、湯冷めもせずに団らんできます。ノスタルジックな雰囲気の中で、まったりとした時間を過ごしてみてください♪
本館には落ち着いた和室、それとは別に遊び心のあるログハウスの和室、2023年ニューオープンした露天風呂付きのお部屋と、客室タイプも様々。ユニークな宿泊がしたいなら、ログハウスの和室がおすすめ。本格的なログハウスなのに床は畳敷きで、泊まる人の足心地を考えた造りに癒されます。泊まる相手や旅のスタイルによって客室タイプの選択肢があるので、自分好みに選んでみてくださいね。
公式詳細情報
「大丸(おおまる)温泉旅館」は、創業200年以上の老舗宿です。明治の折、乃木将軍が毎年湯治に訪れていた当時の着物や日記がロビーに飾られており、歴史を感じる品々は必見。宿は標高1,300mの山間の奥まった場所にあり、風情のある自然と温泉をたっぷりと感じることができます。
大野天風呂の「川の湯」は、裏山から溢れ出る湯量豊富な自家源泉です。その名の通り川のようになっている5つの外湯は地形を生かした造りの為、季節によっては入浴できない事もあります。ですが、内湯も3つあるのでご安心を。外湯は混浴の場所もありますが、男女ともにタオルや湯あみを着用して入るというルールがあるので、あまり気にせずに入ることができますよ。
美肌の湯とも言われるメタケイ酸を含んだ女性に嬉しい泉質も魅力です。源泉かけ流しのお湯をたっぷり堪能できますよ。
こちらのお湯は館内にある飲泉所で飲泉もできます。その成分は胃腸病にも効果があると言われています。お風呂で体を温めつつ、飲泉もできるなんて得した気分ですね。
公式詳細情報
「やまの宿 下藤屋」は、塩原温泉郷の山の上にひっそり佇む温泉旅館で、平成温泉旅館番付で栃木県第一位に輝いた定評のある宿です。落ち着いた雰囲気の中で、日頃の疲れをじっくりと癒せますよ。
客室は上品でモダン。清潔感があり、女性に評判です。「秘湯の宿に行ってみたいけど、少しハードルが高い……」と感じている方も、秘湯デビューにもおすすめの安心して泊まれる雰囲気が魅力です。
宿自慢の硫黄泉は、大きな檜風呂で源泉100%かけ流し。とろんとした肌触りの乳白色のお湯が、優しく体を包んでくれます。初夏はイキイキとした新緑、秋は鮮やかな紅葉を眺めながら、心からリラックスする時間を過ごせますよ。
自然に囲まれた宿なので、地産の野菜やお肉だけでなく山菜や川魚など山ならではの食材が楽しめます。彩りも豊かな厳選された季節の味をいただけるので、シーズン毎に通いたくなりますよ。
詳細情報
塩原温泉 やまの宿 下藤屋
栃木県 / 那須 / 旅館
- 住所
- アクセス
- 東北自動車道「西那須野塩原IC」より車で約35分(約23km)/「塩原温泉バスターミナル」からタクシーで約10分/「那須塩原駅」からタクシーで約50分/「鬼怒川温泉駅」からタクシーで約45分
「やまの宿 下藤屋」が温泉ファンに人気の理由は、旅館のお風呂だけではありません。徒歩5分圏内に共同浴場が3つもあるので、気軽に秘湯の湯めぐりができちゃうんです。共同浴場は洗い場がないため、体を流して湯舟で満喫するスタイル。色浴衣を着て温泉気分を満喫しながら、風情ある共同浴場巡りをしてみてくださいね。
奥塩原新湯の詳細情報
関東地方の「日本秘湯を守る会」に登録されているお宿をご紹介しました。秘湯は日本全国にあるので、気になる方は記事と共にチェックしてみてくださいね。その場所へ行くまでの不便さはありますが、たどり着くと疲れやストレスからふっと解放されて、心身ともに癒される宿。ただただ温泉に浸かり、静けさをじっくり楽しめる時間が待っていますよ。
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宿泊者数 / 部屋数
大人2名 / 1室