絶景！世界最長のつり橋「明石海峡大橋」を満喫する観光ガイド

兵庫県明石市と、瀬戸内海の東端に浮かぶ淡路島との間に架かる明石海峡大橋。全長3,911m、中央支間1,991mの世界最長のつり橋としてギネス認定されています。海抜からの高さは、東京スカイツリー（634.0m）、東京タワー（332.6m）、あべのハルカス（300.0m）に次いで大きい建造物です。

“パールブリッジ”という愛称がありますが、あまりよく知られていません。

明石海峡に大橋を架ける構想は、第二次世界大戦前からありましたが、技術的な問題と軍事上の理由から具体化な実現には至らず、全長3,911mという「世界最長の吊り橋」がようやく完成したのは1998年（平成10年）のことです。明石海峡大橋の完成によって、神戸市から淡路島まで縦断できるようになり、さらに、大鳴門橋を渡って四国の鳴門市まで至る「神戸淡路鳴門自動車道」が実現されました。

それまで3時間以上かかった神戸－徳島間は、約1時間40分にまで短縮され、人々の移動や物資の輸送はもちろん、文化交流や観光にも大きな役割を果たしています。

「明石海峡大橋ブリッジワールド」は、普段立ち入れない管理用通路を通り、海上298.3mの主塔に上ることのできる「体験ツアー」です。明石海峡大橋は、長さにばかり注目されますが、国内の構造物では、東京スカイツリー、東京タワー、あべのハルカスに次いで4番目の高さ。橋を見下ろす景色は圧巻で、地上に吸い込まれそうになりスリル満点！足元は格子になっていて、透けて見えるのでドキドキします。

明石海峡大橋は、約10年の歳月をかけて完成しましたが、その建設に携わった方がガイドしてくれるので、見るだけでなく聞いて学ぶことができるツアー内容となっています。360度見渡せるスリル満点のパノラマと、日本の科学技術のレベルの高さをぜひ堪能してみましょう。

舞子駅から徒歩で5分。橋のふもとにある舞子海上プロムナードは、海上約47mの位置に設けられた延長約317mの回遊式遊歩道をメインに展望広場、食事やショッピングが楽しめる展望ラウンジを備えた施設です。

200インチのスクリーンを備えた3D（立体）映像や、100分の1サイズの模型などを用い、世界最高レベルの橋梁技術をわかりやすく紹介するサイエンスミュージアムです。くつろぎスペースからは、明石海峡大橋や淡路島の雄大な景色を眺めることができます。

明石海峡大橋のたもとにある舞子公園は、古くから詩歌に詠まれるほどの美しい場所で、園内には、異国情緒豊かな「移情閣」（孫文記念館）」や、明治期に建てられた西洋館「武藤山治邸」、数寄屋造の和風建築｢旧木下家住宅｣などの建築物も点在しています。

また、淡路島と明石海峡大橋、明石市街を前景に、水平線に沈み行く夕日も必見です。特に秋、冬の夕日が美しいとされていますが、この時期の夕日はあっという間に沈んでしまうので、夕日を絶対見たい方は、事前に日没時間をチェックしておきましょう。

西に明石海峡大橋、正面に淡路島を望むアジュール舞子は、白砂青松の景勝地「舞子の浜」を復元した公園で、長さ約800mの美しい砂浜には、松林や草花が咲いています。散策やピクニック、バーベキューが楽しめるほか、夏には海水浴場としても利用されています。

絶景を眺めながら食事を楽しみたい方は、敷地内に建つホテル1階のレストラン「リストランテ ミア・アルベルゴ」がおすすめです。美しい瀬戸内海の景色を眺めながら、イタリアの最高級生ハムやチーズ、淡路島の食材を使用した、本格的なイタリアンが楽しめます。

いかがでしたか？世界一のスケールを誇る明石海峡大橋を見ていると、壮大で爽快になれること間違いなし。ツアーに参加すればより深く歴史を知ることができ、大人の社会科見学をしているような気分にもなれます。ぜひ、上から下からサイドから世界一を眺めてみましょう。