2016年06月09日
世界初の凍った水槽や滝つぼが注目される北見の「山の水族館」
北海道・北見市にある小さな水族館「山の水族館」。この水族館では赤字続きでしたが、年間2万人の来場者だったのが2012年のリニューアルを機に、およそ9ヶ月で20万人を突破!現在は人気スポットとして注目を浴びています。今回はそんな「山の水族館」の魅力に迫ります!
海のない北見市留辺蘂(るべしべ)町に、豊かな温泉を利用した淡水魚を集めた水族館が誕生したのは1978年。郷土館を併設するかたちでのスタートでした。ところが集客減が続き2011年に閉館。存続が危ぶまれるなか、水塊(すいかい)のプロデューサーとして著名な中村元さんを招いて、オンリーワンの水族館として再生に成功したのです。
北見市の「おんねゆ温泉 山の水族館」の入館者が、改築後から1年10ヶ月で50万人を超えた。地域性に拘った演出が人気を呼んだ。
— スークダッカ (@nisanyirmisekiz) 2014, 5月 7
そんな、赤字経営から大逆転を果たした「山の水族館」の盛況ぶりはメディアも注目!
改装後、一体どのような水族館になったのでしょうか。
「新江ノ島水族館」や「池袋サンシャイン水族館」などの収益性の高い水族館作りで定評がある中村元さん。中村さんプロデュースによってリニューアルされた「山の水族館」は、大雪山系の伏流水、温根湯温泉(おんねゆおんせん)を飼育に生かし、魚たちの生態をイキイキと見せる仕掛けが凝らされています。
館内中央に位置する半トンネルの水槽では、滝壺を再現した水流が降り注ぎ、まるで川底から見ているような景色を味わうことが出来ます。豊かな滝の流れが打ち付けた水面には絶えず激しい水泡が生まれ、渦巻く様子はド迫力!そんな水流の中を、力強く泳ぐオショロコマ達の姿を見ることが出来ます。
ずっと見たかった山の水族館の滝壺水槽が見られて至福の時間でした。小さな水族館だけど楽しかった。 pic.twitter.com/iVat170kFJ
— yuzu (@yuzuzu) 2015, 3月 22
凍った川の中を観察出来る水槽は、世界初の施設です。-20℃という極寒の留辺蘂(るべしべ)の自然があってこそ実現しました。氷がはってガンガンにしばれた(凍った)川の中を悠然と泳ぐ魚たちの姿には、自然のたくましさを感じますね。
凍った川の中に生きる魚の様子が観察できるとあって厳冬期の山の水族館に遠征するのはほぼ確定なのだ
— ばけねこ@おんまうす (@hir_tkmn) 2015, 9月 22
大水槽には、幻の魚イトウが悠然と泳いでいます。その数なんと40匹!1メートルを超える大きさは、日本最大の淡水魚ならではのサイズです。みごとな姿と、巨体が群れをなして泳ぐ様子は、迫力満点。その壮観さに、つい、見入ってしまいます。
山の水族館にて、『幻の魚 イトウ』
— ともぶー (@tomomomo1231) 2015, 9月 26
デカイです pic.twitter.com/g65kyWU4Bm
『イトウのいただきますライブ』にも注目
【イトウのいただきますライブ】
— 北の大地の水族館(山の水族館) (@onneyu_aqua) 2014, 10月 1
山の水族館名物イトウのえさやり!生きたニジマスをエサとして与えています。
決して残酷な話ではなく、これが自然界でごく普通に行われている生命の営みだということを皆様に知ってもらうためのプログラムです。 pic.twitter.com/UigR0F0dZM
生き餌を与えることで、命あるものをエサに生命がつながれている様子が伝わってくる『いただきますライブ』も話題を呼んでいます。給餌日には、夜行性のイトウが活発に捕食する姿が観察出来るように、照明が落とされ、生きたニジマスが投入されます。必死に捕食する魚たちのあるがままに生きる姿を見ることが出来ます。
山の水族館‼
イトウの給餌(生きたニジマス)迫力満点‼ pic.twitter.com/zbli4Se8yq
— かみば (@kamiba9) 2015, 8月 8
『川魚のジャンプ水槽』では、水深を調整して実際の川上りさながらの様子が観察出来ます。魚たちは、川の水位が低くなるとジャンプして、上流に移動するのです。生命力にあふれた本来の姿に気持ちが高まりますね。
川魚のジャンプ水槽 山の水族館 - YouTube
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アジアの巨大魚アロワナ、アマゾンのビラルクーや、アフリカのカラフルな魚たちが迎えてくれます。中村さんは、おんねゆ温泉を「魔法の水」と呼び、『熱帯淡水魚水槽』を、ふんだんに利用しています。そんな「魔法の水」で育てられた魚たちは成長が早く、美しく見応えがあります。
小さな生き物と遊べる『ふれあいタッチコーナー』では、ドクターフィッシュが体験出来ます。ザリガニやカメなど童心をくすぐる生き物たちともふれあえます。お気に入りの魚を見つけてみましょう。
このように、リニューアルしてからは規模は小さいながら、子供はもちろん、大人の心もつかむ水族館として注目されているのです。
『山の水族館』は道の駅と隣接しているので、バイクや車でのお出かけの目的地にぴったりです。最寄り駅の、JR石北本線留辺蘂(るべしべ)駅からは車で15分、女満別(おしゃまんべ)空港からは1時間20分、網走から1時間半ですから、広々とした北海道の景色を楽しみながら気ままにドライブで訪ねてみたいですね。
おんねゆ温泉北の大地の水族館(山の水族館)の詳細情報
おんねゆ温泉北の大地の水族館(山の水族館)
- 住所
- 北海道北見市留辺蘂町字松山1-4 道の駅おんねゆ温泉エリア内
- アクセス
- JR留辺蘂駅 バス 20分
- 料金
- 【料金】 大人: 670円 団体20名以上で510円 中学生: 440円 団体20名以上で370円 小学生: 300円 団体20名以上で200円
山の水族館を楽しんだ後は、グルメも味わいたいですね。道の駅では、海洋深層水ソフトと白花豆の甘納豆が人気です。道の駅という事で、玉ねぎなどの農産物やお土産品も並んでいて、おんねゆ温泉の魅力に触れながら休憩時間を過ごす事が出来ます。
道の駅 おんねゆ温泉の詳細情報
道の駅 おんねゆ温泉
置戸 / 道の駅
- 住所
- 北海道北見市留辺蘂町松山1-4
- 営業時間
- [月] 08:30 - 17:00 [火] 08:30 - 17:00 [水] 08:30 - 17:00 [木] 08:30 - 17:00 [金] 08:30 - 17:00 [土] 08:30 - 17:00 [日] 08:30 - 17:00 ■ 営業時間 8:30~17:00(4~10月) 9:00~16:30(11~3月) ■ 定休日 4/8~4/14、12/26~1/1
- 平均予算
- ~¥999
山の水族館から歩いて10分のところにある『手打ちそばすゞき』。北海道産江丹別(えたんべつ)のそば粉を使った手打ちそばが味わえます。細麺の10割そばは、ほんのりとそばの甘みが感じられ、丁寧な仕事ぶりがうかがえます。温泉ついでに立ち寄る人も多い人気店です。
手打そばすゞき - 留辺蘂町その他/そば [食べログ]
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
山の水族館から車で10分のところにあるこの店では、北見のご当地グルメ「北見塩やきそば」をいただくことができます。北見塩焼きそばは、「B級グルメで町おこし」という企画から生まれ、北見のあちこちで食べることが出来ます。北見焼きそばの認定ルールは、オホーツクのホタテを使う・キャベツではなく北見特産の玉ねぎを使う・鉄板に乗せて提供するなどの決まりがあります。
ファミリーレストランe'fの詳細情報
ファミリーレストランe'f
西留辺蘂 / 洋食、ラーメン、焼きそば
- 住所
- 北海道北見市留辺蘂町旭西220
- 営業時間
- [月] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00) [火] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00) [水] 定休日 [木] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00) [金] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00) [土] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00) [日] 11:00 - 20:30(L.O. 20:00)
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
山の水族館から車で15分、留辺蘂駅のエリアには、通称”天丼タワー”の異名をとどろかせるメガ盛り天丼が評判の『加根志め食堂』があります。食欲に自信があるガッツリ系が好きな人なら、一度は見て、味わってみてください。驚きの天丼は、チャレンジ魂に火をつけます。
留辺蘂のかねしめ食堂で天丼と格闘ちう pic.twitter.com/LkzXdomcrI
— きなこ (@kinako4028) 2015, 9月 20
加根志め - 留辺蘂/定食・食堂 [食べログ]
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
規模は小さいながらも、淡水魚たちの命を感じることが出来る「山の水族館」。滝壺水槽、凍る川、ジャンプ水槽など魅力が満載です。北見塩焼きそばやメガ盛り天丼など、北見留辺蘂にしかないグルメも味わってみてくださいね♪