2016年12月19日

人気番組「野天湯へGo!」で紹介されたワイルドすぎる温泉7選

人気番組「野天湯へGo!」で紹介されたワイルドすぎる温泉7選

OL温泉愛好家の山田べにこさんが、全国の野天湯を訪ねる人気番組「野天湯へGo!」。登山装備をしながら、全国の野湯ともいえる秘境の温泉を訪ねるという、かなりワイルドな伝説の温泉探訪番組です。実際に入浴を楽しめる場所だけでなく、源泉を探訪するといった登山的な要素を楽しむスポットなど盛りだくさん。泉質にこだわりたい!大自然を感じたい!という人にもおすすめなワイルドな秘湯をご紹介します。

山田べにこの「野天湯へGo!」

2010年から放送開始した伝説の温泉番組「野天湯へGo!」を知っていますか?一般企業でOLとして働く傍ら、温泉愛好家として活動されていた山田べにこさんが、登山をしながら野天湯をめぐるという斬新な温泉番組がBS日テレで人気を呼んでいました。

温泉がメインと思いきや、道なき道をも進む、かなり本気の登山っぷりも話題に。そんな「野天湯へGo!」で紹介された全国各地の野天湯の中から、初心者でも比較的挑戦しやすい温泉を厳選してご紹介します。

初心者でも安心して秘湯感を楽しめるお宿の温泉

【秋田県】鶴の湯温泉

【秋田県】鶴の湯温泉821422

出典:

秋田県仙北市にある乳頭温泉郷のなかでも、最も歴史の古い「鶴の湯温泉」。大きな混浴の露天風呂があることでも知られています。白濁した硫黄の香りが立ち込めるとても濃い温泉ですよ。

【秋田県】鶴の湯温泉821427

出典:

東北随一ともいえる知名度と人気の高さを誇るこの温泉までは、秋田市から車で約1時間半ほど。確かにちょっと奥まってはいますが、過酷な登山をしなくても大丈夫です。

【秋田県】鶴の湯温泉821435

出典:

冬場はこの雪深さ。茅葺き屋根の建物「本陣」は、登録有形文化財にも指定されているんです。日帰りでの入浴も可能ですが、せっかくならゆっくり宿泊してみてはいかがですか?

詳細情報

乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉

秋田県 / 乳頭温泉 / 旅館

住所
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
アクセス
盛岡ICより車で60分

宿泊した人の口コミ

kitto旅行時期 2023年4月

 元禄14年(1701年)開湯、秋田藩主の湯治場でもあった乳頭温泉郷最古の宿。予約がとれないことで知られる「秘湯」に念願叶って1泊。
 4月下旬というのに、雪が残るダート道の果てに、関所のような門が見えてくる。入口の門を入ると、江戸時代にタイムスリップ。茅葺き屋根の長屋が並ぶ小路を浴衣を羽織った湯治客が歩いている。女性客が多い。
 客室は、本陣(5室)、新本陣(5室)、東本陣(4室)、離れ本陣(2室)、1号館(3室)、2号館(5室)、3号館(11室) の7タイプ、全33室。他に、宿の配置図に離れ本陣(2室)というのがあったが、公式HPにも掲載されていないので、詳細不明。
 1~3号館は共同トイレ、囲炉裏付は、本陣(全室)と新本陣5と東本陣1・5の8室。
 今回は、東本陣の和室8畳、囲炉裏がない部屋。敷地の中ほどを川が流れていて、西岸に宿泊棟、東岸に温泉があるが、東本陣だけはその名の通り、渡り廊下をわたった東岸に建つ。雪解け水で川の水量が多い。
 和室は懐かしさ漂う造り。広縁には椅子2脚とテーブル、窓は昔ながらのガラス窓。カーテンがあるだけなので、ひんやりする。冬の寒さはいかばかりか。広縁と客室との間が障子になっているので、広縁全体が断熱空間。トイレのドアもレトロ。無料WiFi、ポット、金庫はあるが、冷蔵庫がないので注意。テレビもないが、俗世から暫し離れるのもまたよし。
 源泉は4つ(白湯、黒湯、中の湯、滝の湯)。半径50m以内に効能、泉質共に異なる4つの温泉が湧くのは珍しいのだとか。温泉は24時間入浴可能。内湯は男女共5つ、露天風呂は混浴・女性専用の2つ。つまり、女性は二つの露天に入れる。羨ましい。これ以外にも宿泊者専用の風呂(男女別の浴室と貸切風呂2室)があるが、内湯は総じて小さい。
 何はさておき、混浴露天風呂(白湯)。乳頭温泉と言えば、誰もが思い描く写真の風景が広がる。日帰り入浴(10:00-15:00)の時間帯は混雑するらしいが、15時過ぎに行くと、誰もいない。乳白色の風呂の底からポコポコと源泉が湧き出る、足元湧出泉。風呂の底は小石が敷き詰められ、立って歩くと足の裏が痛いので、移動は体を浮かせながら手で、という仕儀に。湯につかりながら自然の懐に抱かれる時間は例えようもない。
 その他の湯にも浸かってはみたが、露天風呂に勝るものなし。という訳で、食前・食後・朝と3度も浸かってしまった。
 夕食(18:00~)は部屋出し。部屋出しなんて何年ぶりだろう、などと思いながら待っていると、田沢湖名物「山の芋鍋」を始め、山菜料理などの郷土料理が運ばれてくる。派手さはないが、出来立てなので、どれもみな美味しい。中でも岩魚の塩焼きは美味。たっぷり1時間半をかけての食事が終わる頃には、お腹も気分も満ち足りる。
 朝食(7:00〜8:30)は、1号館1階の大広間で。部屋ごとにお膳の場所が決められていて、席につくとご飯と味噌汁を持ってきてくれる。山芋のとろろや岩魚の甘露煮、山菜など、田舎料理が美味しい。

 外界と隔絶したような、時間と空間。高価な食材でなくとも美味しい料理はでき、豪華な設備がなくとも満足のいく時間が過ごせることに、改めて気づかされる。何より、乳白色の露天風呂は、至福の時間をもたらしてくれる。

【岩手県】藤七温泉 彩雲荘

【岩手県】藤七温泉 彩雲荘821818

出典:

標高1400mの山の斜面にある藤七温泉の「彩雲荘」。東北最高峰を誇る秘湯感たっぷりの天然温泉のお宿です。

【岩手県】藤七温泉 彩雲荘821860

出典:

足元から泥と一緒にフツフツと湧いてくる源泉掛流しの濃い酸性泉。天然の泥パックも楽しめちゃえます。露天は混浴ですが、女性は湯浴み着やバスタオルを巻いての入浴OKです。

詳細情報

藤七温泉 彩雲荘

岩手県 / 八幡平 / 旅館

住所
岩手県八幡平市松尾寄木北の又
アクセス
盛岡駅よりバスで110分・田沢湖駅よりバスで130分・鹿角花輪駅からバスで150分

宿泊した人の口コミ

万歩計旅行時期 2022年6月

 藤七温泉は蒸けの湯と並ぶ八幡平温泉郷の両横綱で「日本秘湯を守る会」に所属する。岩手県と秋田県の県境に近い標高1400mに位置し、ドラゴンアイにも近いことからシーズンには多くの宿泊客がある。八幡平の最高所に近い大自然の中の山小屋風の一軒家で、宿の横が源泉地帯になっている。源泉の上に造られた露天風呂群は、石を組み上げ周囲に渡り板を置いただけの野趣あふれる造り。周囲には硫黄臭が漂い、これまで訪れた秘湯の中でも秘湯感、ワイルド感、解放感はトップクラスだった。浴槽の下からは源泉がプクプク湧き出し、底のミネラル分豊富な泥で泥パックも出来る。
 食事は朝夕ともビュッフェ形式で郷土料理から地元の山菜を使った料理などでヘルシー志向。決して豪華ではないが品数が多く、食後に頂く名水源太清水で淹れたコーヒーはとても美味しかった。

 豪雪地帯に位置するため営業は4月中旬から10月下旬まで。山小屋のような建物は決して手入れが行き届いているわけではないが、八幡平の大自然を満喫するにむしろこの姿が好ましい。

大人2名 税込 参考価格

29,200

春夏SALE4月15日(火)まで ※対象施設のみ

【栃木県】川俣一柳閣

【栃木県】川俣一柳閣821473

出典:

奥鬼怒温泉郷にある川俣一柳閣のお風呂も素敵ですよ。渓谷沿いにある露天風呂は、風情ある川のせせらぎを楽しみながらお湯をいただけます。この辺りは、平家の落人伝説も残る秘湯エリアなので、散策してみるのも面白そう。

【栃木県】川俣一柳閣821474

出典:

お宿はなんと崖の上!鬼怒川温泉駅からバスで1時間35分で行かれるのも魅力的ですよね。どの部屋からも四季折々に変化する日光の大自然の眺望を満喫できると評判です。

貸し切り露天もあるので、大自然と名湯を独り占めできます。

川俣一柳閣

閉業や休業等の理由により施設情報が存在しないか、一時的な障害で施設情報が取得できませんでした。

【栃木県】北温泉

【栃木県】北温泉821784

出典:

那須温泉郷にある北温泉も秘湯感満点。公共交通機関を使う場合は、那須塩原駅・黒磯駅を下車し、東野バス北温泉入り口を降りてから徒歩で40分ほどかかりますが、車の場合は北温泉のすぐ入口まで入ることができますよ。

【栃木県】北温泉821786

出典:

ノスタルジックな雰囲気が漂うこちらのお宿は、160年もの歴史があるそう。今も自炊をしながらの湯治が楽しめます。

【栃木県】北温泉821791

出典:

まるでプールのような大きさの湯舟。実は映画テルマエ・ロマエのロケでも使われたんだそう。湯量豊富な自噴泉は、PH6.7の柔らかい中性低張性高温泉の単純泉です。

【栃木県】北温泉824636

出典:

何と滑り台付きの子供用の浅い湯船まで。

奥那須の大自然に抱かれながらの特別なひとときが過ごせますね!

詳細情報

北温泉旅館

栃木県 / 那須 / 旅館

住所
栃木県那須郡那須町湯本151
アクセス
那須塩原駅 黒磯駅下車、東野バス北温泉入り口下車 徒歩40分。東北道那須ICより30分

まさに野天湯!秘湯を探訪をしたい人におすすめ

ここからご紹介する秘湯は、温泉に“入る”のはなく、主に“見に行く”のが目的のところばかりです。整備された温泉施設ではないので、もし行かれる場合は、安全性に注意して訪れてみてくださいね。

【鹿児島県】霧島温泉郷 目の湯

あの坂本龍馬も訪れたという霧島温泉。その中でも最古といわれているのが、こちらの岩風呂「目の湯」。

車で入れる場所から徒歩1分。でも脱衣所などがないので、女性には少しハードルが高いかもしれませんね。すぐそばを流れる川も温泉なので、ワイルド感は抜群です。

【北海道】岩間温泉

JR根室本線「帯広駅」から車で2時間ほど。歩く時間は15分程度ですが、道が険しくヒグマも出没する可能性のある小さな渓流沿いにある野湯です。

比較的道は整備されているのですが、冬場はタイヤチェーンや防寒対策などが必須の場所。でも硫黄泉のにごり湯の泉質がとっても良くって、温泉好きには人気の場所です。

【長野県】湯俣温泉 噴湯丘

最後にご紹介するのは、ちょっと上級者向けの登山の準備が必要な湯俣温泉です。天然記念物の噴湯丘を探しに、しっかり準備していってみましょう。

【長野県】湯俣温泉 噴湯丘821805

出典:

湯俣温泉にある晴嵐荘でゆっくり宿泊してからの探索がおすすめですよ。

お宿の前を流れる湯俣川は、温泉の成分を含んで美しいコバルトブルー。お宿の前から上流へ20分ほど遡ったところに、天然記念物の噴湯丘があります。

OLなのに…山田べにこさんって本当にすごいな~と話題になったスポットです。

今すぐリアルに野天湯へGo!

今すぐリアルに野天湯へGo!821865

出典:rczさんの投稿

「野天湯へGo!」でも紹介されたワイルドな温泉をご紹介しました。いかがでしたか?ちょっと行くのは大変ですが、とにかく泉質にこだわりたいという人や秘湯を楽しみたいという人に、とてもおすすめです。安全には十分に気を付けて楽しんでお出かけしてみてくださいね。

関連記事

関連キーワード