沖縄が全国で消費量一位の食べ物は、豆腐・豚肉・昆布。なかでも豆腐の消費量は全国平均の2倍だとか。沖縄の豆腐は「島豆腐」といい、味が濃くて水分が少なく、炒めたり煮たりしてもくずれにくい豆腐。この調理しやすい「島豆腐」を料理によく使用しています。沖縄は長寿県としても有名ですが、豆腐をよく食べる食生活にその秘密があるのかもしれません。豆腐は低カロリーなのに良質なたんぱく質が豊富で、消化もよい健康的な素材。そんな豆腐をたくさんつかった料理を提供してくれる「海洋食堂」をご紹介します!
2016年03月23日
沖縄でおいしい豆腐料理を食べるなら、訪れるべき「海洋食堂」
沖縄は豆腐の消費量が日本一の県。そんな沖縄で、おばぁにつくってもらうような豆腐料理を食べたいと思ったら、地元の人で繁盛している食堂に行くのがおすすめ。なかでも「海洋食堂」は訳あって、豆腐料理のメニューが数多くそろう食堂です。長寿県・沖縄の食生活の秘密を探るべく、今回は「海洋食堂」の豊富な豆腐料理をご紹介します。
「海洋食堂」は、もともと豆腐屋さん。食堂で調理される自家製豆腐は、食堂のとなりで毎朝、その日一日に使う分だけを手間ひまかけて丁寧に作られているので、新鮮そのもの!できたてのおいしい豆腐でつくられる人気メニューは午前中に売り切れてしまうほど。豆腐料理以外にも、数多くの沖縄家庭料理がメニューに並びます。そのおいしさに魅せられて、すべてのメニューを食べるべく通いつめている人もいるとか。
料理に使われている出汁は、6時間以上かけて作られ、おかみさんしか作り方を知らない、40年以上も続いている秘伝もの。この出汁で具材を煮たり、スープに使った料理が、沖縄県民だけでなく、観光客をも魅了する料理の秘密。まずは豆腐料理から紹介しましょう。
ゆし豆腐とは、豆腐が固まる前のおぼろ豆腐のことで、型に入れて豆腐になる前のふわふわの状態。醤油をかけて食べたり、みそ汁の具や、沖縄そばにのせたりしていただきます。そのゆし豆腐を「海洋食堂」秘伝の出汁と合わせたのが、ここの「ゆしどうふ」。豪快に盛られたゆし豆腐の上に豚肉をやわらかく煮たものがのった、かつお節の風味がする、あっさり系のスープです。中には半熟卵が隠れていて、黄身をからめながら食べてくださいね。大豆の味、出汁のうま味、豚肉の甘さが合わさって、ボリュームがありますが、するするっといただけますよ♪
ゆし豆腐をそばにのせた「ゆしどうふそば」も人気の一品。さらにボリュームのある料理になります。そばの麺は、細めのストレート麺。秘伝の出汁をゆし豆腐と麺とともに味わってください。
下に隠れた半熟卵をからめて食べると、ほっとするようなまろやかな味に。ときどき豚肉の厚切り煮つけをかじりながら、ゆし豆腐と麺と交互に食べていると、あっという間に食べ終わりそう。
名物料理「豆腐ンブサー」は、3本の指に入る人気メニュー。ンブサーとは、野菜の出汁で煮込んだ料理のこと。ここでは、豆腐を出汁で煮て、上に豚肉がのせられています。豆腐は2丁はあろうかとうボリューム。一食でこんなにたくさんの豆腐を食べるって、沖縄にこなかったら体験できなかったかも!甘めの味つけの出汁が、できたてのあっさり味の豆腐とよく合ます。刻みニラもよいアクセントとなり、ぺろりと食べれる一品です。
沖縄の食堂メニューにある「みそ汁」は、ご飯の添え物ではありません。立派な主菜として食べられている料理です。大きな器には、豆腐、三枚肉、ランチョンミート、野菜、卵が入っています。具も出汁もたっぷり、おからの小皿とご飯がついてくるので、おなかもいっぱいになります。いつも食べている味噌汁と、沖縄のみそ汁の違いを食べくらべてみると面白いですよ♪
「牛肉いため」は沖縄風のすき焼で、豆腐と牛肉がメインの煮物です。甘めの醤油味はご飯がすすみます。自家製の豆腐が豪快に入っていますが、ふわふわなので食べやすく、キャベツ、牛肉、糸こんにゃく、玉ねぎをにんにく風味で炒めた上に、生卵がのせられています。キャベツは季節によってレタスや白菜の時もあるそう。
ナスと相性のよい味噌で味つけした豚肉入りの「ナスのみそいため」にも大ぶりの豆腐が入っています。十分に炒められたナスと豚肉、大豆の味が濃い豆腐に味噌がからまって、ご飯がいくらでも食べられてしまいそう!メインにこれだけたっぷり野菜があるのに、さらにキャベツの千切りが添えられている一品。
豆腐チャンプルーにも似ていますが、こちらの「野菜おかず」にはニンジンと、上に豚肉の煮ものがのせられているところが違います。野菜をメインで食べたいときには、こちらをどうぞ。食べきれないときにはお持ち帰りもできるので、心配しないで注文してみましょう。
「海洋食堂」のおいしい豆腐を堪能するなら、頼んでほしい「豆腐チャンプルー」。味つけはあっさり、出汁のうま味で、大ぶりに割った豆腐・キャベツ・もやしの淡白な食材が、絶品の「豆腐チャンプルー」に仕上がります。最後に、とき卵をからめて、やさしい味わいに。おからの小皿とご飯、そばの汁物がついているのでボリュームたっぷり。ほかにも、豆腐のはいったゴーヤチャンプルーもあります。
「につけ」は、ニンジン・ジャガイモ・玉ねぎ・キャベツなどの野菜と、豆腐、豚肉が入った煮物のこと。野菜・豆腐の味を活かした、薄めの甘めしょうゆ味ですが、出汁がたっぷりしみていて飽きがこないおいしさ。「海洋食堂」ならではの秘伝出汁がここでも効いています。そしてまたボリュームがすごい!「海洋食堂」のおふくろの味といえる一品です。
「てびちそば」のてびちとは、豚足のこと。下のそばが見えないくらい、てびちの存在感がとにかくすごい一品。その存在感に、そばを食べる前から、完食できるのだろうかと不安になります。しかし、いったん箸をつけると、臭みのないぷりぷりととろける「てびち」は油っぽくなく、紅生姜がアクセントに。てびちの骨は、空の小皿がついてくるので、そこに置いてきましょう。スタミナとコラーゲンたっぷりの、沖縄ならではの麺料理です。
ここならではのこだわりある調理法が特徴の「チャンポン」。一般的に沖縄でちゃんぽんといえば、長崎ちゃんぽんとは違い、麺とスープがありません。野菜と卵を炒めてご飯にのせるのが、沖縄ちゃんぽんです。こちらでは、野菜と肉、かまぼこを炒めてご飯の上にのせ、一番最後に薄焼き卵をかぶせるタイプ。炒めた野菜のうま味がしみたご飯と、薄焼き卵をいっしょに頂くと、より卵の存在感を感じられる人気メニュー。
沖縄でしか食べられない料理のひとつ「フーイリチャ」。フーチャンプルとも呼ばれ、車麩と野菜炒めたもの。代表的な沖縄の郷土料理です。もやしとキャベツ、玉ねぎを甘めに炒めてあります。車麩は小麦粉を原料としているため、ヘルシーでふわふわな一品。この車麩の食感とおいしさが忘れられないという観光客も多いとか。沖縄以外ではあまり車麩をおかずとして料理することがないので、ぜひ沖縄滞在中に食べて帰ってほしい料理のひとつです。
沖縄ならではの定食メニューといえば、ポークと玉子焼きのセットですよね。こちらの「玉子焼き」はスパム以外に、シシャモフライまでも!ふわふわのボリュームある玉子焼きに、胡麻ドレッシングがたっぷりかかったキャベツの千切りとあわせれば、どれもご飯の進む組み合わせになりそう。
「海洋食堂」の自家製豆腐をつかった料理は、豆腐の濃いうま味と秘伝の出汁が、ボリュームたっぷりの、ここでしか味わえない名物料理をつくり出します。地元の人にも観光客にも愛されるメニューの数々は、午前中に売り切れることもあります。ぜひお腹を空かせて、早い時間帯に来店してください。きっと沖縄の食文化を満喫できることでしょう。またお弁当として持ち帰りもできるので、沖縄の海に行くときは「海洋食堂」でおばぁの心のこもったお弁当を持っていくのもおすすめですよ。
海洋食堂の詳細情報
海洋食堂
赤嶺 / 食堂、豆腐料理
- 住所
- 沖縄県豊見城市名嘉地192-10
- 営業時間
- [月] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [火] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [水] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [木] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [金] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [土] 10:00 - 19:30(L.O. 19:00) [日] 定休日
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- 平均予算
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