2016年12月14日
東京で現地さながらのインド料理!インドの地方別に名店5軒を紹介
北インド、南インド、ベンガル、ゴアなど、インド料理といっても地域によってメニューや使う食材、香辛料もさまざまで、実はとっても奥が深い。今回は、インド料理の虜になって15年の筆者が、都内の本当に美味しいインドレストランを紹介します。あなたのインド料理の概念が変わるかもしれません!
日本の約9倍の広さの国土面積を持つインド。使われる食材や調味料はもちろん、全域がほぼ米食の日本と違って、主食もエリアごとに異なります。まるで、違う国の料理かと思ってしまうほど!日本でよく知られているインド料理は実は北インド地方のものがほとんどです。この記事では、代表的な地域別に現地さながらの味が楽しめるお店を紹介していきます!
リッチでまろやかなバターチキンカレーや、タンドールという釜で焼かれたナンやタンドリーチキンなど、おなじみのメニューは全てインド北部の料理です。主食はパン(ナン、チャパティなど)で、スパイスはクミン、コリアンダー(葉や茎ではなく種)、カルダモン、シナモンなどがよく使われます。
そんな北インド料理を出す店の中でも、“正統派”と名高いのが銀座にある「オールドデリー」。バターやナッツをふんだんに使った濃厚さながら、重さやしつこさはなし。スパイスの味もしっかり感じられ、深みのある美味しさです。
タンドリーチキンは店内で捌いた国産のハーブ鶏を使用しており、化学調味料不使用。
タンドール(釜)でナンやチキンを焼くところを見ることができます。
オールドデリー
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
ベンガル地方はインド東部とバングラデシュにまたがる地域。主食はお米で、食材は川魚や野菜が多く使われ、調理方法は煮込みや蒸し煮がメイン。スパイスもマスタードシード(マスタードの中に入っているプチプチ)など穏やかな風味のものが多く、日本人に馴染みやすい味です。「日本唯一(?)の純ベンガル料理の店」を名乗るのが町屋にあるPuja。最初は店の外にある「ナンありません」の貼り紙に驚きますが、料理を食べると「美味しい!」の一言。スイーツが激甘なのもベンガル料理の特徴です。
ベンガル地方では川魚をよく食べるので、Pujaでもコイ科の魚が出てきます。川魚が苦手な人でも、スパイスが臭みをカバーしながらふわっと香ってとても美味しく、この料理は抵抗なくいただけそうです。北インド料理よりもスパイスの効能や風味をダイレクトに堪能することができます。
一瞬プリンかと思ってしまうほど、甘い甘いベンガル地方のヨーグルトもぜひ試してみて。
ベンガル料理プージャーの詳細情報
ベンガル料理プージャー
町屋駅前、町屋、荒川七丁目 / インド料理、インドカレー
- 住所
- 東京都荒川区町屋3-2-1 ライオンズプラザ町屋 B1F
- 営業時間
- [月] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) [火] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) [水] 定休日 [木] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) [金] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) [土] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) [日] 12:00 - 15:00(L.O. 14:00) 17:00 - 21:00(L.O. 20:00) ■ 定休日 水曜(祝日の時は営業、翌日が休業) 不定休あり HP等で確認願います
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥2,000~¥2,999
2015年、日本エスニック協会が選んだ「本当に美味しいエスニック料理グランプリ」の4位にインドの西海岸で食べられている一風変わったマニアックなカレー「ポークビンダルー」がランクインし、コアなインド料理好きの間で話題となりました。
ポークビンダルーはインドの西海岸エリア、ゴア州の料理です。かつてゴアを植民地支配していたポルトガルの影響を受けており、インドでは珍しい豚肉とビネガーで仕上げるメニューです。ゴア料理の専門店は日本にはないようですが、八重洲地下街にある南インド料理専門店のエリックサウスで食べることができます。欧風にマリネされた豚肉の酸っぱさと、インドのスパイスが混ざり合ったなんとも独特な風味がクセになってしまい、筆者もよく食べています。
メインの南インド料理ももちろん美味しいです!
最近ムール貝づいているので今日はゴアの貝料理 tisryo を試作。見た目はパッとしないけどえらい美味いです。ココナツと生姜と青唐辛子で蒸し煮。
— イナダシュンスケ (@inadashunsuke) 2016年11月22日
ハマグリを小さくしたような貝でやるのが本当で、その貝のことも tisryo と言います。 pic.twitter.com/YUHNV5k0gm
メニュー開発を担当されている方のツイートを読んでいると、研究熱心ということがとてもよく伝わってきます。実際、「今日こんなメニューがあります」「こんな料理ができたので限定◯◯名に提供します」というようなツイートがよくあり、行った直後にまたすぐ行きたくなってしまいますよ。
エリックサウス 八重洲店の詳細情報
エリックサウス 八重洲店
京橋、東京、宝町 / インド料理、インドカレー
- 住所
- 東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 中4号 (八重洲地下二番通り)
- 営業時間
- [月] 11:00 - 22:00(L.O. 21:30) [火] 11:00 - 22:00(L.O. 21:30) [水] 11:00 - 22:00(L.O. 21:30) [木] 11:00 - 22:00(L.O. 21:30) [金] 11:00 - 22:00(L.O. 21:30) [土] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [日] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) [祝日] 11:00 - 21:30(L.O. 21:00) ■ 営業時間 ※2023年7月1日~ ■ 定休日 元旦休み(八重洲地下街の営業時間に準ずる)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
“ビリヤニ”を知っていますか?地域ごとに味は違いますが、北から南までインド中で食べられている炊き込みご飯です。ただの炊き込みご飯と思うなかれ、日本とは違った米の香り、肉や骨から出た旨味、スパイスの香り、香草の香り、全てが渾然一体となって、口から入って鼻から抜ける素晴らしい風味を味わうことができます。
この写真からお米の色にムラがあるのが見えますか?上野にある「ハリマ ケバブ ビリヤニ」は、伝統的な製法でビリヤニを作っており、米や肉などを層にして重ねて炊き、後から混ぜ合わせることで、それぞれの旨味をグッと引き出しています。スパイスの効きが強めでとても美味しいです。
もちろんビリヤニ以外も美味しい同店。このナッツにスパイスを絡めたおつまみは特におすすめ。インド料理店でこのメニューを見かけたら必食です!
ハリマ・ケバブ・ビリヤニの詳細情報
ハリマ・ケバブ・ビリヤニ
稲荷町、上野、新御徒町 / インド料理、インドカレー、パキスタン料理
- 住所
- 東京都台東区東上野3-36-7 1F
- 営業時間
- [月] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [火] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [水] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [木] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [金] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [土] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) [日] 11:00 - 15:30(L.O. 15:00) 17:00 - 23:00(L.O. 22:30) ■ 定休日 上野三井ガデンホテルからすぐ近くにある南 インド&バキスタン料理 どうぞよろしくお願いします。
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
最後に満を持して、南インドの料理をご紹介!主食は米で、肉だけでなく乳製品も使わない野菜とスパイスのみのベジタリアンメニューが多く、全般的に北インドよりあっさりしているのですが、驚くほどに、味の薄さや軽さを感じさせないのです!出汁の文化もなく、肉の旨味もなく、スパイスの組み合わせのみでこの深さ。きっと、インド料理どころか料理全般の概念が変わってしまいますよ。
京橋にある南インド料理専門店の超人気店「ダバインディア」は、オープンと同時にすぐに満席になってしまいます。料理はしっかりと現地の味を食べさせてくれるクオリティながら、サービスはしっかりと日本に合わせたスタイルで、コアなインド料理好きから新規の客まで、店内は常に賑わっています。
ビリヤニも食べることができます。ダバインディアはベジタリアン向け料理だけでなく、肉を使ったメニューも豊富です。
こちらは南インドでよく食べられているマサラドーサという料理です。南インドなのに粉モノ?と思いきや、これは米の粉からできています。それを少し発酵させて焼いたクレープのような生地で、じゃがいものスパイス炒めをくるっと巻いた料理です。横にある美味しいチャトニ(チャツネ)と、生地のほのかな酸味が次の一口を誘います。
このラッサムは、日本でいう味噌汁のような、毎日のように飲むスープです。梅に似た“タマリンド”という果実の酸味が効いており、口直しにもちょうどよいです。
実はこの南インド料理、最後の方はカレーも野菜のスパイス炒めもラッサムも、全てをご飯にかけて、ごちゃ混ぜにしたあげく、上からヨーグルトをかけて食べることがよくあります(人によります)。それがなんともいえず美味しく、なんとなく抵抗を感じますが、ぜひ試してほしい食べ方です。
なので、ぜひセットで頼んで見てください!このセットは南インドの言葉で「ミールス」といって、ご飯、ラッサム、カレー、野菜のスパイス炒めなどが入った定食です。現地ではバナナの葉の上に乗って出てきます。
ダバインディア
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
広い広いインドは、料理の種類もたくさん。ちょっとマニアックなお店に行くと、驚くほど色々なメニューに出会うことができますよ。ぜひ行ってみてくださいね。