2017年01月23日
【穴場】鎌倉唯一の尼寺・英勝寺。四季の草花が上品で美しい
鎌倉にある「英勝寺」というお寺をご存知ですか?あまりメジャーではありませんが、鎌倉唯一の尼寺であり、国の重要文化財に指定されている貴重な建造物が多数残っています。さらに英勝寺は花の寺としても有名で、季節に応じて色とりどりの美しい景観を見ることができるんですよ。今回は、そんな鎌倉・英勝寺の魅力をたっぷりとご紹介していきます!
「英勝寺」は、1636年(寛永13年)に徳川家康の側室であるお勝の方(後の英勝院)によって創建された寺院で、鎌倉唯一の尼寺として有名です。明治維新までは代々水戸家の姫が住職を務めてきたため、「水戸御殿」や「水戸の尼寺」などと呼ばれることもあります。
鎌倉駅西口から北鎌倉駅方面に向かってJR横須賀線沿いを歩いていると、10分程度で英勝寺にアクセスします。近くには「寿福寺」や「護国寺」、「八坂大神」などがありますので、寺社巡りを楽しむのも良いでしょう。
英勝寺は、たくさんの草花に囲まれた自然豊かな寺院です。季節に応じて、色とりどりの美しい風景を楽しむことができますよ。
春の英勝寺の見どころは、繊細で優美な「白藤」です。藤の花というと紫色をイメージしますが、英勝寺の藤は全て"白"。爽やかで上品な美しさが魅力的です。また白藤の開花時には周囲の木々が青々と生い茂り、白と新緑の美しいコントラストを見せてくれます。
書院の軒先に大きな藤棚があり、近くに行くと白藤の甘い香りがふんわりと漂います。またこちらの書院では月に数回お茶会が開かれているので、運が良ければお抹茶を飲みながら白藤を観賞することもできますよ。
英勝寺の白藤の見頃は、例年5月上旬となっています。ガイドブックなどにはあまり載っていない穴場スポットのため、比較的ゆったりと観賞することができるでしょう。白藤の名所は日本全国でも数少ないので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
2月~3月の初春には、梅の木が可憐な白い花を咲かせます。白藤とはまた違った魅力のある、かわいらしい"白"ですよね。
鮮やかなピンクではなく、清楚で奥ゆかしい白い梅なのが尼寺らしいですね。派手ではありませんが、情緒ある美しい風景を眺めることができます。
春は繊細な"白"に包まれる英勝寺ですが、秋になると雰囲気がガラリと変わります。境内の散策路沿いに真っ赤な「彼岸花」が咲き誇り、華やかな光景を見せてくれるのです。
"白"の清楚さと"赤"の華やかさをあわせ持っている英勝寺。どちらも違った魅力がありますので、季節を変えて何度も訪れてみたくなりますよね。
英勝寺の彼岸花の見頃は、例年9月中旬~10月となっています。同じ時期にはピンク色の萩の花も咲いていますので、カラフルで美しい景観を楽しむことができるでしょう。
英勝寺の見どころは花だけではありません。境内の奥に広がる「竹林」も、人気の観光スポットです。鎌倉の竹林といえば「報国寺」が有名ですが、英勝寺でもそれに負けないほどの美しい風景を眺めることができます。
竹林の中は、外の喧騒から離れた静かで落ち着いた空間。報国寺と比べると観光客も少ないので、竹林の美しさをじっくりと堪能することができるでしょう。
竹林の美しい"緑"は、一年中いつでも観賞することができます。爽やかな春夏も、侘しさのある秋冬も、どちらも非常に魅力的です。季節ごとの微妙な色合いの変化を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
鎌倉唯一の尼寺である英勝寺についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?白藤と梅の"白"、彼岸花の"赤"、そして竹林の"緑"が、非常に美しいですよね。季節によって全く違う風景を楽しめますので、何度訪れても飽きることがありません。今度鎌倉に行く際は、ぜひ英勝寺まで足を延ばしてみてくださいね。
英勝寺の詳細情報