神戸の花見スポット！実は名所、桜で賑わう「有馬温泉」を散策しませんか？

例年4月上旬から中旬頃になると、有馬温泉のいたるところで桜を楽しめるようになります。風に運ばれる春の香りに誘われ早速散策に出かけたいところですが、散策に出発する前にちょっとだけ準備をしておくと楽しさが倍増します。

有馬温泉に到着したら、まず有馬温泉観光総合案内所を訪れましょう。総合案内所では、散策に役立つ地図やイベント情報を入手することができ、これからの散策がより楽しいものになります。有馬温泉内の宿やJRバスの予約取次ぎもしています。

有馬温泉街は、だいたい1キロ四方と散策にちょうどいい広さです。

有馬温泉は山峡に発展した温泉街のため、坂や階段が多く散策は軽い登山のようです。のどの渇きを潤す水分は用意しておいたほうが良いでしょう。有馬温泉中心街のコンビニは、駅前とねね橋そばの2つしかありませんので、散策を始める前に、立ち寄って必要なものを用意しておきましょう。

阪急バス案内所の向かいにある、昭和の雰囲気が感じられる「喫茶・パーラーいずみ」で一息つきませんか。蔦が絡まり自然と一体化した建物の1階は売店で、2階がパーラーです。まずは、散策の計画を練るのも○。

有馬温泉街の入り口にある、特徴的な赤い格子の欄干の橋が太閤橋です。逆さ瓢箪や桐紋など太閤秀吉にゆかりのある文様が彫られています。太閤橋から有馬川親水公園に下りることができます。

温泉街の中心にある真っ赤な欄干の「ねね橋」と「ねねの像」は、有馬温泉の観光スポットとして有名。真っ赤な欄干と桜の相性は抜群です。ねね橋からも有馬川親水公園に下りることができます。

「有馬川親水公園」には、太閤橋やねね橋から下りることができます。流れる水のせせらぎを聞きながら桜を眺めていると爽やかな気分になってきます。腰を下ろし、飲み物やお弁当を広げてみても。時期によっては、さくらまつりなどのイベント会場として賑わいます。公園から見上げるねね橋と桜のコラボは必見です。夜になるライトアップされ、夜桜を楽しむこともできます。

阪急バス案内所前に位置する曹洞宗の寺院です。「イトザクラ」と呼ばれる樹齢約260年という一重の枝垂桜が毎年見事に咲き誇ります。夜はライトアップされるため、夜桜も楽しめます。

枝垂れ桜の人気スポット「念仏寺」は太閤秀吉の正室、北の政所（ねね）の別邸跡といわれるところに建つ浄土宗の寺院です。色鮮やかなピンク色がとても綺麗な枝垂桜が見られます。

散策の疲れを取るには温泉が一番です。有馬温泉では褐色の含鉄泉「金泉」と炭酸泉「銀泉」の2種類のお湯があります。日帰り入浴施設「金の湯」の玄関横スペースでは、なんと無料で金泉の足湯と飲泉が楽しめます。

温泉で体が温まったら、無性に冷たいものが食べたくなりませんか？「有馬麦酒」や「ありまサイダー」などちょっと変わったご当地メニューも並ぶ「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」では、18種類の本格ジェラートが楽しめます。一番人気は「六甲プレミアムミルク」。

太閤通の観光総合案内所の隣に店舗を構える「きんせん堂」では、大ヒット商品のもっちり「金銭焼」、金粉入り贅沢ゆずゼリー「有馬金粉ゼリー」、チョコレートナッツの「金色豆」など、太閤秀吉が大好きだった「金」にまつわるお菓子がたくさん。

有馬温泉は大阪梅田駅（大阪）から高速バスで約1時間、三宮駅（兵庫）から電車を乗りついで約30分と意外とアクセスしやすいところにあります。公共交通機関を乗り継いで、関西国際空港から約2時間20分、伊丹空港から約1時間10分、神戸空港から約1時間10分と空港からのアクセスもなかなかよいです。

土日や祝日に車で訪れる場合、太閤橋から有馬温泉側に入ってはいけません。温泉街は道が狭い上、多くの観光客で賑わっているので身動きが取れなくなってしまいます。ひどい時には1時間から2時間の渋滞に巻き込まれることに……。手前のコインパーキングか、少し歩くことになりますが、有馬温泉第2駐車場や、芦有道路入り口から南に入る外周道路を通って、有馬里駐車場やロープウェー駐車場を利用しましょう。

春の有馬温泉も秋に負けず劣らず見所がたくさんあります。関西方面にお花見行楽でお出かけの際は、ぜひ有馬温泉を候補に加えてください。