2016年06月27日

ハマればクセになる。東京・いい店、ルールのある店

ハマればクセになる。東京・いい店、ルールのある店

東京には、いい店だけど独特のルールがあり、敷居の高いお店というのがあります。初めて訪れる人は、ちょっとびっくりしますが、それでも行列が絶えず、熱烈なファンに支えられている東京のいい店をご紹介します。慣れれば多少うるさいのも気にならない、時には塩対応、でも通いたくなる厳選の5店です。

大人の酒場。「伊勢藤」/神楽坂

「伊勢藤」内観 55454 素敵ですね、好きなんです、この雰囲気。 (2012/10)

出典:bottanさんの投稿

神楽坂の路地裏にひっそりと佇む「伊勢藤」。風情ある日本家屋で店内の雰囲気が好きで通う人も多いです。

とりあえずビール!はNG。声も小さく

このお店で「とりあえず、ビール!!」などと注文してはいけません。チューハイ、ハイボールなどもありません。あるのは日本酒のみ。先代のご主人なら、ビールを注文しようものなら「ほかの店でどうぞ」と言っていました。店内で、会話が盛り上がってしまうと、店主自ら客席に接近し、声のボリュームを下げるようにたしなめられます。現在のご主人は、先代よりも温厚な印象ですが、お客のほうが先刻承知といった感じで静かに飲む人しかいません。店内禁煙は以前のまま。店内にある囲炉裏を囲むようにカウンター席があり、座敷もあります。

「伊勢藤」料理 55457 これで一杯ですよ、堪りませんね。

出典:bottanさんの投稿

まるでタイムスリップしたかのような雰囲気。1937年創業以来、お酒は白鷹のみ。黙ってても酒肴3種が供されます。穏やかな大人の時間が流れる居酒屋。騒がしい酒場は苦手という人にはおすすめです。

伊勢藤の詳細情報

伊勢藤

飯田橋、牛込神楽坂、神楽坂 / 居酒屋、日本酒バー

住所
東京都新宿区神楽坂4-2
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999

立石の立役者。「宇ち多゛」/京成立石

「宇ち多゛」メニュー 55460 メニュー

出典:ぽぱいさんの投稿

メニューを見ると、食べ物は「もつ焼き一皿200円」「煮込み一皿200円」「お新香200円」だけ。また、もつ焼きにいったいどんな種類があるのかは、一切明示されていません。

変な注文は禁止。常連さんの真似をして注文しましょう

下町にあるのん兵衛の聖地として「京成立石」の名を高めたのは、まぎれもなく「宇ち多゛(うちだ)」は、のんべぇの聖地「京成立石」の行列の絶えないもつ焼き屋さんとして君臨しています。予備知識のないままこの店を訪れると、戸惑うかもしれません。常連にならないとわからない特別な符牒のようなものがあり、変な注文をすると、お店のおじさんが、キレる、こわい、という噂も。初めて入店する方は周囲のお客さんの注文を真似してみてくださいね。

「宇ち多゛」料理 55463 2015.3 ツルタレ(2串1皿200円)

出典:やっぱりモツが好きさんの投稿

もつ焼きの焼き方はなんと100種類!シロ、レバ、カシラ、ハツ、ガツ、アブラ、ツル、ナンコツの8種類があり、それをタレ、塩、素焼き、味噌焼き、あるいは酢をかける(素焼きと塩焼き)といった選択ができます。焼きかたも、若やき、普通、よく焼きが注文可能です。

「宇ち多゛」料理 55464 タン生酢

出典:urya-momenさんの投稿

人気メニューのひとつ、タンなまのお酢かけ。絶妙な火の通し具合です。お酢のおかげでさっぱりといただけます。

宇ち多゛の詳細情報

5000

宇ち多゛

京成立石、青砥 / もつ焼き、居酒屋

住所
東京都葛飾区立石1-18-8 仲見世商店街
営業時間
[月]  14:00 - 19:00 [火]  14:00 - 19:00 [水]  14:00 - 19:00 [木]  14:00 - 19:00 [金]  14:00 - 19:00 [土]  10:00 - 12:00 [日]  定休日 [祝日]  定休日 ■ 営業時間 [土]売切れ次第営業終了
定休日
日曜日、祝日
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999
  • ¥1,000~¥1,999

うまい魚を食べるなら。「魚三」/門前仲町

「魚三酒場 富岡店」料理 55467 しおから、平目さし、ウーロン茶

出典:自称独り者グルメさんの投稿

ヒラメ刺し。とにかく安いのがうれしいですね。

まずは、飲み物。次に魚が鉄板ルール

一見、なんのルールも存在しないかのようなおじさんの憩いの酒場。しかし、厳格なルールが存在します。かつての武勇伝は数々。いつものように長い行列のあと、ようやく席についた若いカップルは、初めに卵焼きを注文して、「はあっ?! ウチは酒場なんだよ。まず飲み物、次に魚を注文してちょうだい!」と、店主に叱られたのだとか。オトナの酒場ということで、まずは、飲み物、次に魚というのが暗黙のルールのようです。

「魚三酒場 富岡店」メニュー 55470

出典:かみ~さんの投稿

とにかく驚かされるメニューの数。さらに値段が安いことに二度驚きます。これなら、怒られてもまた来ちゃいますね。

「魚三酒場 富岡店」料理 55471 中トロ

出典:油の大将さんの投稿

安くてうまい魚が食べられるとあって、行列のできる人気店。こちらは中トロ、これだけの量を出してくれるお店はそうそうありません。注文をする際はなるべく2~3品はまとめて、店内のお姐さんの手があいたときを見計らってください。シメにおすすめなのは「おつゆ」。ほっとするいいお吸い物です。

魚三酒場 富岡店の詳細情報

魚三酒場 富岡店

門前仲町、越中島、木場 / 居酒屋、海鮮

住所
東京都江東区富岡1-5-4 1F・2F・3F・4F
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥2,000~¥2,999

激安イカづくし。「やきや」/荻窪

「やきや 荻窪店」料理 55474 げそ揚げ¥170

出典:ぽぱいさんの投稿

甘辛タレのゲソ揚げ。いか専門の立ち飲み屋さんとして、その方面では超有名店。とにかく激安です。いか料理はだいたいが170円。ウソのような価格設定です。16時の開店と同時にお店はいっぱいになる人気店です。

「やきや 荻窪店」料理 55475 ミミ刺し

出典:酔うさん@酔酔どうでしょう?さんの投稿

いかの耳の刺身「みみさし」170円(2016年3月現在)。コリコリとした食感が楽しい一品です。この価格で充分すぎるほどのクオリティ。

「やきや 荻窪店」メニュー 55476 メニュー

出典:ぐるめぼうずさんの投稿

眼を疑いたくなるほどの激安価格(2016年3月現在)。優良センベロ店といっても過言ではありません。

注文のタイミングにご配慮ください

お店が混んで忙しくなってきたときは、注文のタイミングにご注意を。店の奥にいる場合は問題ありませんが、出入口に近い位置にいる場合、注文を無視される場合がありますので、注文時の配慮が必要です。というのも、出入口近くには焼き台があり、こちらにいる女性は、調理と注文をいっぺんにこなさなければならず、それが大変なのです。注意される、ということはまずありませんが、気持ちよく飲むのであればご配慮を。それでもお店にお客が絶えないのは、料理の旨さと激安価格のおかげなのでしょうね。

「やきや 荻窪店」料理 55479 わたあえ

出典:ぐるめぼうずさんの投稿

珍味のわたあえ。げそにいかわたをベースにして、ソースをからめた一品。余ったソースにいかさしをつけても絶品です。

やきや 荻窪店の詳細情報

やきや 荻窪店

荻窪 / 立ち飲み、居酒屋、海鮮

住所
東京都杉並区荻窪5-29-3
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

入替制もつ焼きの名店。「米山」/赤羽

「米山」料理 55482 タン(半焼き)¥110大きくて柔らかい

出典:ぽぱいさんの投稿

焼き具合が絶妙のタン。

焼き物が出てくるのに2時間。じっくり楽しめる方むけ

「米山」外観 55484

出典:高田まんぷくさんの投稿

前代未聞、入替制の居酒屋です。追加で注文すると叱られる、というお店。1回目は、18時15分に開店。その時点で入店できなければ、次の入店は21時ごろになります。ただし、21時になれば入店できるかといえばそうとは限らず、品切れ次第終了。そのため、21時頃に来ても入れない、ということも。確実に入店したいのであれば、開店30分前には並ぶことをおすすめします。

「米山」料理 55485 つくね

出典:爆発五郎さんの投稿

人気の高いつくね。ナンコツが入っているのでコリコリとした食感とやわらかい肉のうまみが絶妙にマッチした一品。

追加注文不可!1回入魂のオーダー

入店できたら、まず飲み物を注文します。紙を渡されるので、注文したいものを書きます。ここで、食べたいものは一気に書きます。追加注文は不可!ですから、1回入魂のオーダーです。次ににんにくか、ショウガか、薬味を尋ねられるので自分の希望をいいます。卓上には塩、こしょう、醤油、ゴマ油、ポン酢、七味などの調味料で自分好みの味にします。そしてこのお店の特徴は、鰻屋さんのように、焼き物が出てくるまで、時間がかかります。入店し、注文して最後の焼き物が出るまで平均2時間ほどかかります。

米山の詳細情報

米山

赤羽岩淵、赤羽 / ホルモン、もつ焼き、居酒屋

住所
東京都北区赤羽1-64-7
平均予算
  • ¥3,000~¥3,999

大人の酒場はおもしろい。

いかがでしたか。それぞれのお店に独自のルールがあるのは、たくさんのお客さんに、美味しく、楽しんでもらいたいという気持ちがあるからなんですね。まずは委縮せず、気になるお店に一歩踏み出してみてください。きっと、ルールなんかよりも、その味やコスパに驚くはずですよ。

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