
名古屋の夏に欠かせない「きしころ」でさっぱり♪食べてほしいお店7選
暑い暑い名古屋の夏。これを乗りきるには、「きしころ」がおすすめです。きしころと言われても、愛知県外の人はもちろん、県内でもあまり聞きなれない言葉かも。きしころ=きしめんころで、冷たいきしめんなんです!ヒンヤリつるつるのきしめんを食べて、長い夏を乗り切りましょう♪
2017年06月26日
名古屋名物のきしめん。幅広で薄い麺に、削り節と醤油の香りが強いダシが食欲をそそる名古屋めしです。しかし夏にきしめんは暑すぎる…そんなときにおすすめなのが「きしめんころ」。ころきしめんともいい、ヒンヤリしたきしめんが、夏バテ中の体にとっても優しいんです。
きしころにはいろいろな種類があり、お店によってはヒンヤリきしめんに常温のダシを使うところもあります。具材も定番のホウレン草やお揚げだけでなく、ワカメや豚ロース肉などの変わりダネも。夏においしいきしめんすべてが”きしころ”なのです。
それにしても「ころ」ってなんだろう?
きしころの「ころ」という言葉は、語源がよくわかっておらず、今のところ香露(こうろ)→ころ、という説が有力です。香露とは中部地方でうどん・きしめんに汁をかけた料理のことを言います。香りが強く濃いダシを使うきしめんにぴったりの語感ですね。または、石ころのように小さくて丸いものを表す言葉から、きしめんの丸い玉をイメージしたという説もあります。
いずれにせよ、名古屋のきしころは、食欲のなくなる真夏でもツルっと食べられる頼もしいメニューです。ここでご紹介する7軒は、それぞれダシや麺、具にこだわっています。あちこち食べ歩いて、違いを楽しみましょう。
栄周辺で、きしころのおススメ4軒♪
かめ壽 本店/栄
「かめ壽」のきしめんは、つやつやした口当たりの良い麺が特徴です。つるっと入ってきますが、コシがあって噛みごたえ十分。ひんやりしたおダシは透明感があり、やや辛口。夏はその塩分がうれしくて、そのまま飲み切ってしまいます。
丼の中には、三つ葉とお揚げが入っています。薬味のネギと天かすは別皿に入っているので、気分に合わせて量を調節できますよ。
最寄りは矢場町、女子大小路で営業中
最寄駅は地下鉄名城線の矢場町です。駅から徒歩約10分、駅を出たら北へ進み、瓦町通を東に行くと道沿いにあります。池田公園まで行ってしまったら通り過ぎていますから、戻りましょう。入り口が小さいので要注意です。
浅田屋/伏見
「浅田屋」は、伏見で昔から営業している老舗のうどん屋です。こちらのきしころの具は、お揚げにワカメに花かつお、ネギと盛りだくさん。コシが強めのシコシコめんと具の取り合わせがちょうどいいんです。
ダシは赤みの強い濃い味です。きしころで食べるときは、ダシは濃いめのほうがきしめんとよく合います。削り節の風味がしっかりと鼻に抜けていく風味豊かなおダシです。
こちらのきしめんは、ほかに店よりもちょっと長めです。おダシとからめて一気にツルルンっ♪と行きたいですね。
最寄りは伏見駅、飲んだ後のシメにぴったり
最寄駅は地下鉄東山線の伏見駅です。駅から徒歩約5分、駅を出たら広小路を名古屋駅方面に進み、中ノ町の交差点を南に曲がります。名古屋ヒルトンを超えたらすぐです。
勝美屋/高岳
「勝美屋」はカレーうどんの名店。ですからきしころもカレーのダシでいただきます。こちらのきしころは、きしめんが冷え冷え+スープが温かいというタイプ。具はお揚げとネギで、アツアツカレーにヒンヤリ麺という取り合わせが食欲をどんどんそそります!
濃厚なカレーだしは、きしめんとよくからんで一緒につるつる♪夏はこのスパイシーな味がたまりません。
オーソドックスなきしころを食べたい方には、スタンダードきしころもあります。きしめんがしっかりとしていて、歯ごたえが◎。こちらのきしめんは手打ちで、もっちりした食感です。
最寄りは高岡駅、住宅街で分かりにくいが探す価値あり!
最寄駅は地下鉄桜通線の高岳駅です。駅から徒歩約10分。駅を出て東にすすみ、153号を越えて布池の交差点まで行きましょう。布池の交差点を北に曲がると道沿いのビル1階にあります。
角丸 (かどまる)/久屋大通
「角丸」は大正15年創業の老舗うどん屋です。味噌煮込みが有名ですが、真夏のおすすめは、ヒンヤリきしめんに気仙沼産のワカメを豪快に盛りつけた、気仙沼ワカメおろしきしころ。さっぱりいただきましょう。
具はワカメ、カイワレ、かまぼこ、大根おろしに天かす。きしめんはそれほど幅が広くなく、つるっと一気に行けます。肉厚のワカメでミネラル分もしっかり補充♪夏バテ対策に最高です。
定番のきしころには、こんもりと花かつおが乗ってきます。ふわふわ揺れる花かつおを濃い目のダシにくぐらせて食べると、口の中にダシの風味が広がり、なんだかとってもホッとした気分に。
最寄りは久屋大通駅、マンション街にたたずむ老舗
最寄駅は、地下鉄桜通線の久屋大通駅。1B番出口から徒歩約5分です。駅を出て桜通りを高岳方面に進み、2つ目の角(歩道橋の手前)を左に曲がるとすぐ。夏でも味噌煮込みの暖簾がでているのが目印です。
自由が丘で、きしころのおススメ1軒♪
うどんのいなや 自由ヶ丘店 /自由が丘
「うどんのいなや」は、自家製のきしめん・うどん・そばが安く食べられるお店です。きしめんは、なめらかな舌ざわりが特徴。のど越しもとてもよく、いったん箸をつけ始めたら、どんなに食欲がなくてもスルスルと入っていきますよ。
こちらでは、味噌ダシのきしころがいただけます!味噌ダシにはジャンボきしめんがぴったり。一般的なきしめんよりも幅広で、ムチっとした歯ごたえです。味噌ダシが濃いので、具のホウレン草とお揚げの甘さが優しく感じます。
最寄りは自由が丘駅、駅から1分という好立地♪
最寄駅は地下鉄名城線の自由が丘駅です。駅からなんと徒歩約1分!駅前のマックスバリューの横にあります。店内は広く、きしめんがでてくるのもスピーディなので、サクっと食べたい時にも重宝します。
東区で、きしころのおススメ2軒♪
森田屋/赤塚町
「森田屋」はいつ行ってもお客さんでぎっしりの人気店です。何を食べてもおいしいのですが、きしころのひんやり感は格別。つやつやしたきしころが清涼感をもたらします。
やや幅広のきしめんは、国産小麦100%。もっちりした歯ごたえが特徴です。薬味は別皿で、ネギ、ショウガ、大根おろしがたっぷりと運ばれてきます。夏は大根おろしをたくさん入れて、よりさっぱりといただきましょう♪
ツウの楽しみ方は、たっぷりの大根おろしに、きしころのダシをかけていただくこと。ピリッとした大根おろしの味がもっとおいしく感じられます!
最寄りは名鉄瀬戸線・尼ケ坂駅、白壁小学校が目印
最寄駅は名鉄瀬戸線の尼ケ坂駅です。駅から徒歩約12分、駅を出たら白壁小学校を目指して南に進み、小学校の南側からすぐです。創業明治21年という老舗らしい堂々たる玄関が見えてきます。
森田屋の詳細情報
三芳屋/徳川町
「三芳屋」は、落ち着いた住宅地の徳川町にあるうどん屋です。夏の人気メニューは、ロースきしころ。もっちり系のきしめんの上に、ショウガがよく効いた豚ロースが乗っています。肉ときしめ!?と思うのですが、食べてみるとショウガの効果で意外とあっさりしています。
甘辛い豚ロースのパワーが、夏の弱った体にしみこみます。元気が出そうな一品です。
きしめんは少し幅広で薄めです。同じメニューでうどんを使ったものもありますが、薄いきしめんはダシを吸い込みやすく、味がしっかりとなじみます。食べ始めのあっさり系の味と、終わりごろのダシを吸った濃い味のきしめん、2度楽しめるのもいいですね♪
最寄りは名鉄瀬戸線・森下駅、徳川園付近の人気店
最寄駅は名鉄の森下駅です。駅からは徒歩約5分。駅を出て徳川園に向かっていくと、徳川園のすぐ北側にあります。店内はテーブル席と座敷席で、落ち着いた雰囲気です。
麺好きなら、真夏のきしころを味わうべし!
きしころは、暑さに疲れ切った胃にとっても優しい食べ物です。麺好き・きしめん好きに限らず、酷暑の名古屋に来たら一度はお試しあれ。きしめんの新しい美味しさについお代わりしたくなるかもしれません!