2017年09月13日

秋こそしっとり…♪京都で「水琴窟」を巡る旅【7選】

秋こそしっとり…♪京都で「水琴窟」を巡る旅【7選】

暑い夏もようやく終わり、涼しくなる頃に行きたくなるのが京都旅行。しかし、紅葉を楽しむにはまだ早いですよね。そんな季節にぴったりなのが、水琴窟(すいきんくつ)を巡る旅です。京都市内で水琴窟を楽しめる寺社や施設を、見どころやアクセスと一緒に7ヶ所ご紹介します!秋の京都で、幻想的な水の音色に耳を傾けてみましょう…♪

水琴窟とは?

水琴窟とは?1320259

出典:アズミノさんの投稿

水琴窟をご存知でしょうか。日本庭園の蹲踞(つくばい)や手水鉢の地下に甕(かめ)を埋め、落ちた水滴が空洞に反響して音を生み出す、日本独自の造園技術です。

京都で聴きたい水琴窟7選

1.瑞巌山 圓光寺

1.瑞巌山 圓光寺1315901

出典:

京都水琴窟の代名詞といっても過言ではない、圓光寺の水琴窟。盃型の手水鉢を用いるのは珍しく、圓光寺型と呼ばれ古くから愛されています。写真左側に立て掛けられている竹筒に耳を当てれば、水琴窟の音をより鮮明に、反響豊かに聴くことができます。

1.瑞巌山 圓光寺1315878

出典:exigeさんの投稿

「十牛之庭」や枯山水、竹林など見どころがたくさんあるお寺です。紅葉の名所としても人気ですが、普段はひっそりとしていて、穴場スポットとしてもオススメです!

1.瑞巌山 圓光寺1315914

出典:

圓光寺へは、京都駅から市バス5号系統で約40分、そこから徒歩7分ほどです。

2.永観堂禅林寺

2.永観堂禅林寺1315555

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永観堂の水琴窟は、数多ある京都の水琴窟のなかでも随一の音色を誇るといわれます。山の斜面に建てられたお堂の入口、緑のなかに慎ましやかに佇みます。

2.永観堂禅林寺1315572

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「もみじの永観堂」と呼ばれる通り、京都屈指の紅葉の名所としてたいへん賑わうお寺です。しかしこちらも、それ以外の時期に訪れれば、ゆっくりと水琴窟を楽しめるスポットです。「みかえり阿弥陀」も有名ですから、ぜひ拝観してみましょう。

2.永観堂禅林寺1315563

出典:

京都駅から市バスに乗り、5系統「南禅寺永観堂道」、もしくは100系統「東天王町」から歩いて向かいましょう。電車なら「蹴上駅」から徒歩15分です。

3.妙心寺退蔵院

3.妙心寺退蔵院1315751

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歴史ある妙心寺のなかでも特に古くからある退蔵院。そのなかの、池泉回遊式庭園「余香苑」内に水琴窟があります。四季折々の風景が美しく、そのなかで聴く水琴窟の音は心を浄化してくれるようです。

3.妙心寺退蔵院1315872

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余香苑はとても広く、国宝に指定されている「瓢鮎図(ひょうねんず)」や枯山水なども含め、のんびり散策しながら日本の侘び寂びをじっくりと感じられる寺院です。

3.妙心寺退蔵院1315752

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京都駅からは、JR山陰(嵯峨野)線「花園駅」から、徒歩で約7分。または、市バス26番で「妙心寺北門前」下車、徒歩5分ほどです。

4.清水寺成就院

4.清水寺成就院1319130

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実は、清水寺にも水琴窟があるんです。本堂の北側、参道を少し外れたところにある成就院で、とても貴重な水琴窟体験ができます。

4.清水寺成就院1320211

出典:

別名「月の庭」と呼ばれる清水寺成就院庭園は、京都でも名高い名庭の一つです。普段は非公開ですが、月の美しい春と秋の一時期のみ拝観が可能になります。2017年秋の特別拝観は、11/18~12/3です。秋のみ夜の拝観があり、ライトアップされたお庭を眺めながら、美しい音色に耳を傾けることができます。

京都駅からは、市バス206系統「東山通北大路バスターミナル」ゆき、100系統「清水寺祇園 銀閣寺」ゆきで「五条坂」下車。そこから10分ほど歩き、仁王門の左手の道を進めば成就院に着きます。

5.宝泉院

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出典:Dhamatakaさんの投稿

宝泉院には、理智不二(りちふに)と呼ばれる珍しい二連式の水琴窟があります。美しい音が出るといわれるサヌカイトを使用しており、他では聴くことのできない深い響きを味わえます。

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出典:Dhamatakaさんの投稿

また、客殿から望む「額縁庭園」では、鬱蒼と繁る緑に圧倒されます。立ち去りがたいという意味の「盤桓園(ばんかんえん)」と呼ばれ、時が止まったような空間に心が安らぎます。

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出典:char-kunさんの投稿

宝泉院へは、京都駅からバスで17系統・18系統に乗り65分、「大原」で下車してください。そこから徒歩約12分です。

6.大橋家庭園(苔涼庭)

6.大橋家庭園(苔涼庭)1319031

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伏見稲荷のすぐそばにある「大橋家庭園」、別名「苔涼庭」。実業家の大橋甚兵衛氏の別荘として、明治から大正にかけてつくられた庭園です。甚兵衛氏は鮮魚を商う仕事で財を成した人で、庭の名前である「苔涼」は「大漁」から取ったとされています。

6.大橋家庭園(苔涼庭)1319024

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石燈籠や複雑な形状の石などを大胆に配した庭園には、二つの水琴窟があります。個人宅でありながら見応え充分な露地(茶庭)風のお庭で、水琴窟を聴き比べてみるのもなかなか乙です。

6.大橋家庭園(苔涼庭)1319036

出典:

場所は、JR「稲荷」駅から徒歩5分、もしくは京阪電車「伏見稲荷」駅から徒歩7分です。予約が必要なので注意しましょう。

7.京都府立植物園

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出典:

四季を通して色とりどりの植物を楽しめる京都府立植物園。園内には散策路がたくさんあり、散歩をするのにぴったりです。水琴窟は北側の梅園付近にあり、小径を進んだ緑のなかに設えられています。

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こちらも竹筒が設置されており、水琴窟の音に集中することができます。コンパクトながらも、石燈籠と周辺の植物が日本庭園的な風情を醸して心が和みます。

7.京都府立植物園1315937

出典:

京都駅から京都市営地下鉄に乗り、「北山」駅で降りれば目の前に植物園の入口があります。水琴窟はそこから歩いてすぐの場所です。

なごみの音を求めて…

なごみの音を求めて…1320214

出典:mm701さんの投稿

水琴窟の音色は、一つひとつ異なるのはもちろん、季節や甕内の水の量でも大きく変化します。水琴窟好きの人も、まだ聴いたことのない人も、秋の京都で一期一会の音色を訪ねてみましょう。

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