日本の代表的な建築家・安藤忠雄が手がけた建築作品5選

安藤忠雄さんは日本の有名な建築家です。独学で一級建築士の資格を取得し、1969年には「安藤忠雄建築研究所」を設立。国内だけではなく、海外にも評価され、数多くの世界的な賞を獲得しています。そんな安藤氏の作品が国内各地に点在しています。

2016年3月18日に札幌にオープンした「北菓楼 札幌本館」。実はこちらの建物も安藤氏が設計に携わりました。この建物は、道立文書館別館という歴史的建造物を生かし、安藤氏によってモダンなデザインにリノベーションして生まれ変わりました。

ここからは安藤忠雄氏が手がけた建築作品をご紹介します。

東京・表参道にある商業施設です。表参道通りとの調和が前提になっている建物で、その為に屋上緑化も取り入れ、建物全体をケヤキ並木と同じ高さにしています。また館内のトイレ用洗浄水を雨水を利用しているなどエコも徹底的に考えられています。

西館と本館と同潤館の3つに分かれる建物の内部は6層にもなる吹抜け空間になっています。最上階から最下階まで繋ぐ「スパイラルスロープ」と呼ばれるスロープは、表参道の街並の傾斜と同じにしています。

香川県にある美術館です。韓国の芸術家 李禹煥（リ・ウーファン)の70年代から現代までの作品を多く展示しています。彫刻の作品群と自然が調和されるように半地下構造になっているんです。また、建物の隣には、同じく安藤忠雄氏の設計した地中美術館もあります。

作品を活かすために最小限の要素しかありません。美術館の入り口であるこの「照応の広場」は特にシンプルさが際立っています。建物は他に「柱の広場」と「出会いの間」、「沈黙の間」など主に6つの構成に分かれています。

大阪府茨木市の閑静な住宅街の中にある打放しコンクリート構造の教会。その場所柄のため、住宅街の中にあるので近くには有料駐車場は用意されていません。見学は可能ですが公式ホームページからの予約が必要になります。ですが実際に祈りは捧げることは勿論可能ですので、一度訪れてみてはいかがでしょうか？

またコンクリートだけではなく木材もきちんと使われています。光の教会は安藤忠雄氏の設計した「教会三部作」の一つで、他の教会では結婚式用に使われていますが、ここでは礼拝などを行う施設として特化しています。また自ら名付けた『日曜学校』と言う愛称があります。

淡路島の北東部に位置する鉄筋コンクリート造りの寺院建築。淡路四国59番目の霊場でもあります。ハス池下に本尊薬師如来を祀っているユニークな場所として知られています。

青森にある「見えない建築」をテーマとした建物です。建物の周囲は森林に囲まれており、大きさが木々より超えないように設計されています。円形の屋外ステージや馬蹄型の展示棟など独特の建築構成がとても特徴的。

彫刻などの野外作品が多いのも特色の一つです。屋内にも様々なあり、この写真のような空間を大きく使った内容も多いです。森林に囲まれた静寂な空間の中で、一日中時間を忘れて色々な作品を見たくなります。

いかがでしたか？安藤氏がいかに周囲との環境の調和を考えて建物を設計しているかお分かりいただけたと思います。他にも全国には彼が設計した建物が数多く点在しているので、是非足を運んでみてください。