小説「夜は短し歩けよ乙女」の聖地巡りをしてみませんか？

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「夜は短し歩けよ乙女」は、森見登美彦さんが書いた小説。森見さんはほかに、「有頂天家族」や「四畳半神話大系」などの小説も書かれています。その多くの小説は、ご自身も在住の京都を舞台にしたもの。そのため、森見さんのファンは、京都に行っていろんな作品の聖地巡りをすることもあるようです。

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「夜は短し歩けよ乙女」ですが、この小説は「黒髪の乙女」と「先輩」が繰り広げる恋愛モノ。ですがよくある青春を描いた恋愛ではなく、ファンタジー要素あり、コメディ要素ありで、そんな世界観にはまるファンも多いんです。この ”だるま” の写真でストーリーを思い出した方もいるのでは？

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まずは「下鴨神社」。正式名称を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言い、ユネスコ世界遺産に「古都京都の文化財」のひとつとして登録されています。こちらは小説内の第二章に登場する「下鴨納涼古本まつり」の舞台です。「古本市の神」や「李白」などが繰り広げる展開が印象的なシーンですね。

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「下鴨神社」の御守りはちりめん生地を使ったハンドメイド作品で、一点として同じものがないんです。「世界でひとつの御守り」として人気を集めているので、ぜひ立ち寄ってくださいね。

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そしてもうひとつ、「下鴨神社」へ行ったら立ち寄ってほしいのが「加茂みたらし茶屋」。名物は「みたらし団子」で、1串に5個のお団子がささっているんですが、頭の1個だけが離れているのが特徴的です。お団子には爪楊枝がついていて、たっぷりのタレをすくえるようにスプーンも添えられているんです。

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「糺の森(たたずのもり)」は、紀元前3世紀ごろの原生林と同じ植生が今に伝えられる、自然豊かな森。ユネスコの「世界文化遺産」にも登録されています。前述の通り、小説内ではここで行われる「下鴨納涼古本まつり」が登場しましたね。

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「下鴨納涼古本まつり」は、京都市内の古本屋さんが一同に会するイベント。新刊未読本から1世紀以上も前の貴重な本まで、多種多様な本が並びます。ここで「黒髪の乙女」は「ラ・タ・タ・タム」という絵本をさがしていました。

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京都の和菓子と言えば、「阿闍梨餅(あじゃりもち)」ですね。作中に登場する「阿闍梨餅」の本店「阿闍梨餅本舗 満月 本店」は、「糺の森」から徒歩約15分。一点からでも購入できるので、おやつとしていただけます。「黒髪の乙女」のように、歩きながら食べてみてはいかがでしょう。

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薄い生地はお餅のように伸びてやわらかい、不思議な食感。程よくこされたあんは甘すぎないので、何個でも食べられてしまいそうなんです。「阿闍梨餅本舗 満月」の創業は1856年なので、なんと160年以上も変わらない味。京都で長年愛され続ける理由がよくわかりますね。

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店内にはイートインスペースもあるので、ゆっくりしたい方は美味しいお茶と一緒にこちらで堪能することもできますよ。京都駅にある「ジェイアール京都伊勢丹」地下でも購入できますが、いつも長蛇の列ができているので、こちらの店舗で買うことをおすすめします。

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続いて東大路通りを渡って徒歩数分の場所にあるのは、「進々堂 京大北門前」です。こちらは「黒髪の乙女」と「先輩」が初めてデートをする、大切な場所です。カフェスペースは広いので、近隣のお年寄りや学生などでいつも賑わっています。

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2人はここでコーヒーを飲む約束をします。「黒髪の乙女」が店に入ると、「先輩」は今出川通り沿いの席に座っています。聖地巡礼をするなら、是非ここは、2人が座った今出川通り沿いのテーブルに座ってみてくださいね。

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「進々堂」は京都に多数店舗を構える老舗で、京都にフランスのパン文化を根付かせた最初のパン屋さんなんです。京大北門前店では大学生が多いこともあって、ランチタイムはこちらの「自家製カレーセット」が人気です。

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「進々堂」でくつろいだ後は、今出川通りを挟んで目の前にある「京都大学」へ。「夜は短し歩けよ乙女」では「偏屈王」の上演を始めとする、学祭の奇想天外なシーンが次々と登場します。

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作中の「下鴨幽水荘」のモデルになった「吉田寮」も、大学の敷地内にあります。作中のイメージそのままですね。ちょっと近寄り難い雰囲気ですが、それでも見学に来るファンは後を絶ちません。

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「京都大学」のお隣にあるのが「吉田神社」です。こちらは、作品の中で「パンツ総番長」が過去に一目惚れした女性に対して、願掛けをした場所です。

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吉田山の上にあるため、参拝には緑が生い茂る間を登っていきます。境内にはいくつもの美しい社殿が点在していて、その中のひとつ・大元宮には全国の神様が祀られているため、さまざまなお恵みを受けることができます。

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「吉田神社」からバスで四条河原町へ出たら、作品の序盤の舞台「先斗町(ぽんとちょう)」へ。夜の京都を楽しむなら外せません。結婚式を後にした「黒髪の乙女」、それを追いかける「先輩」。奇妙な ”めくるめく大人の世界” がここから始まるんです。

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先斗町は高級料亭が立ち並び、敷居が高いというイメージがあるかもしれませんが、実は良心的なお値段で美味しいお食事がいただけるお店も沢山あるんですよ。先斗町は路地が狭く、隠れ家のようなお店もたくさんあります。気になるお店を見つけて入ってみてくださいね。

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お酒を飲むなら作品の序盤に登場する「月面歩行」のモデルになった、「ムーンウォーク 四条木屋町店」へ行きましょう。こちらは全てのカクテルが200円という激安さで有名です。作中ではここで「黒髪の乙女」と「東堂さん」が出会い、破茶滅茶な展開が巻き起こります。

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店内には小説ファンのために作られたメニューがたくさん！コラボ期間中にはコースターやポスターも「夜は短し歩けよ乙女」一色になり、いつも以上に盛り上がりました。ファンがたくさん集まる、まさに聖地のお店なんですね。

根強い人気を誇る「夜は短し歩けよ乙女」。「糺の森」をぶらぶら、「京都大学」を探索、「偽電気ブラン」を飲んで……ファンなら必ず楽しめるコースです。聖地巡礼を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。なむなむ！