【関東】赤く染まる鮮やかな世界。非日常を歩く「彼岸花」の名所7選

日本の各地域で秋の入り口を告げ、美しく咲き誇る「彼岸花」。別名「曼殊沙華（まんじゅしゃげ）」とも呼ばれています。関東では主に9月～10月に見ることができ、特に例年のピークは9月中旬から10月上旬です。彼岸花は満開から10日ほどがピークなので、見ごろを逃さないように時期になったらこまめにチェックしておくことをおすすめします。

真っ赤に染まった彼岸花は、幻想的で非日常の世界に連れて行ってくれそうな雰囲気。一面に広がる彼岸花を眺めながら、ゆっくりと名所を散策してみませんか？ひとり旅にもぴったりのスポットをご紹介します。

川に囲まれた広大な平地が、まるで巾着のように見えるところから「巾着田」と呼ばれるようになった場所。高麗川に沿ってたくさんの彼岸花が咲いているので、彼岸花の見ごろになると毎年多くの人があつまって散策や写真撮影などを楽しんでいます。

「巾着田」の彼岸花の見頃は、毎年9月中旬から10月上旬。この「巾着田曼珠沙華公園」では、見頃になると「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。お祭りの期間は飲食店などが出店していたり、ステージイベントが行われるなど大盛り上がり。期間中に「ひだか栗フェスティバル」などが同時開催される日もあるので、事前にチェックしておくと巾着田を何倍も満喫できますよ。

アクセスは西武池袋線・高麗駅から徒歩15分です。咲き誇る彼岸花はまさに赤いじゅうたん。時間によって表情の変わる景色を、じっくりと眺めていたくなりますね。

桜の名所としても知られている「権現堂堤」は、四季を通じて美しい花を楽しめる名所です。9月中旬～10月上旬になると、約350万本もの彼岸花が咲き誇ります。多くの人で賑わいますが、写真撮影やウォーキングにも最適。見頃には「曼殊沙華祭り」が開催され盛り上がりを見せています。

真っ赤な彼岸花が続くこの道は、歩いているだけで癒されます。「権現堂公園」の中には「峠の茶屋」があり、ひと休みするのにぴったり。幸手市の物産などが販売されているので、お土産を買うにもいいですね。自家製のパンは隠れた名物グルメなので、歩き疲れた身体に最高のご褒美になりそうです。

東武日光線・幸手駅からバスでアクセスできます。バスの本数が少なめなので、駅前のレンタサイクルでサイクリングしながら向かうと気分も爽快ですよ。

調布市・小金井市・三鷹市にまたがる広大な公園「野川公園」。季節を問わず、自然を楽しむ人たちでにぎわう場所としても知られています。木々の間からのぞく彼岸花の姿は、どこか不思議で幻想的な雰囲気。こもれ日が差し込んだ姿も楽しめて、非日常を体感できます。

秋の野草を見つけながらネイチャーウォークを気軽に楽しめ、マイナスイオンを浴びて癒しの時間を過ごせます。自然散策をしながらのんびりと過ごし、しっとりと過ごしたい秋にぴったりですね。

アクセスは西武多摩川線・新小金井駅と多磨駅から徒歩約15分ほど。東京にある自然を満喫できるスポットですが、三鷹駅や調布駅からバスも出ているので、各地からアクセスしやすいのも嬉しいポイントです。

江戸時代に造られていて歴史的に価値もあり、国の特別史跡・特別名勝に指定されている「小石川後楽園」。東京ドームが近くにあるので、野球観戦やコンサートのおともに楽しむのにもおすすめのスポットです。周辺の喧騒を感じることもなく、静かな時が過ごせます。

見ごろの9月になると園内のあちこちで彼岸花が美しく咲き始めます。庭園の中に灯るように咲く彼岸花は秋を感じられ、都会の中にある非日常的な世界観を堪能できます。日本庭園と彼岸花の美しいコントラストを楽しみましょう。

JR・東京メトロ・都営地下鉄・飯田橋駅や、東京メトロ・後楽園駅からアクセスできる便利な立地も、人気スポットであるひとつの要素です。気軽に行くことのできる美しい庭園で、静かに秋を感じてみてはいかがでしょうか。

伊勢原市にある「日向薬師」やその周辺である「彼岸花の里」は関東屈指の名所としても知られ、山々の中に咲き誇る彼岸花を楽しむことができます。のどかかで心癒されるこの場所は、“かながわの花の名所100選”にも選ばれ、たくさんの観光客が訪れる場所としても知られています。

参道の彼岸花だけではなく、薬師を出て日向川沿いのバス停あたりまでの広範囲にかけて群生しており、たっぷりと彼岸花を楽しむことができます。里山のみどりと彼岸花の赤のコントラストを楽しめるのも魅力のひとつです。

アクセスは小田急線・伊勢原駅からバスで約25分。例年、彼岸花の見頃の土日祝日には臨時観光案内所が開設されるので初めてでも安心。見どころが広くありますが、おすすめや開花状況を聞いておけば、効率的に見て回れるかもしれませんね。

大和市にある「常泉寺」は“かながわの花の名所100選”に選出されるお寺。“花のお寺”ともいわれ、四季折々の花々を楽しむ人たちが訪れ、1年中にぎわいを見せています。また水に縁があるこちらのお寺では、境内に河童像もいくつかあります。

境内には赤と白の彼岸花が、一面に広がっています。また、散策路には羅漢像がたくさん置かれていて、そのまわりに彼岸花が彩るという他ではなかなか見ることができない情景を楽しめます。

アクセスは小田急線・高座渋谷駅から徒歩7分ほど。赤の彼岸花はもちろんですが、白い彼岸花も多く咲いていることで知られている「常泉寺」で、珍しい色の彼岸花を見つけながら歩くのも風情がありますよ。

藤沢市と茅ケ崎市の境を流れる「小出川」。長閑な田園風景と川に沿って咲く彼岸花が見どころです。見ごろの時期になると「小出川彼岸花まつり」が開催されたり、写真を撮る人や絵を描く人、あたりを散策する人でにぎわいます。

川沿いを約3kmにわたって彼岸花が植えられ、まるで真っ赤なラインが続いているよう。水面にも彼岸花が美しく映える散策路になっています。晴れた日には富士山も見えて、写真映え抜群！

小田急線・横浜市営地下鉄・相鉄線「湘南台駅」や、JR「辻堂駅」からバスでアクセスできます。のどかな田園風景に癒されながら、ゆったりと散策を楽しんでみてください♪

秋の訪れを感じる彼岸花を楽しんで、秋を存分に味わってみてはいかがですか？彼岸花の名所は自然の中を散策できたり、パワースポットも一緒に楽しむことができるところも多くあるので、秋の1日を存分に楽しんでくださいね。