電車＋αで富山県を巡ろう♡ゆったり自分と向き合える「一人旅スポット」14選

最近忙しすぎて癒しが足りてない！そんな女子は、都会の喧騒から離れ、自然豊かな場所で一人旅しませんか？友達や彼氏とのワイワイ楽しい旅もいいけれど、一人旅なら自分の好きなことを好きなだけできます。

静かな場所で今や未来についてじっくり考えたり、長いことほったらかしにしていた音楽や小説に触れたり…。こういった何気ない時間って、大人になると本当に貴重なんですよね。旅が終わる頃にはすっかりリフレッシュして、前向きな気持ちになっているはずです。

海山の自然に恵まれた富山県は、気ままな一人旅にぴったり。雄大な立山連峰や富山湾を眺めたり、江戸情緒あふれる「金屋町」を散策したりすれば、それだけで心が満たされそう。時間がゆったり流れているような気さえしてきます。散策でちょっぴり疲れたら、富山湾でとれた魚介類や富山ブラックラーメンなどのおいしいご当地グルメを味わいましょう。

いくら魅力的な観光スポットでも、到着するまでの道程が不便だと尻込みしてしまいますよね。慣れない場所を車で運転するのは大変です。そこで今回は、電車＋αで気軽に行けるスポットに絞って紹介します。

富山が誇る絶景やパワースポット、漫画好きにはたまらない場所のほか、休憩にちょうどいいカフェやご当地グルメ店も集めました。どこも駅から徒歩圏内もしくは、公共交通機関で行けるので、車がなくても安心ですよ。それでは早速、おすすめの場所を以下のカテゴリーごとに紹介します。

●あいの風とやま鉄道線…絶景もグルメも充実
●JR氷見線…「雨晴海岸」は必見！
●そのほかのおすすめ路線…黒部峡谷鉄道線、万葉線

まずは、石動駅から越中宮崎駅を結ぶ「あいの風とやま鉄道線」周辺のスポットをピックアップします。この路線の魅力は、なんといっても車窓からの景色！黒部川の西側に連なる“立山連峰”の雄大な姿を一望できるんです。その様子はまるでCGのよう♪こんなにも美しい景色を、地元の人たちは当たり前のように見ているのか…とうらやましくなっちゃいます。

ちなみに、立山連峰は万葉集の歌に詠まれていて、古くから富山の人と共にいくつもの時代を見てきました。夏でも雪が残るほど高く険しい姿が、目の前いっぱいに広がる光景は圧巻の一言です。窓にかじりついて写真を撮りたくなりますよ。おすすめの撮影スポットは滑川、黒部、魚津の周辺です。

乗っているだけで大満足できる「あいの風とやま鉄道線」ですが、沿線には一人でゆったり巡りたい場所がたくさん♪ここでは高岡駅と富山駅周辺のおすすめスポットをご紹介します。

安土・桃山時代から鋳物や漆器が盛んな“ものづくり”の町として栄えた高岡。駅周辺にも、昔ながらの工房などが残っている歴史の古い町です。高岡駅からバスで6分ほどの金屋町は、“高岡鋳物”の発祥の地。昔ながらの石畳の道×格子造りの家は和の風情たっぷりです。レトロな町を一人そぞろ歩けば、気分は江戸時代の町娘♡

老舗「大寺幸八郎商店」では、錫（すず）のアクセサリー作り体験に挑戦できます。世界に一つだけのおしゃれなオリジナルアクセを作りませんか？サンプル作品の販売も実施中です。鋳物の町、金屋町らしいお土産はマストバイ！

高岡駅から徒歩10分ほどの場所にたたずむ「高岡大仏」。日本三大仏の一つに数えられていますが、注目すべきはその顔。実は、こちらは“日本一のイケメン大仏”と言われているんです♡高さは15m以上あります。想像以上に大きくて驚きますよ！

境内に入ってすぐの場所では、大仏様をかたどったユニークなスイーツ「大仏焼き」が売られています。かわいいだけじゃなくフワッフワで味も抜群なんですよ。散策のお供に一ついかが？

高岡駅から徒歩15分ほどの国宝「瑞龍寺」は、その計算された伽藍配置が美しいお寺。参道の左右に敷き詰められた玉砂利にも目を奪われます。写真はありませんが、法堂の内部には立派な「烏蒭沙魔明王（うすさまみょうおう）」の立像が！こちらは“トイレの守護神”として祀られていることが多い神様です。ご利益にあやかりたいですね。

2月上旬と8月上旬に開催される「夜の祈りと大福市」や、4月末に開催される「春のライトアップと門前市」では、ライトアップイベントが行われています。幻想的な夜の姿もめちゃくちゃきれいですよ！イベントに合わせて旅行プランを立ててもいいかも？最新情報はリンク先で確認を。

御朱印集めをしているなら、こちらの御朱印はぜひ頂いてください。烏蒭沙魔明王がデザインされていて、とっても豪華なんですよ。

富山の中心地である富山駅周辺にも、一人旅にぴったりなスポットが満載。バスや路面電車といった公共交通機関が整っているので、車がなくてもサクサク観光できるのもうれしいですね♪富山駅から徒歩約10分の「富山城址公園」は、城好き女子におすすめ。お城は復元されたものですがお濠や石垣は当時のものだそうです。春は桜の名所としても有名で、お城×桜のコラボは必見です。お濠の水に映る桜の姿まで美しいですよ！

富山駅から徒歩9分ほどの街中にありながら、自然に親しめる「富岩運河環水公園」。おしゃれカフェに絶景など女心をくすぐるスポットが盛りだくさんです。運河沿いの遊歩道を散策するもよし。カフェで音楽を聞きながらまったりするもよし♪お天気に恵まれれば、展望塔から美しい立山連峰を望めますよ！写真は桜の季節を捉えた1枚。

昼間は穏やかな景色を楽しめる一方、夜には四季折々のライトアップを見られます。春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪＆オーロラをイメージしているとか。近くのホテルを押さえて、昼も夜も訪れたいですね。

園内にある「スターバックスコーヒー 富山環水公園店」もおすすめ。こちらは、世界中にあるスタバの美しさを競う「ストアデザインコンテスト」（2008年）で最優秀賞を受賞したおしゃれスポットです。一面ガラス張りの建物とテラス席はとってもスタイリッシュ！運河を眺めながら優雅なコーヒータイムを楽しめます。写真に撮ってSNSで自慢したくなりますね。

観光スポット巡りもいいですが、おいしいグルメを堪能するのも旅の醍醐味。富山駅周辺には名店が勢ぞろいしています。富山を代表するグルメといえば、酢飯の上に何枚も敷き詰められた鱒（マス）を笹の葉で包んだ「鱒寿司」が有名。富山市には約30もの鱒寿司を作るお店があり、まさに鱒寿司の聖地なんです。味はお店によってさまざま。酸味の強いものだったり、まろやかだったり…。鱒もしっかり締めたものから刺身に近いものまで、実にバリエーション豊かです。色々食べ比べて自分好みの味を見つけましょう。

富山駅から徒歩3分の「青山総本舗」は、創業60年以上の老舗。鱒寿司に欠かせない米や鱒から寿司を入れる容器に至るまで、強いこだわりを持つお店です。ここの鱒寿司は強い酸味が特徴で、特に女性に人気があります。ただ酸っぱいだけでなく、甘みとのバランスが絶妙なんですよ。

B級グルメが好きな方は、富山駅の目の前にある行列店「ぼてやん」へGO♪ココの名物は四角い形のお好み焼き。しかも、生地の厚みがとてつもない！一見すると、フワフワの卵焼きと見間違えてしまいそうなくらいです。

分厚い生地の上には、濃厚なソースとたっぷりのマヨネーズがオン。このソースと甘めのマヨネーズが相性抜群なんです。大きさに関係なくペロリと平らげられます。一口大に切り分けられているので食べやすいですよ。人気店なだけあってお昼時は混むので、混雑を回避したい方は少し早めに訪れて。

全国的にも有名な「富山ブラックラーメン」。ブラックと言われるように、醤油ベースの真っ黒なスープが印象的です。そして、このスープはとてもしょっぱいことでも知られています。なんでこんなに塩辛いのかというと、昔はこのラーメンがご飯の“おかず”だったから。濃い味が好きな人は、ぜひ挑戦してみてください。

「西町大喜」は、そんな富山ブラックラーメン発祥のお店。いくつか店舗がある中で、とやマルシェ店は富山駅の中にお店があるから立ち寄りやすいですよ。スープによく絡むストレート麺に、たっぷりのチャーシューやメンマが食感のアクセントに。粗挽き黒コショウが程よい刺激を与えます。店内はカウンター席が充実しており、お一人様でも安心。誰の目も気にせず豪快に麺をすすりましょう！

次に紹介するJR氷見線は、海岸線を走る路線。車窓からは富山湾の美しい海景色が楽しめます。また、氷見は漫画家の藤子不二雄A先生の故郷。そのためこの路線では、代表作「忍者ハットリくん」のラッピング電車が走っています。

氷見線を走る電車に乗るなら、ぜひ「べるもんた」をチョイスして！「べるもんた」とは、正式名称を「ベル・モンターニュ・エ・メール」という観光列車。フランス語で“美しい山と海”という意味だそうです。富山湾と立山連峰を一度に望むこの路線にぴったりの名前ですね。

車内は地元の工芸品をイメージした装飾が施され、まるでアートギャラリーのよう。乗っているだけでテンションが上がってしまいます。事前に予約すれば、なんと車内で鮨職人が握った寿司や地酒などを味わえちゃいます！列車から見る景色が一段と美しく感じられそうですね。

雨晴駅は、ホームから海の見える素敵な駅です。ここから徒歩約5分の雨晴海岸は、日本の渚100選や白砂青松100選に選ばれている景勝地で、多くのカメラマンが写真を撮りに訪れます。駅舎の中にはこの海岸で撮られた写真がいくつも飾られていて、利用者の目を楽しませてくれますよ。海岸から少し離れたところにある女岩と、そのバックを彩る立山連峰を入れた構図は世界に一つだけと言われています。ちなみに、この写真のようにくっきり立山連峰が見られる日はめずらしいそう。もし見られたらめちゃくちゃラッキーですね！

藤子不二雄A先生の生まれ故郷である氷見。駅前はのどかな田舎町といった風情ですが、海が近いことから新鮮な魚介グルメが味わえる場所でもあります。「氷見市潮風ギャラリー」は、漫画好きな女子におすすめのスポット。藤子不二雄A先生の原画や複製原画に加え、数々の名作が生み出された「トキワ荘14号室」の再現コーナーなど見どころいっぱい♪2階には先生の漫画を自由に読める図書室もありますよ。

ギャラリーへは氷見駅からバスに揺られて6分ほどで行けますが、時間があるなら徒歩がおすすめ。途中の「まんがロード」には、ハットリくんを始めとしたキャラクターの像がいたるところに置かれているんです。キャラクターを探しながら、のんびり知らない場所を歩くのも一人旅の楽しみですよ。

氷見といえばブリが有名な場所。冬の日本海で獲れた寒ブリの中でも、特に氷見で競られたものは「ひみ寒ぶり」と呼ばれています。脂がのった高級魚でお腹を満たしませんか？

氷見駅から徒歩約10分の「ひみ浜」は、その日の朝に水揚げされた新鮮な寒ブリを提供しています。値段はお高めですが、お魚は新鮮そのもの！「旅先くらい、いつもより良いものを食べたい」。そんな時におすすめです。「氷見市潮風ギャラリー」の近くにあるので、帰りに寄ってもいいですね。

切り立ったV字谷の中を走る黒部峡谷鉄道線は、例年4月後半～11月下旬ごろまで乗車できる絶景列車です！「日本三大渓谷」や「日本の秘境百選」にも選ばれた場所なだけあります。

この山深い路線を走るのは、普通の電車ではなく「トロッコ電車」。窓がなく開放的な車両からは、黒部峡谷の大自然をダイレクトに楽しめます。急流にかかる鉄橋を渡る時はドキドキしてしまいます。絶景の中を走るトロッコ電車に揺られていると、秘境探索に向かう冒険者のような気分になってきますよ。乗車券の予約方法や当日券の購入方法については公式サイトで確認を。

トロッコ電車の出発駅である「宇奈月温泉駅」は、雄大な景色はもちろん、温泉や美術館といった観光スポットも充実しています。駅前には温泉が噴き出す噴水があり、足湯スポットや日帰り温泉もあります。“美肌の湯”につかって美を磨きませんか？

最後に紹介する万葉線は、路面電車のレールと普通の電車のレールが1本に繋がっているユニークな路線です。高岡駅から六渡寺駅までは路面電車ですが、そこから終点の越ノ潟駅までは電車にかわり、路線名も万葉線新湊港線となります。かわいらしい小型の車両に揺られて、のんびり旅しませんか？

海王丸駅から徒歩約5分の「海王丸パーク」には、“海の貴婦人”と称される船・海王丸が浮かんでいます。海王丸はもともと商船学校の練習船でしたが、現役を引退した今はここで公開展示されています。実際に船の中に入ることができ、訓練生たちが船の上でどのような生活をしていたかを知ることができますよ。

巨大な船は大迫力！普段は帆が張られていないものの、年10回の総帆展帆の時には全ての帆が張られます。活躍していた当時の姿が目に浮かびますね。

富山県には、絶景やご当地グルメ、パワースポットなど見所が盛りだくさん。一人電車に揺られてのんびり旅したい女子におすすめの場所です。旅に出たいけどプランを立てるのが苦手…そんな時は電車＋αで行ける場所に行ってみてはいかがでしょうか？