2024年06月24日
【青森・秋田・岩手編】こけしに出会う旅。こけ女なら絶対行きたい「こけしスポット」5選
素朴な愛らしさの「こけし」。東北地方で生まれた可愛いこけしは東北6県12系統もあり、多くの人に愛されてきました。そして今、戦前、高度成長期に続く「第三次こけしブーム」が巻き起こっているんです!お気に入りのこけしを連れて一緒に旅する人もいるんだとか。今回は、第一弾として「津軽系こけし(青森県)」と「木地山系こけし(秋田県)」、「南部系こけし(岩手県)」の特徴と観光スポットをご紹介します。こけし好きな友達を誘ってこけしづくしの旅に出かけてみませんか?
目次
素朴で愛らしい「こけし」。東北地方で生まれたこけしは、昔から多くの人に愛されてきました。そして今、戦前、高度成長期に続く「第三次こけしブーム」が巻き起こり、こけし好きの女性(こけ女)が増加しているんだとか!彼女たちはその素朴なたたずまいと、二つとして同じものがない一期一会の出会いにハマっているのだそう。
「こけし」は漢字で「小芥子」と書きます。江戸時代の子供たちの髪型である、頭のてっぺんの髪の毛以外を剃って残した毛を束ねる「芥子坊主(けしぼうず)」が由来なんだとか。こけしの中でも「伝統こけし」は東北の温泉地を中心に6県12系統※に分かれています。
※東北6県11系統が主流ですが、本記事では近年「土湯系こけし(福島県)」から独立した「中ノ沢系こけし」も入れて12系統としております。
今回は第一弾として、「青森・秋田・岩手」の伝統こけしの特徴※とその地域にある観光スポットをご紹介します。東北方面は移動時間が長くなりがちですが、仲良しさんと一緒に行けばあっという間に着いちゃうはず。一期一会の素敵なこけしに会いに出かけましょう。
※本記事では、昔ながらの形や柄を踏襲した「伝統こけし」と、モダンで自由な「創作こけし」の両方をご紹介していきます。
画像提供:津軽こけし館様(http://tsugarukokeshi.com/)
青森県といえば「津軽系こけし」。青森県の「温湯(ぬるゆ)温泉」と「大鰐(おおわに)温泉」が産地の中心です。12系統の中では歴史が浅い分、他地域の技法や技術が取り入れられているんだとか。髪型はオカッパ頭で、くびれのある胴、裾広がりの形をしています。胴体には牡丹の花やダルマ絵、大鰐ではアヤメ模様などがあしらわれており、色鮮やかでおしゃれな印象です。
画像提供:津軽こけし館様(http://tsugarukokeshi.com/)
JR「黒石駅」からバスで約30分。昭和63年4年にオープンした、歴史あるこけし専門施設「津軽こけし館」が見えてきます。こけしの顔ハメ看板に顔をはめて、友達と写真を撮り合いっこするのも楽しそう。1階(閲覧無料)には、こけしの制作実演コーナーや高さ約4.2mのジャンボこけし、売店、絵付け体験コーナー、2階(有料)には約4000本の伝統こけしやこけしのアートコレクションなどが展示されています。
初めて黒石を訪れた人でも安心の「津軽こけし館 定額タクシープラン」があるので、事前に予約してそちらに乗ってくるのがおすすめ。通常のタクシー料金より若干安めとのこと。お得に旅するのが賢い女子の鉄則です。
こけし絵日記~津軽こけし館で出来るコト~
青森県黒石市の津軽こけし館の公式ブログです。東北にしかない伝統こけし、そのうちの一つ津軽こけし。津軽こけし館で出来るコト、日々探しています。
▲「津軽こけし館 定額タクシープラン」の詳細はこちら
画像提供:津軽こけし館様(http://tsugarukokeshi.com/)
「津軽こけし館」に来たら、ぜひ2階にも行きましょう。さまざまな系統のこけし、約4,000体の展示は圧巻ですよ!一つひとつ顔や模様が違っていて、中には内閣総理大臣や著名人が絵付けをしたこけしもあるんだとか。見ごたえたっぷりですよね。じっくり見てインスピレーションを得たら、1階の絵付け体験コーナーでオリジナルのこけしを制作してみては?
画像提供:津軽こけし館様(http://tsugarukokeshi.com/)
1階のお土産コーナーも忘れずにチェック!伝統こけし工人が製作したこけしやお菓子、キーホルダーなどが販売されています。こけ女におすすめしたいのが、売店スペースの一画にあるこけし雑貨コーナー「comin(コミン)」。こけしモチーフの雑貨やグッズ、おしゃれな民芸品がズラリと並んでいるんですよ。行きたいけど遠くて行けない…という方も大丈夫!伝統こけしやユニークなこけしも通販で購入可能です。ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。
津軽こけし館の詳細情報
津軽伝承工芸館の詳細情報
津軽伝承工芸館
- 住所
- 青森県黒石市袋字富山65-1
- アクセス
- 弘南黒石駅 バス 25分
- 営業時間
- 4月〜11月 9:00〜17:00 12月〜3月 9:00〜16:00 見学内容 備考参照 ねぷた絵・津軽塗・裂織・こけしの絵付け体験・つがるの食
- 定休日
- 年末年始(12/29~1/3)、冬期12月~3月までの月曜日 工房は店舗ごとに定休日あり ・レストランもみじ(火曜日) ・軽食コーナー(木曜日)
- 料金
- 入場無料 ※津軽三味線じょんから劇場は有料
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出典:www.instagram.com(@tomom1925)
木地山系こけしは、胴体から頭まで一本の木で作られた「作り付け」タイプのこけしです。ラッキョウ型の小さな頭、丸鼻または猫鼻、太めの胴体に着物模様や前垂れが描かれていることが多いのだそう。前垂れの模様は井桁(いげた)・菊花・梅鉢・串梅(くしうめ)模様などで、主に川連町(かわつらちょう)や湯沢市で作られています。
出典:www.instagram.com(@tetsuya.taji)
木地山系こけしとともに、湯沢市は「川連漆器」も有名です。こけしも漆器も一度に観たいなら、JR「湯沢駅」から車で約15分の「湯沢市川連漆器伝統工芸館」に行きましょう。1階は川連漆器の展示販売コーナーがあり、常時約800点以上もの漆器が販売されているんですよ。2階は川連漆器の成り立ちが分かる「歴史資料館」です。約800年以上もの歴史を持つといわれる川連漆器。先人たちの思いが今に繋がっていることが分かります。
出典:www.instagram.com(@kxzxk0ke4)
近年は「秋田県こけし展」という展示販売会も行われているんだとか。その時しか買えないこけしがたくさんあるので、公式サイトの情報は要チェック!こちらは館内のこけしコーナー。ミニミニこけしは、旅のお供にもよさそう!休憩で入ったカフェや町並みと一緒に撮影するのにぴったりのサイズですね。
湯沢市川連漆器伝統工芸館の詳細情報
出典:www.instagram.com(@kxzxk0ke4)
JR「湯沢駅」から車で約15分の「阿部始こけし店(阿部始漆器店)」。店内には、約3000本もの伝統こけしが所狭しと並んでいます。大中小さまざまな大きさのこけしやいろいろな工人の作品が売られているので、目の保養にもなりますよ。こちらのお店では、川連漆を使ったこけし専用帽子や専用台を商品化し、販売しているのだそう。漆塗りの帽子は雨や日差しに強いので、こけしと一緒に日本全国旅して周れますよ♪
阿部始こけし店(阿部始漆器店)の詳細情報
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画像提供:もりおかこけしの五葉社様(http://goyosha.com/)
JR「盛岡駅」からタクシーで約5分の「もりおかこけしの五葉社」。「五葉」とは、禅語の「一華開五葉 結果自然成(いっかごようをひらく けっかじねんとなる)※」に由来しているのだそう。創業は昭和12年で、チャグチャグ馬ッコや岩手県の郷土玩具、南部系こけし、キナキナ、創作こけしなどを幅広く制作しています。製造が主なので、事前に電話連絡をして訪れてくださいね。訪問OKであれば、こけし制作の見学ができますよ。
※一輪の花(蓮)が咲くと5枚に分かれて花開き、やがて自然に実を結ぶように、人が本来持っている5つの智慧(五智)でもって無垢な心で物事に当たれば結果はおのずとついてくる。という意味
出典:www.instagram.com(@tayamaizumi)
工房では、三代目田山和文工人と四代目田山和泉工人の作品が販売されています。こちらは和泉工人の作。ちょん、ととがった栗のような頭が可愛いですね。
出典:www.instagram.com(@tayamaizumi)
リンゴ頭×もんぺ姿のこけし。もんぺ姿のこけしは珍しく、一目ぼれしちゃいそう♡創作こけしの幅広さに驚くばかりです。
出典:www.instagram.com(@tayamaizumi)
まんまるフォルムの「えじここけし」もあります。「えじこ」とは、かつて農家の方々が、農作業中に赤ちゃんを寝かせておくために編んだ籠のこと。刈り取った稲の藁で編まれており保温性も高かったんだとか。そのえじこに由来して作られたこけしで、ころんとした形が愛らしいんです。てのひらに乗せて眺めたくなりますね。
もりおかこけしの五葉社の詳細情報
もりおかこけしの五葉社
- 住所
- 岩手県盛岡市北夕顔瀬町9-24
- アクセス
- バス:館坂バス停下車 徒歩約5分 徒歩:盛岡駅から 徒歩約20分
- 営業時間
- 体験教室は、事前に電話にて要予約
- 定休日
- 不定休(年末年始除く)
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今回は、津軽系こけし・木地山系こけし・南部系こけしそれぞれの特長とおすすめの観光スポットについてご紹介しました。同じ系統や同じ作者のものであっても、顔や形、柄が微妙に異なります。だからこそ実際に行って手に取ってみるのが一番!こけし好きな友達と一緒に、世界に1体しかない運命のこけしを探しに出かけましょう。
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▲日本三大こけしの一つ「鳴子こけし」に会いに行こう♡