島の風景、時間、ヒトに心ほどける。いつか行きたい瀬戸内海の島々5選

都会での暮らしは便利で楽しいですよね。ですがふと、喧騒を忘れてのんびり過ごせる場所に行きたいと考えるようなこともあると思います。そんなときは、すこし不便でも自然がたくさんあって、人とあたたかい交流ができるような島へ旅してみませんか？島のゆったり流れる時間で、心に溜まったもやもやや、身体に溜まった疲れを全部まるっとデトックスしましょ。

美しい自然がたくさんあり、温暖な気候が魅力的な瀬戸内の島々。そんな島でのんびり旅をしたら、都会の生活では出会えない新たな発見や体験をすることができるかもしれません。今回は、瀬戸内海に浮かぶ島のなかからピックアップした、5つの島の魅力をご紹介します。「いつか行ってみたい！」、そんな島に出会えますように。

尾道からフェリーでわずか5分ほどと気軽に島旅が実現できる「向島(むかいしま)」は、瀬戸内しまなみ海道のなかでも人気のエリア。尾道から気軽に足を運べる向島は1周約18kmで、自転車を利用すれば2時間ほどで回れるのでポタリングで楽しむのもおすすめです♩

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向島で小腹が減ったら、「WILLOWS NURSERY(ウィローズ ナーサリー)」でパンケーキを食べませんか？立花海岸沿いに位置しているハワイアン料理のお店で、お席はオープンなテラスのみ。海の眺めや風、空気を感じて、のどかな時間を楽しみましょ。

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メニューはパンケーキとドリンクなど。国産無農薬の小麦粉を100％使用して作られるハワイアンパンケーキは、注文を受けてから作ってもらえるのでいつでもできたてが味わえます。生地が薄くて大きなパンケーキで、ふわっふわの食感は食べると病みつきに♩プレーンもありますが、せっかくならココナッツクリームがたっぷりのった「ココナッツクリームパンケーキ」がおすすめです。

出典：デセールさんの投稿

「USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)」は向島の船着き場から車で10分ほどの場所にあるチョコレート工場で、「立花自然活用村管理センター」の一角にお店を構えています。ユニークな店内にはほっと一息つけるカフェスペースもあるので、お土産を買うだけでなくゆっくりカフェタイムを過ごすのもよさそう。

出典：辣油は飲み物さんの投稿

チョコレートは、製造や販売はもちろんのこと、カカオ豆の焙煎も自社の工場で行っています。さらに、世界中の農園を訪れ、直接仕入れているという徹底したこだわりよう。産地ごとの違いをしっかりと感じられるチョコレートはパッケージもかわいくて、自分へのお土産はもちろん、大切な人への旅のおすそ分けにもぴったりです。

出典：デセールさんの投稿

無事お土産をゲットしたら、カフェスペースでちょっと休憩。ここですこし、カカオと砂糖だけを使ったチョコレートの味わいを試してみるのもいいし、自家製のカカオパウダーやチョコレートを使ったドリンクをいただくのも◎店内から見える景色も美しいので、海を眺めながらのんびり過ごしてくださいね。

瀬戸内海の東部に浮かぶ「豊島(てしま)」は人口800人ほどののどかな島。島に広がる景色はどこか懐かしくて、自然と力が抜けていきます。自然、食、アートが“豊か”な島、島に流れる時間を感じながら自転車でマイペースにめぐってみませんか？

豊島美術館のすぐ近くにある、こちらの絶景の坂道。瀬戸内海の美しい海と周りの島々の景色を、大パノラマで楽しむことができる場所です。のんびり歩いて絶景を堪能するのもいいですが、自転車に乗って風を感じながら坂道を駆け下りるのが特に気持ちよくておすすめ。都会ではなかなかできない体験、島旅だからこそしてみましょ。

出典：kminecloverさんの投稿

絶景の坂道のすぐ近く、小高い丘の上にある、水滴の形を模した白いコンクリートの建物。それが「豊島美術館」です。美術館って展示されているものばかりに目がいきがちですが、ここは建物自体が立派なアート。アーティストと建築家のコラボによって生まれた独特の空間を、ぜひその目で感じてみてください。

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「島キッチン」は豊島にあった空き家を「瀬戸内国際芸術祭2010」の際に建築家が設計・再生した、「食とアート」で人々をつなぐ場所です。お店自体もアートになっているため、食事はもちろん、空間もしっかり楽しみたいですね。

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開放的なオープンテラスは大きな屋根で覆われていて、外の風が気持ちよく抜けていきそうな開放的な空間。このテラスではGWや夏休みなどにイベントやワークショップも開かれるので、島民や旅人と交流することもできますよ。

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島キッチンの料理は、島のお母さんたちが愛情込めて作ってくれています。使われる食材は豊島や香川県産を中心とした滋味深いもの。魚料理がメインの「島キッチンセット」は、時期によって旬の食材やメインの魚が変わるので、その時々のおいしい味わいを楽しめます。ほかに、「丸ノ内ホテル」のシェフとのコラボによって生まれた「キーマカレーセット」も。

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岡山県の宝伝港からフェリーで10分ほど。「犬島」はかつて、銅の製錬や採石業が行われていた場所。こぢんまりとした島内では、その製錬所などの近代産業遺産を活かしたアートを見ることができます。犬島は周囲4kmほどの小さな島なので、歩いても半日ほどで回れて、気軽に楽しめますよ♩

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犬島に残る精錬所を保存・再生した「犬島精錬所美術館」は、「或るものを活かし、無いものを創る」がコンセプトの美術館。カラミ煉瓦造りの工場跡や煙突などの往時のものと、太陽や地中熱などの自然エネルギーという、元々そこにあるものを利用しつつ、新たな要素も加えた空間は、過去と未来を考えるきっかけを与えてくれます。

出典：searabbitさんの投稿

ここは、経済産業省による「近代化産業遺産群 33」にも認定されているんですよ。犬島精錬所が使用されていたのはわずか10年。遺構がとてもいい状態で残されているため、のんびり見学しながら、往時に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

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犬島港からすぐの場所にある、スタイリッシュな建物が特徴的な「犬島チケットセンター」。ここではもろもろのチケットを購入することができます。その建物内にあるのが「犬島チケットセンター カフェ」。かつては民宿だった建物がリノベーションされて、心落ち着く空間へと生まれ変わりました。

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店内では海の見える窓側の席に座るのがおすすめです。メニューは軽食にスイーツ、ドリンクなど、ほっと一息つくのにぴったりなものばかり。チケットセンター内にはショップも併設されているので、お土産のチェックも忘れずに。

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山口県本土から大島大橋を渡ったところにある「周防大島(すおうおおしま)」は、ハワイとの結びつきが強く、ハワイの文化や風習が島の人たちの生活に根付いています。島民は夏になると、アロハを着て過ごしたりフラダンスを楽しんだりするんだそう。「瀬戸内のハワイ」と呼ばれる周防大島で、海外旅行気分を味わいませんか♪

ハワイといえば、透明度の高いきれいな海と南国らしいヤシの木を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。そんな南国ムード満点の場所が「片添ヶ浜海水浴場」。海水浴場の周りに生えるヤシの木と青い海と空が醸し出す南国の雰囲気に、日本にいることを忘れてしまいそう。

海水浴場と周辺の自然が美しい片添ヶ浜海水浴場は、環境省による「快水浴場百選」や「日本の水浴場88選」にも選出されているほど。おだやかな海岸を歩いてみたり、夏には泳いでみたりして、南国気分をたっぷり満喫しましょ。

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「KASAHARA HONEY(カサハラ ハニー)」は大島大橋から車で10分ほどの場所にある、かわいらしい一軒家が目印。はちみつ専門店ならではの濃厚なはちみつを、お土産として購入するのはもちろんのこと、カフェではちみつスイーツをいただくこともできますよ。

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ハチの巣をモチーフにしたかわいらしい棚に、たくさんの自家製はちみつが並べられています。いいはちみつってめったに買わないから、旅先でゲットできるとうれしいんですよね。ちょっとした自分へのご褒美はもちろん、大切な人へのお土産としても喜ばれるはず♪はちみつの種類も豊富なので、好みのはちみつをさがしてみてくださいね。

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木のぬくもりにほっこりするカフェスペースでは、自家採取したはちみつを使ったスイーツやドリンクを味わえます。人気メニューの「はちみつナッツのワッフル」は、自家製ワッフルに「木の実のはちみつ漬け」がたっぷりとかけられている一品。はちみつの風味を心ゆくまで堪能しましょ。

しまなみ海道のほぼ真ん中に浮かぶ「生口島(いくちじま)」は、尾道港からフェリーに乗って、もしくは尾道駅から路線バスでもアクセスできる島。別名「レモンの島」と呼ばれる生口島へ着いたら「レモン谷」に行ってみるのも◎レモンの木がたくさん植えられた場所で、レモンのさわやかな香りに気持ちもすっきりしそうです。

出典：食道者さんの投稿

「しまなみドルチェ 本店」は、瀬戸田港から車で10分ほどの場所にある、地産地消をコンセプトにしているジェラート専門店。地元で採れたフルーツや材料など、素材や製法にもこだわった、おいしくて身体にもやさしいジェラートを食べることができますよ。

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せっかくなら、生口島ならではの柑橘ジェラートを味わいたいですよね。瀬戸田産の柑橘を使ったフレーバーは、全35フレーバーが季節ごとに登場しています。お好きな柑橘フレーバーと、お店おすすめの、さっぱりとした味わいの「伯方の塩」をダブルでいただいてみて。

出典：らとさんの投稿

瀬戸田港から徒歩で10分ほどの場所にある「未来心の丘」は、「耕三寺博物館」の敷地内に広がる白い大理石で造られた庭園。その白一色の世界は広さが約5,000㎡にもおよび、訪れた人にイタリアのサントリーニ島を思い起こさせます。

出典：konishiさんの投稿

未来心の丘のモニュメントや広場で使われているこの大理石は、イタリアのカッラーラ地方から運ばれてきたもの。それぞれ仏教にちなんだものをイメージして造られているので、何を表しているのか調べてみるのもおもしろそう。フォトスポットとしても人気なので、旅の記念にすてきな一枚を撮って帰りませんか？

都会での便利な生活から一度離れて、自然とともにのんびりとした時間のなかで過ごしたくなったら、島へ旅行に出かけてみませんか？なかでも瀬戸内の島々は、温暖な気候と美しい自然にあふれているのでとても過ごしやすく魅力的な場所なんです。今回ご紹介した瀬戸内の島で、しずかにゆっくり過ごして一旦リセットしましょ。