群馬名物「おっきりこみ」を味わう！県民が勧める旨い店5選

関東の北西に位置する群馬県は、山々に囲まれた美しい土地。かねてから農業や酪農などが盛んに行われており、多くの名産物が作り出されて来ました。今回は、その中でも観光に訪れる人に人気の高い食べ物の一つ「おっきりこみ」のご紹介をいたします。群馬に住む私がぜひオススメしたいお店もあるので、合わせてお楽しみください！

おっきりこみは、幅の広い生めんを醤油または味噌ベースの汁で煮込んだあたたかい郷土料理。群馬の一部では、煮ぼうとうとも呼ばれています。野菜やきのこなど、旬の食材も具として入れるのが特徴で栄養たっぷり♪色々な食材の出汁がスープに溶け込んで滋味深い一杯を生み出すのです。うどんやそばとは異なり、麺を下茹でしないのもおっきりこみならではと言えるでしょう。

麺を切ったら汁にそのまま投入してクツクツと煮てしまうのです。打ち粉として使用した小麦粉も一緒に鍋に入りますので、とろっとした食感もプラスされて体があたたまります。そのため、かつての群馬県では冬の代表的な食べ物の一つとして作られていました。現在では通年を通して食べられる地域の味です。

群馬には「からっ風」と呼ばれる山から吹き降ろす風が吹くことで知られています。この風が土壌をほどよく乾燥させることから、小麦が良く育つ地域となりました。そのため、群馬では小麦粉を使った料理が好まれているのです。さらに、日々忙しく働く人々が多かったため、手早く作れて栄養がしっかりと摂れるおっきりこみのような食べ物が歓迎されていたという訳。おっきりこみは、まさに群馬の風土が生んだ郷土食と言えるのです。では、そんなおっきりこみを味わえるお店にご案内いたしましょう！

昭和43年の創業以来、おっきりこみの専門店として営業を続けている老舗です。季節ごとの旬を意識した色とりどりの食材が何と20種類も使われておりバランス豊か！上州味噌を使用した汁で麺がしっかりと煮込まれているため硬さがなく、老若男女に好まれる食感となっています。付けあわせとして供される漬物や野菜の副菜も飾らない田舎の味付け。地元に住む人々にも観光に訪れる人にも愛される名店です。

世界遺産として認定された富岡製糸場にほど近い場所にあるお店。製糸場の正門からすぐにお店が見えますので、観光とセットで訪れたい人には最適。はや味のご主人は料亭で修行された経験もあるそうで、特に出汁の美味しさにこだわった味わいを堪能することができます。醤油ベースで薄味ながら味わい深いスープが特徴的です。コシのある麺と味の沁みた具材がたっぷりと煮込まれたおっきりこみは県内外にファンの多い逸品。

群馬県の郷土料理を中心に、多彩な料理を提供するお店です。こちらのおっきりこみは、何と言っても鉄鍋で出してくれるのが嬉しい！とろみのついたスープと鉄の相乗効果で冷めにくく、最後まであたたかく食べることができます。アッサリとした醤油味のつゆは、薄味好みの人には特にオススメ。お肉の類は入っていませんが、野菜がたっぷりと煮込まれていますのでヘルシーな印象を与えてくれます。

鎌倉時代～南北朝時代を生きた武将、新田義貞ゆかりの地である太田市にあるお店です。こちらでは、おっきりこみと煮ぼうとう両方の表記を組み合わせた「切り込みほうとう」の名前で料理を提供しているのが特徴的。出汁の利いたスープには、群馬で採れた野菜などを中心とした具ともっちりとした麺が煮込まれています。オーソドックスな醤油ベース、味噌ベースのほかにカレー味のおっきりこみ等もあり。夏季には、期間限定で冷たいおっきりこみも提供されています。

群馬の有名温泉地である「伊香保」を擁する渋川市内にあるお店。こちらでは、自家製のおっきりこみ麺(ここではほうとうと表記されています)をテイクアウト専門で販売しています。幅が特に広いものと通常のもの2タイプが用意されていますので、お好きな方をチョイスして、ぜひお家で作ってみてください！お好きな野菜やキノコ、肉類などを使用して、出汁を利かせた醤油か味噌のつゆで煮込みましょう♪油揚げなどを加えても美味しいですよ。

お土産として持ち帰ったおっきりこみを作ったけど食べきれず残してしまった…そんなときは、お鍋のまま冷蔵庫に保管して翌朝あたためて食べると美味しいですよ。麺がスープを限界まで吸い込んでクタクタになるので、ごはんと合わせても意外にも違和感なく食べられるのです。家庭で作るときならではのお楽しみです。

今回は群馬県の美味しい郷土料理、おっきりこみをご紹介いたしました。群馬県では、おっきりこみをPRするためにCMまで製作するほどなんです。絶品の地元グルメのある群馬県に、ぜひ遊びに来てください♪