【2018年】長野の桜・映画『orange-オレンジ-』 ロケ地「弘法山」で珍しい花見!

2018年の日本気象協会による【長野】桜の開花予想は、4月7日頃になります。

松本市は、山の都、岳都（がくと）と呼ばれるほどに北アルプスが美しい土地です。

えっ登山しなきゃいけないの?って思いましたか。安心してください。弘法山の標高は650メートルととても低く、登山のようなハードなものではありません。

JR南松本駅から歩いて行くと、30分くらいで頂上に到着します。こんなのぼり坂を歩くのは10分足らずです。また、あまりにも親しまれているので忘れられがちですが、ここは古墳です。

この上に古墳の跡があります。3世紀頃に作られたといわれる前方後円墳は、東日本の古墳の中でも最も古い古墳のひとつです。歴史に興味がある方は、市立考古博物館に併せて訪れるのもいいでしょう。

高野苺原作の漫画『orange』は、長野県松本市を舞台とした作品です。映画『orange-オレンジｰ』の撮影も、松本市を中心に行われました。

映画『orangeｰオレンジｰ』では、東京から転校してきた翔（かける）に、5人の友人たちが松本市の魅力を熱弁するシーンが多く見られます。なかでも、友人の須和（すわ）は、振り付けをまじえて弘法山について熱く語ります。

「弘法山の桜はすごいんだぜ！こんな！こんな！こんな！」。

なぜかひげダンスのような身振りで話します。それを見た翔（かける）は、思わず吹き出します。

「桜って上に咲くはずなのに、なんで下なの？」

須和（すわ）の身振りの意味がわかりましたか。丘から見下ろす、眼下の桜です。このまま桜の中に飛びこんでいけそうなほど、こんもりとしたピンクが広がっています。

おすすめアイテムは、しゃぼん液です。ここでしゃぼん玉を作ると、桜がうつってピンク色のしゃぼん玉ができます。とっても綺麗だし、気分が盛り上がりますよ！

遠くから弘法山を見ると、まるで大きな1本の桜のように見えます。

夜はライトアップされて、また異なる幻想的な世界が広がります。

JR南松本駅から徒歩約15分

弘法山は、ハイキングというには物足りないかもしれません。半日コースでがっつり歩きたい、山道を歩きたい、というようでしたら、隣の山道を歩いてみましょう。

「千鹿頭山（ちかとうやま）」は、地元民の散歩コースです。よく、犬を連れた方がお散歩を楽しんでいます。

ふもとの千鹿頭池から鳥居をくぐり、頂上まで15分でたどり着きます。頂上の展望台から見える景色は最高です。北アルプスと松本平を一望することができます。

山道をくだると、住宅街へ続く道に入ります。

畑や田んぼが続く道を歩いていると、まだ少し肌寒いことを感じます。

川原もお花見スポットです。バーベキューをしながら桜を楽しむ人や、キャッチボールをしている人が見られます。漫画の中で『orange』のみんなもこの川原で遊んでいました。

そこからさらに歩いていくと……

映画『orangeｰオレンジｰ』でも、翔（かける）たちがよく立ち寄る公園です。新緑の美しい時期、紅葉の時期、さまざまな顔を見せてくれる大きな公園。5月には「クラフトフェアまつもと」という大きなイベントが開催されます。

この道、映画の中で翔と菜穂、友人たちが歩いていましたね！

森のようにうっそうとしているゾーンと、空が開けて開放的なゾーンが分かれます。小学生の遊ぶ声が聞こえたり、小さな赤ちゃんとお母さんが散歩していたり、おじいさんおばあさんがベンチに腰掛けていたり……。大人になった菜穂と、その赤ちゃんもお散歩をしていそう。

松本駅の周辺には、多くの飲食店が点在します。

長野県は、名物がたくさん。野菜や果物の新鮮さはもちろん、山賊焼きやB級グルメ、信州サーモン、信州ポーク、信州そばも有名です。鹿肉（ジビエ）やいなご、蜂の子など、酒の肴となる珍味のバリエーションも幅広いです。

長野県の定番メニュー、「山賊揚げ」や「信州そば」をはじめ、鹿の肉や五平餅、イワナの塩焼きなど網羅している居酒屋です。

味付けの濃い長野県の漬物、馬刺し、にんにく醤油で漬けた鶏のもも肉をかりっと揚げた「山賊焼き」など、長野県の奥深い名物を掘り出しに立ち寄ってみることをおすすめします。

メニューを見ると、鹿、熊、キジの肉、蜂の子の佃煮など、ちょっとハードルが高いメニューに戸惑う人もいるはず。でも、食べやすいメニューやヘルシーなサラダもばっちりそろっています。

観光客としては、ご飯を食べながら地元情報をキャッチアップできるのもうれしいところ。地元通のスタッフが質問に丁寧に答えてくれます。そんな「山里」で信州らしさを堪能するため、出張ついでに1人で気軽に立ち寄る人も多いのです。

ＪＲ松本駅東口から徒歩2分
松本駅から213m

眼下に広がるピンク色の桜。そこから見渡せる松本平。菜穂たちが見た桜を、あなたの目で見てください。そして、高校時代の思い出を、信州のお酒とともに語ってみてはいかがでしょうか。