自然が織り成す秋の絶景。秋田県のおすすめ紅葉スポット8選

暑さ厳しい夏が終わると、涼やかな風とともにやってくる秋。聞くところによれば、もみじは夏の時期に光をたっぷり浴びると鮮やかな赤色になるのだとか。でも、かえでの仲間などは弱い光を上手に使い光合成をおこなう種で、光の浴びすぎも考えものだという声も。ただここ秋田の寒暖差はバッチリ。今年も秋田を美しく色どってくれることでしょう。秋の絶景に出会える、秋田のおすすめ紅葉スポットをご紹介いたします。

※紅葉の見頃については、あくまでも例年の目安です。

青森県と秋田県にまたがる湖。急斜面の湖岸全体がブナの黄色、かえでの赤色に染まり、針葉樹の緑色が鮮やかさを引き立たせます。湖面に浮かぶもみじも風情があってとても素敵ですね。

遊覧船で湖上に出れば、十和田湖を囲む山々の紅葉を見渡すことができます。十和田大館樹海ラインのドライブでは紅葉が間近に迫り、移り行く景色を眺めることができます。

秋田内陸線の車窓からは、次々と紅葉の絶景が見られます。絶景ポイントでは、徐行運転してくれる場合もあるので、シャッターチャンス。

特に人気のカメラスポットが、「笑内（おかしない）駅」と「萱草（かやくさ）駅」の間にある鉄橋「大又川橋梁」。赤色の鉄橋上を駆け抜ける内陸線と、その周りを囲う紅葉との景色は、鉄道ファンにも人気のロケーションです。

森吉山は秋田県の中央に位置しており、標高1,454メートルの向岳を主峰とした独立峰です。紅葉の季節、山頂からの木々の眺めは絶景。

阿仁ゴンドラに乗って、360度のパノラマの紅葉を楽しめます。爽やかな高原の空気の中、まぶしいほどの紅葉、雄大な自然の景観を目の当たりにできます。山頂までは15分程。

神社や滝、大石などさまざまな見どころが点在する渓谷。両岸の原生林がとても美しく、紅葉の季節は遊歩道を歩いてゆっくりと木々の色づきを楽しめます。

抱き返り渓谷は、独特の青い色をした渓谷が美しい名所です。滝の白と紅葉のコントラストが素敵な回顧（みかえり）の滝は名スポット。

「みちのくの小京都」と呼ばれる角館は、歴史ある武家屋敷と桜並木が美しい町です。紅葉の季節は、黒板塀の通りに映える鮮やかな赤や黄色で彩られ、まるで屏風のような美しさ。

山々全体に美しい装飾が成され、見る者の心を奪います。各武家屋敷の庭園は素晴らしく色づき、まるで江戸時代のような趣で、絵になる風景です。

自然の地形を生かして築かれた久保田城跡。園内のいたるところで紅葉を楽しむことができます。赤や黄色、さまざまな色に彩られる木々に思わず言葉を失います。

今は公園として整備され、見張り台として使われていた御隅櫓からは、紅葉を上から一望することができます。表門などの史跡と真っ赤なもみじのコントラストが実に美しいです。

一の滝、二の滝、三の滝から成る荘厳な滝。日本の滝100選にも選ばれています。白く流れる滝のまわりを燃えるような紅葉が縁取って、まるで絵画のような息をのむ景色。

滝の周りは公園として整備され、そちらでも紅葉を楽しむことができます。滝から流れてきた川に映るもみじも一興。どの角度からみても美しい滝と紅葉の対比に見入ってしまいます。

皆瀬川が深いV字の渓谷を作り、そこから吹き上げる大噴湯は圧巻。白い煙に包まれて一瞬姿を隠す木々たちが、黄色や赤色と鮮やかに彩られ美しく現れます。

遊歩道も整備され、もみじを眺めながら散策を。立ち上がる煙と紅葉、見上げると鮮やかな朱色の橋とが相まって、極上の景色を見せてくれます。

秋田には静謐な湖や荘厳な滝、江戸時代にタイムスリップしたかのような小京都、そしてそれらを彩る美しい紅葉が各所に散りばめられています。この秋はぜひ秋田に行ってみてはいかがでしょうか。