2016年12月19日

あの名作はここで生まれた!文豪ゆかりの全国の温泉宿・旅館5選

あの名作はここで生まれた!文豪ゆかりの全国の温泉宿・旅館5選

川端康成の「雪国」の舞台になった越後湯沢温泉、夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台になった道後温泉…。偉大な名作の背景には不思議と温泉が多いです。その土地の空気や風景は、執筆作業に勤しむ文豪を癒し、作品に影響を与えたといっても過言ではありません。日本を代表する文豪、川端康成・夏目漱石・森鴎外の3人にゆかりのある、情緒あふれる温泉宿をご紹介します。大好きな1冊を片手におでかけしませんか?

文豪に愛された温泉宿

文豪に愛された温泉宿731960

出典:たーさんの投稿

観光よりも温泉で本でも読みながらゆっくりしたい!そんな人にとってもおすすめの、文豪ゆかりのお宿へいってみませんか?物語の世界に迷い込んだかのような素敵な体験ができる上、作家の気分で満喫してみるのも楽しいですよ。日本を代表する偉大な作家、「川端康成」「夏目漱石」「森鴎外」ゆかりのお宿をご紹介します。

ノーベル賞作家 川端康成ゆかりのお宿

まずはじめにご紹介するのは、世界を魅了した日本の偉人といっても過言ではない、川端康成ゆかりのお宿です。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半

ノーベル賞はここから生まれた!長いトンネルの向こうの名旅館。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731162

出典:

美しい越後の山に囲まれた名旅館「高半」。冬の雪景色も素敵ですが、夏でもカラっとさわやかに過ごせると人気です。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731307

出典:

お宿そのものは建て替えられていますが、川端康成が昭和9年の晩秋から3年にかけて滞在したといわれている「かすみの間」は、当時の旅館の趣をそのままに大切に保存されています。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731301

出典:

「雪国」に登場する島村と芸者駒子の悲しい恋の物語に想いを馳せながら、見学をしてみてはいかがですか?お部屋の座布団に正座しながら、川端康成も見つめていたであろう風景を眺めてみるのも素敵ですよね。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731285

出典:

温泉もまた素敵です。「不老不死」と謳われた「卵の湯」は循環・ろ過なしの100%天然かけ流し。しかも奇跡の43℃という、ちょうどいい温度で沸き出でているため、冷ますことなく新鮮で清潔なお湯を楽しめます。ほかにはない贅沢が味わえますよ。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731170

出典:

湯上りの待ち合わせにもぴったりなラウンジスペースは、まるで図書館のよう。

【新潟県】越後湯沢温泉 雪国の宿 高半731168

出典:

温泉に入ったあとは、ゆっくり川端作品に触れてみるのはいかがですか?

米どころ新潟ですから、お食事はもちろん、地元の日本酒も最高に美味しいですよ。

公式詳細情報

越後湯沢温泉 雪国の宿 高半

新潟県 / 越後湯沢 / 旅館

住所
新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢923
アクセス
越後湯沢駅より車で5分/関越道湯沢ICより車で約10分
宿泊時間
15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
大人2名 税込 参考価格38,000

【静岡県】伊豆の踊子の宿 福田家

この福田家で過ごした体験が「伊豆の踊子」のモチーフに!

【静岡県】伊豆の踊子の宿 福田家731337

出典:

川端康成の初期の代表作「伊豆の踊子」は、19歳の当時、この旅館に滞在していたときの実体験を元に書かれているそう。決して豪華というわけではありませんが、緑いっぱいの佇まいは、何とも言えない情緒があふれていますよね。

【静岡県】伊豆の踊子の宿 福田家731346

出典:

「伊豆の踊子」の舞台ともいえるこの場所は、映画やドラマなどのロケにも実際に使われているそう。物語の場面を思い起こさせるようなスターの写真も。

【静岡県】伊豆の踊子の宿 福田家731357

出典:

「踊子」が手を振った露天風呂といわれる、旅館の敷地の外にある「共同浴場」にも入浴できます。旅館の中の露天風呂も源泉かけ流しなのでとっても気持ちがいいですよ。小説の中の「私」の気分でゆっくりくつろいでみてはいかがですか?

【静岡県】伊豆の踊子の宿 福田家731362

出典:

湯上りはお部屋でのんびりしながら、窓の外の風景を楽しんでみるのもおすすめです。可愛い踊子さんが、手を振りながら微笑みかけてくれるような気がしませんか?

公式詳細情報

河津温泉 伊豆の踊子の宿 福田家

静岡県 / 河津 / 旅館

住所
静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野236
アクセス
伊豆急線河津駅下車→バス3番乗場から(14分)→湯ヶ野バス停下車徒歩3分/東名高速 沼津ICから天城越(約1時間30分)
  • 没後100年…文豪・夏目漱石が愛したお宿

    「こころ」や「吾輩は猫である」など多くの傑作を書き上げた、夏目漱石ゆかりのお宿も素敵ですよ。「坊ちゃん」の舞台にもなった道後温泉の名旅館からご紹介します。

    【愛媛県】道後温泉 ふなや

    漱石も憧れた道後温泉の名旅館。

    【愛媛県】道後温泉 ふなや 731420

    出典:

    愛媛県にある道後温泉きっての名旅館「ふなや」。明治28年、松山中学に赴任した漱石と、病療養のために松山に戻ってきた正岡子規。ふたりは松山界隈を散策しては、道後温泉を愛し、花月亭(現ふなや詠風庭)にも訪れていたと言われています。

    【愛媛県】道後温泉 ふなや 731429

    出典:

    旅館の入口には、「はじめての ふなや泊りを しぐれけり」という、「かねてより楽しみだった”ふなや”に初めて宿泊する」という喜びを表現した漱石の俳句の石碑があります。

    【愛媛県】道後温泉 ふなや 731432

    出典:

    同じ時期に松山で過ごした夏目漱石と正岡子規は、ふなやのお庭でどんな話を交わしていたのでしょうね。

    名作「坊ちゃん」の舞台にもなった、道後温泉本館や温泉街までも徒歩3分程度という好立地。昭和天皇や与謝野晶子にも愛された歴史あふれる「ふなや」。ここでの滞在は、現代においても、特別なひとときになりそうですね。

    公式詳細情報

    道後温泉 ふなや

    愛媛県 / 松山、道後温泉 / 旅館

    住所
    愛媛県松山市道後湯之町1-33
    アクセス
    道後温泉駅から徒歩3分 松山ICより車で25分 JR松山駅前から市内電車で30分 空港からリムジンバスで35分
    宿泊時間
    15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
    大人2名 税込 参考価格84,364

    【静岡県】修善寺温泉 湯回廊 菊屋

    夏目漱石が療養のために弟子と逗留していたお宿。

    【静岡県】修善寺温泉 湯回廊 菊屋 731707

    出典:

    創業360年の歴史を誇る、修善寺の老舗旅館「湯回廊 菊屋」もまた、漱石に愛された温泉旅館です。

    【静岡県】修善寺温泉 湯回廊 菊屋 731712

    出典:

    ”湯回廊”という名の通り、温泉と客室のある離れは、ピカピカに磨かれた回廊でつながっています。窓の外の修善寺の緑あふれる景色も素晴らしいです。川のせせらぎもかすかに聞こえるとても風情あふれる旅館です。

    【静岡県】修善寺温泉 湯回廊 菊屋 731724

    出典:

    漱石が足繁く通ったという修善寺の柔らかいお湯。菊屋には大浴場のほかに、貸し切り風呂が3つもあるんですよ。ご家族やカップルでの滞在にもピッタリ。

    「三四郎」「それから」「門」と、3部作を発表した漱石。明治43年に胃潰瘍にかかり入院をします。退院後は療養のため、この「菊屋」に滞在していました。

    今も残された漱石の資料が館内に展示されているんですよ。

    【静岡県】修善寺温泉 湯回廊 菊屋 731745

    出典:

    湯上りの休憩にぴったりなラウンジは「漱石の庵」という名前まで。

    詳細情報

    修善寺温泉 湯回廊 菊屋

    静岡県 / 修善寺、伊豆 / 旅館

    • 修善寺温泉 湯回廊 菊屋
    • 修善寺温泉 湯回廊 菊屋
    • 修善寺温泉 湯回廊 菊屋
    • 修善寺温泉 湯回廊 菊屋
    • 修善寺温泉 湯回廊 菊屋
    住所
    静岡県伊豆市修善寺874-1
    アクセス
    伊豆箱根鉄道 駿豆線 修善寺駅よりバス約8分/東名高速 沼津ICから国道1号線、国道136号線 伊豆中央道経由約50分

    icotto WINTER SALE 対象施設 12月4日(水)まで開催中

    大人2名 税込 参考価格59,609円47,489
    割引前の料金について

    icotto上で表示される割引前の価格は、各ホテルが宿泊プランを提供するサプライヤーに対して設定したホテル客室在庫の価格を指しており、基本的にはホテルの正規客室料金と同じです。

    軍医も務めた天才・森鴎外ゆかりのお宿

    最後に紹介するのは、当時の陸軍軍医トップでもありながら、「舞姫」をはじめ日本の文学界に輝かしい功績を遺した森鴎外ゆかりのお宿です。

    【東京都】水月ホテル鷗外荘

    森鴎外の旧居を敷地内に構える都心のホテル

    【東京都】水月ホテル鷗外荘731795

    出典:

    東京、上野動物園のすぐ隣にある「水月ホテル鴎外荘」。なんと、敷地の中には森鷗外の旧居を保存しているとか。都内とは思えない心地良い静けさが漂っています。

    【東京都】水月ホテル鷗外荘731798

    出典:

    かつて、鷗外が「舞姫」を執筆したといわれる部屋は、現在「舞姫の間」と名付けられ、お食事処、宴会場、コンサート会場などとして利用されているんですよ。

    【東京都】水月ホテル鷗外荘731804

    出典:

    「水月ホテル鷗外荘」のすごいところはまだまだ!なんと都内第一号という天然温泉が湧き出るお宿なんですよ。重炭酸ソーダ泉の黒いお湯は、カルシウムやラジウムなどを含んだなめらかな肌触り。

    都内だとわざわざ宿泊は…という人も、日帰り入浴の利用もできるのでおすすめです。鴎外の世界に浸りながら、ゆっくりお散歩してみるのも楽しいですよ。

    水月ホテル鴎外荘

    閉業や休業等の理由により施設情報が存在しないか、一時的な障害で施設情報が取得できませんでした。

    本を片手に温泉旅行へいこう!

    本を片手に温泉旅行へいこう!731822

    出典:やすりんさんの投稿

    川端康成、夏目漱石、森鴎外にゆかりのある風情あるお宿をご紹介しました。かつて文豪が見たかもしれない景色を眺めながら、大好きな一冊を片手に温泉を満喫できちゃいます。仕事で行き詰っているときにも、こんなお宿に滞在してみたらいいアイディアが浮かぶかもしれませんよ。名作が生まれたお宿で、ゆっくり癒されてみませんか?

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